猫探し【広島】大久野島 編

2024/07/13 - 2024/07/13

竹原で2泊した後は，以前から行きたかった大久野島へ．この島はウサギ島として有名ですが，戦争中は毒ガスを作っていた島でもあり，複雑な歴史を持っている場所です．当日はJRで最寄り駅まで行く予定でしたが，少し前にあった台風の影響で，午前中は呉線が不通になっており，急遽バスで向かうことになりました．バスだとJRの2倍以上の時間がかかりましたが，何とか無事大久野島へ渡るフェリーの乗り口になる忠海駅に到着．忠海駅は「ただのうみえき」と読み，只見線の只見駅と区別しているようです．大久野島へ行く船は忠海駅の近くにある忠海港から出ていて，客船とフェリーが交互に運行しているようでした．忠海港～大久野島までは所要15分で，1日15便くらいあるようでした．また，一部のフェリーは大久野島を経て，愛媛県側にある盛港まで運行しているとのことで，尾道からしまなみ海道を渡って，盛から忠海に戻ることもできるようでした．ただし，大久野島は自動車の乗入れは禁止されているので，たぶん車では行けないと思います．私は大久野島までだったので，客船に乗りました．往復運賃は700円くらいだったと記憶しています．当日は土曜日でしたが，午前中呉線が不通になっていたせいか，想定していたほど観光客は多くありませんでした．でも，観光客の半数以上は外国人で，日本人以外にもとても人気の観光地になっていることが分かりました．大久野島のウサギは自然の物では無く，人間が持ち込んだ物が自然に繁殖して現在の状態になったそうで，そのため島に住んでいるウサギは日本ウサギではなく，「アナウサギ」という種類のウサギだそうです．大久野島を楽しんでから忠海に戻ったときには呉線の運行が再開されていたため，電車で三原市に向かうことが出来ました．

エリア 竹原(広島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船

JR呉線竹原駅

竹原駅 駅

行ってみたら，この日は午前中運休．

急遽バスに変更．芸陽バスというバスが駅前から出ていました．

しばらく待ってバスに乗車．思ったほど混ではいませんでした．

呉線を使うと，忠海港がある忠海駅は竹原駅から3つ目ですが，路線バスは各停留所に停車しながら向かうのでとてもゆっくり．でも何とか，忠海港前のバス停に到着

呉線の線路を渡ると，

大久野島へ行くフェリーの待合所があります．

忠海港 乗り物

大久野島へ行くフェリーのチケットは自動販売機で，

私はフェリーでは無く客船を利用．料金は同じでした．船はとっても可愛かったです．なお，大久野島にもコインロッカーがありますが，忠海港の待合所でも有料で荷物を預かってくれます．料金は500円くらいだったと思います．

客船に乗車．15分なので，ソファはそれほど豪華ではありません．

途中ですれ違ったフェリー？

大久野島に到着．

下船すると直ぐに待合室があって，

そこにもコインロッカーがありました．

待合室は無人でしたが，自販機や

大久野島のパンフレット，

戦争時代の桟橋の写真などがありました．

早速，反時計回りに島を一周してみることにしました．

桟橋の近くにあったのが，発電場跡．

毒ガスを製造するために，このような大がかりな発電所が必要だったようです．

早速ウサギがやってきました．

ネコ島の猫と違って，人を見ると，猛ダッシュで近寄ってきます．

所々，ウサギのために水が置いてありました．

大久野島は小さな島ですが，軍事的に重要な施設であったせいか，何カ所か砲台が築かれたようです．その一つが北部砲台

もちろん砲は残っていませんが，土台はしっかり残っています．

ここに砲が設置されていたようです．

今では平和な瀬戸内海を一望出来ました．

こちらはカノン砲の砲台跡．

重厚なコンクリートの構造物が今でも残っています．

24cmカノン砲というのは，かなり大きな砲台だったようです？

戦争中の遺跡とウサギの不思議なコントラスト．

大久野島 (うさぎ島) 名所・史跡

島の中央部にある展望台に登ってみることにしました．

ひたすら階段を登っていきます．かなり疲れました．

ここには中部砲台という砲台があったそうです．

現在は展望台になっています．

瀬戸内海の島々がとても綺麗でした．

ところで，ウサギには食べ物はあげられますが，あげられる食べ物は指定されていて，フェリーに乗る前に忠海港の待合所で購入することが出来ます．

予想していたよりも遙かに多くのウサギがやってくるので，あっという間に終わってしまいました．

島の西側にやってきました．

この遺跡は毒ガスの貯蔵庫が置かれていた場所だそうで，戦争が終わってから長い時間をかけて毒ガスを処理したようです．

テニスコート．一時はリゾート地として大久野島を利用することがあったようですが，今では殆ど使われていないようでした．

島の南側には，休暇村大久野島というホテルがあり，宿泊も可能です．レストランやお土産屋もある他，レンタルバイクやセグウェイも借りられるようでした．

また，ホテルの近くには大久野島毒ガス資料館があります．

中の写真はNGですが，戦時中の生活や毒ガス製造の様子などを見ることが出来ました．

大久野島毒ガス資料館 美術館・博物館

大久野島神社に行ってみました．

毒ガス工場が出来た当時，従業員が建てたようで，

工場で亡くなった人の慰霊も兼ねていたようですが，現在建物の方は大部朽ちていました．

最後に大久野島ビジターセンターに立ち寄りました．

大久野島ビジターセンター 名所・史跡

ビジターセンターには大久野島のウサギについての解説や，

スタンプがありました．

また，環境省による動物虐待防止のポスターも張ってありました．

帰りのフェリーがやってきました．

忠海港から忠海駅まで徒歩で向かいます．5分程度でした．

忠海駅 駅

午後になって呉線の運転が再開されたので，電車に乗って三原市に向かいました．大久野島のウサギはとても可愛かったです．つづく・・・