2023/12/03 - 2023/12/03
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チューリッヒ空港近くの「モーベンピック エアポート」は快適な滞在ではありましたが、部屋の空調がセントラルなうえに送風にしかなっていなかったので妻は夜中にお風呂に入りなおし、ダウンを着こんで寝ていました。欧米人の体温は日本人より1度ほど高いようで、彼らにとっては丁度よくても我々には寒かったです。部屋は昨晩のトラブルで見晴らしの良い3階に変わっていたので、早朝から空港へ着陸する航空機を眺めることができました。朝食は1階のレストランでビュッフェスタイルでしたが、並んでいる料理の多さに昔の旅のことを思い出しました。32年前にオーストリアからイタリアとスイスを2カ月かけて旅した際に、イタリアからスイスに入った途端に同じような値段のホテルでも朝食の質があまりに違って愕然としたことがあります。と同時にイタリアの後にスイスの旅にして良かったと思いました。それほどスイスのホテルの朝食の質は高いです。2日目の出発は午前10時と遅めでしたが、3つのクリスマス・マーケットを巡る予定です。まずはチューリッヒ市内を抜けてチューリッヒ湖を左手に眺めながらアインジーデルンに向かいます。昨日ずっと降り積もった雪で欧州の航空機が700便欠航になったと聞きましたが、その翌日のチューリッヒ周辺は快晴でした。木々に積もった雪の美しさは言葉にならないほどで、初めてスイスに来た妻も興奮気味に話しかけてきます。幻想的な風景を楽しんで1時間もすると道路は少し渋滞してきます。日曜日なのでアインジーデルンに向かう自家用車が多いようです。山道を抜けると視界が開け、斜面でスキーを楽しむ人やクロスカントリースキーを楽しむ人も多く見えます。その先にアインジーデルンの小さな町があります。到着時は観光バスの駐車場は5台ほどでしたが、出発する頃には20台以上になっていました。この時期欧州各地からクリスマス・マーケット巡りのツアーが出ているので、どこへ行っても混雑倭しています。添乗員さんに続いて雪道を進みますが、新雪がキュッキュッとなって気持ち良いです。昨年コロンビアというブランドのスノーシューズを狩ったら調子よかったので、今回の旅の前に妻も同じようなものを買い求めました。まずは「ベネディクト修道院」を参拝します。ファサードの左側から堂内に入るとミサが行われていて、祭壇側に入ることは出来ませんでした。今日は日曜日でした。祭壇側に入らなくても圧倒されるようなバロック様式の装飾に圧倒されます。寒い地域なのからかピンクをベースにした色彩も美しいです。黒大理石の武骨な礼拝堂が身廊の中央にあり、そこには黒い聖母子像が納められていました。アインジーデルンはチューリヒ州に隣接するシュヴィーツ州にあり、「聖ヤコブの道」と呼ばれるキリスト教徒の巡礼のルート上に位置します。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指してキリスト教徒が辿った巡礼路で、アインジーデルンはそのちょうど中継地となります。ポルトガル縦断とサンティアゴ・デ・コンポステーラは以前1カ月ほどかけて旅したことがありますが、妻を連れてもう一度旅して見ようと考えています。ここへ来たのは聖ヤコブの思し召しかもしれないと思いました。アインジーデルンでは毎年11月末から12月6日の聖ニコラウスの日までの9日間のみクリスマスマーケットが開かれます。長いところでは1月6日まで行われるヨーロッパのクリスマス・マーケットと比べると極端に短いですが、今回のツアーもここへ来るのが1つの売りになっていました。マーケットとしてはメインストリート1本に集約された比較的小さいマーケットでした。ここでの目的は「ベッケライ ゴルダプフェル(Bäckerei Goldapfel)」という老舗のお菓子屋さんでジンジャーブレッドを買うことでした。事前にグーグルマップで場所を確認していましたが、マーケットのスタンドの裏側になっているので一度は通り過ぎてしまいました。店番のおばあさんは英語が通じませんでしたが、楽しい買い物が出来ました。近くにお菓子の博物館があるとのことでしたが、時間が無くて立ち寄ることは出来ませんでした。4年振りのクリスマス・マーケット巡りが再開しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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前の晩は疲れていたのでバーで生ビールを飲んだ後はすぐに寝てしまいましたが、空調がセントラルなうえに送風だけだったので妻は寒かったようです。夜中にお風呂に入りなおして、さらにダウンを着こんで寝ていました。後で聞くとツアーの他の方も寒さで凍えていたそうです。欧米人と日本人では体温が1度ほど違うので仕方ないのかもしれませんが。
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前のバンのトラブルで部屋が3階になったおかげで早朝からチューリッヒ空港に着陸する航空機を見ることができました。朝日を浴びて着陸態勢に入ったスイス航空の機体がきれいでした。
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1階のレストランに入って、並んだ料理を見て初めてスイスで泊まった翌朝のことを思い出しました。イタリアを1カ月旅した後にミラノからティラノ経由でサン・モリッツに入り、駅の横の明日ホテルに泊まった翌朝のことでした。
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イタリアの安ホテルではコーヒーに硬い丸パンのロゼッタくらいしか出されませんでしたが、同じくらいの宿泊費でもスイスのホテルの朝食の豪華さには驚きました。それと同時にスイスの後に至りをを旅しなくて良かったと思いました。このホテルの卵料理はどれも素材の良さを感じましたし、他の料理もどれも美味しかったです。今回のツアーは昼食も夕食も付いていないので、ある意味この朝食が一番豪華でした。
