2015/09/24 - 2015/09/24
42位(同エリア55件中)
worldhusiastさん
- worldhusiastさんTOP
- 旅行記324冊
- クチコミ175件
- Q&A回答16件
- 853,874アクセス
- フォロワー83人
<行った所>
ハットゥシャ、ボアズカレ博物館、ヤズルカヤ、ギョルプナル、アラジャホユック
★
東京から、飛行機を使わず陸路・海路で、シルクロード経由でユーラシア大陸を横断する旅行です。
トラブゾンから延々1日かけてようやく世界遺産ハットゥシャのお膝元ボアズカレの町に到着。
ハットゥシャは、紀元前17世紀-13世紀に繁栄したヒッタイト帝国の首都で、町の遺構が残っています。
よって町をぐるり散歩することになり、とにかく広くて時間がかかる!w
歩いて周ったらおよそ3時間かかりました。
車で周るのが正解と思われます。。
ちょっと離れたところにあるボアズカレ博物館へ。
続いてレリーフが残るヤズルカヤ、小アジア最古のダムといわれるギョルプナル、王家のお墓アラジャホユックをタクシーで回り、1日丸まる古代へタイムスリップしたような時間を過ごしました。
60-61日目 トルコ スメラ修道院・カラジャ洞窟・トラブゾン
http://4travel.jp/travelogue/11061210
の続きです。
-----------------------------61日目(2015/9/23)---
トラブゾンから続き
↓バス
17:50 スングルル着、ドルムシュ乗り場へ移動
18:50 スングルル発
↓ドルムシュ
19:30 ボアズカレホテル前 ≪ボアズカレ泊≫
-----------------------------62日目(2015/9/24)---
9:40-13:00 ハットゥシャ
↓徒歩
13:19-13:43 ボアズカレ博物館
13:51 タクシーを呼んでもらう
14:53 出発
↓タクシー
14:58-15:14 ヤズルカヤ
16:15-16:19 ギョルプナル
16:24-17:23 アラジャホユック
17:59 イェクバス村
↓
18:10 カフェ
18:52 夕食@ホテル ≪ボアズカレ泊≫
<写真はボアズカレ博物館>
全体のルートはGoogle mapで↓
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z1Gu1WLgvovM.k5bW8XTFkRBI
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 1.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
-
61日目(2015/9/23)
18:01
スングルルからボアズカレに向かいます。
事前にドルムシュの場所を控えていたのでそこを目指していたら・・・
あった。これ?
ドルムシュは基本的に満員にならないと出発しないのですが、全然満員になる気配もなく、周辺のお店を覗き見しつつ待つことに。
ちなみにこの場所はこちら↓
40.163518, 34.376688 (スングルル・シェヒル公園の北西)
わかりにくいので、ストリートビューでの下見をオススメします。 -
50分ほど経った頃、ものすごいたくさんの人たちがまとまってやってきました。
どこからこんなに来たんだろう・・・
立ち番も出るほど。
ようやくボアズカレに向けて出発です。
ドルムシュ
18:50 スングルル→19:30 ボアズカレ(ホテル・アーシュコウル前)
TRY 5 -
何もなさそうな荒野を飛ばす!飛ばす!
立って乗っている人もいるのにお構いなしですw -
19:30
ボアズカレの村の中心に入る前に今回のホテルがあります。
運転手にあらかじめ言っておいて停めてもらいます。 -
なんか壁のあちこちに虫がいっぱいいるが、まあいいとしてw
冷暖房がないみたいで9月末でしたが結構冷えます。 -
トイレは水の溜りが悪く、一回流すとしばらく流せない仕様です。
シャワーのお湯はかなり待たないと出ません。
洗面所からはお湯が出ませんが水量はまあまあいい感じ。
大き目のボトルシャンプーが3つもあるのですが、石鹸はありませんでした。。
歯ブラシ、ペットボトルなどもありません。
なお、ここはクレジットカードが使えると書いてありますが日によってはクレピコのような機器がないらしく、このときは使えませんでした。
ホテル・アーシュコウル
スタンダードダブル、朝食付
1泊 TRY 102(実際はUSD 34.60/泊で支払)
★☆★ボアズカレ泊★☆★ -
62日目(2015/9/24)
9:24
朝!動くのにちょうど良い気候!
