2026/06/26 - 2026/06/26
-位(同エリア1152件中)
ちゃんさん
ジャカルタ市内に入っても、なかなか先に進めない すごろくが続く。地下鉄1駅の移動にも一苦労、20時過ぎにようやくホテルへチェックインできた。
ホテルのルーフトップバーでは、日本由来の「第二の国歌」に陶酔。言葉ができないながらにもインドネシアの人たちと心通わす、忘れえぬ夜となった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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コミューターラインのBNIシティ駅は、繁華街の中。若者があふれる夜の街だ。その背後を、赤い帯の205系電車が通過していく。東京の街を見ているような気になるが、人も気候も違うだけに、かえって楽しい違和感がある。
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MRT(地下鉄)のドゥクアタス駅のエスカレーターを降りる。古くからの路線に通勤電車が走るコミューターラインとは異なり、MRTは一から引いた新しい地下鉄だ。この路線にも、日本の支援が入っている。
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中国の地下鉄ように、簡単な手荷物検査がある。おかげで改札前は大渋滞だ。MRTでもコミューターラインのカードは使えるが、MRT発行のカードとは別物のため改札に直接タッチできず、手前の簡易端末にタッチするらしい。
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あれ、扉が開かない。すぐさま駅員さんが駆け寄ってくれるのがインドネシアのいいところで、残高不足ということらしい。カード代4万ルピアのうち、1万ルピアはチャージ分。地下鉄の初乗りは確か3,000ルピアくらいだったはずで、充分足りているのだが。
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インドネシアでは、ICカードへのチャージを英語で「トップアップ」と表現する。この言葉を知っていたおかげで、警備員さんにチャージ機の場所を聞くことができた。言葉は、知っているほど生きる。
チャージ機もカードの種類ごとに分かれていて、ようやくコミュータートレインの端末を見つけたものの、なかなかお札を飲み込んでくれない。
5回試してようやく1万ルピアをチャージできたが、計2万の残高になったところで通過できるだろうか。再度手荷物検査を受けて、端末にピ。扉が開いた。 -
駅構内は飲食禁止で清潔そのもの。フルスクリーンタイプのホームドアが設置されていて、駅の雰囲気だけ見れば、日本より中華圏のそれに近い。
ジャカルタの繁華街を貫通する路線の割に、10分間隔と、運行頻度は粗だ。出たばかりのようで、しばらく待つ。 -
青い帯のステンレス製の電車が滑り込んできた。北側の終点・ブンデランHI駅までは残り1駅だが、僕と同じように乗り込む人も少なくない。扉が閉まる時のドアチャイムや、加速時のモーター音だけ聞いていると、まるきり日本の地下鉄である。
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車内の雰囲気も日本の電車そのもので、特に8:2に分割された側窓は、東日本を走る通勤電車そのままの意匠だ。
大きな違いは、プラスチックの座席。地上を走る電車は日本と同様、モケット張りが主流なのに、MRTは台湾みたいだ。 -
1駅で終点・ブンデランHI着。もっとも賑やかなエリアからは少し北に外れるが、それでもホテルやデパートが並ぶ繁華街の続きだ。
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広い道路のど真ん中には、バスレーンと島式のバス停が設けられ、高床のバスが行き交う。日本や韓国よりも、正式な定義に近いBRT。これにも乗ってみたい。
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通り沿いにある、ひときわ輝く建物が、日本からの戦後賠償金で建てられたサリナデパートだ。買いたいものがあったので、簡単な手荷物検査を受けて入店してみた。
お土産になるようなものが豊富なので観光客にも人気のデパートだが、地下の食品売り場に直行。レジ手前で、現地のビールを6缶調達した。サリナ 百貨店・デパート
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イスラム国家とはいえ、非イスラム人口も10%を占めるインドネシア。国として禁酒ではないものの、酒を買える場所は限られている。
宿に冷蔵庫があることは事前に確認済だったので、3日分の「燃料」をまとめて確保したかったのだ。値段は高い。需要の低さもあるし、政策的に酒税は高めでもあるそうだ。 -
デパート向かいのホテル「アートテル・タムリン・ジャカルタ」に、2泊お世話になる。その名の通り、アートがテーマのホテルで、知らなければぎょっとしそうな外観だ。
アートテル タムリン ジャカルタ ホテル
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内装は、さすがにしゃれている。1泊8,534円と、成田の東横インに毛が生えた程度の値段だが、ジャカルタの宿泊代の相場は安く、こちらではちょっといいクラスのホテルになる。
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部屋によっては派手なアートが展開され落ち着かないそうだが、幸い僕の部屋は控えめだった。
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瓶入りの水が3本に、カプセル式のコーヒーサーバーが備わる。タオルやアメニティは2人分あって助かった。
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ここまでの道のりで汗をたっぷりかいたため、まずはシャワーをひと浴び。ただこの後出歩くと、また汗をかきそうだ。