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午前10時に出発です。少し前に表に出てみると快晴の真っ青な空です。前日欧州で700便が欠航になったとは思えない天気です。
モーベンピック チューリッヒ エアポート ホテル ホテル
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昨日のバスとは違うバスがお迎えに来ました。このバスで最終日までの4日間スイスとフランスのアルザスのクリスマス・マーケットを巡ります。
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気温はそれほど低くはありませんが、前日に積もった雪が木々の上に積もってとてもきれいです。
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ホテル周辺の木々も駅書いたようなクリスマスの雰囲気です。これが1日違いだったら黒い針葉樹にしか見えなかったと思います。実際に採取日の前日に戻ってきたときには雪はほとんど解けていました。
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ホテルの脇からすぐに高速道路に入りました。宿泊していた「モーベンピック エアポート」とはしばらくお別れです。
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バスがハルト橋を越えるときにチューリッヒ中央駅の操車場が見えました。チューリッヒ中央駅には過去に2回来ていますが、チューリッヒ市内に降り立つのは今回が初めてのことです。一度はここから夜行寝台に乗ってウィーン西駅へ行ったのと、ルツェルンからチューリッヒ空港への途中で停車しただけです。
チューリッヒ駅 駅
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今回はチューリッヒ市内のクリスマス・マーケットを巡りので初めて市内を歩くことができます。初めて降り立ったチューリッヒ中央駅の構内には「掏摸(すり)注意!」と漢字で書かれていたことを思い出します。スリに漢字があるのを初めて知ったのがここでした。
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町中を少し抜けると途端にこんな風景に変わりました。前日に降った雪がそなままの状態で屋根の上や木々に残っています。そこに朝日が当たっているのですから美しくないわけがありません。
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添乗員さんの情報では前日までもトラピックスのツアーがあり、他の添乗員さんの情報ではずっと天気が悪かったそうです。今年は日本国内の旅も含めて95日間旅していましたが、思い返しても雨に降られた記憶がありません。
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高速道路に入ると左手にチューリッヒ湖が見えてきました。ずいぶん高いところを走っているのだと思います。山の中のスイスのチューリッヒですが、海抜は408メートルとそれ帆と高い場所にあるわけではありません。
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チューリッヒ湖はチューリッヒ市から南東に向かって延びる細長い三日月形の湖で、幅は3キロ前後、長さ約40キロの湖です。
チューリッヒ湖 滝・河川・湖
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湖の東西を結ぶ小型のカーフェリーが見えてきました。
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対岸のマイレンの町とこちら側のホルゲンの間を結んでいます。所要時間はほんの10分ほどのようです。スイスの湖沼の船旅はレマン湖でローザンヌとエヴィアンを往復したのとトゥーン湖でシュピーツからインターラーケンへ行ったのとエッシネン湖で手漕ぎボートに乗ったくらいです。
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スイスへ足を踏み入れたのが初めての妻は景色の美しさに興奮気味のようで、話しかける声も大きくなってきます。
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ずっとスイスの旅は温めていて、ミラノからサンモリッツ、ツェルマットとグリンデルワルト、シャモニー・モンブランを3週間ほどで周りたいと思っています。もちろん昨日スイス航空の機内で飲んだ白ワインの産地のレマン湖の北側の小さな村々も再訪したいものです。
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今回の旅で妻もスイスが気に入ったようなのでこの1年2年くらいで実行しないと今度は歩けなくなってしまいそうです。
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天気が良いとベルナー・オーバーランドの山々も見えるようですが、この日も雪の積もった山々が朝日に輝いていました。
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太陽光線の変化で湖の水の色も変化し、対岸の木々もいろいろな表情を見せてくれます。
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最後にスイスへ来たのは1999年の12月で、スイス航空でジュネーブに入って、翌日列車でツェルマットへ向かい1週間ほどスキーを楽しみました。その帰りにモントルーのシオン城へ行きましたが、その時に初めてヨーロッパのクリスマスマーケットを見ることになりました。
