2023/12/04 - 2023/12/04
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スイスのチューリッヒからスタートしたクリスマスマーケット巡りは国境を越えてフランスのアルザス地方のマーケット巡りに移ります。宿泊した「ゴールデン チューリップ ミュルーズ バーゼル ザウスハイム」は町外れのシンプルなホテルで、この時期はクルスマスマーケット巡りのツアーが多く利用しているようです。朝食はスイスのホテルほどではありませんが、料理も充実していてしっかりいただくことができました。今回のツアーは昼食も夕食も付いておらず、立ち寄ったマーケットで食事もしなければなりません。午前9時にミュールーズを出発してバスは一路北に向かいます。この日も3つのマーケットに立ち寄りますが、最初はコルマールという小さな町からスタートします。コルマールもツアーバスを停車するような場所は無く、添乗員さんもどこに停めるか思案していましたが、ドライバーさんが違反覚悟で「ラ・プチ・ヴェニス」の入り口に停車してくれました。これはとても重要なことで、ここから北に向かって一筆書きで街を歩かないと歩く距離が倍近くになってしまいます。実際ここからスタートしたことによって、自由時間の後半は美術館に入ることも出来ました。「ラ・プチ・ヴェニス」は名前の通り運河沿いに魚料理に店が並ぶエリアなのですが、コルマールはかつてドイツを中心とする神聖ローマ帝国自由都市であり、木組みの家コロンバージュ(Colombage)の町並みがとても美しいです。同じような建築は2011年に行ったブルターニュ地方のレンヌでも見ることができましたが、こちらはパン・ド・ボワ(Pans de bois)と呼ばれていいました。添乗員さんについて街歩きがスタートしますが、時間が早すぎて「市場(Marché Couvert Colmar)」には入ることができませんでした。旧市街に入り込むと木組みの家並みが中世に迷い込んだような気分にさせてくれます。「サン・マルタン教会(St Martin's Church)」の脇に立つマーケットのスタンドを横目に進み、ジブリの映画「ハウルの動く城」のモデルになったとされる「プフィスタの家」にも案内してもらえました。ツアーはそのまま「モノプリ(MONOPRIX COLMAR)」まで進みます。ここの地下には有料のトイレがあり、再集合した後にフリータイムになります。1時間30分ほどの自由時間ではここまで歩いてきた中でもう少し見てみたかったところを再び歩きました。さほど大きくない旧市街の町を歩くのはとても楽しく、小雪も舞い始めてきたので雰囲気も最高です。ただ、気温が下がってきたこともあり、自由時間の後半は再集合場所の近くにある「ウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)」の見学をしました。この美術館はとても有名なのですが、その所在地が今回のツアーの中にあることは完全に頭の中から抜けていました。偶然ではありましたが、この美術館を見ることができて良かったです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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「ゴールデン チューリップ ミュルーズ バーゼル ザウスハイム」の朝ご飯です。パリのカフェで食べたら20?以上しそうなメニューです。ミニッツメイドの100%のオレンジジュースにコーヒーもカフェラテやカプチーノも作れるマシーンがありました。クロワッサンやデニッシュもフランスらしいです。アルザスという土地柄なのかハムやチーズも美味しかったです。昼食と夕食はマーケットで済まさないとならないので朝ごはんは重要です。
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このホテルの客室に冷蔵庫が無いのは残念で、仕方がないので窓の外に並べておきました。もちろん冬なのでキンキンに冷えていて問題はありませんでした。
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午前9時にミュールーズ郊外のホテルを出発しますが、すぐに高速に入れる便利な場所ではありました。前日は快晴の青空でしたが、この日はどんよりと曇った空でした。
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ミュールーズからコルマールまでは1時間もかからない距離でした。この日はコルマールのマーケットを訪ね、その後はリグヴィルという村のマーケット、そして最後にストラスブールに行き、再びミュールーズへ戻るという日程です。
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小さな線路を渡ってしばらくするとバスをどこに停車するかが問題になります。コルマールにはツアーバスの停車場は町の北側と決まっていますが、そこから一番南の「ラ プチ ヴェニス(La Petite Venise)」まで歩くとかなりの距離になり、再び戻らなければなりません。
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「ラ プチ ヴェニス(La Petite Venise)」でのバスの乗降は本来は駄目のようですが、ドライバーさんが違反覚悟で停めてくれました。月曜日の朝一番ということもあり、周囲には車も人影もありませんでした。
コルマール旧市街 旧市街・古い町並み
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道路から階段を降りてロシュ川沿いの道を進むようです。ここには遊覧船乗り場もありましたが、まだ朝早いので誰もいません。
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コルマールの商店のアイアンワークの突き出し看板の多くは画家のアンジ(HANSI)と呼ばれたジャン・ジャック・ワルツがデザインしたものが多いようです。時間が無くて訪ねられませんでしたが、「アンジ・ミュージアム(THE HANSI VILLAGE AND ITS MUSEUM)」があるようです。
