2023/12/04 - 2023/12/04
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kojikojiさん
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コルマールでのフリータイムが終わり、時間になるとそれぞれ再集合しますが1人参加の方が戻ってきません。結果は集合時間を30分間違えていたということで40分ほど遅れて出発します。次はリグヴィルというさらに小さな村に向かいます。車窓からの風景はブドウ畑に変わり、添乗員さんからこの辺りがアルザス・ワイン街道だと説明がありました。アルザス地方はフランスの北東部のライン川を挟んでドイツとの国境沿いに位置する地域です。アルザスで優れたワインを生み出すことができる理由は、ライン川と平行して南北に連なるヴォージュ山脈にあります。アルザスのブドウ畑はこのヴォージュ山脈の東側、南北100キロにわたる帯状の斜面に広がっています。ヴォージュ山脈によって西から吹く冷たい偏西風が遮られるため、緯度が高い割に気候が温暖で降雨量が少なく、日照量の多い乾燥した半大陸性気候となっています。フランスのほかの地域に比べると、冷涼な気候からブドウの収穫時期はやや遅めですが、悪天候に悩まされずにブドウを成熟させることができるそうです。この日はどんよりとした曇り空だったのでよく見えませんでしたが、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)地方の山並み近いそうです。リグヴィルの村の西側に駐車場があり、ここでバスを降りてトイレに寄ってから集落のメインストリートを歩きます。この日は月曜日でしたが、小さな村なので通りはとても混雑していました。さらに雪が強く降ってきてメインストリートも霞んできます。この村の建物もコルマールのような木組みの家コロンバージュ(Colombage)が続いています。坂を登り切った辺りで解散になり、1時間弱のフリータイムになります。ここまでずっとブドウ畑を見てきたので、ここではどうしてもワインを買いたいと思っていました。そう思いながら「Les Macarons de Riquewihr」でマカロンの原形と言われるお菓子を購入します。試食もさせてもらいましたが、ココナッツの風味のあるもので、現在よくあるマカロンとは全く違うお菓子のように思えました。坂道を戻りながら脇道にも入り込んで、村全体に広がるマーケットを楽しみます。最後に時間も無くなってきたので「Boutique VINI」というショップに入って箱に入った6本セットのワインを買い求めました。これであれば持ってきたキャリーバックに入ると分かりました。内容はスパークリング1本に赤ワイン1本白ワインの甘口2本、蝉ドライ1本、ドライ1本というものでした。実際小さな村であるリグヴィルで買ったのは正解で、これ以降の大きな町のマーケット巡りではワインを買って自由時間中に持ち歩くのは不可能でした。もっともワインショップに立ち寄っている時間もありませんでした。短い滞在時間でしたが、村が小さい分充実した観光になりました。ここからはさらにアルザス・ワイン街道を走り抜けてさらに北にあるストラスブールに向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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午前11時30分にコルマールを出発するはずでしたが、集合時間を間違えた方がいて正午の出発となりました。
コルマール旧市街 旧市街・古い町並み
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コルマールの町を出てしばらく走ると周囲は冬枯れたブドウ畑の中を走り抜けます。
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ストラスブールから南に向かって南北に走る海抜1,000メートル前後のなだらかなヴォージュ山脈の連なりが見えています。山並みに沿った麓に延々170キロも続くのがアルザスぼワイン街道です。
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東側にはドイツとの国境であるライン川が平行して流れていますがバスから見ることは出来ませんでした。ヴォージュ山脈とライン川に挟まれ独自の歴史を歩んだこの地は、アルザスワインという宝を育みました。
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ワインは最高級のグランクリュから1,000円くらいまでの手頃なテーブルワインや発泡系のクレマン、赤やロゼもわずかに生産するようですが、ほとんどが辛口の白ワインを生産しているようです。
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ヨーロッパでもっとも名高いワイナリーの1つサンティエ(Sentier)がグランクリュのワインを生産しているのもこの辺りだったと思います。
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冬の風景も美しいですが、次に来る機会があればブドウの葉が青々とした季節にしたいと思います。
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リグヴィルの町に向かう最後のロータリーの中にはマイバウムのような飾りがありました。こんなところからもドイツとの関係の深さを感じます。
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リグヴィルの町の駐車場にバスを停めて、トイレに立ち寄ってからマーケット巡りを開始します。最初は村の中を添乗員さんが案内してくれます。
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駐車場から村のメインストリートの間にもマーケットのスタンドが並んでいます。
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赤茶色の建物が町の中心にある「村役場(Mairie de Riquewihr)」です。
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この建物の中央にはゲートがあり、そこから1本道が村を縦貫しています。
市庁舎 (リクヴィール) 建造物
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一度表側に出てメインストリートを見てみます。建物の内側も外側もクリスマスの飾りつけがされています。
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村のメインストリートはもうメルヘンの世界です。コルマールでも見てきた木組みの家コロンバージュ(Colombage)が続いています。
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この村はフランスの最も美しい村に登録され、城壁に囲まれた村の中の目抜き通りを端から端まで歩いても20分程度という小さな規模です。その中が16世紀以来という歴史的な建築物で埋め尽くされています。