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ブリークからローザンヌに向けての鉄道ルートは今まで6回通過していますが、湖畔のシオン城はいつも素通りでしたが、6回目にしてようやく見学することができました。
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その時々に一緒に旅した人との思い出がありますが、妻とはまだ旅していないので記憶の上書きをしなければなりません。
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バスの横を鉄道が走っていますが、大きなカーブを描きながら通過していきます。多分がーぶを利用して高度を上げていくのだと思います。
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バスに乗っていながらスイスを旅したい気持ちがどんどん強くなってきます。唯一の気がかりはスイスフランが170円を超えているという現実です。100円で旅していた時代が懐かしいです。
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対岸のアルプスの山々ともしばらくお別れです。
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バスはどんどん坂道を上がっていきます。いつの間にか高速も降りたようです。
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山影から気球が現れました。多分高度は1000メートルはあるようです。トルコのカッパドキアで乗った気球の1000メートルの高度からの景色を考えると軽くベルナー・オーバーランドのアイガーとメンヒとユングフラウくらいは見えそうな気がします。
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山道を向けると高台の盆地のような場所に出ました。周囲の斜面ではスキーやソリを楽しむ家族連れやクロスカントリースキーを楽しむ人の姿も見えます。
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チューリッヒを出て1時間ちょっとでアインジーデルンの町の駐車場に着きました。我々が付いたときは観光バスは5台ほどでしたが、出発するときは20台以上になっていました。この時期ヨーロッパ各地からクリスマス・マーケット巡りのバスが出るのでどこの年も混雑しています。
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まずはバスに戻ってくる時間とトイレの場所を確認し、全員で修道院に向かいます。クリスマス・マーケット巡りのツアーの場合トイレの位置はとても重要です。仮設トイレがないことや有料だったり無料だったり、次の移動前に行っておかないと大変なことになります。
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アインジーデルン修道院はアインジーデルンにあるベネディクト会が運営するカトリック修道院です。修道院は隠者のカトリック聖人であるアインジーデルンのマインラートを記念して隠者の聖母に捧げられています。修道院は領土修道院であるため、教区や司教の管轄下にはありません。
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この修道院は何世紀にもわたってサンティアゴ巡礼の道でスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を訪れる巡礼者の主要な休憩所でした。修道院はワイナリーや製材所、レストランに私立高校を運営しています。
大修道院(アインジーデルン) 寺院・教会
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教皇ピオ11世は1934年に崇拝されているマリア像に対する教会法上の戴冠式の教皇令を発令しました。戴冠式は9月14日の修道院の千年紀に合わせてミラノ大司教のアルフレド・イルデフォンソ・シュスター枢機卿によって執り行われました。
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聖マインラッドの時代から絶え間なく続く宗教的な巡礼はサンタ・カーサ聖堂やサンティアゴ・デ・コンポステーラと並ぶアインジーデルンをサンティアゴ巡礼の道に通じる主要なルートとして位置づけています。聖母マリア像はエーベルハルトによって建てられた15世紀の礼拝堂内に安置されており、今でも彼らの崇拝の対象となっています。
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修道院内は外観のバロック様式の建築と同じくバロック様式の内装で覆われています。天使が遊ぶ天井には数々の聖書の場面のフレスコ画が描かれ、寒冷地のためかピンクを用いた色彩で温かみを感じさせます。堂内は写真撮影が出来ず、絵葉書だけではその全体像が分かりにくいのが残念です。
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ここへ来た目的の1つの修道院参拝を済ませるとポルトガルとスペイン西部の旅をしたくなってきました。リスボンから最後はサンティアゴ・デ・コンポステーラまでイベリア半島の西を縦断する旅は一度1カ月ほどかけて旅していますが、次回は妻を連れていきたいと思っています。
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修道院の前は巨大なスロープになっていて、ここからクリスマス・マーケットが広がっています。ここでの滞在時間はトータルで1時間ちょっとなので残りは40分ほどしかありません。
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修道院前の坂は子供たちがソリで遊べるようなスロープになっています。日本だったら武骨な柵で囲われてしまうのでしょうが、ヨーロッパでは意外に何も施されていないことが多いように思えます。
