2025/05/01 - 2025/05/01
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mitsuさん
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*:.。★ 夕暮れのパリ散歩、光の芸術と太陽王の広場を巡る ☆.。.:
サントゥスタッシュ教会の奥深くへと歩みを進めると、そこはまさに一級の芸術が静かに息づく大空間でした。
16世紀マニエリスム後期の傑作『トビアスと天使』をはじめ、19世紀の巨匠たちが競うように描いた美しい礼拝堂の壁画群をじっくりと堪能 。
そして、かつて隣接していた中央市場の労働者たちの姿を刻むカラフルな現代彫刻に出会い、教会の持つ多様な歴史の層に圧倒されます 。
見上げれば、南翼振を鮮やかに彩る巨大なバラ窓と、暗闇の中に優しく発光するような『キリストの降誕』のステンドグラスが、旅人の心を静かに満たしてくれました。
出口の手前で振り返ると、フランス最大級を誇る約8,000本のパイプオルガンが天高くそびえ立ち、完璧な余韻とともに教会の見学を締めくくります。
一歩外へ出ると、夕暮れ時の優しい光に包まれたパリの街並みが広がっていました。
鋭角に佇むオスマン様式のアパルトマンや、ブルス・ドゥ・コメルスの重厚な大列柱を眺めながら、心地よい足取りでさらに北へ。
やがて視界が開けると、太陽王ルイ14世の騎馬像が中央に佇む、美しい円形の「ヴィクトワール広場」が迎えてくれました 。
広場を通り抜け、初日のもう一つの目的地である祈りの聖地「ノートルダム=デ=ヴィクトワール・バジリカ聖堂」の前に無事到着 。
パリの深い歴史と美しいストリートを肌で感じた、最高の夕暮れ散歩が続いていきます。
全体の大まかな行程は以下になります。
今日は,★☆★です (^^)/
4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
★☆★5/1(木) パリへ移動,観光
5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
サントゥスタッシュ教会の続き
さらに館内を進むと、イタリアの画家サンティ・ディ・ティートの作品『トビアスと天使』(1575年)がありました 。
『トビアスと天使』について:旧約聖書(トビト記)に登場する有名なエピソードです。若者トビアスが、旅の途中で正体を隠した大天使ラファエルに守られながら、父親の目を治すための魚の肝(または心臓)を持ち帰る場面が描かれています。古くから旅の安全や病気平癒の象徴として好まれたテーマです。 -
鮮やかな壁画が並ぶ礼拝堂
通路の壁一面には、色彩豊かなフレスコ画や美しい彫刻が隙間なく施されていました 。
19世紀に活躍したフランスの画家エミール・シニョル(Émile Signol)などが手掛けたもので、歴史の重みを感じる厳かな色彩が印象的です。差し込む光に照らされた金色の細密な幾何学模様が、壁画の美しさをより際立たせていました。 -
厳かなるキリストの受難図
先ほどの壁画の向かい側には、同じくエミール・シニョル(Émile Signol)が1856年に手掛けた『十字架上のキリスト(磔刑)』が描かれていました。
上部に描かれているのは、キリスト教美術において最も重要なテーマの一つである『キリストの磔刑』です。十字架の左側で赤い衣服をまとっているのが使徒ヨハネ、その隣で青いマントを羽織って深く悲しんでいるのが聖母マリア、十字架の足元にすがって泣いているのがマグダラのマリアです。 -
巨匠が描いた壮大な物語壁画
少し歩を進めると、今度は19世紀のフランスの画家オーギュスト・ドレ(Auguste Glaize)やシャルル・ルブランの系譜を引く美しい壁画が現れました。
上部には天へと昇る聖人の姿、下部には地上で祈りを捧げる人々が重厚なタッチでドラマチックに描かれています。柱の細かい彫刻からアーチ型の高い天井まで、教会の建築美と見事に調和した見応えのある礼拝堂でした。 -
1969年のレ・アルからの市場の移転を表現した彫刻
少し進むと、教会の厳かな雰囲気とは一変した、色鮮やかでユニークな彫刻が現れました 。
イギリス出身の彫刻家レイモンド・メイソン(Raymond Mason)が1971年に制作した『1969年2月28日、パリの中心からの果物と野菜の出発』という作品です。
かつて隣接していたレ・アル中央市場の閉鎖と移転に伴い、農産物を抱えて寂しげに、しかし力強く市場を後にする労働者たちの姿が生き生きと描かれています。よく見ると、背景にはこのサントゥスタッシュ教会の姿も精密に彫られていました 。 -