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ロシュ川はほとんど流れも感じられず、小さなヴェネツィアというよりはベルギーのブルージュの雰囲気を思い出します。こんな運河沿いの瀟洒なホテルに2泊して3日も滞在しましたが、素晴らしい美術館がたくさんあるので、数年後にもう一度行ったほどの町でした。
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コルマールはかつてドイツを中心とする神聖ローマ帝国自由都市でした。1354年にアルザス10都市が結んだアルザス地方の「十都市同盟」にもコルマールは参加しています。この同盟の目的は神聖ローマ帝国都市としての権益と自由を擁護することにありまし。17世紀後半にアルザス地方がドイツ圏からフランス王国に割譲されるとともに、ドイツ文化圏のコルマールはフランス領アルザスの一都市となりました。
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フランス革命後の1791年の旧地方区分廃止と県の設置に伴い、コルマールはオー=ラン県の県庁所在地となり、普仏戦争でフランスがプロイセンに敗北した後の1871年にアルザスはドイツ帝国に割譲され、コルマールはドイツ領エルザス=ロートリンゲン州の一部となりました。
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1918年にフランスは再びコルマールを自国領に編入し、第2次世界大戦下の1941年にフランスがドイツに降伏すると、コルマールはバーデン=アルザス大管区に編入されました。同地はドイツ国土の一部とされ1942年にはドイツ国防軍がコルマールに進駐し、コルマールに連合軍が進駐したのは1945年2月のことでした。
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木組みの家コロンバージュ(Colombage)の美しい通りを歩きながら、ドイツとフランスに翻弄されたアルザス地方とコルマールのことを考えます。窓の下の木組みにはそれぞれ意味があり、前の写真の茶色の家のXは「権力者の椅子」で、裕福な生活を望んでいる家という意味です。
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菱形の場合は宗教的な豊かさの象徴で、子宝への願いが込められています。また建物自体の色についても決まりがあり、隣の家と同じにしないということのようです。これが敷地境界線になるということなのでしょうか。「ラ プチ ヴェニス」を歩いているせいか、ヴェネツィアのブラーノ島を思い出しました。
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「ラ プチ ヴェニス」の周辺には魚料理のレストランが多いと添乗員さんから説明がありました。そんな話を聞かされてもコルマールには2時間ほどの滞在なので食事することは出来ません。
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「魚市場河岸通り(Quai de la Poissonnerie)」の名前の由来は中世以来、このロシュ川には漁師や船頭が集まり、強力な組合として団結してきました。獲れた魚はポワッソヌリ通り沿いで売られ、岸辺に設置された多数の養魚池は地元市場への供給をしました。
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2011年にパリとロワール渓谷とモンサンミッシェルを巡るというベタな旅をしたことがあります。行きたいところを重ねて行ったら3週間にもなる度になってしまいました。その当時タンタンの映画が公開されたこともあり、フランスのおもちゃ屋さんにはグッズがたくさん売られていました。
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その度に続くベルギーとブリュッセルの旅も行きたい美術館やレストランを連ねて行ったら3週間になってしまいました。その旅でも各地でタンタンを見掛けました。タンタンは1929年にベルギーの子ども新聞「プチ・ヴァンティエム」に連載された冒険漫画で、相棒のワイアーフォックステリアも印象に残ります。元々の名前は「ミルゥ」ですが英語版では「スノーウィ」に変えられています。「ミルゥ」はフランス語では「半分狼」という意味があるようです。
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やっぱりヴェネツィアというよりはブリュージュといった雰囲気を感じます。多分美味しいレストランがあるのだと思いますが、調べても悲しくなるだけです。
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この町も恋人たちのメッカなのか同じデザインの赤いかぎが手摺りに取り付けてあります。違うカギを取り付けられると後で取り外すには工具を使って切り離さなければなりませんが、同じカギということであればマスターキー1つで簡単に外せるのではないでしょうか。愛なんてそんなもんじゃないでしょうか。
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橋の反対側の建物はそれ自体がアドヴェント・カレンダーになっているようです。
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コルマールのサンタクロースは船に乗ってやってくるということが分かりました。夜中ではなくて早朝に行動するようです。そう思ってよく見たら赤いジャケットを着たおじさんが川のごみを白いゴミ袋に入れているだけのようでした。
