2025/05/02 - 2025/05/02
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mitsuさん
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*:.。☆ ルーヴル美術館・美の宮殿を巡る旅(続編)☆.。.:*
今回の旅では、壁一面がパッと鮮やかな赤色で彩られた、豪華な大展示室「赤の間」をじっくりと歩きました。
30枚におよぶ名画たちと次々に出会い、激動の歴史を描いた情熱的なドラマに胸を熱くしたり、お洒落なドレスをまとった優しい家族の肖像画に心がほっと安らいだり。
1枚ごとに異なる美しさと感動に出会う、あっという間の贅沢なひとときを過ごしました。
全体の大まかな行程は以下になります。
今日は,★☆★です (^^)/
4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光
★☆★5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
前回の旅では、ルーヴル美術館・ドゥノン翼に並ぶ、歴史を揺るがした巨大な名画たちと対峙しました。その荘厳な感動を胸に、私たちはさらに奥へと進みます。
壁一面が鮮やかな赤色で彩られた、通称「赤の間」と呼ばれる大展示室。
そこは、情熱的なドラマを描いた巨大な絵画がずらりと並ぶ、息をのむほどに豪華な空間でした。この特別な部屋から、新たな美術鑑賞の旅が始まります。
『サルダナパールの死』
(1827年 / ウジェーヌ・ドラクロワ)
戦争に負けることを悟った古代の王様が、敵に奪われるくらいならと、自分のすべての財産や愛する馬、お気に入りの女性たちを目の前で殺させ、自分も一緒に燃え尽きようとする衝撃的な場面です。
画面に大きく描かれたベッドの鮮やかな「赤」と、光に照らされた女性たちの「白」が強烈な印象を与えます。
部屋の中に渦巻く大混乱と、人間の激しい感情がドラマチックに描かれており、あまりの迫力に思わず足が止まってしまう傑作です。 -
『キオス島の虐殺』
(1824年 / ウジェーヌ・ドラクロワ)
当時、実際に起きたギリシャ独立戦争中の悲劇を題材にした、ロマン主義を代表する歴史画です。
オスマン帝国軍による虐殺を生き延び、絶望に打ちひしがれるキオス島の人々がリアルに描かれています。
亡くなった母親の胸を探す赤ん坊や、力なく座り込む人々の姿が、暗い色彩と激しい光の対比で表現されており、見る者の胸に突き刺さるような悲しみを伝えています。
当時のフランス社会に大きな衝撃を与え、人々の心を動かした名作です。 -
『突撃する近衛猟騎兵士官』
(1812年 / テオドール・ジェリコー)
ナポレオン戦争のさなか、激しい戦火の中で刀を抜き、馬を跳ね上がらせて後ろを振り返る勇敢な士官の姿を描いています。
いななき、荒ぶる白馬のダイナミックな動きと、背景の黒煙や炎のドラマチックな色彩が、戦場の緊迫感をリアルに伝えています。
勝利の英雄としてではなく、戦う人間の内なる情熱やエネルギーを力強い筆のタッチで表現しており、フランス・ロマン主義の幕開けを告げた記念碑的な名作です。 -
『ヤッファのペスト患者を訪れるボンパルト』
(1804年 / アントワーヌ=ジャン・グロ)
ナポレオン(ボナパルト)が遠征中、伝染病のペストが流行する病院を訪れ、恐れることなく患者の体に直接手を触れて励ます姿を描いています。
暗い室内で苦しむ人々の中、光を浴びて堂々と立つナポレオンは、まるで奇跡を起こす聖者のように神々しく表現されています。
人々の不安を鎮めるための宣伝として作られた絵画ですが、異国のエキゾチックな建物や、人間のリアルな苦しみが光と影でドラマチックに表現されており、名作として高く評価されています。 -
『戦場を去る負傷した胸甲騎兵士官』
(1814年 / テオドール・ジェリコー)
戦いで傷つき、燃え盛る戦場から馬を引いて退却する兵士の姿を描いています。
3枚目の勇ましい絵とは一転して、ここでは戦いに敗れ、不安そうに後ろを振り返る人間のリアルな弱さや孤独が表現されています。
馬の背にかけられたヒョウの毛皮や、どんよりとした暗い空の描写が、重苦しい空気をいっそう引き立てています。