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白川郷と姉妹都市の提携を結んでいるようですが、10月に行ったイタリアのアルベロベッロも白川郷の姉妹都市でした。
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11世紀にはサント=クロワ=アン=プレーヌ修道院がリクヴィルのブドウ畑を所有していた。1269年に神聖ローマ皇帝ルドルフ1世が城を建設します。個人的にはその息子のルドルフ2世が好きなので興味が湧いてきます。
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村に着いたところから雪が強くなってきました。城壁で囲まれた村の中は風が通り過ぎることも無いのか、極端な寒さは感じません。
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メインストリートは観光客で賑わっています。何しろ歩き回れるのはこの通りくらいしかありません。
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あっという間に地面は白くなっていきます。
リクヴィール旧市街 旧市街・古い町並み
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思い返しても過去の5回ほどのクリスマスマーケット巡りの旅でも雪が降ったことはほとんどありませんでした。今回はアルザスエリアだけでしたが、雪のクリスマスシーズンを味わえました。
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コルマールとは違った木軸建築の素朴さを感じます。日本の建築であれば屋根を支える柱を通すと思いますが、ここでは短い木材を階高に合わせて継ぎ足しているようです。大きな地震などあったら一発で崩れ落ちそうです。
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面白いライオンのオブジェが飾ってありました。ロンドンのハルシオン・デイズ (Halcyon Days) の置物を思い出しました。妻にプレゼントしたノアの箱舟やベアの小物入れなど最近見掛けていないなぁ。
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以前は飛びついていた陶器の調理器具も、歳を取るにつれて重たさが気になってしまいました。
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この家は1階部分が石造りになっているようです。木組みとスカイブルーのしっくい壁のコントラストが美しいです。
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小さな村の中にもクリスマスマーケットのスタンドが建てられていました。
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一番奥ではグリューワインのスタンドがあり、立ち止まれるのでここが一番賑わっていました。
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再びメインストリートに戻ります。先に見える尖塔の辺りで旧市街は終わります。
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この建物も美しい木組みがパズルのように思えます。何を根拠に筋交いを入れたのかその当時の大工に聞いてみたいものです。塗り重ねられてメタボリックになった漆喰も可愛らしいです。
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初夏になったらぶどう棚の下で食事が出来るのでしょうが、この時期はあまりに寒々しいです。
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「ドルダー博物館(Musée du Dolder)」まで坂道を登ってきました。町を見下ろす望楼でもある建物はリクヴィルの象徴的なモニュメントでもあります。
ドルダーの塔 (ドルダー博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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また12世紀から17世紀までの町の歴史を伝えるユニークな博物館もあるようです。残り時間も30分ほどなので戻りがてらに買い物をすることにします。
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ドルダーの塔の前は小さい広場になっていて、その周りの建物はクリスマスマーケットのために建てられたような感じがします。絵にかいたようなヨーロッパのクリスマスのイメージがここにあります。
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白いダウンを着てフードを被った妻が雪だるまのように見えてきました。
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「クリスマスの妖精(Féerie De Noël)」という名前のクリスマスグッズの店がありました。
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よく見ると「ケーテ・ウォルファルト(Käthe Wolfert)」とも書かれてあります。クリスマスの時期は日本でも仮設店舗が出店しているようです。この店に初めて出会ったのはベルギーのブリュージュで、その後ヨーロッパ各地のクリスマスマーケット巡りでも出会いたくさんのおもちゃを買い求めました。もちろんドイツのロマンチック街道に位置するローテンブルクの店にも行きました。
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村には何軒かのマカロンの店がありますが、一番おしゃれだった「リグヴィル・マカロン(Les Macarons Riguewihr)」で買うことにします。「マカロンココ(Macaron coco)」と呼ばれるアルザスマカロンはパリのマカロンとは違ったココナッツの粉で焼かれたものです。
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アルザスではクリスマスの時期になるとこのような小さなサブレのブレデル(Bredele)をプレゼントしたり、家庭でも食べたりするようです。マカロンココは日持ちもするので自宅用のお土産にしました。
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坂道を戻りながら左右の路地をじっくり見ていくと思いs理店を見つけることができます。ここは古道具屋の奥の中庭で、どこから探してきたのか分からないようなものが雑多に置かれています。
