2017/04/02 - 2017/04/27
697位(同エリア2653件中)
さわ子さん
2017年4月、羽田から全日本空輸でババはロンドンへ、ジジはミュンヘンへ別々に出発し、3日後にフランクフルトで合流してポルトガル、スペイン、ドイツと周り、フランクフルトから羽田に帰国しました。
以前2004年5月に3週間ほどスペインを旅行して以来の旅です。その時は193人の犠牲者をだした、3月11日のマドリードでの列車に対する爆破テロの直後で少し緊張した旅でした。南部のマラガ、ロハ、グラナダ、コルドバ、セヴィーリャやマドリード、トレド、ヴァレンシャ、バルセロナを訪れています。
この第19回目の旅行記は、4月18日にマドリードからコルドバヘ移動した記録です。前日の17日は、1日中プラド美術館で過ごしましたが、写真撮影不可で旅行記は作れませんでした。
全体の旅程の概略です。
★ 4月 2~3日 ミュンヘン泊
★ 4日 ハイデルベルク泊
★ 5日 フランクフルト泊
★ 6~10日 リスボン泊
★ 10~12泊 ポルト泊
★ 13~17日 マドリード泊
★ 18~19日 コルドバ泊
★ 20~21日 セヴィリャ泊
★ 22~23日 バルセロナ伯
★ 24~26日 フランクフルト泊
★ 27日 フランクフルトから羽田へ
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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昨日は1日中プラド美術館で絵画の鑑賞に費やし、今日は昼頃にコルドバへ出立です。午前中は、マヨール広場を通って王宮の南にあるアルムデナ大聖堂と更に南にあるサン.フランシスコ.エル.グランデ教会を訪れます。
これからホテルを出て西北西にアトーチャ通りを歩いていきます。これは2泊したNH.コレクション.マドリード.パラシオ.デ.テパの正面玄関です。このホテルは19世紀の宮殿を改装して利用しているそうです。 -
アトーチャ通りの南側に見つけたサンタ.クルーズ教会(Iglesia Santa Cruz)に入りました。ファサードの裏側から身廊を主祭壇の方向に眺めています。
この教会は1583年に設立されたドミニコ会の修道院を起源としています。その後3度火災に会い破壊と再建が繰り返されましたが、現在の教会は1889年に再建が始まり1902年にネオゴシック様式で完成しました。
教会の建物は両側を一般の建物に囲まれ、赤煉瓦の壁に白色の石材でアクセントを付け北北東に面したファサードとその上に伸びた鐘塔が目印になっています。 -
これはイースター.パレードにマドリードの街路を練り歩く山車を飾る「七つの悲しみの聖母」像です。
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これは主祭壇です。
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アトーチャ通りでマヨール広場の手前にプロヴィンシア広場があります。広場の南にある外務省の建物とその左奥が先程訪れたサンタ.クルーズ教会とその鐘塔です。この鐘塔の高さは80m以上あるそうです。
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市内バスの大きな広告です。「自転車と車線を共有する場合は、速度と距離を調整しましょう」と書かれ、自転車に乗る女性が「ありがとう」と言っています。
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アトーチャ通りの先は、マヨール広場の南東から北西に向けて突き抜けて行きます。この広場では、13年前にリュックサックを開けられ中を物色されました。幸いにも被害はありませんでした。
マヨール広場の起源は16世紀に遡ります。広場は東西が少し長い長方形で、北側と南側の建物頂部には二つづつ塔が建っています。これは広場の北側にある建物の壁面です。 -
広場を囲む建物は、3回の火災で被害を受けた後、1854年に再建され現在の姿になりました。
広場の北側中央部分で二つの塔の間の壁面には、人物の絵が描いてあります。 -
壁面を拡大した2枚です。
パナデリア邸と呼ばれる北側の建物の3階中央壁面にカルロス2世(1661-1700)の紋章が広場の名前の上に掲げられています。 -
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広場の4箇所に立つ街灯の基礎です。闘牛の場面が彫られている様です。ここにも錠前が留めてあります。
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広場に入れる車両は商店の荷下ろしの車だけのようです。
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マヨール広場を抜けてマヨール通りに出ます。
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前掲の写真の右奥にある建物が目を引きました。外観がアール.ヌーボー風に見えます。