ホテルのフロントで今日向かう「ハットゥシャ」の本を売っていたのでガイドブック代わりに購入して持っていったのですが、小さくて持ち歩きやすい上に内容が濃くて個人的に大正解。
ガイドを雇わないのであればこの本があったほうがいいと思います。
歩いてハットゥシャ(ハットゥシャシュ)へ向かいます。
古代都市1 ヒッタイトの都
ハットゥシャ アラジャフユクとシャピヌワ(日本語版)
TRY 25 -
9:33
一本道をひたすら歩いていくとボアズカレ村の中心地に出ます。
ロータリーの中心にあるモニュメントにハットゥシャと書いてありますね。 -
ロータリーに向かって左にある坂道をさらに上っていきます。
なんだか写真を無駄に撮りたくなる景色。 -
なにか作業をしている・・・?
実はこの日はクルバン・バイラム(犠牲祭)というイスラム教の祝日の初日です。
イブラヒムが息子のイスマーイールを神アッラーに捧げたことに由来するもので、今でも各家庭で家畜を生贄にし神に捧げ、その後家庭同士で家畜の肉を融通しあうんだとか。
あの人たちは家畜の処理中なわけですね。
すでに肉が置いてあります。 -
こちらもやっていますね。
男は家畜処理ができないと一人前じゃないとも言われるらしいです。 -
9:40
おー!これか!
世界遺産、ハットゥシャです。
ハットゥシャ(ハットゥシャシュ)
入場料 TRY 8 -
ハットゥシャは下の町と上の町があって、入口があるのは下の町。
見所を順を追って書いていきます。
まずは城壁。
日干し煉瓦64,000個も使っているそうです。 -
9:57
だらだらした坂を上ると、下の町近くにあった大神殿エリアに出ます。 -
真っ先に目に入るのはライオンの水槽。
巨大な像の台座説もあるようです。
神殿であれば後者の方が正しそうかも。
双頭だったように見えますね。 -
神殿正門。
建物は全然残っていません。。 -
ゲートっぽいところを入って左側に「緑色の石」なるものが。
役割不明のこの石は、ハットゥシャ周辺から掘り出した閃緑岩ではないかとのこと。 -
近くには水槽が。
これは本当に水を貯めていたようです。
用途不明とのことですが、日本人なのでつい神社の手水みたいなのを想像してしまいます。 -
水槽の斜向かいに本殿入口がありました。
-
中はからっぽw
本には中庭と書いてあります。
奥に祭壇があったようなので信者が集まる場所でしょうか。 -
本殿の周囲には貯蔵庫があったらしく、本殿から撮ったこの写真に写る石たちは貯蔵庫の跡と思われます。
ということは当時はここから城壁は見えなかったのかな。 -
大神殿エリアの横には芸術家の家があったとされますが、さっきの貯蔵庫と何が違うのかぱっと見わかりません。。
-
10:19
すでに30分くらいかかっていますが、恐ろしいことにまだまだ全然始まったばかり。
山腹の家。
紀元前1600年代の二階建て建築で、1,000平米超の建物だったらしいです。
大量の楔形文字の文書が出たそうです。
公的目的に使用されたのではないかといわれますが推測の域を出ないんだとか。 -
やや勾配のきつい坂を上っていくと坂の途中に石積みが見えます。
-
これは「トンネルのある城壁」で、紀元前16世紀のものなんだとか。
屋根が崩落しているのでわかりにくいですが、後で出てくるイェルカプと同じシステムといわれます。
町の周りに壁があってその壁の幅が厚いので、通用口がトンネルになっている感じ。
町に入るにはトンネルをくぐらないといけないわけですね。 -
先へ向かいます。
奥にずっと広がっていますが、ずーっと上り。。
はいはい、がんばりますよー! -
坂を上りながら左側にはサルカレという岩山が見えます。
かつて要塞として使われ、上に建物があったり、周囲に居住地跡もあるそうです。 -
10:50
だいぶ上ってきた頃、ようやくライオンの門に到着。
あー疲れるー
この門を通り抜けて外に出ると→ -
ライオン像が!