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ドイツの伝統的なレーマーグラスが並んでいるところがアルザスっぽいです。ドイツ語の称えるという意味のリューメンからともローマ時代からのデザインともいわれますが、数年前にチェコのチェスキークロムロフの古代のグラスのレプリカショップで買ったフォレストグラスに似ているのでローマ時代のデザインが起源ではないかと思います。
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メインストリートにあったワインショップの中でも入りやすく、買い物に時間がかからなそうな店を選んで入ってみます。ワインカーヴの店もありますが、いろいろ取り混ぜて買えるブティックの方がよさそうです。
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アルザスワインはお土産にしようと思っていましたが、空で持ってきた小型のトランクに箱ごと入りそうなので6本セットを買い求めることにしました。スパークリングが1本と赤ワインが1本、4本はドライとセミドライの白ワインです。こんな時細身のワインボトルだと箱が小さくて済みます。
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ふるさと納税で取り寄せた余市のオチガビのワインも手つかずで箱に入ったままなので、飲むのはかなり先になりそうです。
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こんな時ツアーバスだと買おうという意欲が湧きます。個人の旅行では絶対に買わないと思います。もっとも30代後半までの旅ではワインの半ダースぐらいは担いで1カ月くらいは旅していました。
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試飲をしている時間も無いのが残念です。さすがに6本以上買うと妻に持ってもらわなければならないので諦めます。
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お昼時間を過ぎていますが、店に入って食事する時間もスタンドに立ち寄る時間もありません。以前中欧の都市を巡る普通のツアーを12月上旬に参加したことがありました。この時はツアーに昼食と夕食が付いていながらクリスマスマーケットも見ることができたので良かったです。
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コルマールの「ハウルの動く城」の「オリエル(Oriel)」という出窓によく似たデザインの家もありました。
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脇道には白熊がオーナメントのテーマになった家がありました。入り口脇の巨大な白熊が人気のようで、写真を撮る順番の列が出来ていました。
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こんな窓があったら家でも飾ってみたいと思えるディスプレイです。マンションのサッシュでは全く映えないと思います。
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長年ヨーロッパでクリスマスの飾りを買っているうちに量が増えてしまい、3年に1回くらいし出番が回ってこない飾りもたくさんあります。分かっていてもちょこちょこ増えて行ってしまいます。
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メインストリートには古い井戸もありましたが、さすがに使われていないようです。
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この村で一番筋交いが美しい建物です。木造で6階建てなんて日本で見ることはありません。
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集合には少し早いデカンですがバスに戻ることにします。さすがにワイン6本を担いでは長時間歩きまわれません。
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最後に村役場の写真も撮っておきます。わざわざ表まで出て写真を撮りましたが。
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バスに乗った後も前を通ったので写真を撮ることができました。
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村役場を過ぎるとすぐにブドウ畑が現れます。
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マイバウムのような飾りに見送られてバスは北に向かいます。
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アルザスのワイン街道はまだまだ続いているようです。
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リグヴィルを抜けてリボヴィレに向かう途中の車窓から見えた古城です。あまりにも寒々しい荒涼とした風景です。
アルザス ワイン街道 散歩・街歩き
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ストラスブールに向かって進むうちにブドウ畑も姿を消してしまいました。たまに通り過ぎる集落の教会の尖塔だけが目につきます。
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祖霊がに見えるのは冬枯れた防風林と畑くらいです。
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畑の中に1本だけ木が残っているだけの風景ですが目に留まってしまいます。
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何でもない風景に美しさとスイスの冬の厳しさを感じます。
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また集落が1つ過ぎ去っていきます。
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ヤドリギの緑だけが残された木もたまに見えます。この木には鳥がたくさん羽を休めるのでしょう。
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小さな峠を越えたり、トンネルを越えると急に吹雪いたり、アルザスの冬の景色はいくつもの顔を見せてくれます。
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陽が落ちる前にストラスブールに到着しそうです。この日の3つ目のクリスマスマーケット見学が始まります。
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