呉線沿線の行きたかった場所を回る旅(呉・安浦・竹原)

2024/09/28 - 2024/09/28

呉線に広島から乗って瀬戸内の海沿いをぐるり。途中、呉、安浦、竹原で途中下車。
呉はさんざん行っているので、崩壊する前に見ておきたかったコンクリート船「武智丸」と一度は訪れてみたかった竹原に行ってきました。
電車は1時間半に1本ですが、上手に回れば1日でとても楽しめました。
竹原は「たまゆら」を復習してからもう一回行ってみたいですね。

エリア 竹原(広島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

広島7:19>>呉線普通広行き>>呉8:09
フェリーに乗ろうとか悩んだけど結局安い電車で。

広島駅 (JR) 駅

呉駅の一つ手前の川原石駅辺りから一瞬見える呉の造船所。
いつの間にかピンクのデカいやつはいなくなったのね。起重機船がいつもの事ですが、遠近感を破壊してくれます。

JR呉線 乗り物

ありゃ、小学校の円形校舎は解体されちゃうのね。
一時の流行で全国に建てられましたが、かなり数が少なくなっているみたいです。

呉に到着。駅から10分くらいで港。
水色の船は建造中のコンテナ船。背後の製鉄所は解体が始まっているそうで、遠くの煙突もこれで見納めかな。

呉港 乗り物

呉8:33>>呉線普通広行き>>広8:43
三原行きに連絡する電車です。写真は広駅。
広8:54>>呉線普通三原行き>>安浦9:16
広から先が1時間半おきしかなくて少ない…

広駅 駅

あっ！ぶち安
車窓に見えたローカルなガソスタ。
この後の安芸川尻駅を出ると日本一短いトンネルを通ります。瞬き厳禁！

そんなこんなで安浦に到着。

安浦駅 駅

呉と違って静かな港。
防波堤には「水の守り神　武智丸」とあります。

駅から歩いて約20分。コンクリート船武智丸に到着。

近くで見ると船の形をしています。
戦時中に金属節約で作られたコンクリート船。ここに2隻と音戸に1隻ありますが、音戸の方は崩壊が進んでいるそうで、こちらもそろそろ限界かと思い訪れました。
地元のおじさんがくつろいでいて、昔は上に乗れたんだけど今は警察がうるさくてね(これ以上は近づけない)、と教えてくれました。

コンクリート船 武智丸 名所・史跡

次の電車まで時間があったので散策。神山神社にお参り。
翌週の10/5-6が大祭で、近所から「お祭りが近いじゃろ」と掃除しながらの会話が聞こえてきました。
静かなれど暮らしが息づく港町でした。はがし忘れたポスターによれば、さかなクンが先月ここで講演会したらしい。小さな町でも来てくれるさかなクンすごいな。

呉も安浦も次の電車までの間で散策したのですが、あちらは20分、こちらは1時間25分。
安浦10:41>>呉線普通三原行き>>竹原11:17

車窓からも少しだけ武智丸が見えました。写真の左端の防波堤がそれ。

さて、竹原に到着。竹のまちなのね。高速バスは「かぐや号」だし。

竹原駅 駅

駅のコインロッカーに荷物を預けて散策開始。この時間は先客が2，3でしたが、帰るころにはほとんど埋まっていましたね。
初めて来たけど「おかえりなさい」と出迎えてくれました。

駅前の観光案内所。やたらにぎやか。もう竹要素はありません。

たけはら観光案内処 名所・史跡

そう、ここは「ももねこ様」率いる「たまゆら」の街なのです。

アニメ「たまゆら」の聖地がここ竹原。最初のOVAは2010年、最後の卒業写真が2016年でしたので約10年くらいたつんですね。年を取ると時間の流れが速くなって恐ろしや。

駅前の商店街が思っていた10倍くらい「たまゆら」でした。吊り下げ式の看板もももねこ様だし、等身大パネルアチコチにあるし。
ここの和菓子屋さんでアニメ関連のお菓子を扱っていたので帰りに買おうと思っていたら、結局時間が無くなりスルーすることになってしまった。無念。

末広堂 グルメ・レストラン

商店街の中心付近に神社まで建立されてしまっている。どんなご利益があるのかは気にせず、とりあえずお参り。

おみくじもあった。ももねこ様のありがたいお言葉をいただいた(日本語訳もついているので安心)。

古いたばこの自販機、よく見たらグッズ販売中だった。
どんな形であれ機械は使ってあげたほうが良いとは思うけど、こうなるとはだれも思わなかっただろうな。

商店街を抜け、市役所方面へ歩くと立派な像が。
所得倍増を掲げた総理大臣池田隼人ゆかりの地だったとは知りませんでした。
つまり東京オリンピックは2回とも広島出身総理のときに開催されたんだな。