哀悼を捧げる美しいピエタ像
また別の礼拝堂の祭壇には、息を引き取ったキリストを抱く聖母マリアの『ピエタ像』が佇んでいました。
十字架から降ろされた我が子を見つめるマリアの表情からは、深い悲しみとともに、すべてを受け入れたような静かな気品が伝わってきます。背景を彩る繊細なステンドグラスの光に照らされ、その姿はいっそう美しく神聖に見えました。 -
"The Crucifixion" South transept (19th century)
南翼振の『キリストの磔刑』(19世紀)
見上げると、南側の翼振の壁一面に19世紀に造られた巨大なステンドグラスが輝いていました。
中央上部には『キリストの磔刑』が描かれており、その周囲にはキリストの受難の物語が細やかに表現されています。外からの光が色鮮やかなガラスを透過し、暗い聖堂内をドラマチックに彩っていました。 -
ルーベンスの息吹を伝える『東方三博士の礼拝』
続いて目の前に現れたのは、大きな絵画『東方三博士の礼拝(マギの礼拝)』でした。
バロック美術の巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスが描いた原画(リヨン美術館蔵)を、18世紀に忠実に模写した作品です。幼いイエス・キリストの誕生を祝い、東方からやってきた博士たちが贈り物を捧げる場面が、ドラマチックな光と影で表現されていました。 -
壁を彩る殉教と信仰の物語
歩を進めると、壁面に複数の宗教画が並ぶエリアに差し掛かりました。
左側のアーチ型に収まっているのは、アレクサンドル=フランソワ・カミナード(Alexandre-François Caminade)が描いた『聖アグネスの殉教』です
右側には、『聖母マリアの生涯』をテーマにした連作の一部です。下の絵は『聖母マリアの婚約(La Fiancée de la Vierge / Le Mariage de la Vierge)』を描いています 。 -
灯火が揺れる十字架の礼拝堂
通路を進むと、たくさんのキャンドルが静かに揺れる「十字架の礼拝堂」の前に出ました。
美しいステンドグラスを背に立つキリストの十字架像の足元には、祈りを捧げる一対の天使の彫刻が佇んでいます。細部まで施された壁面の装飾と、温かいキャンドルの光が調和した、非常に神秘的な空間でした。 -
さらに歩を進めると、息をのむほど美しい光景に出会いました。
-
気品ある白石のレリーフ『聖母マリアの婚約』
続いて、壁面に美しく収められた見事な彫刻作品の前に差し掛かりました。
フランスの彫刻家アンリ・ジョセフ・フランソワ・ド・トリケティ(Henri Joseph François de Triqueti)が1859年に制作した『聖母マリアの婚約』です。布地や人物の柔らかな質感を白い石で見事に表現しており、上部の色彩豊かな壁画や右側のステンドグラスの光と相まって、気品ある空間を創り出していました。 -
Antoine Etex, Ecce Homo, 1857, pierre.
悲痛なる美を刻むレリーフ『エッチェ・ホモ(見よ、この男だ)』
さらに隣の区画へ進むと、もう一つの見事な石彫のレリーフが現れました。
フランスの彫刻家アントワーヌ・エテクス(Antoine Étex)が1857年に制作した『エッチェ・ホモ』です。柱に縛り付けられ、茨の冠をかぶせられたイエス・キリストの悲痛な姿と、それを支える天使たちが立体的に表現されています。青地に金の星が散りばめられた背景の装飾が、白い彫刻の美しさを静かに引き立てていました。 -
祈りと情熱を刻む大理石像『諦念(レジニャシオン)』
さらに進むと、深く祈りを捧げる美しい白大理石の彫像が目に留まりました 。フランスの彫刻家エミール=フランソワ・シャトルースが1858年に制作した『諦念(レジニャシオン)』という作品です。
小さな十字架に手をかけ、すべてを神に委ねて天を見つめる女性の表情や、衣服のしなやかなドレープが実に見事に表現されていました 。 -
天上へと導く光の壁画『キリストの復活と昇天』
ふと見上げると、金色の背景がまばゆく輝く巨大な壁画が目に飛び込んできました 。
十字架での死を乗り越え、白く光り輝く衣服をまとって天へと昇っていくイエス・キリストの姿がドラマチックに描かれています。下部で驚き平伏す地上の群衆と、上部でキリストを迎え入れる聖人たちの対比が美しく、見応えのある壮大な一角でした。 -
教会の名を冠した守護聖人の大作『聖ユスタシュの殉教』
内陣の柱に、この教会の守護聖人を描いたシモン・ヴーエ(Simon Vouet)の1635年の傑作『聖ユスタシュの殉教』が掲げられていました。