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通りの標識3個です。
これはマヨール通りの北側に入る道路のカルデロン.デ.ラ.バルサ通りの標識で、1681年に亡くなった有名な作家の家が近くにあったそうです。 -
こちらもマヨール通りの北側に入る道路の標識です。マヨール通りからこの道に入って直ぐにサン.ニコラス教会が右側に見つけられます。
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これは今歩いているマヨール通りの標識です。
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この「好奇心旺盛な隣人」と名ずけられたオブジェは、マヨール通りとアルムデナ通りの交差点にあるアルムデナ教会の遺跡を囲む手すりに寄りかかりながら、遺跡を観察している老人を象っています。彫刻家サルバドール.フェルナンデス.オリバによる1999年作の銅像です。
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13年前にもここで写真を撮影していました。
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これは、北のスペイン広場から南のサン.フランシスコ.エル.グランデ迄延び、王宮とアルムデナ大聖堂の東側を通る大きな道路、バイレン通りの標識です。ここでマヨール通りは終点になります。
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バイレン通りに出ると正面にアルムデナ大聖堂の左側面が見えます。この教会のファサードは通常の西ではなく北に向いています。平面形はトランセプト(翼廊又は袖廊)を持つ縦長のラテン十字形になっています。教会の建物は1883年に着工され1993年に完成した非常に新しい建物です。右手前の建物はマドリード大司教区の建物です。
これから右にロヨラの聖イグナチオ像、左にアントニオ.マリア.クラレットの像が立つ階段を上がって、中央に教皇ヨハネ.パウロ二世の記念碑がある広場に上がります。 -
その教皇ヨハネ.パウロ二世の記念碑がある広場の北側にあったベンチにはこのブロンズの鋳造彫刻です。現役のカナダ人彫刻家ティモシー.ポール.シュマルツ(Timothy Schmalz)の「無力なイエス」と題する2016年の作品だそうです。
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教皇ヨハネ.パウロ二世の記念碑がある広場で、北側の大聖堂左翼の入り口から入ります。これは三つ並んだ入り口の内、背が高い中央の入り口扉は閉まっていて、ブロンズ製の彫刻が施された扉が完全に見えます。
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このデザインは、1993年6月15日に教皇ヨハネ.パウロ2世によって大聖堂が奉献された日を記念したものであり、フアン.カルロス1世とソフィア、国王の母であるドニャ.マリア.デ.ラ.メルセデス、そして当時のマドリード大司教アンヘル.スクイアが彫られています。
1934年生まれの彫刻家ルイス.アントニオ.サンギーノ.デ.パスクアルの作品で「教皇ヨハネ.パウロ2世とスペイン国王フアン.カルロス1世」と銘が付いています。 -
大聖堂に入りました。主祭壇前からファサード方向を望んでいます。オルガンは、ゴシック様式の祭壇画からインスピレーションを得たデザインのモダンな金色に輝く家具に組み込まれています。1999 年に建築家のゲルハルト.グレンツィングによって建てられました。この楽器は、主に錫合金でできた合計 5000 本のパイプを備えています。
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こちらは内陣の主祭壇を望んでいます。
主祭壇テーブルの右側で柱の前には、1885年に製作されたクルミ材に彫刻されたゴシック様式の司教の椅子があります。 -
半円形の後陣のドームを拡大しました。
神の言葉に捧げられた7つのステンドグラスのドーム窓の下の絵画は、1939年生まれた現役のスペインの芸術家キコ.アルグエロ(Kiko Argüello)の作品です。左から右へ、「洗礼」、「変容」、「磔刑」、中央に「全能のキリスト」、「復活」、「昇天」、「ペンテコステの聖霊降臨」を描いています。 -
色彩豊かなドーム天井を拡大しました。余りにも近代的で我々には馴染みません。
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これは身廊の天井を撮影したもので、上方が身廊と翼廊が交わる交差部(トランセプト)で、下に向かって身廊の天井が続きます。
この建物の絵画的な装飾は本質的に幾何学的なもので、1930年生まれの画家ホセ.ルイス.ガリシア(José Luis Galicia)の作品で、特に金箔の多用と対照的な色の範囲が伝統的なムデハル様式の格天井を思い起こさせるスタイルとなっています。 -
