2025/05/17 - 2025/05/17
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kirinbxxさん
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初めての週末の街歩きです。今回は支付宝の「モビリティ」に泰州交通カードを見つけたので、これを使ってバス旅です。中国の乗り物はお安いので何度乗っても安心の低価格です。ちなみに泰州市バスは1乗車2元(40円)でした。
看板写真は、泰州電視塔です。街中の道路の上に建てられたユニークな電波塔です。高さは、218メートル、1994年9月8日に完成したそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
登れるのかと思って塔の下まで行ってみましたが、入り口は見当たらず。謎が残りました。
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テレビ塔の近くには「OSAKA食堂」「私町」というお店がありました。こちらは、テイクアウトのお寿司屋さんでした。しかし、なぜに大阪食堂?
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しばらく歩くとなにやら宇宙船の様な建物がありました。前回の出張の合間に訪れた梅蘭芳紀念館(https://4travel.jp/travelogue/11946945)の梅蘭芳を記念して2002年11月2日にオープンした梅蘭芳大劇院でした。1000人程入れるそうです。
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またふらりとバスに乗って移動中に見つけたのが、「学政試院」なる石碑。さっそく降りて見学します。
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立派な門をくぐって進みます。
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こちらが正門入り口。右側がチケット売り場です。
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大人30元。
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学政試院とは、現在江蘇州で唯一、比較的完全な形で残されている科挙の試験場です。元々は、五代十国時代の南唐という国の宮殿で、その後いろんな用途に使われていた建物が清の康煕帝の時代に科挙の地方試験会場となりました。科挙制度は清朝末期に廃止されたので、以後は泰州の政府機関などが事務所として使用していたとのこと。
2005年から改修・修復が行われ2008年8月に泰州科挙場博物館として公開がはじまりました。科挙が行われていた時代の建物は、正門と二殿だけです。 -
この龍門の東西に試験場があります。この門は、ここで行われる試験のうち最上位の試験のときのみ開かれたそうです。この門をくぐる、あるいは「跨ぐ(またぐ)」という行為は、合格や出世を象徴する儀式的な行動とされていました。やがて、科挙とは直接関係がない庶民も、この門が開くとなると駆けつけ、いろいろな祈願のためにこの門を跨いだそうです。
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試験場を覗いてみると、しゃかしゃか回答を書いているている人や悩んでいる人そして諦めて寝ている人も。試験の光景は、時代も洋の東西も問いませんね。
唐の時代に「詩」の水準がぐんと上がったのは、科挙で詩文が重要視されたおかげ、という後の世にも続く文化的恩恵もあった一方、後世になると弊害も多かった制度ですが、少なくとも当初はどこにも例のない画期的な制度でした。 -
瓦に「福」の文字がありました。
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メイン・ホール「大堂」です。「萬世師表」は中国語の慣用句で、『三国志・魏志・文帝記』に由来し、「永遠に学ぶ価値のある模範」を意味しますが、要するに「孔子」の事です。魏の文帝が孔子を讃える表現として使い、清の康煕帝が孔子廟にこの言葉を記した額を献納、以後、世界中の孔子廟に用いられるようになりました。
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試験が行われる時期には周辺各地から数千の人が集まり、それを目当てにした商人達も集まったといいます。ここの人形はそういう町の様子を示しているのでしょうか。
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中国語と英語での科挙と中国文化の関係についての説明、そして明清時代の科挙の制度についての図式などもありました。まずは3回(県考→府考→院試)も試験を受けてやっと国立学校に入学できる生員に。(この段階ですでに地方ではエリート)それから郷試、会試と合格してやっと皇帝による殿試に臨みます。とてつもなく狭き門で、「50歳でも若い方」と言われていたそうです。この会試合格者が「進士」、殿試の成績に応じた出世コースを歩みました。
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そんな彼らが目指したのはこの赤い官服。従二品以上の職、現代で言えば副大臣、次官クラスになって初めて纏えるものです。
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大堂から四教堂に向かう通路は、巻棚(けんぽう)と呼ばれる、丸みを帯びた屋根をもっていました。中国の伝統建築様式で、英語ではRound Ridge Roofと説明されていました。
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ちょっと脇から。中国のこの手の建物は、柱や扁額に詩文や句が書かれている事が多いのですが、特に明清代の科挙関連の建築物や扁額には、受験生を励ますために、易経の龍の象徴や、吉祥の言葉を組み合わせた句がよく用いられました。
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四教堂。四教とは論語における「文(ぶん)・行(こう)・忠(ちゅう)・信(しん)」の四つの教えです。元は「思補堂」と呼ばれ、学政(地方の教育行政官)が試験の合間に自省し、過ちを補う場とされていました。右にある「離鶴學飛」も「潛龍奮起」もまだ世に出ていない英才が世に出ることを意味し、科挙の試験場に相応しい、志ある若者への激励の句と言えるでしょう。
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内部にはまたも人形。「合格者に何か授与している」場面です。
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科挙に合格することは大変な栄誉、郷試の合格率ですら省によって2~8%、その合格者が受験した進士となるための会試は、光緒9年(1883年)は1.9%という記録があるそうです。当然、合格者は郷土の誇り、盛大に祝われたことでしょう。戦前、田舎では陸軍士官学校や海軍兵学校合格者も英雄だったそうですが、その比じゃなさそうです。
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学政試院のあるあたりは今では泰州市海陵区ですが、大昔はもっと海に近く、呉王・劉濞という人が紀元前195年に塩を作る事業を始め、塩のための倉庫を作ったそうです。これが海陵という地名の由来とか。
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老夫婦の像。誰なのかはついに不明のままです。特に有名な人達ではなく、当時の生活ぶりを表現したものなのかもしれません。
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城隍廟は易廟とも呼ばれ、唐代に建立されました。城隍廟は南向きでひょうたん型をしています。廟室は70余りあり、江蘇省で最大規模かつ最も保存状態の良い城隍廟建築であり、泰州最大の道教寺院だそうです。
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こちらのお廟は、縦長で奥行きが約120メートルあるそうです。
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色鮮やかな衣装をまとった神々が、個別の台座に座っています。城隍神を中心に、判官、文武官、陰陽司などの補佐神を並べた典型的な構成だそうです。
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明清時代の典型的な廟建築で、大きな青銅製香炉が美しい。
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香炉には龍の装飾が。龍は中国の神話における最も尊い霊獣であり、皇帝の象徴でもあります。
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泰州中山記念塔。中山とは、日本亡命中に孫文が気に入って使っていた変名から。(どうやら中国では孫中山という言い方の方が多いようです)
中国でも「近代革命先行者」の「国父」として、再評価が進んでいるそうであちこちに記念碑や記念堂があります。 -
1928年に孫文を記念して建てられ、現在は省指定文化財保護単位に指定されています。塔の高さは19.85メートル、レンガとコンクリートで造られた5階建てで、時計と観測の機能を備えています。解体と再建を経ても、当時の姿を今なお保ち、泰州のランドマーク的な建造物の一つとなっています。
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塔の斜め向かいには中国共産党の地下組織活動の跡地なるものがありました。
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中には入れませんでしたが、地下組織という割には立派な建物です。
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