はちのすけさんのクチコミ(125ページ)全3,564件

　鶏料理のテイクアウト店を岡山市内で展開する「鳥周」の本店だ。岡山市内から向かうと、岡山桃太郎温泉の東側に店舗はある。大きくはない店舗の中で、ウインドーに並んだ各種の焼き鳥串やももなどをオーダーする。串焼きのほか、ズリ、皮ハラミ、軟骨唐揚げ、手羽先、もも肉などのラインナップは不動だ。やはり味は塩コショウが絶品で、夕方によく買って帰る。店の前は片側二車線の県道で、毎回、そこを通ると買うかどうか一度は迷う。

　この日は尾道国際ホテルに宿泊。「近くで」という条件でフロントに勧めてもらった尾道ラーメンの店が、ここだった。ラーメン店というより中華料理店だ。ラーメン＋の定食がいくつかあるほか、ラーメンも大盛りメニューがある。スタンダードなラーメンを頼んだが、背脂が浮いた醤油味の平打ち細めん、少し甘めのスープといういかにも尾道ラーメンを堪能した。内装は町の中華料理店だ。

　本格的なスペイン料理店だが、深夜まで開いているという奇特な存在だ。カウンターとテーブル席というシンプルな構成。いつ行っても満席だが、少し待ってでもこの店を選ぶ。この日は会社の同僚と３人でパーティーの二次会で21時ごろから繰り出した。ビール、ワインとカルパッチョ、チーズ、アビージョなどを満喫した。スタッフは２人なので終始てんてこ舞いだが、帰りは見送っていただいた。印象深い料理店だ。

　今までの人生でどれだけトンカツを食べたのかと問われれば自信はないが、それでもここのトンカツは自分史上最高だと断言したい。肉が実に軟らかい。トンカツという料理法が持つ肉の仕上げ力を最大限に引き出している。一口食べて本当に驚いた。びっくりした。衣もサクサクだ。皿に落ちた衣を集めて食べたぐらいだ。トンカツといえば付け合せのキャベツだが、それもすごい。反対側から見るとベルリンの壁のようにキャベツが盛られており、その向こうのトンカツが全く見えないほどだ。ポークは地元産のヤマトポーク、野菜は大和野菜だ。食材の吸収や消化を気遣ってめかぶ茶や黒烏龍茶も。体にいいものはこんなにおいしいのだ。奈良の古刹ぐらい訪ねたい店だ。

　建仁寺を開創した栄西は宋から帰る際に茶の種を持ち帰り、茶の栽培と喫茶の普及に努めた。そうしたことから茶祖と呼ばれており、その功績を称えて建立されたのが、茶碑だ。本坊を正面に見て通路の右側に茶碑がある。このほか、建仁寺の生垣が茶の木」でできているなどあちこちにお茶に関連したものがある。

　境内きっての名建築で豪華な内装が施されている方丈（大方丈、小方丈）への正門だ。1641（寛永18）年の建立。異名を勅使門と呼ばれることから、朝廷などからの正使が入る門だろう。2019年1月現在は伽藍の改修工事の影響もありあまり近づけないが、かえる股などに牡丹唐草、鯉魚に乗る老人など細かな彫刻が施されている。国の重要文化財。

　平安神宮のそば、琵琶湖疏水が流れる道沿いのビルの一階にこの店はある。メニューはタンドリーチキンとアルコール、ソフトドリンクだけだ。午前１１時半にランチを予約して訪問した。少し時間はかかるが、しっかりと料理されたタンドリーチキンのワンプレートがテーブルに出された。肉もおいしいが、調理された野菜も甘くておいしい。グリーンカラーの宝石のような色合いのカトラリーが印象的だ。男性店主１人で切り盛りしているが、最近はこうした武骨な店が増えた。コンサートで言えばMCは一切なく、曲間の沈黙をあえて引き受けるようなステージだ。最後、見送ってくれたのが、心に残る。

　寺町通りにある渋い寿司店だ。テーブル席が三つ（二つ半か）あるだけで、すぐにいっぱいになる。この日は月曜日だったので店休日の可能性があったが、事前にフェイスブックで店休日ではないことを確認の上、訪店。本来は最後の晩餐に選んでいいほどのさば寿司好きだが、この日は冬限定の「蒸しずし」を奥さんと二人で注文した。この時期しか食べられない逸品だ。平たく言えばふた付きのどんぶりによそった温かい京風ちらし寿しという感じか。ふたを開けると温かい空気と一緒に香ばしい酢のにおいが立ち上がる。いや、酢だけでなく、温めた効果で色々なものの味が高まる感じだ。岡山でもばら寿司を温める「ぬく寿司」という献立があるが、同じような感慨を覚えた。温めると体にいい食べ物のような気がするから不思議だ。