天井の装飾を拡大しました。
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身廊と翼廊の交差部にあるドーム天井の装飾です。
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右翼廊中央にある礼拝堂です。この教会は珍しく、その翼廊にも側廊が両側に付いています。これは右翼廊の身廊に当たります。ここには一段と高い場所にマドリードの守護聖人であるアルムデナの聖母の祭壇が置かれています。この祭壇前には、青銅の手すりが付いた2つの側階段で近ずけます。
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イエスとマリアの生涯の場面を描いた18枚のパネルで構成された祭壇画は、ブルゴーニュ公国に生まれ、スペインで活躍した盛期ルネサンスの画家フアン.デ.ボルゴーニャの15世紀末の作品です。この祭壇画の中央の窪みには、17世紀に製作された銀製の台座の上に幼子を抱いたマリアの木像が置かれています。
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階段を上がり祭壇の前から見上げました。
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祭壇の両側に飾られた天使の絵画の写真2点を結合しました。イタリア人画家を父親に持つ、スペイン、バロック時代の画家フランシスコ.リジ(Francisco Rizi:17世紀)の作品です。
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この教会の多くの窓にはステンドグラスがはめ込まれていますが、その殆どが20世紀の作品です。これは右翼廊の左側廊の外壁窓のステンドグラスで、聖母被昇天を描いた作品です。
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こちらは右翼廊の身廊から左翼廊の身廊を眺めています。ここには祭壇はありません。中央にこの大聖堂に入ってきた扉が見えています。
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今朝はファサード側には回りませんでしたが、一昨日夕方に撮影した写真です。
こちらもユニークさですが、ファサードの両側に長く伸びた翼が付属しています。その翼の両端にある壁龕には、聖ペテロと聖パウロの2体のブロンズ像が置かれています。 -
アルムデナ大聖堂を出て、バイレン通りをサン.フランシスコ.エル.グランデ教会に向かって歩いて行きます。その途中、東西を走るセゴヴィア通り跨ぐバイレン通りの陸橋の上でこの若い女性二人が付かず離れずで歩いてくるのに気が付きました。怪しいと直ぐに分かったので写真を撮ります。ここはバイレン通りで南の方向の道路の右側にある歩道です。こちらが立ち止まったので二人は一旦前に出て下の道路を眺める風で彼女らも立ち止まりました。
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我々は追い越します。歩道に設置されたガラスの欄干に二人の影が写っています。
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上掲写真の6秒後、右手に何か白い物を握った一人が近づいてきて涼しい顔をし無言でジジにこれを手渡しました。この写真で良く見るとリュック.サックに入っていたババの帽子のようです。そして二人はもと来た道を平然と戻っていきました。
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ババが背負っていたリュック.サックを前に持ち替えて初めてリュックが開けられていた事に気が付きました。取られたのは、この白色の帽子と買物袋でした。リュックサックを開けられたのは、大聖堂を出て直ぐにバイレン通りとマヨール通りの交差点で信号待ちで立ち止まった時のようです。我々年寄りは、何度かリュック.サック荒らしを経験し、衣類や重い一眼レフカメラを時々入れる以外は貴重品は入れません。
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バイレン通りを更に南下して、18世紀に建てられたサン.フランシスコ.エル.グランデ王室教会(天使の聖母大聖堂)に入ります。この教会は、聖マリアに捧げられた庵の後に、13 世紀初頭に設立されたイエスとマリアのフランシスコ会修道院の一部を起源にしています。現在の建物は、新古典主義様式で18世紀後半に建てられました。ロトンダ形の円形建物の中心に聳えるドームは、キリスト教世界で3番目の大きさだそうです。19世紀末に折衷的なスタイルで施された豪華な室内装飾には、スルバランやゴヤの絵画など、17世紀から19世紀のスペイン絵画を代表する作品が含まれています。
東側にあるファサードの入り口から前室に入って奥にある後陣を望んでいます。両側には円周に沿って3箇所づつの副礼拝堂が並んでいます。 -
