2017/06/09 - 2017/06/10
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廃線まで残り294日となった三江線に乗るために
中国地方へひとり旅に出ました。
~三江線の記憶~
2018年4月1日付け廃線のJR西日本発表を聞いた時、
遠い記憶が蘇ってきました。
その昔、父親の本棚に置かれた宮脇俊三先生の
鉄道紀行の名作”時刻表2万キロ"と
”最長片道切符の旅”をそっと読んだ記憶です。
作品中に三江線の記述があったことを
思い出し、廃線前にどうしても乗ってみたく、
鉄道に乗ることを目的とした旅を決行。
【旅のしおり】
(1日目)
・日本一の閑散区間を含む芸備線(新見→備後落合)に乗る
・夕景の三江線を撮る
(2日目)
・三江線(三次→江津)に乗る
・待ち時間に石見川本駅を歩く
・番外編:ばたでん(出雲大社→松江)に乗る
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
◎他の鉄道旅行記はこちら↓
・JR西日本30周年記念乗り放題きっぷの旅~台風接近中~
https://4travel.jp/travelogue/11295779
◎他のひとり旅行記はこちら↓
・初めての一人海外旅行~ワシントンDC~
http://4travel.jp/travelogue/10998890
◎家族旅行記はこちら↓
・家族でタイ旅行~ピピ島・プーケット・バンコク~
http://4travel.jp/travelogue/11102655
・家族でアメリカ西海岸レンタカーの旅Ⅰ~国立公園編~
https://4travel.jp/travelogue/11111761
・家族でアメリカ西海岸レンタカーの旅Ⅱ
http://4travel.jp/travelogue/11105568
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
PR
-
【2日目後編】
島根県邑智郡川本町の中心、
石見川本駅です。
1934年11月8日江津との間にて開通。
2面2線の列車交換設備があり、
駅舎も備え付けられた大きな駅です。
さて、
三次駅からの列車が12:18に到着し、
江津駅への出発は13:45です。
そのため、毎日お昼のこの時間、
三次から江津に向かう、
すべての旅行者に約1時間半の
待ち時間が発生します。石見川本駅 駅
-
この時間を利用して、
早速、駅周辺の散策を開始します。
まずは、駅を出て、
右回りにぐるり一周。
列車は、ほぼ満員だったのですが、
歩いている人は、ほとんど見かけません。 -
駅裏にある江の川の堤防を歩きます。
-
堤防からみた石見川本駅と市街地。
三次駅から乗ってきた
2両編成の列車が駅に停留。
この列車が1時間半後に江津行きとなります。
同じ車両ですが、ドアが施錠されるため、
一旦、全員が下車することになります。 -
堤防を降りて、
三江線をくぐり抜け、再び市街地へ。
小規模な町のため、すぐに歩くことができます。 -
駅前にある
川本町観光協会が開設した無料休憩所
”三江線おもてなしサロン”に寄ります。
地元特産エゴマ茶を振舞ってもらい、
観光案内、パンフレットなど情報収集ができます。
帰る時には、
乗車記念のカードを頂くことができ、
廃線1年前の2017年3月31日から
1880人目の来場者になりました。石見川本駅 駅
-
再び駅に戻ると、
三江線のアイドル”石見みえ”ちゃんが
お出迎え。
廃線までのカウントダウン
残り”294日”と教えてくれました。
こうやって、
毎日お昼に繰り広げられる
1時間半の待ち時間を利用した
旅行者と地元の方との交流も
廃線と同時になくなるのでしょうか。
寂しい限りです。。。石見川本駅 駅
-
出発の約10分前に
停まっていた列車のドアが4ヶ所とも開き、
同じ最後部席をキープしました。
車内は、
ここまでより、若干空席があります。
出発前に観光協会の方が乗車、
三江線と川本町について話された後、
出発間際に下車されました。
三江線に乗ってやって来た”川本町”
わずか1時間半の滞在でしたが、
その記憶は、
廃線になっても忘れないでしょう。 -
13:43に江津方面からの列車425Dが到着し、
13:45江津に向け424Dは426Dと列車名をかえて、
定刻通り出発しました。
観光協会の方が列車に向かって、
一斉に手を振ってお見送り。
この光景も残り”294日”です。。。
いい思い出になりました。石見川本駅 駅
-
#27 因原駅
三江線もいいよ後半戦。
旅を続けます。因原駅 駅
-
”おもてなしサロン”で展示されていた
三江線ポスターにあった
石州瓦の集落を通過。 -
#28 鹿賀駅
途中には、
2013年8月24日に発生した集中豪雨により流され、
2014年7月19日に復旧した新しい鉄橋の上を通過。
それからわずか3年半で廃線とは。。。鹿賀駅 駅
-
#29 石見川越駅
1931年5月20日川戸駅より延伸して、
終着駅になった時もあるとのこと。石見川越駅 駅
-
#30 田津駅
すでに自然にかえりつつある趣き。田津駅 駅
-
#31 川戸駅
1930年4月20日に開通した最初の終着駅。
1面1線しかありませんが、駅前広場が見え、駅舎もあります。川戸駅 駅
-
沿線5か所ある陸閘門の一つ
川戸第一です。
この門の役割は、
江の川の洪水時に川の水が線路を通り、
住宅地に侵入しないようにするためです。
そのため、
ふだんは、列車が通過できるように
開けてあります。 -
#32 川平駅
川平駅 駅
-
#33 千金駅
秘境駅です。千金駅 駅
-
#34 江津本町駅
ホームの前には、河口近くで
川幅の広がった江の川。江津本町駅 駅
-
#35 江津駅
石見川本駅から所要時間”1時間9分”
14:54三江線の終着、江津駅に到着。
駅数にして35駅、
全108.1Kmに乗ることが出来ました!