　ここの玉子サンドイッチの評判を聞きつけて、奥さんが予約コール。開店時のみ予約を受け付けるというので、午前１１時半から押さえた。オーダーはマドラグブレンド、ロイヤルミルクティー、もちろんコロナの玉子サンドに鉄板ナポリタンだ。玉子サンドは驚くべき「幅」を誇るが、だし巻き風味のような柔らかさだ。ナポリタンは懐かしの味。ただ、細い麺を使っているので完全な「昭和」ではない。量に関してはかなりボリューミーだが、大丈夫だと思う。少し通って食事のメニューを全部制覇するつもりだ。そうそう、３人のスタッフの応対は素晴らしい。入店時、店主があいさつしてくれたが、こんなに気持ちのいいあいさつは滅多にないと思った。

　だんごの人気店だ。イートインはないが、待っている間、販売窓口から見える製造の工程が面白い。スタッフは女性ばかりで、それぞれが決められた役割を手際よくこなしている。だんごを串に刺してから蜜をくぐらせてきな粉をまぶす。書いてしまえばあっけないが、なかなか熟練の技だ。賞味期限はその日中だが、実際は作り立てから少しずつ味わいが変わっていく。買った直後に駐車場の中で食べたひと串が絶妙だった。買ったら早めに食べることをお勧めする。

　明治の道路元標がある岡山市の京橋から西に入った場所にこの店はある。交通の要衝の近くだからここは繁華街ではなかったか。少し雰囲気の残滓がある。古い商家を改装したそば店だ。この日は粗挽きのざるの大盛りとそばがきのセットを注文。奥さんは釜揚げをオーダーした。細麺を打つ職人さんだ。粗挽きでつながりにくいだろうに、細いめん幅で根気よく積み重ねている感じだ。そばつゆは甘くなく、ぎりぎりの塩梅で止めている。緑のわさびが鮮やかなそばがきは、そば粉の良さを思わせる一品だ。岡山はそば不毛の地という印象があったが、ここは、また、食べに行きたいと思った。充実した贅沢なランチが楽しめそうだ。また、古いものをうまく再生した内装は面白い。箪笥の横板だろうか、何かの板を流用したテーブルや座面だけリメイクしたイス、トイレの鍵は一本の棒だった。

　「あの」という接頭詞がつく岡ビルの一階にある店だ。ルーは野菜だけの品とチキン、羊、えびから選ぶ。接遇してくれたスタッフが週に６回食べるという、おすすめのセサミとチキンと豆のルーを選んでオーダー。単独のルーの味と混ぜて食べるルーは味が違うという。もちろん、混ぜればおいしくなるとのことだが。ちょっと組み合わせの説明が難しいので表現ができないが、おいしいカレーショップだった。もう一度行く。

　韓国料理店で、この日は飲み放題を含む5000円のコースで友人と繰り出した。前菜プレート7点盛り、チーズチヂミ、蒸し豚キムチのレタス添え、若鶏半身の旨塩揚げ、カルビチゲうどん添え、チャンジャ巻などが主なメニューだ。場所は中央郵便局の道路を挟んだ反対側の繁華街。ビル一つが店舗で、中は広い。カルビチゲうどん添えはなかなか傑作で、ついつい食べ過ぎた。さらに最近は炭水化物を控えめにしているのだが、コースの最後に近い順番で出されたチャンジャ巻はパクパクと。コースは結構なボリュームだった。韓国料理は好きな方だが、ここはコストと比較するとおいしいと感じた。

　米子市でそばのおいしいとされる店を探していて見つけた。結論からすると、おいしいそばだ。ざる、種物、丼物、さらには夜の居酒屋的な営業と間口を広げている。立地がなわかりにくい場所だけに、間口を広げて経営的な安定を図っているのだろう。この日のおすすめは天ざるだったが、メニューにあった「出雲そばの釜揚げができます」とのコメントに引かれ、釜揚げと割子そば二枚をオーダーした。石臼での自家製粉挽きぐるみ。出雲そば風だが、のし、切り幅ともに薄く細く、端正なそばだ。切りむらもなく上手に打っていると思う。これでそばだけだと哲学的になってしまうので店が立って行かないかもしれないが、立地も含めてもう少し都会であれば、そばだけでもやっていけるクオリティーがあると思う。