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カメラを持って歩いていると写真を撮ってもらいたい人の視線を感じることがあります。今回もここでシャッターを押してもらうようにお願いされました。お返しに我々も数枚写真を撮っていただきました。こだわる人は写真を撮るのも上手なので助かります。「良い休日を。」と別れると「あなた方もね。」とほんの一瞬のふれあいですが嬉しい気持ちになります。
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金の冠を掲げた黄金の聖母マリア像の立つ噴水がありました。
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すっかり雪に覆われていますが、噴水の水は出ていました。ペットボトルに水を汲んでいる人の姿もありました。
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聖母像の全体は雪に覆われているので分かりにくいですが、ヨハネの黙示録に記載される「太陽を着て、足の下に月を踏み、頭上に12の星の冠を被っていた。」という姿のままのようです。
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ヨーロッパのクリスマス・マーケット巡りのツアーに参加し始めたのは2015年の12月からで、それ以来ハマってしまって毎年のように参加していました。4年連続でヨーロッパ各国のマーケットを巡り、2019年にはスイスのマーケット巡りも予約していましたが、母の手術と重なってしまいキャンセルしました。翌年からはコロナ禍ということもあり、暗黒の時代が続いていました。
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■南ドイツとオーストリアののクリスマスマーケット:https://4travel.jp/travelogue/11088037
■クロアチア・スロヴェニア・オーストリア・イタリアのクリスマス・マーケット:https://4travel.jp/travelogue/11197856
■ドイツ・ベルギー・ベルギーのクリスマス・マーケット:https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11312272/
■中欧4か国のクリスマス・マーケット巡り:https://4travel.jp/travelogue/11445257
今年の4年振りのマーケット巡りはリベンジの意味も込めてスイスとフランスのアルザスを選びました。 -
アインジーデルンのクリスマス・マーケットは例年10日ほどの開催となっていますが、今年は12月1日から10日までの10日間でした。聖ニコラウスの日の12月6日までと思っていましたが違っているようです。
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サンタクロースのモデルになった聖ニコラウスは現在のトルコのミュラの人物で小アジアのローマ帝国リュキア属州のパタラの町に生まれ、リュキアのミュラで大主教をつとめました。かつて豪商であったが財産を失い、貧しくなったために娘を売らなければならないところであった商人の家に、夜中に多額の金を投げ入れられました。このため持参金も用意して娘達は正式な結婚を行なうことができました。父親は大変喜び、誰が金を投げ入れたのかを知ろうとして見張っていると、3度目に金を投げ入れているニコラオスを見つけたので、父親は足下にひれ伏して涙を流して感謝したという逸話があります。20年ほど前にミュラまでいって聖ニコラウスの墓を参ったことがあります。
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マーケットのスタンドはメインストリートを大聖堂からアインジーデルン駅まで続いているようです。人の流れを逆行するように通りを進んでみます。スイスのマーケットは以前にレマン湖近くのモントルーで見たことがありましたが、ドイツのマーケットの楽しさを見てしまうと、生活用品が売っていたりあまり面白みは少ないように思えました。
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アインジーデルンでの目的の1つが「ゴルダッフェルベーカリー(Bäckerei Goldapfel)」に立ち寄ることでした。メインストリートの入り口にあるのですが、店の前にはクリスマス・マーケットのスタンドが並んでいるので見落としていました。
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1724年以来10世代にわたって巡礼のペストリーを作っているこの店では修道院の古いレシピに従って蜂蜜と卵生地から名物菓子を作ってきました。最もよく知られているのは修道院の村で最も古い巡礼ペストリーである「シャッフェッケ」です。
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雄羊という名前のこのお菓子を作る古い機会が店の奥に展示されていました。この店では少し離れた場所に「博物館」もあるのですが、時間が無くて立ち寄ることは出来ませんでした。
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修道院のお菓子というとスペインのグラナダのことが思い出されます。アルハンブラ宮殿の下にあるいくつかの修道院では現在もシスターがお菓子を作っています。それが販売されているのですが、シスターはお客に姿を見せないために、木製の回転扉のようなものにお菓子を乗せて、こちらはお金を乗せて回転させるという仕組みでした。
グラナダの修道院のお菓子の買い方:https://4travel.jp/travelogue/11365500 -
昔の製菓道具を見るのも楽しいものでした。ここでお菓子作りを見たせいか旅の最後にはお菓子の家を作るセットを買ってしまいました。