太華園でお昼ご飯。12時前についたけどすでに2組待ちでした。
尾道ラーメン。ちょっとしょっぱかったかな。
水道水の塩素すらも許されない無添加キムチもあるみたいですが、ちょっと手が出なかった。

太華園 グルメ・レストラン

西から東へあるいて古い町並みのエリアへ。
「たまゆら」で見た景色だ。

日の丸写真館 名所・史跡

町並み保存地区。意外と人が少なくてこんな写真も撮れた。
建物ではなく町並みを保存しているという言葉の意味通りの景色で、かなりよい。

竹原町並み保存地区 名所・史跡

ここのお好み焼きも食べたかった。

ほり川 グルメ・レストラン

面白そうな階段。この階段の上から撮った写真がこの旅行記のトップ絵です。

階段の先にあるのが、西方寺でその奥に普明閣という建物があります。

西方寺 普明閣 寺・神社・教会

突きだしている舞台の上に上がることができました。

高い建物が少なく、手前の甍(いらか)、奥の近代的な街並み、背後の山と視点をずらすだけで様々な景色を味わえました。
こんなにお得な町は貴重ですね。

古い建物のいくつかは中に入ることができました。黒い箱は明治時代の郵便ポストを再現した物。ちゃんと集荷に来るそうです。

上吉井邸 (初代郵便局跡) 名所・史跡

たまたま芸術祭をやっていましたのでアート展示がありました。

目立つ洋館風の建物は竹原市歴史民俗資料館。

朝ドラでモデルになった、竹鶴夫妻の像はここにあります。
館内にも解説があります。

マッサンとリタの像 名所・史跡

200円払って中へ。竹原は日本酒、塩で名をはせた町でした。
日本酒に囲まれて育ったらウイスキーの路に進んでしまったのも面白い話。

竹原市歴史民俗資料館 美術館・博物館

受付でいろいろ親切に回り方を教えてくれました。赤線のところが特に町並みが良いところらしいです。

照連寺の階段。ここも何かで見たような景色。

照蓮寺 寺・神社・教会

最後に旧笠井邸。こちらも2階建ての立派な建物で製塩に関する資料なども展示してありました。

旧笠井邸 名所・史跡

2階に上がったら誰かいました。誘われるように奥の部屋へ入ると…

歴代ポスター勢ぞろい。サイン入りもありました。
どういう空間なんだこれ。

駅へ戻る途中で道の駅に。ここでお土産を買いました。
冷凍のタモリ(という魚)とかマスカットとかおいしそうだったけど持って帰るのに難があるので日本酒入り焼きまんじゅうなるものを購入。

道の駅 たけはら 道の駅

たまゆらグッズ売ってないなーと思ったら2階にコーナーがちゃんとありました。

店内を撮影するのは憚られたのですが、いろいろあった。

初めて来ましたけど、ももねこ様だらけの商店街と歴史文化が残る街並みの両方があって少し歩いてみるだけでも楽しめました。
こんなに「たまゆら」を推しているとは思いませんでしたね。瀬戸内でも尾道はいろんなアニメの舞台になっていますが、入れ替わりが激しく一つの作品に特化できず短期的な印象でした。対して細く長く何度も来たくなる取り組みは応援したくなりますね。今度は朝日山も登りたい。

竹原駅 駅

竹原14:07>>呉線普通三原行き>>三原14:43
海沿いを走ります。

終点三原駅といえば三原城。

三原駅 駅

お城の中に新幹線が突っ込んでいる！
石垣をくりぬいたトンネルが駅の入口兼天守台登り口。

これなら参勤交代もあっという間でしょうなぁ。

三原城跡 名所・史跡

三原15:12>>山陽新幹線こだま854号>>福山15:28
1時間に1本こだまがやってくる。たまたま500系でした。

おしまい

この旅行記へのコメント （2）

• ｍａｒｓｙさん 2024/10/07 12:31:36

  たまゆら聖地巡礼

  元社鉄工さんこんにちは、marsyといいます。
  たまゆらの竹原、十年ほど前に巡礼で行きました。
  西方寺のあの階段から見下ろす竹原のまち、むかしは、階段の横には家があり(家事で燃えちゃったらしいです)、そっくりだったのですが。
  では失礼いたします。元社鉄工さん旅行記にポチッとな！

  元杜鉄工さん からの返信 2024/10/09 20:13:00

  Re: たまゆら聖地巡礼

  marsyさん
  コメント、いいねありがとうございます！
  放送直後の巡礼羨ましいです。10年経っても盛り上がっていましたよ。