France 巴里B&Bの旅 (17/20)クロード・モネのお庭 ～ミツバチばあやの冒険～

2010/05/24 - 2010/05/24

印象派の絵が好きな人なら誰しもがあこがれるクロード・モネのお庭。
唐辛子婆も一度はいってみたいと若い頃から夢みていました。
でもなかなか夢はかなうものではありませんね。
結婚して子育てして時は過ぎ。
夢は夢としてはかなく消えていきそうな頃、もういちど希望を持とうと思ったことがありました。
それは20年くらい前のこと。

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エリア フランス

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

とうとうやってきたモネの家は観光客であふれていました。
いろんな国の言葉に混じって関西弁のおばちゃんの声も。

家の中は壁という壁が浮世絵でいっぱい。
「こないにぎょうさんの浮世絵、生まれてはじめてみるような気ぃがせえへん？」
私もです。
特に、海女が牡蠣や海草をとったり処理したりの図、にびっくりする。
こんな絵日本でみたことない。
日本に帰ったらゆっくりじっくり浮世絵を鑑賞したいなあ。

当時の日本ブームは相当のものだったようですね。
「日本かぶれ」とあだ名されてた画家？もいたけれどもそれはモネじゃなかったような。（誰だか忘れた）

内部は撮影禁止ですけど、窓の外なら撮っていいんでしょとばかりカメラを構える人。

この日も真夏（ってまだ五月でっせ）の太陽が容赦なくギラギラと照りつけて

お庭の花々はぐったりとしてました。

10人いるというハンサムな庭師さんたちは

どこにも見あたらず

でもお水をまいた後の水滴は

残っていて

それが救いでした。

チューリップたちだけがかろうじて

生き生きと

アップにも

なんとかこたえてくれます。

ああ、あづい。

モネのお庭は家の前に広がるガーデンと睡蓮の池の２ヶ所あり
ガーデンはどちらかというと素人っぽい作りでした。

遺言どおりモネの生きてたときと同じように管理されているそうです。


生きてる間に１枚も作品が売れなかったゴッホと違ってモネは幸せな晩年でしたね。
家族もそばにいて、この広い敷地に自分の思うように好きなお花を育てて
居ながらにしてゆっくりと光の移ろいを観察しては描いていけたのですから。

経済的に立ち行かなくなったかつてのパトロンの家族と一緒に暮らすようになってといろいろあったようですけど、モネはおだやかな性格のひとだったのでしょうね。
←晩年は相当に頑固爺だったやうですけど。

ガーデンをあとにして睡蓮のお庭へとむかいます。
涼しい緑陰のベンチにゆっくりと座って、もってきたサンドイッチを食べて。

あ、池にかかる橋がみえてきました。

日本の太鼓橋を模して作られたという橋。

そないにぎょうさん乗らんといてや?、壊れたらどないするんにゃ？

橋の上は藤の花が満開

なんてやさしげな色

この藤は八重のやうに見えました。

睡蓮はまだちょっとしか咲いてなくて

でもそんなこと　

どうだっていいのよ。

池の周りを

何度も何度もめぐって

いろんな角度から眺めて撮って

そうこうしているうちに

逆光の地点にはいったのか空の雲がいい塩梅に影を作ってくれたのか

汗でピントもなにもわからなくなってきたのか

自分がモネと同じ白内障になってきたのか

ともかく

ぼんやりした

でも自分の好みの夢みたいな写真ができたのでした。

え？20年前がどうしたって？
20年くらい前インドネシアの田舎の小さなインターナショナルスクールで
アートの時間を担当することになった唐辛子婆。
https://4travel.jp/travelogue/11698058

教科書は娘のために送られてくる日本の通信教育の図工の本（日本語）
しかありません。
でもオーストラリアに一時帰国する校長先生に頼んだら
とってもいい本を買ってきてくれたのです。

モネの絵が好きなおじいさんと小さな女の子が、飛行機に乗ってパリへ行って
セーヌの岸辺のプチホテルに泊まってジヴェルニーへと向かう絵本。
パステルで描かれたその素敵な絵本が子供たちを、そして私を
ジヴェルニーへの夢へとどんなにかかきたててくれたことでせう。

この旅行記へのコメント （8）

• Michyさん 2016/07/04 23:50:35

  私も好きな本

  唐辛子婆さん、こんばんは。
  
  日本語学校の生徒さんとの楽しいひと時の旅行記から、クロード・モネのお庭の旅行記へと続けて拝見しています。
  
  というのも私もモネの庭へ行って、そこで同じ本を購入していたので嬉しくなってしまいました。
  私がジヴェルニーへ旅したのは1998年でかなり前で忘れかけていたのですが、あの本はとても気に入っていたので、自分の古い旅行記も読み返しながら懐かしさでいっぱいになりました。
  
  そしてつい最近、私はボランティアで日本語を教える機会があったので、あまりに色々と偶然が重なって嬉しさ倍増でした。
  
  私も旅行記にその本のことを載せていました。
  良かったら、見て下さい♪
  http://4travel.jp/travelogue/10332251
  
  私は以前英語で日本語を教えたりしていたのですが、日本語のみで日本語を教えるというのは難しいですね…。
  
  
  Michy
  
  

  唐辛子婆さん からの返信 2016/07/05 01:45:28

  RE: 私も好きな本

  Michyさん、こんばんは。
  
  書き込みありがとうございます。
  私は旅先でほとんど物を買いませんので
  モネの家にこの本が売られているのを知りませんでした。
  知っていたらもっと早く再開できましたね。
  