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「シャッフェッケ」と「ジンジャーブレッド」などがセットになったものをお土産に買い求めました。店番のおばあさんは全く英語が通じませんでしたが、お互いに笑顔で買い物をすることができました。
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これでアインジーデルンでのミッションは終わりです。今回はここでお土産を買っておいて良かったです。こういった老舗のお店はこの先のマーケット巡りでは出会えませんでした。
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インスタ映えするポイントで記念写真です。フレームと大修道院を一緒に入れて。
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フレームの裏側には世界各国の言葉で。
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小さなコンサート会場もありました。手作り感が良いです。以前にブリュッセルのエターべークの中世祭りで不思議なバンドのライブを見たことを思い出しました。
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修道院下まで戻ってきました。両ウイングの下には常設のショップが並んでいるので見てみましたが、これはというものには出会えません。
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今年のクリスマス・マーケット巡りでよく見かけたのがこのようなキャンドルカバーで、金属板がレーザーで精巧に切り抜かれています。
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修道院前まで上がって周囲を見渡してみます。山々に囲まれた美しい村なのだと感じます。
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前日に降った雪が仮設のスタンドにも町の建物にも森の木々にも積もっています。
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バスに戻る前にトイレにも行っておきます。修道院の奥には常設の無料のトイレがあります。トイレの話ばかりで恐縮ですが、移動中のサービスエリアでは当たり前のように1人1.0SF徴収されます。170円ですからね。
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小鳥の餌やり場でしょうか。精巧な伝統家屋の模型にもきれいに雪が積もっています。
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フレスコ画の描かれた建物は左から「冬」「春」「夏」「秋」を擬人化しています。この後4日目に行くルツェルンの町並みを思い出します。
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今年の4月に観に行った「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」で展示してあったような写真が撮れました。
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ウェス・アンダーソン監督の映画を観始めたのは意外に遅く、「ダージリン急行」からでした。自分が男ばかり3兄弟ということもあって興味を持ったのがきっかけでした。その後「グランド・ブダペストホテル」「犬ヶ島」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」と見続けています。
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1689年に市庁舎の建物が完成し当時は行政に加えて学校や消防雑誌、武器庫、そして後には郵便局と電話局が置かれていました。現在の建物は1903年に修復され、2つの塔と屋根裏部屋、ドアと窓の石張りが追加されました。ハンガリーの建築家レヒネル・エデンの趣も感じる建物です。
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そろそろタイムアップです。バスに戻ることにします。修道院のトイレの裏側にあった売店でワインとかもう少しよく見てくればよかったかなとも思います。スイスワインは大好きなのですが、日本ではなかなか変えないので、この機会を楽しみにしていました。
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1493年生まれのパラケルススという人物はアインジーデルン出身の医師で、化学者、錬金術師で神秘思想家、悪魔使いであったという伝承もあるようですが、根拠はないようです。錬金術の研究からそれまでの医学に化学を導入し、酸化鉄や水銀、アンチモン、鉛、銅、ヒ素などの金属の化合物を初めて医薬品に採用しました。この業績から「医化学の祖」と呼ばれる人物で、彼を讃える碑がありました。
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正午過ぎにアインジーデルンの村を出発します。
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天気はさらに良くなってきます。村の周囲ではスキーを楽しむ人も多いようで、新雪にシュプールが描かれています。
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比較的フラットな所ではクロスカントリースキーのコースもあるようです。
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半分くらいの人は日光浴しながらビールでも飲んでいるようです。