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「魚市場河岸通り(Quai de la Poissonnerie)」の細い路地に入り込んでいきます。この通りも古い木組みの家ばかりが並んでいます。
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「Wistub de la Petite Venise」は人気のアルザス料理のレストランのようです。やはり魚料理が自慢のようで、王冠をいただいた魚がトレードマークのようです。
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写真を撮っていてカメラのファインダーを覗いていると気づきますが、全てが微妙に歪んでいて、どこに基準を合わせてシャッターを押せばよいのか迷ってしまいます。
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窓の下のデザインが一番凝っていたのはこの家だったと思いますが、その後いくつも見たので記憶は曖昧です。
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通常であれば木組みより漆喰の方が控えていて、日本建築でいう真壁の状態なのだと思いますが、長年塗り重ねているせいか気組よりも漆喰の方が厚くなっています。
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だまし絵のようなこのフレスコ画はそんなに古くないような気がしますが、周囲の雰囲気に上手く溶け込んでいます。このレストランは「BORD EAU Guesthouse」というゲストハウスにもなっているようです。
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赤い木製の鎧戸が可愛らしい家です。木組みのデザインとフレスコ画がうまくマッチしています。
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この家の漆喰は完全に盛り上がって、まるで布団張りのようで柔らかそうに見えます。
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「L'Amie d'Antoine」というお土産物屋さんもクリスマスの装いです。月曜日の朝なので、どこの店も開店が遅いようです。
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エコール通りまで出ると視界が開けてきます。この先にも気組の家が続いていますが、マーケットからは離れていくので川沿いを歩くのはここまでです。
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橋の上から歩いてきた「ラ プチ ヴェニス」を振り返ってみます。ほんの数時間の滞在ではもったいない町だなと感じます。
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橋を渡った先には「Marché Couvert Colmar」という1865年からある石造りの市場がありました。添乗員さんが中を覗きながら進もうとしますが、開店は午前10時からと言われてしまいました。
コルマール屋内市場 市場
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クリスマスマーケット巡りではよく見かける移動遊園地の観覧車が見えました。これくらいの施設を分解してクリスマスの時期だけ営業するのですから気合の入り方が違うと思います。この後旧市街に入ってしまうとこの観覧車を見ることはありませんでした。
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旧市街に入って「アンシエンヌ・デュアンヌ広場(Pl. de l'Ancienne Douane)」に差し掛かりました。
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広場には噴水がありクリスマスの飾りつけがされています。「ラザール・シュウェンディ将軍の銅像(Schwendi Fountain)」のモデルのラザール・ド・シュヴェンディ(Lazare de Schwendi)はカール5世とマクシミリアン2世の外交官で将軍でした。 コルマール地方の有名人で、この像ではブドウの枝を手に持っています。
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フレデリック・オーギュスト・バルトルディは1898年にブドウの枝を掲げるシュヴェンディの像を制作しました。これは皇帝マクシミリアン2世に仕え、トルコ軍と戦うためにハンガリーに向かい、トカイの要塞を襲撃したことに由来するのかもしれません。彼はハンガリー北東部のこの地域のワイン造りのノウハウを持ち帰り、アルザスのトカイの起源となったという伝説も残っています。ただ、アルザスのトケー (ピノ・グリ)種は甘口ワインを生産するブドウ品種とは決して一致せず、さらにピノ・グリは中世以来アルザスで知られていたようです。
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町の中にはクリスマスマーケットに関するマップが貼られていました。旅行前にインターネットでコルマールについていろいろ調べましたが、地図などは見つけられなかったのでこれは役に立ちました。
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コルマールはマーケット巡りよりも、旧市街の古い町並みを迷い歩く方が魅力を感じました。実際特に大きなマーケットがあるというわけでもありませんでした。出来る事なら1泊くらいして、夜の街を歩いてみたかったです。