華やかな英雄の姿だけでなく、戦争の悲しさや虚しさにまで目を向けた、深く心に染みる名作です。 -
『ピエール=ジャック・オリヤール(ヴィルマンジー伯爵)の肖像』
(1827年 / アントワーヌ=ジャン・グロ)
ナポレオンを支えたフランスの重要な軍人であり、政治家でもあったヴィルマンジー伯爵の晩年の姿です。
豪華な金刺繍が施されたブルーの衣装に、真っ白なオコジョの毛皮のコートをまとい、椅子に腰掛けています。左手には「軍の管理」と書かれた書類をしっかりと握り、鋭い眼差しで遠くを見つめる姿から、彼の歩んできた波乱万丈な人生と、揺るぎない知性がにじみ出ています。
衣服の質感までもが本物のように細かく描写された、とても気品ある肖像画です。 -
『グランド・オダリスク』
(1814年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
トルコの宮廷で王様に仕える女性の美しい裸婦像です。
青いカーテンやサテンのクッション、手にした羽の扇など、異国の贅沢な調度品に囲まれて横たわっています。
実はこの絵、理想の美しさを表現するために、背骨が実際の人間よりも3本ほど多く、腕も引き伸ばして長く描かれています。
そのおかげで、人間をリアルに描くのとは違う、うっとりするような滑らかで優雅な曲線美が生み出されており、いつまでも眺めていたくなる不思議な魅力を持っています。 -
『犯罪を追う正義と神の復讐』
(1808年 / ピエール=ポール・プリュードン)
暗い夜の荒野で、人を殺めて金品を奪い、足早に逃げ去ろうとする犯人の姿が描かれています。
その背後からは、松明(たいまつ)を掲げた「正義」と「復讐」のふたつの女神が、翼を広げて恐ろしい勢いで追いかけています。
冷たい月明かりに照らされた被害者の姿と、犯人の怯えた表情がリアルで、どんな悪事も見逃さないという強いメッセージが込められています。
光と影の使い方が映画の一場面のようにドラマチックで、思わず引き込まれる名作です。 -
『ガンの三人の女性(仕立屋の一家)』
(1818年頃 / フランソワ=ジョセフ・ナヴェス)
ベルギーの都市ガンに暮らす、お母さんと二人の娘さんを描いた家族の肖像画です。
当時の流行の最先端だった、細かなレースの襟飾りや、大きな飾りのついたお洒落な帽子、色鮮やかなドレスがとても細やかに描かれています。
中央に座るお母さんの優しくも芯のある表情や、左右の娘さんたちの少しはにかんだようなリアルな視線が印象的です。
まるで写真のように当時の家族の温かい絆や、お洒落を楽しむ息遣いがそのまま伝わってくるような、とても親しみやすい名作です。 -
『ジュリエット・ド・ヴィルヌーヴの肖像』
(1824年 / ジャック=ルイ・ダヴィッド)
大きな金色のハープの横に立ち、こちらを優しく見つめるお洒落な若い女性を描いた肖像画です。
シックな黒いベルベットのドレスに、青いストライプが入った白いショールを合わせるなど、当時の上品なファッションがとても綺麗に表現されています。
譜面台にはお花がついた可愛い麦わら帽子がかけられており、彼女の穏やかで豊かな暮らしぶりが伝わってきます。
見ているだけで、うっとりと心が安らぐような気品に満ちた傑作です。 -
『ホメロス礼賛』
(1827年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
古代ギリシャの偉大な詩人ホメロスを、まるで神様のように称えるために、時代を超えた歴史上の天才たちが大集合した豪華な絵画です。
ホメロスの頭上には勝利の女神が冠を授けようとしており、足元には彼の作った有名な物語(『イリアス』と『オデュッセイア』)が擬人化されて座っています。
周囲には古代の哲学者プラトンや、ルネサンスの巨匠ラファエロ、文学者のシェイクスピアなど、そうそうたる偉人たちが描かれており、芸術の長い歴史への深い尊敬の念がぎゅっと詰まった、見ごたえのある大作です。 -
『パリ伯爵ルイ・フィリップ・アルベール・ドルレアンの肖像』
(1842年 / フランツ・グザヴィエ・ヴィンターハルター)
当時のフランス国王の孫にあたる、幼い王位継承者の男の子を描いた肖像画です。