日数分以上の下着の手持ちもないので、そのまま寝る他ないが、泊数×2回分(あるいは3回分?)の着替えがほしいくらい。せめて洗濯できる体制を整えておけばよかった。 -
まだまだ慣れぬジャカルタの夜。今日の晩御飯は、近所で済ませよう。道には広い歩道があるのに、びっしりとバイクが止まっていて、車道を歩く他ない。
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2つ隣のビルの2階にある、バクミーGMへやってきた。インドネシアの麺料理・バクミーのチェーン店だ。せっかくの旅でチェーン店だなんてと思わないでほしい。日本に来た外国人に、まず吉野家の牛丼を食べてもらうのも間違いじゃないではないか。
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テーブルにQRコードがあり、本当はスマホでメニューを選んだ後にレジで決済する仕組みらしいのだが、手順がよく分からずにいたら、直接レジでオーダーを受けてくれた。
せっかくなので、メニューの一番上にあった具財てんこ盛りの麺と、レモンティーをオーダー。85,000IDR=795円。大衆食堂の倍以上の価格だろう。 -
10分ほど待てば、バクミーが目の前へ。具材が乗った汁なし麺に、鶏ガラスープがセットになっている。スープを軽く振りかけて麺をほぐし、まずはそのまますすってみた。
やや平打ちの麺で、食感がたまらない。野菜もたっぷり載っていて、体にもよさそうだ。
添付のソースをかけてみたら、スパイシーな風味に味変された。これもうまく、あっという間に平らげてしまった。レモンティーは甘めだったが、辛い料理の後にはかえってよく合う。
昨年(2025年)の大阪関西万博のパビリオンでも気に入った、インドネシアの味。この先も、期待しかない。 -
南国のビールと合わせてもうまかろうと思うが、一般的なレストランには酒類はない。イスラムの国とあっては仕方がないが、このまま部屋飲みというのも少し寂しい気がして、ホテルの屋上階にあるルーフトップバーに上がった。
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ルーフトップバーの存在こそ、このホテルにした決め手。現地の酒を店で飲みたかったし、怖くて夜道を歩けない時の食事場所を確保しておきたかったからだ。
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まだまだ気温は高いが、日差しがないだけでもだいぶ快適。タムリンの高層ビル街が見える、外のカウンターに席を落ち着けた。
遠くには、新宿西口もびっくりの超高層ビル街が見える。まばゆいばかりのビルの明かり。さすがは南半球一の大都会だ。
英語のメニューはあるのだが僕の語学力が至らず、スマホを頼りに解読。ビンのビンタンビールと、フードの中でも一番安かった揚げ豆腐?をお願いしてみた。
ケチったわけではない。不用意に高いものを頼んで、とんでもないボリュームで出て来られても困るからだ。 -
ビンタンビールはイスラムの国で奮闘する、インドネシアを代表するビールブランド。ハイネケンがルーツで、赤星のデザインに名残りがある。
2週間前、大刀洗町の「えだまめ収穫祭」の出店で見かけフライング飲酒してしまったのだが、やはりインドネシアの気候の中で飲みたかった。南方系のビールに共通する軽さで、ほのかな甘味がうまい。
ちなみに「えだまめ収穫祭」の出店は、地元の工務店が出していたものだった。インドネシアからの技能実習生を受け入れている会社で、交流の機会として出店しているのだという。彼も、ビンタンはおいしいと言ってたっけ。 -
予想通り、安い揚げ豆腐でも結構なボリュームでやって来た。ソースがかなりスパイシーで、ビールをお代わりせざるをえない。味は好み。フードが充実しているバーなので、夕食もここでよかったかなと思う。
週末でということか、生バンドの演奏まであり、いい気分。曲の切れ間にバンドから声を掛けられ、何事かと思えばリクエストを受けてくれるという。
突然のことで思いつかないし、それ以前に言葉にできない。少し気まずい空気のまま、次の曲がはじまった。 -
しかし、ここは優しい人々の集うインドネシア。次のタイミングで店員さんが伝えてくれるというので、スマホ翻訳で「インドネシアの皆さんが知っている日本の曲」をリクエストしてみた。この時点で会計も終わっていたのだが、次の曲までゆっくりどうぞとのこと。
バンドさん、笑顔で次の曲に移ってくれた。ゆったりとした、80年代風のJ-POP。当たり前のように日本語で歌われているが、はじめて聞く曲だ。
頼るべきは文明の利器で、スマホに聞かせてみたところ、五輪真弓の「心の友」という曲らしい。この曲のことかと思う。https://www.youtube.com/watch?v=pQKoyCAAAkQ
五輪真弓といえば「恋人よ」で有名。「心の友」はアルバム曲で、日本では知る人ぞ知る曲とのこと。しかしインドネシアでは、第2の国歌とも言われるほど親しまれている曲なのだそうだ。
そんな曲があるということはどこかで聞いたことがあったのだが、生演奏で聞かせてもらえるとは。
こんな時のチップをいくら包めばいいのか見当も付かないが、スマホで翻訳した感謝の言葉とともに、50,000IDRをお渡しした。忘れえぬ、初日の夜だ。
飲食代はビール2本と揚げ豆腐、税サ込み248,050IRD=2,320円。経験と金額が、いい意味で釣り合わない。
部屋に戻って涼みながら、買い出したビールをチビチビ。寝る前にはエアコンを落とした。ジャカルタの夜はある程度気温が下がるので、かけっぱなしにしていると風邪をひくと、どこかのWeb記事で読んだのだ。
暑くて夜中に目覚めるんじゃないかと半信半疑だったが、教えの通りで、朝まで快適な室温で過ごすことができた。
旅先での気分が高揚した状態は解けず、熟睡はできなかったが。
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旅行記グループ
205系で旅するジャカルタ
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