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いよいよ旧市街の中心部に差し掛かりました。木造の5階建ての建物が軒を並べています。コロンバージュ(Colombages)は日本語では木骨造(もっこつぞう)と呼ばれる木材による柱や梁によりフレーム (骨組)を作り、骨組の間に石材や煉瓦(時には漆喰やコンクリート)で壁体を作ることにより耐力壁とし、軸組と壁の両方で荷重を支える建築です。
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日本ではせいぜい3階建てまでだと思いますが、5階建てや6階建ての建物が並ぶ姿は壮観です。そしてその建物はクリスマスシーズンの飾りつけが施されているので余計に美しいです。
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通りの先に「サン・マルタン教会(St Martin's Church)」の尖塔と、その手前には見覚えのある帽子のような形の塔が見えてきました。
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インテリア雑貨のウインドウにはクグロフの型が並んでいます。クグロフ( Kouglof)はフランスのアルザス地方からオーストリア、スイス、ドイツに見られる菓子の一種で、円錐形を捻った「クグロフ型」と呼ばれる型を用いて焼き上げます。フランス語に「K」で始まる言葉がないので、ドイツの時代の外来語なのだと思います。
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「月曜日の料理」とも呼ばれるアルザス地方のキャセロール料理「ベッコフ・ベッケオフ(Baeckeoffe)」が有名ですが、やはりキャセロール鍋がたくさん売られています。シャモニーにスキーに行ったときには陶器のフォンデュー鍋とピッチャーとサラダボウルをセットで買って帰ったことがありますが、さすがにこの年齢になるとそんな元気もありません。手前に並んだアルザスワインの方が気になります。
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人気の観光地なのでお菓子屋さんも多いですが、そんなところもブリュージュに似ていると思える所以です。さらにクリスマスシーズンなのでどのお店も美しく飾られています。
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スタジオジブリの映画「ハウルの動く城」の冒頭に描かれた町並みはフランスのアルザスにロケハンしたもので、「プフィスタの家」はそのままの姿で出てくるそうです。ここは1537年に建てられた帽子店のオーナーの自宅だったので左側の茶色い塔の先端が帽子の形になっています。
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この飛び出した出窓は「オリエル(Oriel)」と呼ばれ、祈りを捧げる場所です。角に作り窓を増やすことによって光が差し込むように設計されています。
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「オリエル(Oriel)」は金持ちの証でもあったそうです。建物の外壁には由来が書かれていて、それを読んでみると1537年にクラウス・サットマンの発注でL.シェラーによって建設されたと記されていました。
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添乗員さんが「ハウルの動く城」の説明をしてもツアーの皆さんの反応は鈍かったのには驚きました。ほとんどの方が観たことなかったようです。今回のツアーでは1組30代のご夫婦がいましたが、それ以外は70代の方が多かったようです。
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クリスマス雑貨を売っているお店はディスプレイにも力が入っています。特にほしいと思えるものは無さそうでしたし、じっくり覗いている時間もありません。
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クリスマスマーケット巡りのツアーに参加し出した8年くらい前までは狂ったようにいろいろな雑貨を買い求めていました。あの情熱はどこへ行ってしまったのでしょうか。この店はブダペストにある「フィランティア」という美しいアール・ヌーヴォーの花屋さんに似ているので印象に残りました。
フィランティア:https://4travel.jp/travelogue/10563174 -
添乗員さんに連れられて歩くメインストリートの横道にはゴシック教会の窓が見えたりして、早くフリータイムにならないかなと思います。
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マルシャン通り30番地には「バルトロディ美術館(Musée Bartholdi)」がありました。名前だけ聞いてもピンとこないと思いますが、ニューヨークの自由の女神像を製作した彫刻家オーギュスト・バルトルディの生家を利用した美術館です。
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中庭には「Statue des grands soutiens du monde」という彫像がありますが、クリスマスの余計な飾りが邪魔していてよく見えません。この作品はジャン=バティスト・カルポーの「 Quatre-Parties-du-Monde」にインスピレーションを得ています。1902年にサロン・デ・アーティスト・フランセで発表され、1909 年にこの美術館の中庭に据えられました。
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17世紀の造られたこの門は1929年に歴史的建造物に指定されています。先ほど見てきた「ラザール・シュウェンディ将軍の銅像(Schwendi Fountain)」もオーギュスト・バルトルディの作品でした。
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マルシャン通りのクリスマスの飾りはどんどんエスカレートしているようです。