　この日は飲み放題がついて５０００円のコースで仲間たちと約15人で繰り出した。幹事役の女性スタッフが以前から知っていて予約した店だ。2019年3月に現店舗に移転したばかりで、店内は新しい。普段は4人がけのテーブルを横にいくつかつないで個室を形成した。料理は創作系を中心としたラインナップで、女子会に好適という感じだ。

　レトロな商店街の風情で人気が出始めている玉島商店街の一角にある「おはぎ屋さん」だ。個人的な人気店のバロメーターとして「店の広さの割に店員が多い」という基準を持っているのだが、まさにここもそうだ。販売口から作業場が見えるのだが、多くの店員が限られたスペースで動いているさまは繁盛店ならではの光景だ。商品はあんこときな粉の二種類。あんこは外側に、きな粉は中にあんが入っている。５個ずつ買ったが、奥さんと２人であっという間に平らげた。おいしいが、甘さが軽いのだ。きれいに胃袋に入っていき、全くつかえない。人気があるはずだと思う。午前９時開店で、開店直後に行ったが、数人が並んでいた。回転は速い。品切れ次第に閉店だ。駐車場は店舗の隣りに数台分ある。

　大型連休の最中。超人気店と聞いていたので大分市のホテルを早めに出発し、午前9時過ぎに到着した。が、すでに駐車場の残されたスペースは軽自動車用しかなかった。幸い、普通車用のスペースが空いたので駐車できたが、やはり出足が早い。帰途はガードマンが出てきており、長くできた駐車待ちの自動車の列をさばいていた。この日は家族3人で来店し、初めてのオーダーは地獄蒸しプリンと地獄蒸したまごサンドイッチ＋コーヒーのセットだ。地獄蒸しプリンは冷たいプリンだけでなくタイミングよく蒸したての温かいプリンも注文できた。冷たいプリンは想像通りの味だったが、温かいプリンは甘味が立っており、新鮮だ。サンドイッチはゆで卵をスクランブルした卵ペーストで、温泉の噴気を見ながらたいらげた。

　濃い空間だ。昔はこんな○×市場という店舗の集合体があちこちにあったものだが。ここは高架下の空間を利用した「市場」で、野田商店は市場の中の総菜店だ。人気店のバロメーターに「店の広さの割に店員が多い」という基準を個人的にもっているのだが、ここもそうだ。多くの店員が自分の仕事を限られたエリアで忙しくこなしている。この日はランチ用にのり巻、とり天を購入したが、本音を言えばいろいろと食欲をそそるメニューがずらりと並んでいた。ただ、別府名物のプリンやサンドイッチなどを食べたばかりであり、ディナーも早めの時間だったので、自制した。見た目ばかりでなく、味もいい。甘さに特徴があるおばあちゃんの懐かしい味わいだ。

　「大」がつくほどの寿司好きなのに、回転寿司を含めほとんど寿司店に行かない。こんな不思議な人種を自認しているのだが、今回の大分ツアーではディナーに寿司店を選んだ。検討を山ほど重ねて選んだのが、この店だ。アーケード商店街の中にあり、白い暖簾、白木の室内が清潔な感じだ。大分はさっぱりわからないので、5000円のおまかせのコースを。焼き魚、煮魚、煮物などが出た後、寿司がひと通り。魚を漬けにするなどひと仕事して出す江戸前寿司だが、仕事のセンスが良く、久し振りに握りを楽しめた。

　平戸港交流広場の前にある漁協のレストラン。レンガ色の建物なのですぐにわかるはずだ。大型連休の真っ最中とあって、午前11時の開店と同時に客がどっと。タッチの差で順番表に書き込むのが遅れ、開店時に行ったが11時半ぐらいまで待つことになった。この日はひらめ祭りと銘打ち、ヒラメ関連メニューがオンパレードだった。ヒラメ定食、ヒラメ丼、ヒラメ漬け丼、ヒラメあぶり丼、ヒラメ茶漬け－といった具合だ。家族４人で訪れ、３人が普通の海鮮丼、1人がヒラメの漬け丼をオーダーした。新鮮さが売りだけにその点は満足だし、人気店なのはわかる味わいだ。