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犬を連れた人はたくさん見かけましたが、馬の散歩をしている人はここでしか見ることはありませんでした。
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スキーを始めたのは2歳半の頃で、もう60年も前のことになります。幼稚園から小学生の頃のスキーは現在のように防寒や防水のウェアなども無く、ただただ寒いだけの、子供にとっては命がけのスポーツでした。リフトなども無い、こんなスロープで一日登ったり降りたりでした。
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それでも40代まではスキーを続け、シャモニー・モンブランやクールマイユール、コルチナ・ダンペッツォ、ツェルマットやアオスタでも滑りました。もう20年近くスキーを履いていないことに気が付きました。
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バスは来た道をしばらく引き返して、次の目的地であるベルンに向かいます。
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「ビーバーブルグ駅」で停車している列車を見ると、再び過去のスイスの鉄道旅行が思い出されてきます。15日間有効のスイスパスを有効に利用して、グリンデルワルトで仲良くしてくれたご夫婦と別れがたくなって、ベルンまで見送りに行き、そこでも別れられずにローザンヌまで行ったこともありました。
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さすがにその先の彼らの向かうジュネーブまでは行くことは出来ず、グリンデルワルトまで戻りました。列車は無料なのですが、ホテルのフロントは午後9時には無人になるので、遅くなる場合は出入り口のカギを持って出るように言われていました。インターラーケンからの列車の中でそのことで頭がいっぱいになり、午後10時に走ってホテルに戻ると、ちょうど夕食から戻った老夫婦が中に入ったタイミングで凍死しないで済みました。
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今回は妻と2人で楽しいクリスマス・マーケット巡りということだけでスイスにやってきましたが、過去のたくさんの思い出が溢れ出して自分でもびっくりしました。
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ベルンに向かい高速を走り抜けるバスは急に霧に覆われたり変化する車窓の風景に飽きることがありません。
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スイスのイメージだと牧歌的な農村の風景が強いですが、意外に公共国でもあり、幹線道路の脇には大きな工場の建物もあります。こんなスイスらしくない風景も見ることができます。
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それでも車窓を通り過ぎていく小さな集落の風景は魅力的です。
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尖塔の先には風見鶏が付いているのでプロテスタント教会だと分かります。スイスで暮らしていると、プロテスタントとカトリックという同じキリスト教徒同士でも互いの信教に対してあまりよく思っていないことをよく感じると聞いたことがあります。昔はカトリックで洗礼を受けた人がプロテスタントの人と結婚するとなると、家族に猛反対されたりどちらかが改宗をすることになったりと大騒ぎになったそうです。
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宗教改革とそれに続いたカッペル戦争で国を二分して戦った17世紀では、カトリックの大司教にとってプロテスタントの信者たちは不倶戴天の敵に近い存在だったのでしょう。16世紀はさまざまな戦いの後にヨーロッパの諸国では国の権力者によって国民が信奉するべき宗教が定められました。この当時のスイスはまだひとつの国家ではなく、誓約同盟という形で現在の州が緩くつながった状態だったので、そのそれぞれの州がカトリックのままでいるか、プロテスタントになるかを決定したそうです。
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つい先日はモンゴルで飽きるほどの家畜の群れを見てきましたが、ところが変わるとまた違った気持ちで写真を撮る気になります。
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ryp項中は天候にも恵まれ、この日は特に快晴だったので遠くまで見渡せてよかったです。これが曇天で雪でも降っていたらバスの中で寝ていたかもしれません。
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左側の座席に座っていましたが、右側に羊の群れが見えれば妻の頭越しにシャッターを押します。モンゴルで放牧した家畜の写真を撮り続けたおかげで流し撮りが上手くなった気がします。
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大きなサイロは牧草用かと思いましたが、脇にはロールベールの塊がたくさん並んでいました。もう冬を越す準備が出来ているようです。
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粉砂糖を振ったお菓子の家のような農家から煙が立ち上っています。この家だけお昼の準備をしているのでしょうか。そろそろお昼を周ってお腹も空いてきました。ベルン到着が待ち遠しくなりました。
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