サテンと繊細なレースで作られた真っ白なドレスをまとい、大きな羽根のついた帽子を手に持っています。
背景の遠くには、彼が洗礼式(お祝いの儀式)を受けたパリの有名な「ノートルダム大聖堂」のシルエットがうっすらと描かれています。
子供らしい純粋で愛らしい表情の中にも、ロイヤルファミリーとしての気品と威厳が上品に表現された、とても可憐な名作です。 -
『オルレアン公フェルディナン=フィリップの肖像』
(1842年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
当時のフランス国王の長男で、将来の国王として国民からとても期待されていた、若き皇太子の凛々しいお姿です。
黒い軍服に鮮やかな赤色のズボンを合わせ、帽子を小脇に抱えてスマートに立っています。
彼の聡明さと優しさがにじみ出るような上品な表情が、写真のように見事に描かれています。
実はこの絵が完成した直後、彼は馬車の事故で31歳の若さで亡くなってしまい、悲しみに暮れた王室のために、アングルが心を込めて仕上げた形見となった特別な名作です。 -
『ナルシス=アシル・ド・サルヴァンディ伯爵の肖像』
(1839年 / ポール・ドラローシュ)
当時のフランス国王を支え、文部大臣などの要職を歴任した政治家・貴族のサルヴァンディ伯爵の姿です。
真っ白なオコジョの毛皮に覆われた豪華な儀礼用のマントを羽織り、威厳たっぷりに佇んでいます。
知性にあふれた堂々たる表情や、マントのふんわりとした毛並み、衣服の重厚な質感がとてもリアルに表現されています。
激動の時代を力強く生き抜いた、フランス最高峰の知識人の品格と誇りがそのまま伝わってくるような、気品ある名作です。 -
『サビナの山々の風景(家族との別れ)』
(1838年 / ポール・フランドラン)
イタリアのローマ近郊にある、サビナ地方の豊かな山並みを描いた美しい風景画です。
画面中央に青々と生い茂る大きな木々が配置され、その向こうには太陽の光を浴びて神々しく輝く山と、どこまでも続く青空が広がっています。
画面の右下をよく見ると、小さな人々が描かれており、国を追われることになった男性が、最愛の家族と涙の別れを惜しんでいる切ない場面がひっそりと表現されています。
大自然の静けさと人間のドラマが溶け合った、心がじんわりと洗われるような名作です。 -
『リヴィエール夫人の肖像』
(1805年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
当時のフランスの上流階級の女性、リヴィエール夫人の息をのむほど美しい肖像画です。
爽やかなブルーのソファにゆったりと体を預け、こちらを優しく見つめる姿が描かれています。
白いドレスを包む高級なカシミアのショールの質感や、細かな刺繍の模様がまるで本物のように丁寧に描かれており、アングルの卓越した技術が光ります。
女性特有のしなやかな曲線美と高貴な雰囲気が上品に表現されており、いつまでも眺めていたくなるような、気品あふれる傑作です。 -
『マドモワゼル・キャロリーヌ・リヴィエールの肖像』
(1806年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
16枚目に登場したリヴィエール夫人の愛娘、当時13~15歳頃のキャロリーヌさんを描いた肖像画です。
透き通るような白いドレスに、ふんわりとした真っ白な毛皮のショールをまとい、黄色い手袋をはめたお洒落な姿で立っています。
つぶらな瞳や少しふっくらとした頬など、少女特有のみずみずしい愛らしさが優しく表現されています。
実は彼女、この絵が完成した数年後に若くして亡くなってしまい、彼女の永遠の輝きをキャンバスに閉じ込めた、奇跡のように美しい名作として世界中で愛されています。 -
『フィリベール・リヴィエール氏の肖像』
(1805年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
16枚目、17枚目に登場した女性たちの大切な主であり、当時のフランス政府の優秀な高官だったフィリベールさんのお姿です。
シックな黒い上着に白いネクタイをきりっと締め、椅子にゆったりと腰掛けています。