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1つ1つ覗いてみたい衝動に駆られますが、イヤフォンガイドの添乗員さんの声が途切れないようについていかないと迷子になってしまいます。
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「サン・マルタン教会(St Martin's Church)」に沿って歩いていたことが分かります。商店の無い脇道には普段のコルマールの生活の雰囲気が感じられます。その雰囲気は16世紀の頃から変わらないように思えます。
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これだけの飾りつけをしたらかなりの費用が掛かると思いますが、足を踏み入れたくなる魅力は倍増します。
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伝統的な家並みを過ぎると「GEOX」のショップがありました。10月のクルーズ旅行で寄港したトリエステの店でペネロペ・クルスとお揃いのジャケットが欲しいというので買い求めました。同じジャケットをその時のクルーズの添乗員さんは今も探しています。
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「プレッツエル(Bretzel)」もアルザスらしいパンです。プレッツェル専用のスタンドもヨーロッパのドイツ語圏の国ではよく見かけます。ベニエ(揚げ菓子)タイプのプレッツェルがたくさん並んでいます。
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子供向けの玩具を売るお店もありましたが、一番小さい姪も小学校の6年生なので、おもちゃを買っても喜ばない年齢になってしまいました。ましてや来年は中学受験なのでこの1年近く会ってももらえません。
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コロンバージュ(Colombage)の建物が建てられた時代は1階の床面積で税が決められたので、上階になるにつれて床が迫り出すような設計になったと聞きました。間口によって税が決められた都市では間口の狭い縦長の家ばかりなのも面白いですし、秋のクルーズ旅で行ったアルベロベッロのトゥルッリは屋根に税金がかかったので、簡単に壊せるシステムになっていました。
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こちらにも2回いじょいうが迫り出した設計になっています。道路の幅に対して両側が迫り出している建物は非常に圧迫感があります。
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アントン・バーガーは1609年に父親の家を取り壊し、この場所に「ラ・メゾン・デ・テート(La maison des têtes)」の名を冠する家を再建しました。ブルガーは1602年から商人法人に所属し、1612年からは市議会議員として積極的に市政に参加し、1626年にはシュタットマイスターに就任します。カトリック改革の時代に彼は亡命し、この屋敷を残してバーゼルに定住しました。
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屋根の形状を見るとバロック様式のシンプルなデザインを感じますが、窓枠や出窓に施された彫刻はグロテスクといっても良いルネサンス様式の建築です。106あるというガーゴイルのような頭像は1つとして同じデザインはありません。
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彼は自分の紋章をこの家のファサードの渦巻いた切妻と門の上の2か所に配置しました。その珍しい装飾は大量の彫刻と、106枚のグロテスクなマスクで構成されました。特にこのギリシャ神話のパーンのような怪物の彫刻は自由を奪われているようです。
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中庭に面した扉は「Restaurant Girardin 」の入り口で、ミシュラン1つ星の店です。 エリック・ジラルダンというシェフのレストランとブラッスリーもあるようです。時間があれば絶対に予約していきたい店だと感じました。
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中庭はこんな雰囲気で、大人っぽいクリスマスの植栽で飾られていました。
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ユンテルランダン広場にはこんな小屋が置かれてありました。これもクリスマスの飾りのようです。「モノプリ(MONOPRIX COLMAR)」というスーパーの地下にある駐車場のトイレに行った後に解散になり、1時間30分ほどの自由時間になりました。
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「ウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)」の名前は知っていて、いつかは行きたいと漠然と思っていたのですが、添乗員さんからの説明で美術館がコルマールにあったことを思い出しました。
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「旧市営浴場(Les anciens bains municipaux)」の横にあるツーリストインフォメーションで町の地図を貰って妻と2人で街歩きを始めます。
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まずは「サン・マルタン教会(St Martin's Church)」辺りまで戻ってみようと考えました。