ロトンダ形の円形建物になっている教会の例として、2011年2月に訪れたミラノの南東にある街ローディーの15世紀後半に建設されたインコロナータ教会(Tempio Civico della Beata Vergine Incoronata)がありました。この教会の内部はジジババが大好きな16世紀のイタリア絵画で満たされています。
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ドームを見上げました。半球形のドームは8つに分割されて、その扇の1片毎に絵が描かれています。
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主礼拝堂の上部のドームです。スペインの聖人たちに囲まれた聖母の戴冠式が描かれています。
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こちらは聖歌隊席の上のドームです。フランシスコ会の聖人たちが奇跡の傷を示す聖フランシスコを取り囲んでいます。
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主礼拝堂の半球形天井です。受難の印を持った天使が描かれています。中央の絵画では、二人の天使が十字架を支え、中央の天使はヴェロニカの聖顔布を掲げています。聖顔布は、キリストが十字架を背負いゴルゴダの丘に向かう途中、ヴェロニカという女性がキリストの顔を流れる血と汗を布で拭った際、その顔が奇跡的に刻印されたという逸話が起源です。
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主礼拝堂の祭壇画です。金の装飾が施された4つの大きな柱で囲まれた5つの壁画で占められています。これらは19-20世紀スペインの画家の作品で、アッシジの聖フランシスコの生涯のさまざまなエピソードに焦点を当てています。
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こちらは主礼拝堂の対面になるファサード側にある前室上部の天井画です。この下は両側にパイプオルガンがある聖歌隊席になっています。
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両側には奏楽の天使達、中央の天使は本を読み上げているようです。
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聖歌隊席の天井画の中心は「アッシジの聖フランシスコの死」です。
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ファサード側の入り口扉です。この上が聖歌隊席になります。
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これはサンティアゴ礼拝堂の右壁面を飾る絵画「ヨルダン川で洗礼を授ける聖ヨハネ」です。
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これは聖心の礼拝堂の主祭壇画です。ローマに生まれたスペインの画家で宮廷画家にもなったカルロス.ルイス.デ.リベーラ(Carlos Luis de Ribera:1815-1891)作の「イエスとマリアの聖心の神格化」です。
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こちらはカルロス3世の礼拝堂です。この絵は主祭壇画の「カルロス3世騎士団の設立」で、スペインの画家カスト.プラセンシア(Casto Plasencia:1846-1890)によって描かれました。カルロス3世の姿に体現されたブルボン君主制の高揚に焦点を当てています。
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カルロス3世の礼拝堂の左壁面を飾る「茶色のスカプラリオを授与するカルメルの聖母」です。
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聖母子を拡大しました。
スペインの画家マヌエル.ドミンゲス.サンチェス(Manuel Domínguez Sánchez:1840-1906)作品です。スカプラリオには修道者の肩からぶら下げる衣装と信仰者のための小さな布があります。この絵では幼子が手に持つものがスカプラリオの様です。 -
カルロス3世の礼拝堂の天井ドームの絵画の一部です。主祭壇画と同じカスト.プラセンシアの作品で奏楽の天使が表現されています。
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こちらはサン.ベルナルディーノ礼拝堂の天井ドームの絵画です。
美徳の神格化が施されたドームは、肖像画や風俗画、風景画を描いたスペインの画家ルイス.メネンデス.ピダル(Luis Menéndez Pidal:1861-1932)の作品です。 -
サン.フランシスコ.エル.グランデ教会を最後にマドリッド観光を終えました。教会から、地図上の道路を充分に確認しなが間違いなくホテルに戻り、ホテルからタクシーでアトーチャ駅へ行きました。
