日本一周海岸線ドライブの旅　Part1　（その17　鎌倉のホテルの外で怪現象が→タネ明かしあり）

2024/05/22 - 2024/05/22

　この日泊まったホテルで怪現象がありました。ただ、今からことわっておきますが、翌日には理由が判明しました。もしも謎のままだったら、ホテルの迷惑も考えてこの旅行記に書いたりいたしません。その理由については、次の日の旅行記でお話しします。この日は一日中鎌倉に滞在し、午後から鶴岡八幡宮に参拝しました。
　鶴岡八幡宮は清和源氏の氏神である八幡神が祀られ、源頼朝によって今の場所に遷され鎌倉幕府の精神的支柱となりました。境内には歴史的に貴重な建物や文化財も多く、樹齢数百年を越える御神木や名木もあちこちに見ることができます。流鏑馬をはじめとした鎌倉の様々な年中行事の舞台ともなります。
　表紙写真は鶴岡八幡宮です。

エリア 鎌倉(神奈川)

　鎌倉で宿泊した鎌倉プリンスホテルは鎌倉から江ノ島電鉄で6つめの駅、七里ガ浜の高台にあるリゾートホテルです。2階建てのゆったりした造りで、部屋からは湘南の海岸風景を眺めることができました。
　この日の朝、妻が窓の外を見ていた私に「昨夜、外のプールのあたりで、何か生き物が飛び込むような音がして、黒っぽい姿を見たような気がするんだけど、あれは何だろうね」と言います。ホテルがプールに魚か何か飼っているのかなと目を凝らしてみましたが、それらしいものはいません。ときどき、ツバメがプールの水を飲みに飛んでくるのを見たので、それじゃないのとも思ったのですが、妻はもっと大きな生き物でもっと大きな音をたてていたと言います。結局、この得体の知れないものの正体はわからずじまいでした。
　翌日になって、おおよそそれが何であるかがわかったのですが、これについては翌日の旅行記で紹介したいと思います。

鎌倉プリンスホテル 宿・ホテル

　全国のプリンスホテルの部屋には、たいてい窓から見える景色の案内写真が置いてあります。この部屋にも西の方に見える山々の名前を紹介する写真が置いてありました。写真では伊豆半島の山なみの向こうに富士山が見えるとありましたが……。

　残念ながら、この日は曇りがちのため伊豆の山なみがうっすら見える程度で、富士山は見えませんでした。

　そのかわりプール近くの草むらを歩いていた野鳥を見ました。画像検索で調べた限りではムクドリのようです。間違っていたらすみません。

　この日の昼過ぎから、鶴岡八幡宮に参拝することにしました。首都圏の名だたる観光地だけあって、平日（水曜日）でしたが、鎌倉駅あたりからたくさんの観光客が歩いていました。外国人観光客も多かったです。鶴岡八幡宮の方へ向かう若宮大路も渋滞気味でした。駐車場が開いているか心配でしたが、何とか境内の西側にある駐車場に空きを見つけました。よって西鳥居をくぐる形での参拝となります。

鶴岡八幡宮 寺・神社・教会

　本宮の正面左手に鎮座している丸山稲荷社の入口です。社殿は室町時代に建立されました。鶴岡八幡宮に現存する建物としては最も古いものだそうです。

丸山稲荷社 寺・神社・教会

狛犬様です。

　柳原神池です。大きな源平池とは趣の違った静かな雰囲気の中にある池です。

　若宮の脇にそびえている実朝のビャクシンと呼ばれている木です。鎌倉3代目将軍の源実朝が宋から取り寄せた種を植えたことから始まると言われているそうです。実朝の中国への思い入れがうかがえる逸話です。

　境内にはそれほど外国人観光客はいませんでしたが、修学旅行の団体をよく見かけました。札幌の中学校の団体もいました。最近の中学校では飛行機が使えるからなのか、北海道から東京方面へ行く見学旅行もあるようです。

　鶴岡八幡宮の参拝を終えた後、ホテルへ戻る前に七里ガ浜から少し西にある腰越の小動神社に参拝しました。鎌倉時代、源頼朝の家臣のひとり佐々木盛綱が自分の故郷近江国の氏神様を勧請したのが始まりともいわれます。新田義貞が鎌倉攻めにあたって戦勝祈願したという言い伝えもあるようです。地元の漁師さんが航海の安全や豊漁を祈願する神社でもあります。

　狛犬様です。赤い頰っ被りはいつもしているようです。

　摂社の海（わたつみ）神社です。航海安全などの御利益があるそうです。

　境内の裏手からは相模湾を望むことができました。江の島が美しく見えています。もう午後5時を過ぎていましたので、御朱印をいただくのは諦めて神社を後にしました。

　小動神社のある腰越はしらすがよく獲れるそうで、しらす料理の店がいくつかあります。その一つ「しらすや」で夕食をいただくことにしました。

しらすや 腰越漁港前店 グルメ・レストラン

　店の代表的なメニュー「しらすづくし料理」は文字通りしらすを食材にしたいろいろな料理が出てきました。天ぷらにしたもの、ゆでたもの、生でいただくものなど、それぞれに特色のある味が楽しめて、しらすばかりなのに全く飽きませんでした。
　夕食を終えてホテルへ戻る頃には、外も薄暗くなっていました。車からは見えませんでしたが、西の方には富士山も見えているようでした。富士山と江の島がシルエットになった夕焼け空が相当に写真映えするのか、海岸はスマホやカメラを手にした人でごった返していました。