ライオンの威嚇するような表情で悪霊が城壁の中に入らないようにという意味だそうです。
なお、向かって左側は修復されたもので右側はオリジナルのまま。 -
本によると左側のライオンの肩の辺りには象形文字があるらしいのですが見当たらず・・・
これも修復しちゃった!? -
城壁の石の部分は形を上手く積み上げられています。
ヒッタイトの技術には圧倒されますね。 -
ライオンの門の近くからイエニジェカレという要塞跡が見えます。
さっきのサルカレと同様、自然の岩の上にテラスが作られています。 -
11:20
さらに坂をどんどん上っていくとちょうど最高地点にイェルカプという城壁の出入り口があります。 -
出入り口はトンネルになっていました。
岩だけでこれだけのものが作れるなんてすごいですよね。
崩落してしまっている「トンネルのある城壁」もこういう感じだったのかなぁ。 -
トンネルを出たところ。
坂を上って入れそうにも思えますが、写真で見るより坂が長く、しかも上に見張り台があり、なかなか突破するのは難しそうです。 -
その見張り台がこちら。
「スフィンクスの門」というそうです。
門の内側からみたものです。
頭は人間、体はライオンというスフィンクスをエジプトから学んだとされています。 -
これらの像はレプリカで本物はボアズカレ博物館にあるそうです。
羽が生えていたり、顔が小さかったり(笑)
日本人が想像するスフィンクスとは似つかないかも。 -
門の外側にもスフィンクスが一対あったそうですが、破損というか1体丸々ないというか残念な感じです。
-
ここから来た方向を振り返ると、写真左の遠くにボアズカレの町が見えます。
ずいぶん歩いてきました。
写真右手前に見えるのは神殿跡でこの周囲に上の町があったとされています。
上の町からは「牡牛のリュトン」が発掘されており、ボアズカレ博物館に展示されています。 -
11:45
ここからはずっと下り坂になります。
ハットゥシャの南東にあるのは王の門。 -
明らかにレプリカっぽいこの像は門を通る人を守護する神の姿だそう。
オリジナルはアンカラのアナトリア文明博物館に展示されているそうです。 -
門の外側は特に何もありませんでした・・・
-
王の門からスフィンクスの門の方向を振り返ります。
一番高くなっているところがスフィンクスの門のあるところ。
本当に広大です。 -
12:02
No.2の部屋。
No.1の部屋もあるのですが、造りが同じで特に特徴がないので割愛します。。 -
No.2の部屋の中にはいろいろレリーフが残っています。
-
左側の壁にはシュッピルリウマ2世の浮き彫り。
-
うまく撮るのが難しいのですが、一番奥には太陽神の浮き彫り。
少し色調補整したのですが、人型のようなものが見えるでしょうか。 -
右側の壁にはシュッピルリウマ2世の勝利や業績についての象形文字の碑文。
-
No.2の部屋の前には南要塞の遺構が広がっています。
もともとヒッタイトの要塞があり、その上に紀元前7世紀ごろにフリギア人が建設したものだそうです。 -
ここからはボアズカレの村が見えます。
遺跡と村以外何もない・・・ -
12:11
No.2の部屋のすぐそばにあるのはニシャンタシュ(二シャンテペ)。
かつて岩の上に建物があったそうです。
スフィンクス像の一部が出土してボアズカレ博物館に展示されています。 -
岩壁をよく見ると文字らしきものが!?
「偉大なる王シュッピルリウマ云々」と書いてあるそうです。
ヒッタイト帝国最長の碑文なんだとか。
本によると晴れた日の午後1時ごろが撮影にいいそうですよ。 -
12:16
しばらく坂を下っていくとブユクカレ(王宮)が見えてきます。
小高い丘の上に建っていたようですが、残念ながら遺構しか残っていません。 -
中に入ってみても石ころが並ぶだけで、見ただけで往時を想像するのは相当難しい。。
おまけに、本には詳細な地図があるのですがどこを歩いているか微妙にわからない。。 -
壁のような石積み沿いに歩いてみます。
-
壁沿いに歩いていたらここにでたのですが、本には王宮じゃなくて「北側複合建築と西側建物」として掲載されています。
でも、北側云々の場所ではなく、明らかに王宮を歩いているのですが・・・
ここで混乱してますますどこを歩いているかわからなくなりました。 -
まあいいや。景色はすごいきれいだし!