デスクの上の本や書類は、彼の仕事への熱心さと高い教養を表しています。
優しさと誠実さがにじみ出る穏やかな微笑みが印象的で、家族を温かく見守るお父さんの品格と、洗練された知識人の雰囲気が見事に表現された傑作です。 -
『アモルとプシュケ』
(1810年 / フランソワ=エドゥアール・ピコ)
ギリシャ神話に登場する、愛の神様アモル(キューピッド)と、美しい人間の王女プシュケの恋の一場面です。
アモルは「自分の正体(顔)を見てはいけない」という秘密の約束をして彼女と結ばれますが、毎晩彼女が眠りについた後、夜明けとともにそっと部屋を去っていきました。
まさに今、気持ちよさそうに眠るプシュケを起こさないよう、アモルが背中の羽を広げ、赤いカーテンをそっと持ち上げて朝の光の中へと旅立とうとする、切なくも美しい瞬間がロマンチックに描かれています。 -
『クリスティーヌ・ボワイエの肖像』
(1800年頃 / アントワーヌ=ジャン・グロ)
ナポレオンの弟と結婚したものの、20代半ばという若さでこの世を去ってしまったクリスティーヌさんを偲んで描かれた、切なくも美しい肖像画です。
深い森の奥、流れる滝を背に、白いドレスと鮮やかな赤いショールをまとった彼女が、どこか物憂げな表情で佇んでいます。
足元の水面には、彼女の早すぎる死を象徴するように、一輪のバラの花がぽつりと流されています。
静けさの中に、彼女への深い愛と哀悼の祈りが優しく込められた名作です。 -
『オイディプスとスフィンクス』
(1808年 / ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)
ギリシャ神話の有名な一場面です。
旅人に有名ななぞなぞを出し、答えられない者を次々と食べていた怪物スフィンクスに、勇敢な若者オイディプスが挑んでいます。
岩の上から見下ろす怪物を前に、彼は指を立てて冷静に答えを述べており、その緊迫したやり取りがリアルに伝わってきます。
足元には犠牲者の骨が転がり、後ろでは仲間が恐れて逃げ出していますが、オイディプスの引き締まった肉体は、新古典主義らしい彫刻のような美しさで堂々と描かれています。 -
『プシュケの誘拐』
(1808年 / ピエール=ポール・プリュードン)
19枚目にも登場した、美しい王女プシュケの物語のはじまりの場面です。
ある日、愛の神様アモルに恋をされた彼女は、西風の神様ゼピュロスの優しい風に乗って、アモルが待つ秘密の宮殿へと運ばれることになりました。
暗い夜の闇の中、月明かりに照らされた彼女の白い肉体が、まるで宙に浮かんでいるかのように、うっとりと滑らかに描かれています。
彼女をそっと支える風の神や可愛い天使たちの姿がとても幻想的で、夢の世界へと誘われるようなロマンチックな傑作です。 -
『教皇ピウス7世の肖像』
(1805年 / ジャック=ルイ・ダヴィッド)
ナポレオンの戴冠式のために、はるばるローマからパリへとやってきたローマ教皇ピウス7世の姿です。
金色の細かい刺繍が施された鮮やかな赤色のケープをまとい、椅子に腰掛けてこちらを穏やかに見つめています。
当時、政治的な圧力にさらされて大変な苦労をしていた教皇ですが、この絵では彼の誠実で知性あふれる温かいお人柄が、とても人間味豊かに描かれています。
衣服の質感や手の細やかな描写が素晴らしく、教皇の静かな威厳が心にじんわりと伝わってくる名作です。 -
『負傷した戦士』
(1801年 / ジャン=バプティスト・ヴィカール)
戦いで傷を負い、赤い布の敷かれた石のベッドに横たわる若い戦士の姿を描いています。
傍らには、大きく頑丈な盾と、鋭い剣が置かれており、彼が激しい戦いに身を投じていたことが伝わってきます。
太ももには痛々しい生傷が見られますが、戦士の表情は決して絶望しておらず、どこか遠くをじっと見つめる鋭い眼差しには、再び立ち上がろうとする強い誇りと意志が満ちています。
彫刻のように美しく引き締まった肉体が、光を浴びて静かに浮かび上がる名作です。 -
『ブルートゥスに息子の遺体を運ぶ警護兵たち』
(1789年 / ジャック=ルイ・ダヴィッド)
古代ローマの執政官ブルートゥスが、国家を裏切った実の息子たちを、自らの命令で処刑したあとの息をのむ場面です。
