2026/06/28 - 2026/06/28
-位(同エリア1171件中)
ちゃんさん
3泊3日の旅も終盤。ベクトルは日本に向いたけれど、気持ちの中では旅の中でいたい。空港特急にはあえて乗らず、お別れの挨拶のため、途中駅までは赤いラインの205系電車に乗車した。
ほぼ丸2日ぶりにスカルノハッタ国際空港へ帰還。何も変わっていないはずの景色が、少し違って見えた。この久しぶりの感覚を、忘れずにいたい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
オートグラフタワーを出て、タムリン通りをBNIシティ駅へ歩く。ここからが帰路だ。
-
BNIシティ駅からスカルノハッタ国際空港へは、空港特急で直行できる。しかしまだ旅を帰路にはしたくなくて、あえて途中駅までコミューターに乗ることにした。
昨日から、何度も乗った205系がやって来た。最後に乗るコミューターとしては、適任者だ。 -
これまで乗ってきた205系のシートは、青色のインドネシアのオリジナルの柄だった。しかしこの電車は、はじめて出会うオリジナルの緑色のモケットだ。日本の電車の感が、より強い。
車内をよく観察してみれば、「非常燈 引く」といった日本語のサインや、SOSボタンの表記、号車札など日本時代そのままの意匠も多く残る。 -
ジャカルタなど、そうそう来れる場所でもない。僕にとって、異国の205系はこれが最後の乗車になることだろう。遠き地でお疲れ様と、別れの挨拶を掛けた。
ドゥリ駅で下車。8両+4両の連結面を見ると、京葉線・武蔵野線向けにデザインを変えた、いわゆる「メルヘン顔」の車両だった。コミューターのICカードにもデザインされている顔だが、実際は連結面に隠れ、表舞台に出ることは少ない車両である。ようやく見ることができた。 -
夕方4時前という時間だが、コミューターのホームは人でぎっしり。環状線とタンゲラン線の接続駅であり、乗り換え客で賑わっている。ホーム上のエキナカ店舗も充実した、ターミナル駅だ。
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コミューターと空港特急の改札は完全に分離されている。切符も別で、改札前の券売機で空港までの切符購入にチャレンジするも、うまくいかない。
往路の空港駅と同様、どこからともなく駅員さんが現れ、サポートを受けつつどうにか発券してもらえた。時間を食っている間に先発列車の発券が締め切られたのも、同じパターンだ。時間に余裕は持っているので、焦ることはない。 -
次の電車まで30分の時間ができたので、駅前をふらふらしてみようかとも思ったが、治安がいいのかどうか、判然としない。まだインドネシアの街の「肌感覚」を読めない段階では、エキナカで大人しくしておくのが賢明だろう。
駅の中にいる限りは安全なのはありがたく、コンビニを冷やかしたり、窓口で電車デザインのシールを買ったりしてすごす。シールは日本円で数十円と安く、ばら撒き用の土産に十枚くらい買っておけばよかった。 -
発車十数分前に改札に入ってみたが、1台だけのエスカレーターが上り運転になっていて、ホームに降りられない。発車時間間際に、方向を逆転させるとのこと。
待合室ではエアコンが全力稼働するものの、広い室内を冷やすには至らない。僕は吹き出し口の前に立って涼んでいたが、周囲の人は、暑いベンチに座って過ごしている。体の出来が違うと、改めて思った。
トイレと並んで、シャワー付きの祈祷室がある光景も、もう見なれた。日本も、イスラム社会との共存の時代。建築屋として、設計思想をよく学んでおかねば。 -
発車5分前にホームに降りることを許された。205系が大活躍する様子を、脳裏に刻む。
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コミューターの間を縫うように、空港特急が入線。BNIシティ・マンガライ方面と明記された4番線に入ってきたが、空港行きのようだ。世を惑わすくらいなら、妙なサインは掲げない方がよい。
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エアコンのよく効いた、集団見合い式クロスシートの快適な車内に収まる。国際空港行きの列車として充分なクオリティと思うが、空いているのは気になるところだ。
庶民向けの「コミューター」の一路線と位置づけられているので、お金持ちは乗らないのかなとも思う。長距離列車の扱いと同様にして、上級シートを設ければ、また違う層の利用者も取り込めるのではないか。 -
往路は暗闇だった空港特急の車窓を、ようやく見られた。ドゥリ駅を発車するや、線路上で遊ぶ子どもたちに出くわす。およそ、国際空港行きの列車らしくない。
危なっかしくて仕方ないが、電車の本数も多くはなく、「見張り役」がいれば大丈夫なのだろう。過密都市のジャカルタだけに、広く遊べる場所が線路上くらいしかないのかもしれない。 -
在来線を活用した空港連絡鉄道ならでの、ありのままの日常の車窓だ。「ありのまま」の程度は異なるが、京急や京成に乗った外国人に、日本の下町の風景はどう映っているのだろうか。
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郊外に行くにしたがって、線路上の人や、線路に向いた家は減っていく。しかし駅周辺になると、再び雑多な線路端へ。その繰り返しを経て、次第に田園風景の方が広がってきた。
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タンゲラン線と分岐して、スカルノハッタ国際空港への支線に入る。