アトーチャ駅では旧駅舎と新駅舎の間の高架道路で下車し旧駅舎に入ります。写真で前方がタクシー下車の高架道路になります。 -
こちらが旧駅舎の建物で、このような温室のような憩いの場所や駅の待合室になっています。
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ここは高架道路と同じ階なので、写真の右寄りに見えるエスカレーターで地上階に下りて行きます。切符はいつものようにwebで購入しています。
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ここは旧駅舎内を眺める展望台にもなっています。
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高速列車のAVEやAVANTやALVIA等の高速列車の乗客は、空港と同じように荷物はX線検査が行われます。そして、乗車する列車のプラットホーム番号の案内が出るまで皆んなこの広大な場所で待つ事になります。
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ホーム番号の表示が出た入り口のようで、ゲートの前に長い列ができています。
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これが列車の案内表示板です。今11時38分です。11時35分に発車した列車は10番線だと表示してあります。我々が乗車する12時発のAVEは、ホームの表示がありません。
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丁度列車が到着したのか乗降客がホーム側から入ってきます。
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ガラス越しにホーム側を覗いてみます。このアトーチャ駅の高速列車用のホームは15線の列車を収容できます。
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ホーム案内が出ました。ゲートを出てホームへのエスカレーターに向かいます。
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ホームには各種の高速列車が並んでいます。我々の列車は右側に停車する初代の高速列車"AVE S100"型です。フランスのTGVアトランティック型をモデルにしてフランスのアルストム社が製造しました。
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この車両は、軌間可変式高速列車"ALVIA S120"型です。スペイン鉄道の線路は在来線の軌道幅1,668mmと1992年に導入されたヨーロッパ標準軌間の1,435mmが混在しています。このS120型高速列車は走行中に車輪の間隔を変更出来る構造になっています。こちらの列車はフランスのアルストム社とスペインのCAF社の共同開発です。
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駅の奥の方にカナダのボンバルディア社とスペインのタルゴ社が共同製造した客車の前後に機関車を配置した動力集中方式の"AVE S112"型の列車が停車しています。この2両はタルゴ社製造の低車体高、低重心の客車です。
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12時丁度、高速列車"AVE S100"が発車しました。コルドバへは13時32分の到着です。座席はプレフェレンテ(1st Class)で、昼食が付いています。機械的に割り当てられた座席はあまり視界が良くありません。
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近郊の通勤電車 CIVIA型が追い抜いて行きます。この電車はCAF社、アルストム社、ジーメンス社が共同開発し、2003年から営業運転を始めています。
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先ずは食事の前の飲み物のサービスです。
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窓の外は平野が続きます。ここは植付け前の畑でしょうか。
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ここは綺麗に植えられたオリーブの畑です。
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発車して40分、コルドバ到着前50分、食事が運ばれてきました。
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ちょっと味気ない外観です。どうも食間にサービスされるスナックの様です。12時乗車なのに何故でしょう?