乗車日2017年6月10日、運よく梅雨の晴れ間にて。江津駅 駅
-
【番外編】
名残惜しい三江線を後にして、
江津駅からスーパーおき4号鳥取行きに乗車し、
出雲市駅に向かいます。
旅の締めに、
”出雲大社”と”一畑電車”に乗って、
帰路につきます。 -
江津駅から約1時間、
曇天の出雲市駅着。
出雲大社を模した大きな駅舎。
ここまで、
新見駅から芸備線、三江線、山陰本線を経由して、
274.5㎞に乗車しました。出雲市駅 駅
-
出雲市駅から出雲大社までは、
一畑バスか一畑電車での移動になります。
今回は、一畑バスにて移動。
所要時間は約30分です。
出雲大社連絡所に17:10頃到着しました。 -
さて、これからの予定は、
一畑電車 出雲大社前駅発17:54に乗ります。
残り時間45分、
駆け足で広大な出雲大社を流れるように
見学しました・・・次、もう一度ゆっくりと来ます!出雲大社 寺・神社・教会
-
発車5分前に到着。
川跡駅乗り換え⇒松江しんじ湖温泉駅方面行きに
行きます。
出雲大社前駅はステンドグラス風の窓があるなど、
非常にモダンな西洋建築造り。出雲大社前駅 駅
-
18:05に終点の川跡駅1番線に到着。
この列車は、18:09発で出雲大社前へ折り返します。
乗り換えのため、ホームを渡り、
3番線の18:07発松江しんじ湖温泉行きに乗車しました。
なお、となりの2番線には18:08発電鉄出雲市行きにも
乗り換え可能です。
このように短い時間に3方面の相互乗り換え可能で
たいへん便利ですが、駅には多くの乗り換え客が、
クロスします。
行先を間違えないように注意が必要です。川跡駅 駅
-
夕暮れの宍道湖に沿って走ること約1時間。
18:55終点の”松江しんじ湖温泉駅”に到着です。
駅前には温泉の足湯があり、
旅の疲れを癒しました(^^♪松江しんじ湖温泉駅 駅
-
旅のおわりに・・・
今回、三江線が廃止されると聞き、
どうしても最後に乗っておきたい衝動にかられ、
旅を実行しました。
来年3月末までの期間限定の旅です。
誰もが、三江線をその記憶に留めよう
一生懸命。
三江線は、まもなく歴史の幕を下ろします。
江の川沿いの車窓風景、
レトロな駅舎、
どれもが今しか体感できない
本当にすばらしい『情景』です。
心に残るいい旅でした。
”三江線で、
旅に出よう” by 石見みえ
最後までご拝読ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- またたびさん 2017/07/04 19:24:57
- おじゃまします
- はじめまして、乗り鉄見習いのまたたびです
来週に三江線に乗りに行くので予習していて旅行記を拝見しました
三次のホテルから出雲市まで同じ行程なので大変参考になりました
せっかくなので晩ご飯もはま寿司にします(^^)
18きっぷ前に行こうと来週にしたのですが、もう祭りは始まってましたか・・
まあ座っていければ十分です 贅沢言いません
ボックス席はあまり好きじゃないので、最初から最後部席を狙っていきます
それでわ 心配なのは天気だけの、またたびでした
- jayjayさん からの返信 2017/07/05 23:53:31
- RE: おじゃまします
- またたびさん、
訪問して頂き、ありがとうございます。
稚拙な内容の旅行記ですが、
誰かに少しでもお役にたてたのであれば、
大変うれしいです。
さて、鉄道旅行の素人の私が三江線の旅行記を
投稿したところ、思いのほか反響があり驚きました。
それは、フォートラベルさんの公式フェイスブックなどに
アップして頂いたことが一番の理由ですが、
それを考えても、三江線は、今、旬な旅行先と思います。
是非、三江線の旅を楽しんで来てください。
そして、もしよければ旅行記をアップされることを
楽しみにしております。
お気をつけて。
Have a nice trip!よい旅を!
(追記)
江の川の車窓に広がる進行方向に向かって
右側がお勧めです。
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