2025/06/08 - 2025/06/08
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kirinbxxさん
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中国最終日は、夕方の飛行機に乗るまでの間の上海観光です。あいにくの雨なので博物館めぐりをしました。こういうときは、大都市はいいですね。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まずは自然博物館から。英語表記はHistoryが入って「自然史博物館」になっていました。地下鉄の駅名も「Natural History Museum」。まぁ、欧米系の外国人観光客にとっては、Historyを入れないとピンとこないでしょう。中国最大級の自然史博物館です。
上海自然博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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「現在の館内の人数」が0人と63人という食い違いがあるのはご愛嬌?私は「老年」ということで、入場料は25元でした。一般料金は30元です。
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広告塔はやはりパンダ。
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上に上がると館内の様子がよく見えます。まずは最上階の2階に上がらせて、このスケールを見せつけたあと、順次下へ観覧させようという作戦のようです。
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では2階から。最初のコーナーは「起源の謎」、宇宙の起源から元素や原子の話まで、なかなか壮大な展示です。
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巨大な模型が所狭しと。多くの観客がその迫力に見とれていました。表紙写真に使っているプレシオサウルスは大迫力ながら、妙に可愛い。
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イッカク、北極の海に生息するクジラの仲間で角に見える長いものは、雄の牙です。体長4~6m、体重1600kgほど。イッカクには2本の歯があり、オスはそのうちの1本が上アゴを突き抜けてねじれながら伸び続け、最大約3メートルもの牙になるそうです。西欧でも日本でもこの角は伝説の獣「ユニコーン」の角と偽って高値で売りさばかれていたのだとか。
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これは何と「ニホンタカアシガニ」、1896年に東京湾で捕獲した漁師から、この博物館の前身となった王立アジア協会の華北支部の関係者が買い取ったものだそうです。甲羅幅は30cm、広げた脚の長さは最大で3.8mという大きさに驚きました。
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ジョーズ!
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展示物の配置の関係でこれ以上引くことができませんでした。原寸大となると、さすがに水槽をおいて、というわけにはいかないので水生生物も空中に。
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多彩なポーズで愛嬌たっぷりの霊長類コーナーです。
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陸上で生活していた巨大な古生物たち。ちょうどいい具合に見学者がいたのでその大きさがよく判りました。
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氷河期にいたヘラジカの仲間でしょうか。
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いろいろいたんですね。それにしても、このむやみと長かったり、広がっている角、時には邪魔になることもあったでしょうに・・・
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チーター、豹、虎とネコ科がつづき、そのとなりが・・・・大熊猫でした。
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自然史博物館ではおなじみの地層展示。
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オオカミ一家。ここの展示は、動きが感じられて面白いです。なかなか可愛らしいと思うのですが、中国やその影響を受けた東アジアの国では、「狼=狂暴」ですね。
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こちらは、米国の不動産開発業者だったケン・ベーリングさん。スミソニアンの自然史と歴史の博物館への莫大な寄付をした大富豪ですが、中国でも10以上の自然史関係の博物館にこのような動物標本や原寸模型を寄贈したそうです。
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これはまた、インパクトある模型です。和名は彫歯獣、学名はGlyptodon(グリプトドン)で、ドンが歯を意味するギリシア語だそう。南米で新生代に繁栄した、体長3m、高さは150cmほどもある古生物です。
現存している一番近い種は、もちろんアルマジロ。 -
自然体験のコーナー。「生きている生命に触れ、自然の変化を観察することができます。よく見てください。今日はどんな発見があるでしょうか?」と書いてありました。
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言われてみれば、花もまた生物。
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でも自然史博物館の中で、生きた花の展示ってあまり無いように思います。
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でもやっぱり花はきれいです。
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もちろん動物も。
これはCommon blue-tongued skink、和名はハスオビアオジタトカゲです。残念ながら、その特徴であるコバルトブルーの舌はだしてくれませんでした。3つの亜種のうち2種は私が住むオーストラリアにいるんですが、まだ見たことはありません。 -
委内瑞拉紅緑橙と3色ならんだ名前を持つのは、Greenbottle Blue Tarantula。名前の由来は鮮やかなブルーの脚、メタリックグリーンの甲羅、燃えるようにオレンジ色の腹部から。美しく(?)、半乾燥地帯でも繁殖し、露出した場所で活発に動くのでクモの飼育を趣味とする人達(がいるんですね・・・)の中では最も人気があるようです。
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これならスペースがあればうちでも飼ってみたい。
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自然環境の変化で生物が進化したり、滅びたりするのはともかく、人間の勝手な行為で生態系が乱されるのは困りものです。上段のグリーンイグアナは、上海空港で押収された輸入小包の中身。未検疫の生物を持ち込むのはどの国でも御法度です。下は日本でも人気の大型カブト虫。ボリビアでの密猟(一匹30米ドルで売れる)が話題になったこともありますが、これも上海空港の押収品です。
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世界の人口と、この日の出生数・死亡数。出生数と死亡数は「この時点」でのリアルタイムの数のようです。
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各国別の人口を表した世界図。中国語での国名表記のいい教材です。読みでなんとなく推測できるものもありますが、日本人には訳がわからないものも・・・
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「カンブリア」の漢字表記が寒武とは知りませんでした。まぁ、そのまま音読みすればそうなので、納得。
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長江という大河の河口にある上海は、海と川によって長い年月をかけて大きく変化してきたそうで、その歴史を示す映像展示も充実していました。
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アンモナイトは中国では菊石なんですね。