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妻と2人になってようやく商店のウインドウをしっかり見る時間が出来ました。ただ、円安のせいでもう一つ購買意欲が湧いてきません。
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民芸品のお店の看板がアルザスっぽいので写真に撮りました。女性の被るコワフという布が印象的です。「コアフ (La Coiffe)」とは髪型、かぶり物や髪飾りを表すフランス語コアフュールの略語で、日本ではコワフとも表記します。基本形は小さな頭巾に長いレースのボウ(リボン)を縫い付けたもので、折ったり、ボウを結んだり、巻いて固く糊づけするなどして町ごとの形状を示します。
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アルザスの「ボネ・タ・ヌ(bonnet à noeud)」と呼ばれる黒い(黒を使うのはプロテスタントの女性)蝶型のリボン付コアフは民族衣装の美しさもあって有名です。コウノトリはコルマールのシンボルでもあります。2月に飛来して子供を育て8月には飛び去ってしまうそうです。
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まずは「サン・マルタン教会(St Martin's Church)」の広場まで来ました。
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教会の建物はゴシック様式でローマカトリック教会です。1462年にコルマールの画家カスパー・アイゼンマンはイエス・キリストの生涯に捧げられた一連のパネルを描くように依頼されました。彼は1465年に絵画(モミの木に油彩)をこの教会に納めましたが1720年に祭壇は解体され、イーゼンマンの絵画は散逸してしまいました。現存する7枚のパネルは1853年以来「ウンターリンデン博物館」に保管されています。
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ティンパヌム(ギリシャ語とラテン語で「太鼓」を意味する)は、まぐさとアーチで囲まれた入り口ドア、または窓の上の半円形または三角形の装飾的な壁面を表します。この教会では両手を広げたイエスと両脇には大天使ガブリエルとミカエルの姿があります。4つのメダリオンはかなり破損していますが、福音書記者のマタイ、ヨハネ、ルカ及びマルコの4人が表されています。
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一度教会を離れて周辺の道を当てもなく歩いてみます。この家も窓という窓にはクリスマスのもみの木で飾られています。
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クリスマスのデコレーションにも目が行きがちですが、微妙に歪んだ建物も気になってしまいます。
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マツカサウオを連想させるような黄色いコロンバージュ(Colombage)です。よく見るとの久慈区の柱や梁が途中で途切れているので、強度的に問題が無いのだろうか心配になります。
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1606年にコルマール市は火災で焼失した9つの鍵屋工房の跡にプロテスタントの牧師を住まわせることを目的としたこの長いルネッサンス様式の建物を建設しました。建築家アルブレヒト・シュミットによって設計された建物は1階の店舗の前にアーケードを持ち、両隅には「オリエル(Oriel)」を2つ設けています。
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色使いがウェス・アンダーソンぽいので1枚写真を残しました。
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イタリアのパネトーネも売っていました。イタリア北部のクリスマスマーケットを巡ったときはいくつか買ったのを思い出します。オーストリアのインスブルックからブレンナー峠を越えて、トレント、ボルツァーノ、メラーノ、ヴェローナ、ベルガモのマーケットを巡りました。
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「ドミニカ教会(Église des Dominicains)」
1277年にサン・マルタン教会の参事の反対にもかかわらずドミニコ会はコルマールに教会の建設を始めます。1283年にハプスブルグ王ルドルフによって最初の意志が置かれました。建物は14世紀になって完成し、その当時のステンドグラスが残っています。 -
この教会の広場にはクリスマスマーケットが建っていました。入り具口の扉の中央には聖母子像が置かれてあります。
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プレセビオのスタンドなどなかなか楽しそうなマーケットです。
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我が家のプレセビオとはテイストの違う人形たちが並んでいます。の区政のプレセビオ以外にもノルマンディで買い求めた天使たち、パリで買い求めたペルーの陶器製のものなど、クリスマスになっても飾り切れないほどです。
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残り1時間ほどになったところで雪が強く降り出しました。外を歩くのも寒いのでと妻をなだめすかして「ウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)」に向かうことにします。
モノプリ (コルマール店) スーパー・コンビニ
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