(たぶん東門あたり) -
形から察するに、東門のそばにあるプールと思われます。
超古代にプールがあったとは!
しかも24mと、学校とかにあるのと変わらない大きさ。
宗教儀式用とか、王宮への水供給用とか言われています。 -
さっきもそうでしたが、周囲を見渡すと、崖の上に王宮があったことが分かります。
これでハットゥシャぐるり一周まわりました。
入口まで来た道を帰ります。 -
13:19
暑くなってきたのと歩き疲れで休憩してから、ホテル・アーシュコウル近くにあるボアズカレ博物館に来ました。
ここは荷物持込禁止。
外のベンチに置くよう言われたのですが、不安がったら係員の車に置かせてもらえることに。
それはそれで不安ですが。。
ボアズカレ博物館
入場料 TRY 5 -
そうはいってもありがたいのはカメラOKなこと。
入ってすぐ、スフィンクス像がお出迎え!
左はベルリンで修復され、右はイスタンブールから返還されたもの。
これがイェルカプにあったんですね。 -
横から見るとこんな感じ。
翼があるあたり、イランのペルセポリスで見た人面有翼獣神を思い起こします。 -
反対側は胴体が切れてしまっています。。
-
博物館自体は小さいながらいくつか見所があります。
金属製鋳型。
紀元前5-4世紀のブルガリアの墓などからよく出土するもので、女性的なイメージらしく、女神などを表したものではないかと考えられているそうです。
どっちかというと男性的なイメージに見えますが。。 -
石棺。
詳細不明です。。 -
牡牛の頭を象ったリュトン。
上の町から出土したそうです。 -
鹿の浮き彫りの壷。
-
粘土板に楔形文字がたくさん書かれています。
木に書いたものは燃えてしまったと考えられていますが、粘土だと残るんですね。
ただ、これは何なのかわかりません。。
ヒッタイトとエジプトの平和条約を記した粘土板はイスタンブールの考古学博物館で見ることができます↓
ユーラシア大陸横断【陸路】69-70日目 トルコ イスタンブール
https://4travel.jp/travelogue/11061218
「ヒッタイト」で検索すると写真まで飛べます -
紀元前1650-1200年の印鑑。
未だに日本では印鑑が活躍していますが、この地域では紀元前にすでにあったんですね。 -
ライオンの頭もあれば→
-
神様の頭もあります。
-
外にはヒッタイト時代の未完成のスフィンクスもありました。
ニシャンタシュにあったものだそうです。 -
ハットゥシャには、ヒッタイトから随分時代が下ってからビザンチン教会が建てられたようで(見学ルートから外れた位置にあります)、その出土品も展示されていました。
なかなか見応えある博物館だと思います。 -
13:51
まだ時間があるようなので、周辺の見所にも足を伸ばしてみることに。
村の中心にあるHotel Baykalでタクシーを呼んでもらいました。
20分で来るとか、あと10分で来るとか言われつつ→ -
14:53
結局待つこと1時間・・・。
ようやくタクシー登場です。
1時間も待つならお昼食べていればよかったな。。
タクシー(ハットゥシャ・タクシー Siddik Ozel氏)
メーター制。料金は以下を目安(待ち時間含まず)
ホテル・バイカル前→ヤズルカヤ→ギョルプナル→アラジャホユック 約TRY190
アラジャホユック→ホテル・バイカル 約TRY124
結局、待ち時間はメーターを止めてくれたり端数をまけてくれたりして、TRY 300でした。 -
14:58
ものの5分でヤズルカヤに到着です。
ここはきれいなレリーフが残されており、ギャラリーAとギャラリーBとよばれる区画に分かれています。
レリーフはすべて神様で、当時は多神教だったことが分かります。
紀元前13世紀の露天神殿で、新年の儀式などがここで行われたそうです。
ヤズルカヤ
