2024/12/29 - 2024/12/29
50位(同エリア77件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
道成寺参拝後、紀勢本線で北上し湯浅にやってきました。
和歌山県で暮らしている頃は、湯浅城のイメージしかなかったけど、
県外で暮らすようになって、初めて醤油発祥の地と知りました。。
訪れたタイミングは、数日で新年を迎える年末だったので、
ほとんどの施設が年末年始休暇に入ってしまっていましたが、
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い街並みを散策してみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
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道成寺駅から数駅北上し、湯浅駅までやってきました。
レンタサイクルするつもりが、観光案内所も年末で閉まっていたので徒歩で街ブラします。湯浅駅 駅
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湯浅駅の隣には、旧駅舎が移築されています。
旧駅舎では、地元の醤油を使用した食事やデザートを摂ったり、卵かけごはん用、刺身用など、色々な用途に適した醤油の購入もすることが出来ます。 -
湯浅の街を流れる広川を渡ります。
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ネットで見た際に12/29まで空いているように見かけたので来てみたけど、今日から年末年始のお休みでした。まあこの時期休むのは当たり前だよね。。
「稲むらの火」は実話の昔話として、子供の頃に本で読んだことがありましたが(学校でも教えて貰った気もする)、日本に住んでいる限り、いつ自分たちも災害に襲われるか分からないので色々と学びたかったな。
江戸時代末期、安政の大地震で来襲する津波を知らせ、逃げる人々を高台に誘導するために、田んぼに積まれた稲束に火を点けて多くの村人を救った濱口梧陵のお話です。濱口梧陵は、地震後に堤防を築いて松やハゼを植えるなど、村の復興や災害への備えまで行っています。稲むらの火の館 美術館・博物館
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「稲むらの火の館」近くの東濱口公園も、年末年始のため門が閉まっていました。
東濱口公園 公園・植物園
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東濱口公園は、江戸で醤油問屋を営んでいた豪商の濱口氏が、故郷の活動拠点にしていた邸宅や庭園が、東濱口家の子孫の方から寄贈され公園として開放されています。西濱口家の当主が、稲むらの火の濱口梧陵です。
東濱口家、西濱口家が力を合わせて、広村の復興や堤防造りに尽力したそうです。 -
街を散策中にお寺の門を見かけたので知らずに立ち寄りましたが、紀州藩出身の将軍・徳川吉宗に縁の深いお寺だったようです。
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養源寺は、吉宗の生母・浄園院が篤く信仰していた日蓮宗大黒天を祀っています。
吉宗が四男に生まれながら、紀州藩主となり、後に江戸幕府の将軍にもなったことから、出世大黒天として有名になったそうです。
吉宗の奥方である寛徳院の供養のため、寛徳院の江戸屋敷を船で養源寺まで運び、書院として移築しています。 -
再度広川を渡り、湯浅駅の方に戻ります。
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生しらす丼を食べるために、湯浅駅近くの「かどや食堂」さんにやってきました。
子供時代の食卓に釜揚げしらすはかなり頻繁に並びましたが、当時シラスを生で食べるという概念はなかった。
シラスやタラコが生でも食べられると知ったのは、大きくなってから。かどや食堂 グルメ・レストラン
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生しらすを始めとした具材は、別皿で提供されたものを自分でご飯に乗せて食べるスタイルでした。適当に乗せただけの私の盛り付けは、全く美味しそうに見えないと思います。。盛り付けが悪いだけで、本当に美味しかったです。
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若き日の紀伊国屋文左衛門をモデルとした文平の像。
紀伊国屋文左衛門(幼少名:文平)は、湯浅で生まれたと考えられており、紀州ミカンや木材の商いで巨万の富を築いた伝説的な人物ですね。 -
湯浅町のマンホール蓋は、醤油と金山寺味噌に囲まれた湯浅城を中心に、上にはミカン、下には鯛とひらめと名物のオンパレードです。
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県内唯一の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている湯浅市街を散策します。
年末年始の休館中ですが、駅から重要伝統的建造物群保存地区向かう場合、一番手前に位置している立石茶屋。江戸時代に茶商をしていた堀田家の店舗兼住宅が改修されて、観光案内所兼休憩所として利用されています。 -
立石茶屋近くの江戸時代に建てられた熊野三山への参詣道を示す石碑。
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江戸時代からの残る古い商家や住居が立ち並んでいるので、所々傷んでいる建物も見かけます。明らかに古い時代の造りの窓が並んでいる二階の漆喰が、剥がれ落ちてしまっていますね。個人で古い家屋を維持するのは、本当に大変だと思います。
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休憩所として整備された江戸後期から明治初期の建物「岡正」。
「京喜屋」の屋号を持つ呉服屋の建物の一部でしたが、入居者が三代に渡って「岡正」の屋号で酒店を営んでいたことから、「岡正」の名が残っています。 -
現在は麹資料館として公開されている津浦家。
明治期の建物ですが、江戸時代に創業した麹屋「内伝」の旧店舗です。