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箱の蓋をあけるとサンドイッチでした。コーヒーも同時に運んできました。ヨーロッパ内の短距離空路のエコノミーで出されるスナックよりはマシな程度です。
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13年前の旅で乗車したAVEは9時43分コルドバ発、11時35分マドリード着でしたがこのサービスです。
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こちらはヴァレンシャ8時35分発、バルセロナ11時33分着の"ユーロメッド"のサービスでした。
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5分ほど早くコルドバに到着しました。右側に停車中の電車は336型の通勤電車です。
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乗務員が降りてきたので、ババと記念撮影。車内では愛想が悪かった女性の乗員もこの陽気さです。
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コルドバ駅での乗車前のX線による荷物検査場です。
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観光案内所で貰った地図です。この地図で14番がメスキータで、ホテルの場所はメスキータの左側で城壁側の18番が付いている場所になります。実際は18番は闘牛博物館の表示です。
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コルドバ駅にあった観光案内所でパンフレット等の資料を貰い、タクシーでNH.コレクション.アミスタッド.コルドバに到着しました。このホテルは歴史的なユダヤ人街にあります。ここに2泊します。
ホテルのレセプションで顔を含む全身を隠すイスラム衣装のニカブを着用した女性を初めて見ました。 -
2階にある部屋の扉を入ると前室になっていて、扉の対面にクローゼットとミニバー、食器棚があります。この前室の左側にベッド.ルーム、右側にバス.ルームがあります。
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ベッド.ルームです。ベッドの右横にはソファ、左横に窓があります。
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ベッドの反対側です。部屋はだだっ広い感じで、テレビは小さ過ぎでした。
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左側が入り口になっているバス.ルームです。右に洗面台、正面はシャワー.ブースです。
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シャワー.ブースの反対側には、腰の高さの低い壁で囲まれたトイレとビデがあります。
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ベッド.ルームの窓の正面は高い城壁になっていて、外の景色はこれだけです。窓から身を乗り出して撮影しました。鉄柵に挟まれた部分は城壁にある通路で、ホテルの裏玄関に通じています。
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窓の真下は小さなパティオです。
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部屋を出てホテル内の散策です。ホテルは17世紀と18世紀の貴族の複数の邸宅で構成されています。我々の部屋はホテルの北にある建物内にあり、その中央にパティオが造られています。通路はこの様に広く取ってあります。
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2階の通路はパティオを囲む様に設置されています。通路の窓からパティオを見下ろします。
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このパティオの天井はキャンバスの様な柔軟性のある素材で作られているようで、巻き上げて開閉可能になっているようです。
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通路からホテルのほぼ東の方向にメスキータの鐘塔が見えています。手前はホテルの玄関前です。
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鐘塔を拡大しました。この鐘塔は、元来のモスクのミナレットと呼ばれる塔をキリスト教会風に改造したものです。
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これはエレベーターがる南隣りの建物と繋ぐ通路です。こちらの建物2階の方が低くなっています。
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ホテルの正面玄関の前庭です。
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マイモニデス広場に面する正面玄関です。
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ホテルを出ました。これはマイモニデス広場の北側にあるコルドバの闘牛博物館です。この建物の左側の小道はフディオス通りと呼ばれ、シナゴーグやアル.イクシール錬金術博物館などがあります。
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ちょっとコルドバ闘牛博物館の前庭に入って見ました。建物の前に大きな闘牛の銅像が見えています。
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フディオス通りでマイモニデス広場の直ぐ、NHホテルの北側になる場所にマイモニデスの銅像があります。これは2004年の旅での写真です。 マイモニデスは、スペインのユダヤ教徒のラビであり、医学、天文学、神学にも精通していた哲学者でした。
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マイモニデス広場の東側、対面にあるホテル別館らしく、当時は改装中の様でした。
ホテル本館はマイモニデス広場の西側にあります。 -
マイモニデス広場の南側です。
これからメスキータに向かって歩いていきます。
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この旅行記へのコメント (1)
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- yoshiboさん 2024/04/11 11:57:44
- すり
- 初めまして、
ポルトガルもスリが多いですね。盗ったものを返しに来るなんて殊勝な奴ですね。
かなり前ですが、パリの地下鉄で同行者が背広の内ポケットの物を盗まれたのですが、降りる際に別の同行者が足元に何かあるのに気づいて拾った物がスリにやられたものでした。盗られた本人は全く気がついて無かったですが。一番大事なパスポートでした。
スリも金目の物では無いので直ぐに棄てたのでしょう。私の娘はロンドン市内から空港への地下鉄で財布から現金だけ盗られたとの事。財布は元通りに帰っていて気付くのが遅れたそうです。
ポルトガルでの経験ですが、私たち夫婦でホテルの裏手の予約が出来ないレストランへ行きました。家内は水を注文しました。ペットボトルで出てきて飲みきれないのでそれをウエストポーチへ入れてホテルへ帰りました。ホテルまで50M程でしたが、後ろからスリにウエストポーチのペットボトルを盗られたました。この時はそれを棄てないでスリ様行かれました。
ギリシャでもスリが多くて、国が外貨稼ぎで奨励しているのかと思うくらいです。
被害が無くて良かったですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
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