  > そしてつい最近、私はボランティアで日本語を教える機会があったので、あまりに色々と偶然が重なって嬉しさ倍増でした。
  
  Michyさんも日本語を教えていらっしゃるんですね。
  私も英語で教える方がよっぽど楽だと思います。
  学校では、英語をできない人もいることを想定して日本語のみで教えるように言われています。実際はほとんどの人が英語をわかりますけどね。
  
  またゆっくり旅行記拝見させていただきますね。
  
  唐辛子婆

• waterlilyさん 2010/09/09 23:42:57

  夢の世界☆

  ミツバチばあやさん、こんにちは♪
  いつの間にかフランスまで飛んでミツを一杯集めてらしたのですね！
  もう、私もどこを飛んでよいのやら、嬉しくてあちこちバタバタ飛び回って拝見しています。
  あ〜、嬉しさに飛び回り過ぎて眩暈がする〜♪
  バガテル公園は薔薇だけかと思っていましたら、アイリスでも有名とは知りませんでした。
  ん〜、何て綺麗なんでしょう！
  こんな季節に行ってみたいです。
  
  ジヴェルニーのお写真もとっても綺麗〜。
  この一連のお写真なんて、幻想的でまるでモネの絵みたいです。
  幾つかはうっとりと拝見したのですが、あまりに素晴らしい大作揃いでまだまだ一部しか拝見出来ないので、またあらためてお邪魔させてくださいね。
  それにしても、ミツバチばあやさんとコクリコさんのフランス旅行記を合わせたら、もうこれ以上ない最高のフランスガイドブックになりますね。
  是非とも共作で出版なさって欲しいです☆

  唐辛子婆さん からの返信 2010/09/10 09:59:42

  RE: 夢の世界☆

  waterlilyさん、おはようございます♪
  
  ご無沙汰しております。
  この酷暑どうしていらっしゃるかと案じておりましたが
  お元気そうで何よりです。
  
  たくさんの旅行記ごらんくださって投票もいっぱいありがとうございます。
  
  > ジヴェルニーのお写真もとっても綺麗〜。
  > この一連のお写真なんて、幻想的でまるでモネの絵みたいです。
  
  う・うれしすぎのお言葉(^o^)
  ツアーバスじゃなくがんばって列車にのったかいがありました。
  時間を気にせずに睡蓮のお庭にいられたので
  モネの体感した光の移ろいを少しでも感じることができました。
  
  > それにしても、ミツバチばあやさんとコクリコさんのフランス旅行記を合わせたら、もうこれ以上ない最高のフランスガイドブックになりますね。
  
  と・とんでもなやめっそうもなや！！
  コクリコさんのはもちろん当然ですけど、私は、急にいくことになって何の準備も勉強もせずコクリコさんのご主人様の作ってくださった地図を頼りに右往左往してただけなんです。四半世紀もフランスぎらいでしたしね。
  
  そうそう、ほかのどの編よりも一番waterlilyさんに見ていただきたいのが「アラブ世界研究所でチュグタイに会う」編です。チュグタイの美しい絵を気に入っていただけると思います。
  
  唐辛子婆

• アズさん 2010/08/20 12:27:30

  ジベルニー

  　唐辛子婆さんのフランス日記が始まってから、ずっとこのジベルニー編を待っていました。
  
  私が行ったのは8月末の午前。適当に涼しくて、観光客もそれほど多くなかったです。
  
  フランスって8月より5月の方が暑いのね〜〜
  8月半ばを過ぎるとパリはもう秋ですものね。
  
  廊下に展示されていた浮世絵、もう少し保存が良ければ・・・・と思いました。

  唐辛子婆さん からの返信 2010/08/22 16:01:39

  RE: ジベルニー

  アズさん、今日も日本は暑いですよ〜ぐったり。
  
  書き込みと投票ありがとうございました。
  
  > フランスって8月より5月の方が暑いのね〜〜
  > 8月半ばを過ぎるとパリはもう秋ですものね。
  
  そっかー、行くなら8月なんですね。
  でも5月でも唐辛子爺が立ち寄った時は東京より寒くて
  「冬物一枚持っていくように」と電話かけてきたぐらいです。
  なんだかおかしい気候の変化。
  モスクワは38度（一昨昨日）から9度（昨日）とジェットコースターみたいだし。
  
  ところで来年渡仏される時はどちら方面に？
  私はもしまた行けることがあったら田舎をまわってみたいです。
  
  とうがらしばば

  アズさん からの返信 2010/08/24 04:08:18

  来夏は・・・

  　大学時代の友人がベトナム系フランス人と結婚してパリに住んでいます。
  
  来夏はそのご夫婦とフランスの南西部の美しい街々を車で訪ね回る予定です。
  
  彼女曰く：ドイツにもスイスにも美しい田舎町はたくさんあるけれど、
  　　　　　食事が美味しくないでしょ！
  　　
  　　　　　フランスの夏の田舎町が最高！
  
  パリとウィーンは何度でも行きたい街です。

  唐辛子婆さん からの返信 2010/08/25 11:09:29

  RE: 来夏は・・・

  > 　大学時代の友人がベトナム系フランス人と結婚してパリに住んでいます。来夏はそのご夫婦とフランスの南西部の美しい街々を車で訪ね回る予定です。
  
  それって究極のホンモノのグルメ旅ぢゃないですか！！
  う・うらやましすぎ〜〜！！