見学自由(なのか?) -
まずはギャラリーAへ。
コの字に囲まれた区画で、その両側にレリーフが残されています。
左側から順番に見て行きます。 -
一番入口に近いところにあるのが黄泉の国の十二神。
ちなみに、本によると一柱ずつ番号が振られており、これは1-12番です。 -
18-22の未確認の神。
-
36,37の女神。
左側は男の神ばかりなのですが、唯一の女神です。
磨耗してしまっていてわかりにくいですが、サウスカという神の侍女クリッタとニナッタとされ、クリッタは鏡(タンバリン説も)を持ち、ニナッタは軟膏入れを持っています。
軟膏入れって何。。 -
コの字の正面のレリーフ。
40-46の神です。
写真中央で向かい合っているのが42番目の最高神であり天候の神のテシュブ。
ここまでの神は全て右向きですが、向かい合う43番目のテシュブの妻である女神ヘパトからは全て左向きに描かれています。
某歩き方にはテシュブが妻と子供たちに迎えられる姿とあります。
肉眼だともっと分かりやすいんですが、本にイラストがあるのでそれを見るのがいいのかも。 -
右側の壁。
今度は全て女神が描かれています。
49-54の神。
他の神の妻という位置づけのもあるようです。 -
最後の方にあるのはトゥタリヤ4世。
長いコートに、帽子をかぶり、聖杖を握っています。
トゥタリヤ4世が亡くなって神になったことを表しているそうです。 -
15:07
続いてすぐ横にあるギャラリーBへ。
この狭い岩の隙間から入ります。
本によればこの隙間は岩を削ってつくったらしいのですが紀元前13世紀の話ですよ、すごいですね。。 -
ギャラリーBの入口には対になった魔神がお出まし。
狛犬的な感じでしょうか。 -
狭い岩と岩の間を進みます。
数秒くらいで終わってしまいますが、なんだか異空間に続いてしまいそうな雰囲気。 -
その奥にはこのような細い空間が。
岩がとっても大きくて雰囲気があるので儀式を行う場所としてはぴったりかも。
今度はすべての神が北を向くようにして彫られています。 -
まず目に付くのはギャラリーAにもあった黄泉の国の十二神。
こちらの方が保存状態がいいかも。 -
その向かいに3つのレリーフが彫ってあります。
一番奥はシャルマ神に導かれるトゥタリヤ4世。
ギャラリーAの最後のほうにもありましたね。 -
左横にあるのは冥土の神であり刀の神のネルガル。
ギャラリーAにもあったのですがそっちは写真がなかったです。。 -
一番手前側にあるのはトゥタリヤ4世の王名紋章。
ギャラリーBは数は少ないけど状態が良くて楽しめます。 -
15:18
次はアラジャホユックまで大移動。
と思ったらヤズルカヤから車で数分のところで道をそれてストップ。
ドライバーおすすめという高台。
ハットゥシャが一望できます。 -
15:28
さらに車で8分ほど。
再びドライバーおすすめの高台でストップ。
さっきとは違うけどあまり違わないような。。 -
途中の小さな町。
古い家が旅情を誘います。 -
それ以外はずっとこういう荒野が広がります。
-
16:15
アラジャホユックまであとちょっとという所でギョルプナルという場所に寄ってもらいました。
ここはトゥタリヤ4世が女神ヘパトに奉献したものとされ、小アジア最古のダムといわれています。
象形文字の石碑や宝飾品が出土したらしく、何らかの儀式でも行っていたんでしょうか。
ギョルプナル
見学自由
この辺です→ 40.224201, 34.708460 -
石碑にも、トゥタリヤ4世によって紀元前1240年前後にできたという旨が書いてありました。
-
16:24
ヤズルカヤからあれこれ寄りつつ70分。
ようやくアラジャホユックに到着しました。
最短距離をまっすぐ来れば45分程度でこられます。
ここでタクシーのメーターを止めてくれました。
なんていい人!