異教の神への礼拝を拒み、雄牛の姿をした熱いブロンズの像に家族とともに投げ込まれようとする、聖ユスタシュの緊迫した瞬間が描かれています。フランス・バロックらしい躍動感あふれる構図と鮮やかな色彩が、劇的な物語を力強く伝えていました。 -
ステンドグラスと壁画が織りなす壮麗な大壁面
描かれている内容について:右上の絵画はキリスト教の最も重要なテーマである『キリストの磔刑(磔刑)』、左上の絵画は磔刑を前にゲッセマネの園で苦悩しながら祈る『ゲッセマネの祈り(オリーブ山の祈り)』が描かれています。
さらにその下の円形のメダイヨン(レリーフ風絵画)には、信仰や美徳を象徴する聖人や預言者たちの姿が配されており、上下左右で聖書の世界観が美しく完結する構成になっています。 -
天空に咲く光の大輪「バラ窓」
バラ窓(Rose Window)について:中世ゴシック建築(およびそれを継承したサントゥスタッシュ教会のような建築)の最大の特徴の一つです。
円形の窓は「宇宙」や「神の完璧さ」、あるいは聖母マリアの象徴である「神秘のバラ」を表しています。
描かれている内容:中央には、この教会の守護聖人である聖ユスタシュ(エウスタキウス)やキリスト、聖母マリアが配されており、そこから放射状に広がるガラスの各片には、賛美歌を歌ったり楽器を奏でたりするたくさんの天使たちの姿が細密に描かれています。 -
天高くそびえる、フランス最大級のパイプオルガン
出口へと向かう途中、ふと振り返ると、聖堂の最奥にそびえ立つ巨大なパイプオルガンが目に飛び込んできました。
遥か高い天井へと伸びるアーチ型の柱に挟まれ、その重厚な木製のケースと無数のパイプが圧倒的な存在感を放っています。フランス最大級と言われる8,000本ものパイプから響く荘厳な音色を、いつか聴いてみたいと思わせる素晴らしい佇まいでした。 -
The Nativity", south transept (19th c.)
暗闇に優しく輝く『キリストの降誕』
サントゥスタッシュ教会の最後を飾るのは、南側の壁に嵌め込まれた19世紀の美しいステンドグラス『キリストの降誕(ナティヴィティ)』でした。
周囲の暗闇の中に、生まれたばかりの幼子イエスと、優しく見守る聖母マリアたちの姿が色鮮やかに浮かび上がっています。まるでそこだけが優しく発光しているかのような神聖な輝きに、旅の初日から深く心が満たされました。 -
歴史の重みをまとう、サントゥスタッシュ教会の外観
厳かな聖堂内をじっくりと巡り、心地よい余韻に浸りながら外へと出ました。
改めて見上げる教会のファサードは、圧倒されるほどのスケール感と重厚な美しさに満ちています。
中世ゴシック様式の力強い骨組みに、ルネサンス調の繊細な彫刻装飾が美しく融合しており、100年以上の歳月をかけて造られた歴史の深さを外側からも実感しました -
夕食の前に、もう一つの目的地「ノートルダム=デ=ヴィクトワール・バジリカ聖堂」へ向かいます。
オスマン様式の美しいアパルトマンを眺めながら、のんびりと街を散策 。夕暮れ時の優しい光に包まれたパリの街角は、ただ歩いているだけでも心地よい移動時間でした 。 -
右手にブルス・ドゥ・コメルスの重重しい大列柱を見ながら、さらに北へ歩いていきます。
左側にはバルコニーが美しいアパルトマンが整然と並び、いかにもパリらしい景色が続きます。夕方の穏やかな空気の中、次の聖堂を目指して心地よいお散歩が続きました。 -
通り沿いには、繊細な鉄細工のバルコニーが連なる美しいアパルトマンが続いていました。
1階に並ぶお洒落なショップの店構えを眺めながら、さらに歩みを進めます。パリの何気ない路地裏の美しさに、歩く楽しさがどんどん膨らんでいきました。 -
Place des Victoires
太陽王が迎える美しい円形広場「ヴィクトワール広場」
散策を続けていると、突然、見事な円形の空間「ヴィクトワール広場」に出ました 。
広場の中央には、かつてフランスを統治した太陽王ルイ14世の堂々たる騎馬像が立っています。彼を囲むようにして、緩やかな曲線を描いて並ぶエレガントな建物群が、パリらしい洗練された空間を創り出していました 。 -
ノートルダム=デ=ヴィクトワール・バジリカ聖堂
広場を抜けると、目指していた「ノートルダム=デ=ヴィクトワール・バジリカ聖堂」が姿を現しました。
ルイ13世ゆかりの歴史あるファサードと、印象的な赤い扉が私たちを迎えてくれます。世界中から巡礼者が訪れるという神聖な聖堂の前に立ち、これから始まる内部の見学に期待が高まりました。
つづく
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