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長江の河口にある崇明島の東灘は、渡り鳥の重要な中継地であり、「渡り鳥の楽園」として知られています。この地域は2024年7月に世界自然遺産にも登録され、生態系修復プロジェクトによって渡り鳥の生息環境が整備されています。
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とても多くの種類が来るんですね。
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カフェとレストランがありました。看板にも鳥が。
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こちらは魚たち。どうも陸上生物と比べると、つけたし感があります。
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どの角度からみても、恐竜たちは迫力満点でした。
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ここからはアフリカコーナー。
非洲、とか書かれると日本人としてはネガティブな意味?と思ってしまいますが、これは単に音だけ考えて作った当て字「亞非利加」から。 -
なんだかちょっとせまっ苦しいアフリカです。
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キリンにサイにゾウ。
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でも、ちゃんとヒョウが木の上にいて獲物を枝にかけているなど、芸は細かい。
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臆病なのに好奇心旺盛なシマウマ。
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またまたヒョウ。
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ライオンファミリー
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これはバオバブですね。以前マダガスカルで見て感動しました(https://4travel.jp/travelogue/11291189)。
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カバやレイヨウ類は、恐竜や古生物に比べると模型が少しちゃちな気がしました。
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ハイエナ科の中でちょっと変わり種のアードウルフ。他のハイエナとは違って、肉じゃなくてシロアリを食べるそうです。シロアリを食べるのに強い顎も歯も必要ないのでシュッとした細面になり、大人になると歯が10本も減ってしまうのだとか。細い毛がふさふさしていて綺麗です。
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これはシママングースですね。2024年に奄美大島で環境省による特定外来生物“フイリマングース”の根絶宣言がでましたが、あれはこの種ではなくて、ガンジス川河口地域から輸入されたものでした。
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こちらは蝶の標本です。
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動物の頭骨と角の標本展示です。主に哺乳類の頭骨(シカ、ウシ、ヤギなど)を対象に、種ごとの形態の違いや進化的特徴を比較できるように配置されています。
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こちらは哺乳類の骨格の展示。
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壁面に整然と配置された葉や花の乾燥標本は、来館者が形態の違いや進化的関係を視覚的に理解できるようになっています。
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松ぼっくりが大きさ順に並べられていました。これには、種子の形態や分布戦略の違いを視覚的に示す教育的な意図があるとのこと。
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動物の毛皮の質感・模様・サイズの違いを比較する展示です。
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寄贈を受けて展示しているシベリア虎の毛皮。毛皮になってもなかなかの迫力です。
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最初の2文字は、日本で使われている漢字だと繽紛、「落英繽紛(らくえいひんぷん)」という難しい4文字熟語くらいしかもうお目にかかることもない熟語ですが「美しいものが乱れ飛ぶ様子」という意味です。
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こちらは蟹の多様瀬を示す展示です。
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蝶も種類が多いですね。
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美しい蝶の翅で作られていて、芸術品の域に達してます。
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壁面に整然と美しく配置された貝殻たち。
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こちらは、卵の展示。蝶や貝殻は日本でも多くの博物館で見ることができますが、卵は珍しい気がします。
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こちらは鳥類の系統樹図です。自由に飛び回って移動できる鳥類は、系統だった研究が始まったのが比較的遅く、困難なため、所属科の変更などが頻繁で系統を把握するのは難しいと聞いたことがあります。
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この掲示はは非常に判りやすい。全部日本と同じ漢字ですね。英語が判らなくても想像がつくでしょう。
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Spiny Heteromorph Ammonite Group 、日本語だと「棘状異形(異常)アンモナイト」というアンモナイトです。螺旋が解けたような形状だけでも普通のアンモナイトとは違いますがさらに棘つき。
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地学といえば岩石。代表的な岩石の標本です。
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「石の美者」と言えばそれはもちろん赤珊瑚ですね。実際には「石」ではなくて刺胞動物に属する歴とした動物です。クラゲやイソギンチャクも同じ仲間。たまたまこういう美を持つと「宝石」の一種として扱われます。
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じゃぁ、こっちは青珊瑚!かと思えばこちらは日本や中国では「孔雀石」と呼ばれているマラカイトという鉱物です。最も一般的な銅の二次鉱物で、炭酸水酸化銅 Cu2CO3(OH)2、要するに銅のサビである緑青と同じ物質。柔らかいので加工に適していて古代から装飾品に使われてきました。(柔らかすぎて「宝石」には分類されていません)これは、特に宝飾品に使われるベルベットマラカイトの名産地、コンゴから。
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これは漢字だと輝安鉱、スティブナイト、レアメタルであるアンチモンの硫化物です。有毒(ヒ素中毒に似た症状を示す)なのですが、古代地中海地方では今でいうアイラインやマスカラの原料でした。白粉の鉛といい、これといい、昔の化粧品は毒だらけだったのです。
こちらは四川省から。今では湖南省が一番大きな産地のようです。 -
これは鍾乳石 Stalactite、その名のとおり、鍾乳洞内部に生成された石です。
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もちろん、子どもが大喜びしそうな場所もありました。当然ながら、パンダが主力商品ですが、目を引くのはアフリカの大型哺乳類たち。我が家が集めている牛さんグッズはありませんでした。まぁ、野生動物ではないし、仕方ないか。
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