画面左側の暗がりに座る父親ブルートゥスは、苦渋の決断にじっと耐え、背後では兵士たちが息子たちの遺体を静かに運び込んでいます。
右側では、悲しみのあまり泣き叫ぶ母親と、恐怖で震えながら抱き合う娘たちの姿が、光を浴びてドラマチックに描かれています。
「国家への忠誠」と「家族への愛」の間で引き裂かれる人間の苦悩が重厚に表現された、新古典主義の最高峰とも言われる大作です。 -
『ホラティウス兄弟の誓い』
(1784年 / ジャック=ルイ・ダヴィッド)
作品の説明古代ローマの歴史に登場する、国のために命をかけて戦うことを誓い合う家族のドラマです。
画面中央では父親が3本の剣を高く掲げ、左側の3人の息子たちが「祖国のために戦い抜く」と力強く右手を伸ばして誓いを立てています。
それとは対照的に、右側では悲しい運命を察した女性たちが力なくうなだれ、涙を流しています。
実は、敵国の中には彼女たちの婚約者や兄弟がおり、家族が敵味方に分かれて戦わなければならない過酷な現実への悲哀と、男たちの強い決意が、美しい直線の構図で見事に表現された最高傑作です。 -
『マラーの死』
(1793年 / ジャック=ルイ・ダヴィッド)
フランス革命の指導者の一人であり、画家のダヴィッドの親友でもあったマラーが、自宅の浴槽で暗殺された衝撃的な瞬間を描いています。
皮膚の病気を癒すために薬湯に浸かりながら、仕事の書類を手に持ったまま息を引き取っています。
暗い背景の中に浮かび上がる彼の姿は、まるで聖者のように神々しく、静かな悲しみに満ちています。
手元に残された手紙や、犯人が落とした血まみれのナイフがリアルに描写されており、当時の激動の歴史を今に伝える、世界中で最も有名な傑作の一つです。 -
『夫アドメトスの身代わりとして死ぬアルケスティス』
(1785年 / ジャン=フランソワ=ピエール・ペイロン)
ギリシャ神話に登場する、夫婦の深い愛と自己犠牲を描いた切ない物語です。
病気で命を落としかけた夫(国王アドメトス)を救うため、最愛の妻アルケスティスが自ら身代わりとなって命を捧げ、息を引き取った瞬間の場面です。
画面左側で赤い服を着て顔を覆い、激しく泣き崩れる夫の姿や、母親の体にすがりつく幼い子供たちの悲しみが胸を打ちます。
暗い部屋の中に、亡くなった妻の姿が静かに白く浮かび上がっており、静けさの中に深い哀悼の情が満ちた名作です。 -
『パリスとヘレネの恋』
(1788年 / ジャック=ルイ・ダヴィッド)
のちにトロイア戦争を引き起こすきっかけとなる、歴史上最も美しいと言われた二人の恋の場面です。
絶世の美女ヘレネと、彼女に恋をした王子パリスが、豪華な宮殿の寝室で甘いひとときを過ごしています。
パリスは竪琴(たてごと)を手に持ち、ヘレネは彼の肩に優しく寄り添って、お互いを見つめ合う視線から深い愛が伝わってきます。
背景の古代彫刻や、なめらかな衣服のひだ、お部屋の隅々までが完璧なバランスで美しく描かれており、うっとりするほど優雅な雰囲気に満ちた名作です。 -
『ジュリーと一緒の自画像』
(1789年 / エリザベス=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン)
画家であるルブランが、愛娘のジュリーちゃんをぎゅっと抱きしめる姿を描いた、世界中で愛されている最高に温かい自画像です。
娘が母親の首に腕を回し、お互いに頬を寄せ合う姿からは、言葉がいらないほどの深い愛情としあわせが満ちあふれています。
古代ギリシャの衣服をイメージしたシンプルなドレスをまとい、優しく微笑みかける二人の姿は、いつまでも眺めていたくなる不思議なぬくもりを持っています。
30枚の名画を巡る特別な時間は、あっという間でした。ドゥノン翼の絵画鑑賞はここで一度おしまいですが、広大なルーヴル美術館の旅はまだまだ始まったばかり!次はどんな素敵な出会いがあるのか、私たちの美の宮殿めぐりはこれからも続きます。
つづく
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旅行記グループ オランダ,チェコ,フランス,ドバイ周遊34日の旅-9
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