2024/05/24 - 2024/05/24
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kirinbxxさん
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この日がリスボン最終日です。
ジェロニモス修道院と国立馬車博物館を見学し、午後はテージョ河対岸へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
5月24日の朝食です。kirinは昨日食べてもう一つだったクロワッサンと食パンをやめて今日は田舎風のパンを選んでいました。
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私はポルトガル名物のエッグタルトを試してみました。若い頃はマカオでこれを食べるためのツアーをやって、一日7個食べた事もありますが、この1個でギブアップ。甘い、甘すぎます。
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急いで身支度を調えて本日もタクシーで出発です。
朝の8時半、リスボンはいいお天気でジャカランダが青空によく映えていました。 -
しばらくすると、渋滞に。大きな公園に隣接したランダバウト、中心には立派な像が建っていました。
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生憎、後ろ姿しか見えませんでしたが、これはポンバル侯爵セバスティアン・デ・カルヴァーリョの像です。ポルトガルでもっとも偉大だった名宰相、国王の絶対的な信頼を得てポルトガルの近代化、工業化を推し進め、1755年のリスボン大地震後の復興を成し遂げた人ですね。
当然、その名は震災後に建設された優雅な町や、地下鉄の駅、政府が出す奨学金、病院などいろんなところに残されています。
次来たときは是非正面からご尊顔を拝さなければ。 -
市街を抜けたところで、渋滞は解消。逆にこれから市街に向かう車線渋滞がひどくなっていました。平日の朝、いずこも同じ光景です。
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さて、目的地に到着しました。
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開館前に来ましたがやはり行列ができていました。昨日オンラインでチケットを購入してあったのでそのまま列に並びます。前に並んでいた英国から来たという紳士とちょっとおしゃべり。彼は昨日来たけれど、建物の角(はるか向こうです)まで行列だったので諦めて出直したとか。同志ですね。
やがて物売りが来てまずは帽子を売り始めました。お天気がいいので需要はあるかも?勿論私たちはちゃんと持ってます。 -
しばらくすると続々と人が来て長蛇の列に。日差しが強い日だったので、帽子売りの他にも冷たい水を売る人達も現れました。しばらくすると、警察車両がやってきて制服警官が。すると売り子達はさっと商品をまとめて散り散りに・・・ああ、やっぱり違法だったんですね。もちろん、警官がいなくなると彼等はまた戻ってくるのでした。それにしても暑い日で、ついに倒れてしまう人も現れ、救急車もやってきました。5月末でこれだと、ピークシーズンの真夏はどうなることやら。
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外から見てもこの修道院はとても美しい。窓ガラスに「発見の塔」が綺麗に写っています。
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前の芝生のところはインペリアル広場と呼ばれています。ポルトガルでもっとも壮麗といわれる建築物。建築のきっかけになったのは勿論ヴァスコ・ダ・ガマのインドへの旅、発起人は時の国王マヌエル一世でした。
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南に面しているここが正門です。入り口の両側には多くの聖人の彫刻が飾られていました。
天正少年使節団がこの入り口で圧倒されたという話が伝わりますが、さもありなん。九州の地方大名の城くらいしか見たことがない少年達がこれを見たら・・・・
二つの大きな扉の間にある柱上にライオンを従えているのはエンリケ航海王子、その上の壁画にはこの建物の名となった聖ジェロニモスの生涯を描いています。 -
そして聖母マリア。
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この修道院のハイライトはこの回廊です。内庭は一辺55mの正方形、その回りに二層の広い回廊がゆったりと作られています。
こういう造り自体はイタリアやフランスの修道院でも見たことがありますが、規模が違いますね。 -
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柱の一本一本に精緻な彫刻が施されています。おまけに一本ずつデザインが違うという凝りようです。モチーフも千差万別、ヨーロッパだけではない異国の植物や、珊瑚なども取り入れられていました。
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カトリックの国の大きな修道院には複数の礼拝堂がありますが、ここのは小さいものも全てとても精緻な彫刻で飾られていて立派です。
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もちろん、見事なステンドグラスも随所に。
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そしてやはりここにもアズレージョ。
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これらは、ポルトガルが香辛料貿易のための航海で立ち寄った地域の様子がえがかれています。
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手洗い場もこのとおり。
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南門の入り口を入ってすぐのところにあり、観光客に囲まれているのがヴァスコ・ダ・ガマの棺です。反対意見を押し切り彼に4隻の船を用意したマヌエル一世は後に「幸運王」という名で呼ばれることになりました。
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こちらはカモンイスの棺です。修道院だけあって、他にも幾つか棺が置かれていましたが、やはりこの二つは別格です。
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その歴史有るお店の前の通りをてくてく歩いて到着したのがこちら。
Museu Nacional Dos Coches、国立馬車博物館です。 -
1時間半ほど、精力的に見学し、写真も沢山取って(フィルムの時代だったら現像代がとんでもない事になったでしょう。デジカメ万歳!)満足したので外へ。なにやら、大層な行列ができている店がありました。
Pasteis de Belemというジェロニモス修道院と同じくらいの歴史がある有名なお店で、日本人がエッグタルトと呼んでいるものを作り続けてきたそうです。 -
中に入ってびっくりしたのがこれ。特大のエレベーター。まぁ、陳列物が馬車だからこうなりますか。
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その名の通り、展示されているのはポルトガルの王侯貴族や政治家などが使っていた馬車です。
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このように馬の模型と一緒に展示してあるものも。
Museu Nacional dos Cochesという名所のCocheは、一般的には四頭立てのものが多く、日本語のサイトでは「四頭立て」だけみたいな記述をしてあるものもあります。でもこれは六頭立てですね。 -
今でも同じような用途で馬車を使う国もありますが、これは18世紀に制作されたポルトガル王室所有の馬車です。ポルトガルを訪れた外国の王族などのために使われていました。
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王族や高位の貴族の馬車は前後左右の装飾も凝りに凝っています。
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馬車はすぐに一般民間人の移動用にも使われるようになりました。これは 1854 年に製造され、郵便物や旅行者の移動に使用されました。リスボンからポルトまでの旅は34時間かかり、乗客の休憩や馬の乗り換えのために23回停車したそうです。
というような説明がポルトガル語と英語でつけられていました。感心、感心。 -
これはさすがに「馬車」とはいいませんね。これは「輿(こし)」です。輿は馬車よりずっとお手軽な乗り物としてヨーロッパではよく使われていたそうです。日本では輿ではなく駕籠(かご)の方がずっと普及しましたけど。
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これは現代のもの。Atland Monowheelというそうです。かって一部の人達が夢にみた「未来の乗り物」だそうですが・・・
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