和歌山訪問2015⑤(ラピュタの風景：友ヶ島＆人形供養の淡嶋神社)

2015/04/29 - 2015/05/02

旧砲台跡が今に残り、森の中のレンガ造りの遺構が
ラピュタに出てくる風景の様だと、友ヶ島を訪れる
観光客が増えているそうです。
横須賀の猿島にも同じような遺構があるようですね。

多くのコスプレイヤーが訪れるとの記事も読み、
一般客は浮いてしまうの？との不安もありましたが、
普通の釣り客や一般客のみだったので安心しました。
想像していたより大きな島で、半分回るだけでも3時間ぐらい必要です。

加太港のすぐそばにある、独特の雰囲気が溢れる淡嶋神社も訪れました。

エリア 加太(和歌山)

• 旅行の満足度: 5.0

南海電鉄加太線の終点駅である加太駅に到着しました。

加太駅 駅

加太駅の顔出しパネルは、海産物になっていますね。
加太港では、色々な海産物が採れるようです。
ここから歩いて15分程の加太港から、友ヶ島に向かいます。

加太駅 駅

なんて書いてあるのか分かりませんが、昔の道標が残されていました。

加太港から、約20分で友ヶ島に到着しました。
本数が少ない上に満員だと乗れないので、繁忙期は注意が必要かもしれません。
往復で2000円(2015年現在)でした。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島砲台で使用されていた砲弾です。
但し、友ヶ島では一度も戦闘は行われなかったようです。

友ヶ島 自然・景勝地

定期船が到着する桟橋です。
イノシシ目撃報告があるから注意してとの看板が。。
どこからか泳いできたのかな？
和歌山で過ごした子供の頃、一度だけイノシシ目撃した事が
あるけど、絶対逃げ切れないスピードだったなあ。
車内にいたので怖くはなかったですが。

友ヶ島 自然・景勝地

島内散策を始めて、すぐに孔雀に出会いました。
野良？野良の孔雀なの？
マングース的な役割を担って、対マムシ用として放たれたと云われているそうです。
島内では、観光用に放たれた鹿も野生化しています。糞だけ見ました。。

友ヶ島 自然・景勝地

こちらは島内に設置されている海の家です。
繁忙シーズン前なので、開いているのかいないのかは分かりませんでした。

友ヶ島 自然・景勝地

以前は、門でも設置されていたのかな？というような造りですね。
きちんと石垣が組まれています。
所々道が崩れてしまっているようで、場所によって立ち入り禁止になっているので迂回路も設けられています。

友ヶ島 自然・景勝地

第五砲台跡です。
海の家横の道を少し登ると到着します。

友ヶ島 自然・景勝地

木々に覆われていますが、比較的保存状態がいいように思います。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島 自然・景勝地

蛇ヶ池と呼ばれる小さな池です。

友ヶ島 自然・景勝地

海に面している第二砲台跡です。
建物内は、崩れる可能性もあるので立ち入り禁止です。

友ヶ島 自然・景勝地

砲台の海側に面した部分は、コンクリートの土台が完全に崩れてしまっています。

友ヶ島 自然・景勝地

緑に覆われた赤レンガ、ちょっとラピュタっぽいですかね。

友ヶ島 自然・景勝地

アーチや多くの階段があったりと、結構複雑な造りの建物です。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島灯台にやってきました。
明治5年に建設されていますが、現在も現役の灯台です。

友ヶ島 自然・景勝地

結構な高低差のある山道を歩く必要があるので、
動きやすい服装や靴は必須ですね。
春先のこの時期、写真では分かりませんが、木々からはものすごい数の糸が垂れ下がっています。。。

友ヶ島 自然・景勝地

灯台から道を下ってくると、開けた平原が現れます。
パンフレットには、池尻キャンプ場と書かれています。

友ヶ島 自然・景勝地

池尻キャンプ場のすぐそばにある孝助松海岸です。

友ヶ島 自然・景勝地

遊泳場所という海岸ではないですね。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島灯台が、すでに小さくなりつつあります。

友ヶ島 自然・景勝地

展望台&第3砲台に向けて、またしばらく登り道を歩いていきます。
「マムシ注意」の看板を度々見かけ、頭上から垂れ下がる糸、足元のマムシ、どこから現れるか分からないイノシシと、結構な緊張感を漂わせての散策です。
和歌山の方言では、マムシの事を「ハビ」と言います。