アラジャホユック
入場料 TRY 5 -
アラジャホユックは宗教都市アリンナではないかといわれています。
簡単に言えば王家の墓場です。
最初に出てくるのは例によってスフィンクス門。 -
向かって右側のスフィンクスにはウサギを捕らえる双頭の鷲が彫られています。
この上には女神の像があったといわれるそうですが今は消失しています。
ギリシャ・テッサロニキの博物館にもウサギを捕らえる鷲のレリーフ(10世紀頃)が展示されていましたが、何か共通点があるのでしょうか。。 -
門の手前には、都市を囲うように壁がありレリーフがたくさん!
ただこれらは全部レプリカ。
本物はアンカラのアナトリア文明博物館にあるそうです。 -
刀を飲み込む男、梯子乗りら軽業師たち。
-
牛の角を引っ張ってる人。
-
椅子に座った女神の前に笏を掲げて並ぶ男たち。
-
スフィンクス門から中に入ると大きな石積みの遺構が。
王族の墓地に併設されている神殿跡です。
比較的高さがあって想像しやすくていいです。 -
ぐるっと周って北側から見てみました。
スフィンクス門が遠くに見えますが、大きさが伝わるでしょうか。 -
西側にはなにやら細い通路のある建物跡が。
入ってみます。 -
石のトンネル!
実はアラジャホユックの裏門でした。 -
神殿の隣に戻ってきました。
ガラスケースがたくさんありますが中を覗いてみると・・・ -
ぬん!?
骨がたくさん・・・
お墓なんですね。 -
王族のお墓だけあって宝飾品もありますね。
-
入口近くに博物館がありました。
-
出土品が飾られています。
このフロアと地下に展示があったと思います。
金石併用時代(紀元前6000年-3000年)の展示から始まりますが土器的なものが多い印象です。 -
青銅器時代(紀元前3000-2000年)。
こちらはデパス・カップ(depas amphikypellon)。 -
ヒッタイト時代(紀元前1660?1190年)ではボアズカレ博物館でも見たハンコの残骸や→
-
文字が書かれた粘土の残骸などがありました。
-
動物の絵が描かれた土器。
これはキレイに出土しましたね。 -
ではではボアズカレに戻ります!
-
18:00
ボアズカレに着く直前、イェクバスという町で途中下車。
タクシードライバーがどうしても見せたいものがあるらしい。 -
これを見ろ、と言っているが何でしょうこれ。。
聞くとヒッタイト時代の石なんだとか。
当時の石が町の道に何気なく置いてあるというから本当だとしたらオドロキです。。 -
これも。
こんなに無造作に置いてあっていいんでしょうか。。 -
これなんかゴミ箱の隣に。。
-
そんなことを知る由もなくアヒルたちが歩いていました・・・。
-
ボアズカレに戻ってきました。
ドライバーが飲もうというのでトルココーヒーを飲んでみることに。
超苦っ!