ここも開いていないので通過します。 -
狭い道路を挟んで、歴史を感じる建物が立ち並んでいる街の散策は気持ちがいいですね。年末で大掃除も終わって、お正月を迎える準備も終わっている家庭も多いでしょうから、ほとんどというか全く人が出歩いていません。
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江戸時代から金山寺味噌の製造販売をしている太田久助吟製。
以前、和歌山で友達と飲んだ時に酒のつまみで出てきた金山寺味噌が美味しかったので、今度訪れた際はご飯のお供用に買って帰りたい。 -
休憩所兼ギャラリーとして利用されている北町ふれあいギャラリー。
金山寺味噌の製造販売業を営んでいる太田家の町屋が空き家になっていたものを利用しています。 -
石にペイントした可愛らしい天神様が祀られています。
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年末で今日から休館でしたが、甚風呂にも立ち寄ってみました。
幕末から昭和の終わりまで営業していた銭湯で、現在は民俗資料館として無料で見学出来るように整備されています。
また今度来よう。 -
細い路地に面した甚風呂の裏側。
開いていないから分からないけど、もしかしたら入口はこちらなのかな。 -
狭い路地に面した「湯浅まちなみ交流館」。
今年の交流は、すでに終わってしまっていました。 -
角長の民具博物館。
建物に入ると、「丁度お昼休みに入るので、1時間後にまた来て。」と係の人に言われました。「説明不要ですよ。」と言ったけど、無人になるので入口のカギを閉めてしまうとのこと。湯浅観光はまたいつか出直すつもりなので、本日の見学は諦めて無料見学出来る角長醤油資料館に向かいます。 -
歩いて30秒ほどの角長醤油資料館 職人蔵に到着。
ここもお昼は閉まっているかもと思いましたが、問題なく入場出来そうなので見学させてもらいます。角長醤油資料館 職人蔵 美術館・博物館
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角長さんの家紋が入った暖簾をくぐると、資料館見学が始まります。
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無料の資料館は、醤油の仕込み蔵が展示スペースとして開放されています。
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醤油というより、お酒の看板かなと思ってしまう和服美人。
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最近、各地の酒造や醤油・味噌蔵などを見学に訪れることが多いので、かなりの頻度でこのような大樽を見かけている気がします。
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屋外で使用されていたものではないかもしれませんが、元祖電話ボックスですね。今では、街なかで電話ボックスを見かけることもほとんど無くなりました。
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江戸時代の店舗の番台も再現されています。
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窓から差し込む陽光が、廃工場を照らす灯りのように見えます。
電動ではないですが、人力の和風工場跡ですね。 -
角長醤油資料館 職人蔵の目の前に角長の店舗が建っています。
現役の店舗には見えないほど歴史を感じる角長の建物。
こちらの主屋を始め、周囲の蔵など複数の建物が重要文化財に指定されています。年中無休で醤油販売しているので重要文化財店舗でお買い物。
商品の中で生醤油を味わった記憶がないので、自分用のお土産として買ったけど、結局実家に帰って家族にあげてしまった。 -
醤油発祥の地、湯浅。
鎌倉時代に中国から製法を持ち帰って作られるようになった金山寺味噌の製造過程で桶底に溜まる汁が、醤油の原型となったそうです。 -
まだガラス張り店舗などない時代。
どんな商いをしているか分かるような看板代わりに陳列していたのかな。
眼鏡や時計などの精密機器のお店だったみたいですね。 -
醤油蔵からの醤油の積み出しや原材料の運び込みに利用するために造られた大仙堀。
大仙堀 名所・史跡
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大仙堀は、江戸時代に山田川河岸を掘って護岸を石垣で固めて造られた内港です。蔵から積みだした醤油を小舟に載せ、沖合の大船に運んでいたことから「しょうゆ堀」とも呼ばれていたそうです。
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大仙堀沿いには、角長の蔵や建物が並んでいます。
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河口の反対側から見た大仙堀の風景。
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山田川河口の風景。長閑な港町と云った景色です。
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大仙堀の後ろには、大きな廃工場。
何の工場だったんだろう。海の近くは、建物も痛みが早いですからね。 -
湯浅駅に向かう途中に見かけた、かなり年季の入った倉庫。
調べてみると玉井醤本舗大坂屋三右衛門店は、径山寺(金山寺)味噌醸造元として、現在まで約400年の歴史を誇る老舗中の老舗のようです。
閉業となっている情報も見かけましたが、営業しているような情報も多いですし、どうなんでしょう。この倉庫の並びにお店があったようですが気付きませんでした。 -
駅に戻る途中で街なかで見かけた売物件。
外壁はそれほど古さを感じない昭和時代の建物に見えますが、完全に家屋が崩壊しています。 -
すでに家屋は原型を留めておらず、森に還りつつあります。
内見も必要のない物件です。街なかでこのような状態になっている区画はあまり見かけないですね。
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