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滑走路の下をくぐる、整備された線路を快走。国際空港への鉄道に、ようやくふさわしい雰囲気になった。
空港から市内へ向かう時は、逆にだんだんとインドネシアらしい車窓になるわけだ。往路は暗闇でよく分からなかったが、慣れていない程、強くインドネシアに来たことを実感できそうである。その意味で、市内へのアクセスには断然、鉄道をおすすめしたい。 -
1つホームがあるだけの、スカルノハッタ国際空港駅に到着。安全柵完備の、これまた国際空港らしい駅。ホームドアがあると見せかけて開け放しなのは、インドネシアクオリティか。
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エスカレーターを上がり、空港内の連絡手段・スカイトレインで第3ターミナルへ移動。ほぼ48時間ぶりに、インドネシアの地へはじめて降り立った場所へ帰って来た。
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初日に見た風景と同じはずなのだが、48時間を経た今、見え方が違う。英語とインドネシア語のアルファベットが、2段に並んだサインに惑うこともない。出入口に書かれた「MASUK」の文字に、ここからマスク着用?と惑うことも、もちろんない。
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「はじめての国に来る」という経験が10年ぶりなので、この感覚が久しぶりだ。インドネシアにまた来たい気持ちもあるが、今は他の未知の国に行ってみたい好奇心が勝る。45歳という忙しい時分だが、今さら世界を広げたくなった気持ちに、嘘はつきたくない。
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今日のところは第三国へのチケットを買うなんて暴挙には出ず、予約した飛行機に乗ろう。さすがは国の代表する国際空港のロビーで、きらびやかだ。オンラインチェックインを終えているので、特段の手続きは不要なはず…である。
ジャカルタ スカルノ ハッタ国際空港 (CGK) 空港
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制限エリアに入る前に、腹ごしらえしておきたい。インドネシアを代表するファミレス「ソラリア」が空港内にもあるというので、スマホ地図を頼りに探したが見つからない。警備員さんに「あっちだよ」と教えてもらったが、方向感覚が鈍いのかたどり着けなかった。
西鉄経済圏で暮らす者としては、その店名にも惹かれるものがあったのだが、仕方ない。インドネシア最後の飯でもあるので、別のインドネシア料理の店で締めることにした。 -
写真入りメニューがあるのはさすが空港で、料理は決まったのだが、飲み物に惑う。ビールがないのは明白だが、じゃあ何を頼むのか迷っていたら、別の若い男性の定員さんが「オレンジジュースは?」と助け舟を出してくれた。
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名も分からぬ料理だったが、おいしく食べる。値段も、たしか7百円くらいではなかったか。ジャカルタ滞在中、食べ物に恵まれ、胃袋は満足できた。
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はじめての国では、なにごとも余裕が肝心。出発2時間以上前の18時には、手荷物検査と出国審査を受けた。自動化ゲート対応なので、あっと言う間。
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ものの10分で制限エリア内に入ることができた。
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こうなると手持無沙汰で、制限エリア内のインドネシア料理店でゆっくり食べてもよかったかなと思う。
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さすがに制限エリアでは酒類を扱っており、たしか60,000INRだったかの超高級ビンタンビールを飲みつつ、時間をつぶした。
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搭乗口近くに行ってみると、なんとシャワー室があるではないか。汗まみれの深夜フライトは隣人の迷惑にもなるので、今夜の着替えの用意はしてきたが、体の汗まで流せるなら好都合だ。
中国人の青年がいたのでどう使うか尋ねてみたが、彼も分からない様子で、スタッフにきいてほしいとのこと。しかし周囲に空港職員は見当たらず、さりとてネットにも情報がなく、あきらめざるを得なかった。 -
あのシャワーの正体は、何だったのだろうか。自由に使えるシャワーならもっと混んでいそうな気もするが。
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搭乗口付近には有料ラウンジも顔負けのようなソファスペースが点在し、人も少なくゆったり待つことができる。
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もう1本、今度は缶のビンタンビールを追加して、プライベート感のあるソファにおさまった。寝落ちだけはしないよう、気を付けよう。
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