砂糖入れても全然苦い。。 -
クルバン・バイラム初日はお菓子を配るのが仕来りらしいです。
キャンディーいただきました。ありがとうございます。
日本に行ったことがあるというトルコ人に会い、代々木上原にジャーミィがあるとか、東京タワーや秋葉原に行ったとか、新大久保にハラルフードの店があるとかで盛り上がりました。
でも、やっかみが面倒だから周りのトルコ人には日本に行ったことを言わないで欲しいらしい。。
もちろんちゃんとだまっておきました。
ここに書いちゃったけど。 -
ホテルに戻り、夕食を食べて就寝。
一日ヒッタイトづくしでご満悦でした。
最後にまとめ。
ハットゥシャ
・ヒッタイトの首都の跡地だけあってかなり広い。
・実は車で回れる。チャーターがおすすめ。歩いてまわると3時間は見たほうが良い。
・ガイドを雇わない場合は、ハットゥシャの本(詳細は上述)をホテルなどで買うのがオススメ。
ボアズカレ博物館
・ハットゥシャの後に是非寄りたい。
・展示内容は少ないが見応えあり。
ヤズルカヤ
・レリーフは正直見ても何の神なのかとかはわかりづらい。状態がそれほどよいわけでもないが、古代人がここで儀式をしている様子は想像しやすい。
・ハットゥシャから歩くと40分程度、車で5分。ついでに寄ってみては。
ギョルプナル
・石碑があるのみでただの水溜りw
アラジャホユック
・お墓跡地には、汚いガラスケースがあるものの遺骨が見えるので見応えあり。
・神殿跡は石積みのみで微妙だが、大きさは体感できる。
---------------------------
63日目 トルコ移動日 ボアズカレ→カイセリ
http://4travel.jp/travelogue/11061212
へ続く→→→
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ユーラシア大陸を陸路で横断(44-70日目 イラン→トルコ)
-
前の旅行記
ユーラシア大陸横断【陸路】60-61日目 トルコ スメラ修道院・カラジャ洞窟・トラブゾン~ボアズカレへ
2015/09/22~
トラブゾン
-
次の旅行記
ユーラシア大陸横断【陸路】63日目 トルコ <移動日>ボアズカレ→カイセリ
2015/09/25~
カイセリ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】44日目 イラン サラクス
2014/09/20~
その他の都市
-
ユーラシア大陸横断【陸路】44-45日目 イラン マシュハド
2015/08/02~
マシュハド
-
ユーラシア大陸横断【陸路】46日目 イラン ヤズド
2015/08/03~
ヤズド
-
ユーラシア大陸横断【陸路】47日目 イラン ペルセポリス・パサルガダエ
2015/08/04~
ペルセポリス
-
ユーラシア大陸横断【陸路】48日目 イラン シーラーズ
2015/08/05~
シラーズ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】49-50日目 イラン エスファハーン
2015/08/06~
イスファハン
-
ユーラシア大陸横断【陸路】51日目 イラン カーシャーン
2015/08/08~
カシャーン
-
ユーラシア大陸横断【陸路】52日目 イラン テヘラン
2015/08/08~
テヘラン
-
ユーラシア大陸横断【陸路】53-54日目 イラン アルダビール/アゼルバイジャンへ
2015/08/10~
アルダビール
-
ユーラシア大陸横断【陸路】55日目 アゼルバイジャン バクー
2015/08/11~
バクー
-
ユーラシア大陸横断【陸路】56日目 ジョージア(グルジア) トビリシ
2015/08/13~
トビリシ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】57日目 ジョージア(グルジア) ジョージア軍用道路
2015/08/14~
グルジア軍用道路周辺
-
ユーラシア大陸横断【陸路】58日目 ジョージア(グルジア) ダヴィッド・ガレジ修道院
2015/09/20~
その他の観光地
-
ユーラシア大陸横断【陸路】59日目 ジョージア(グルジア) バトゥミ
2015/09/21~
その他の都市
-
ユーラシア大陸横断【陸路】60-61日目 トルコ スメラ修道院・カラジャ洞窟・トラブゾン~ボアズカレへ
2015/09/22~
トラブゾン
-
ユーラシア大陸横断【陸路】62日目 トルコ ボアズカレ
2015/09/24~
ボアズカレ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】63日目 トルコ <移動日>ボアズカレ→カイセリ
2015/09/25~
カイセリ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】64日目 トルコ カッパドキア(ギョレメ)
2015/09/26~
カッパドキア
-
ユーラシア大陸横断【陸路】65日目 トルコ パムッカレ
2015/09/27~
パムッカレ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】66日目 トルコ エフェス遺跡
2015/09/28~
エフェス遺跡周辺
-
ユーラシア大陸横断【陸路】67日目 トルコ ベルガマ
2015/09/29~
ベルガマ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】68日目 トルコ ブルサ
2015/09/30~
ブルサ
-
ユーラシア大陸横断【陸路】69-70日目 トルコ イスタンブール
2015/10/01~
イスタンブール
-
ユーラシア大陸横断【陸路】70日目 トルコ ボスポラス海峡クルーズ
2015/10/02~
イスタンブール
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ユーラシア大陸を陸路で横断(44-70日目 イラン→トルコ)
0
126