友ヶ島 自然・景勝地

タカノス山展望台にやってきました。こりゃまた景色がいいですね〜。
まだ5/1ですが、真っ青な空に汗ばむような陽気で、日焼けしてしまいました。

友ヶ島 自然・景勝地

先ほど寄った灯台が、下の方に見えています。
心地よい風も吹いていて、ベンチで暫し休憩です。

友ヶ島 自然・景勝地

今は水が溜まって池のようになっていますが、以前は大砲が設定されていた円形の砲座です。

友ヶ島 自然・景勝地

砲座と砲座の間は、トンネルで繋がれています。

友ヶ島 自然・景勝地

砲座間を結ぶ暗い通路ですが、光が差し込んでいるので歩く事が出来ます。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島 自然・景勝地

吸い込まれそうな闇。
さすがにライトがないと、突入出来ません。。
恐らく、先ほどの砲座間の通路に繋がっています。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島に設置された6個所の砲台跡のうち、一番規模の大きい第三砲台跡です。
友ヶ島を紹介する写真では、一番多く紹介される場所ですね。

友ヶ島 自然・景勝地

こちらの建物には、弾薬が保管されていました。

友ヶ島 自然・景勝地

室内はこのようになっています。

友ヶ島 自然・景勝地

弾薬庫の奥には通路があり、全ての弾薬庫が繋がっています。

友ヶ島 自然・景勝地

左手の建物が発電所跡、正面の建物が監守衛舎跡です。

友ヶ島 自然・景勝地

友ヶ島に駐屯していた部隊の将校用の宿舎です。
建物は外郭しか残っていませんが、和風の間取りになっていたそうです。

友ヶ島 自然・景勝地

探照灯跡に向かう道には、送電線用の柱が残っています。
探照灯は、かなりの電力を必要としたみたいですね。

友ヶ島 自然・景勝地

探照灯跡に到着しました。

友ヶ島 自然・景勝地

当時はここから、サーチライトを当てていたんですね。

友ヶ島 自然・景勝地

野奈浦広場に戻ってきました。
もう少し時間を掛けて散策したかったのですが、知り合いとの約束があったので撤収します。

友ヶ島 自然・景勝地

加太港から、5分程の場所にある淡嶋神社にやってきました。
淡嶋神社は、特に女性の健康に御利益があり、人形供養・針供養が行われています。
神社前の参道には、加太港で水揚げされた新鮮な海産物を食べたり、購入することが出来るお店が並んでいます。

淡嶋神社 寺・神社・教会

瀬戸内海で嵐に遭遇した神功皇后が、神に祈りを捧げると、
「船の苫を海に投げ、その流れのままに船を進めよ。」というお告げを受けます。
お告げに従い船を進めると、友ヶ島に無事到着したそうです。
神功皇后は感謝を表すため、友ヶ島に祀られていた少彦名命と大己貴命に宝物を奉納しました。
数年後、神功皇后の孫の仁徳天皇が、友ヶ島に狩りに来た際にこの話を聞き、島では不便だろうからと対岸の加太に社殿を建てたのが、淡嶋神社の始まりだそうです。

淡嶋神社 寺・神社・教会

御祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命(おほなむじのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)です。
少彦名命は、医薬や酒造の神様ということで、特に女性の病気回復や安産･子授けなどに霊験がある神社だそうです。中でも下半身の病気回復に御利益があるということで、性器をかたどった像や下着なども奉納されています。

淡嶋神社 寺・神社・教会

上段は日本人形、下段には干支の陶器が安置されています。

淡嶋神社 寺・神社・教会

日本人形が、ずらりと並べられています。
壮観というか、ちと苦手です。

淡嶋神社 寺・神社・教会

たくさんの招き猫区画です。こちらは可愛らしい人形が並んでいます。

淡嶋神社 寺・神社・教会

福助軍団も参拝者をお出迎えしてくれています。

淡嶋神社 寺・神社・教会

木彫り熊や狸の焼き物等の動物人形ゾーンですね。

淡嶋神社 寺・神社・教会

こちらは所狭しとカエル人形が並んでいます。

淡嶋神社 寺・神社・教会

人形や日本のお面だけではなく、外国のお面も供養されています。

淡嶋神社 寺・神社・教会

七福神ですかね。小さな像が、たくさん並んでいます。

淡嶋神社 寺・神社・教会