イギリスロングステイ【11】day32・33 湖水地方の自然をめぐる旅

2023/09/16 - 2023/09/17

イギリスロングステイ32日-33日目は、ウィンダミア湖畔のホテルに2泊し、湖水地方の景勝地をめぐるドライブを楽しみました。
思い描いていた牧歌的なピーターラビットの世界とはまた違った、荒々しい自然を体感し、湖水地方の深淵さに気づかされた旅となりました。

【ドライブ行程】
9/14 バーミンガム→コンウィ（ウェールズ）→チェスター
9/15　チェスター→ヨークシャー国立公園→湖水地方
9/16　湖水地方
9/17　アンブルサイド→ハドリアヌス長城→ダラム大聖堂
9/18　ラムレイ城→アニック城→メルローズ修道院→スターリング
9/19　スターリング→グラスゴー（レンタカー返却）
9/20　グラスゴー→エディンバラ（列車移動）
9/21　エディンバラ
9/22　エディンバラ→バーミンガム（列車移動）

エリア 湖水地方(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ウィンダミア湖北側の湖畔のホテル、ブラセイホールは、青少年育成の慈善団体であるブラセイトラストが運営していて、アンブルサイドに近い 146ヘクタール 程の広大な敷地に建っています。

私達の泊まった部屋は別棟のロッジタイプのお部屋です。
とても広々としていて、窓からは美しい風景を眺めることが出来ました。

ブラセイトラストの前庭からはウィンダミア湖を眺めることが出来ます。
ナショナルトラストの景勝地をめぐる一日の始まりです。

まずはケズウィック近くの遺跡へ向かいます。
木戸を開けて入ると…

緑の丘の上にはストーンサークル

キャッスルリッグ ストーンサークル 自然･景勝地

４８個の石がサークル状に並んでいるのです
以前訪れたストーンヘンジのような派手さはありませんが…

緑の丘の上に点々と石が並ぶサークルの内側に立ち、霧がかかった周囲の山々を見渡した時、とても神聖な気持ちになりました。

＊アッシュネス橋＊
ストーンサークルを後にして、ケズウィックの町を過ぎ、
ダーウェント湖畔の道B5289を南下し、しばらく走ると別れ道があります。
細い方の左の道に入るとアッシュネス橋です。
橋からはダーウェント湖もちらりと見ることが出来ます。

橋の近くの小さな石造りの家は、ビジターセンターのようになっていて暖炉に火が灯っていました。

アッシュネス橋から更に細い未舗装の道を登っていくと
視界がぱぁっと開ける高台に着きます。

ダーヴェント湖 滝・河川・湖

＊サプライズビュー＊と称されるこの場所からは…

ダーウェント湖、ケズウィックの町、そしてカンブリア山地を一望できます。

サプライズビューで眺めを楽しんだあと、細い道を引き返しB5289に戻り、美しい山の景観を眺めながら南へ進むと…

Seatollerという村に着きました

羊たちは草を食み、村には可愛らしいカフェがありました。

Seatollerの村を過ぎると、景観が変わってきました
突然現れた荒々しい風景に圧倒されます

つづら折の坂を少女が黙々と自転車をこいで進んでゆきました

山が赤茶色にみえるのは、一面に生えているシダ類が茶色く枯れているから。
これも紅葉と呼ぶのだろうか…

この一帯は鉱山地帯であり、この地方特有の石積みの壁やグレーの石造りの家々は…

ホニスター峠 山・渓谷

この山々から採石されたスレート石で出来ているのです。

ヨークシャーから湖水地方一帯の景観をつくりだしているのは、この場所だと言っても過言ではないでしょう。

山道を登り切った先にあるのは
現在も稼働している砕石工場

売店やトイレもあり、トレッキングの拠点となっていました。

ホニスター峠 山・渓谷

登山バスが更に上へと向かっていきましたが、バスが停車している場所が終点で、バスは折り返してきました。
バスに乗っていた人たちは更に岩山を登っていくのでしょう。

私達の車は4WDでもないふつうのプジョーくんなので、ここで坂を下ります。

こんな荒涼とした牧草地でもない場所にも羊はいる
群れからはぐれて牧場に帰れなくなったストレイシープなのかも…

車道脇に小さな羊がいたので、車を停めてみていたら、
じっと見つめ返してくれました。
きみも迷子になったの？

しばらく走ると荒涼とした大地は緑の牧草地となり、羊たちの姿も増えてきました。

山岳地帯を通り過ぎると、静かな湖面があらわれました。
ナショナルトラストが管理しているバタミア湖です。

荒々しい斜面を滑り落ちる滝の美しいこと…

バタミア湖を通り過ぎると今まで走ってきたルートB５２８９から逸れ
右折し再び峠越えの細い道となります。

この道でもサイクリングの人とすれ違いました。

山の頂から美しい滝が流れ落ちています

荒涼とした険しい峠を越えて、車は走ります
スマホはずっと圏外

峠を越えてケズウィックに到着しました。

石造りの建物が美しいcrosthwaite Chapel横のパーキングに車を停めます

券売機で1～2時間　3ポンドのチケットを購入し、
車のフロントガラスにチケットを置いて駐車します。
時間をチェックする人や機械はないので自己申告制です。

ケズウィックのマーケットプレイスのレストランで遅めのランチ
１Fはテイクアウトの店舗で、2Fはレストランになっています。

Old Keswickian 地元の料理

店内には先ほど通ってきた峠の写真が飾られていました。

マーケットプレイスでは毎土曜日にファーマーズマーケットが開かれます。
この日は偶然にも土曜日で、遅い夏休みを楽しむ観光客で町は賑わっています。

手作りジャムや…

甘そうなファッジも…

ウィスキーのお店をのぞいてみました。
フラスコを大きくしたような硝子瓶からウィスキーが注がれます

ケズィックからウィンダミア湖へ向かう道はのどかな田園風景がひろがります

目指す道はおそらくこっちだろう・・・

エススウェイト湖畔を通って…

ピーターラビットの舞台、ニアソーリー村です。

ニア ソーリー村 散歩・街歩き

湖水地方の計画を立てたときは、予定になかったのですが、
やはりここまで来て、ヒルトップを訪れないのはどうなんだろう…と思い
前日の夜に予約を入れたのです。

ヒル トップ 建造物

ヒルトップについては、多くの素晴らしい旅行記がありますので
私が語るまでもありません…

やっぱり訪れて良かったと思いました。

ヒルトップのショップでは、バーミンガムでお留守番しているベイビーへ
ピーターラビットの絵本を購入しました。

ツーリング中の人に手を振ったら
「写真を撮ってよ」と言われたので、一枚

湖をぐるりと半周してウィンダミアへ

ウィンドウショッピングを楽しみます。
これは床屋さんのディスプレイ

ボウイさま(=ﾟωﾟ)ﾉ

ウィンダミア駅前にあるスーパーboothsでお買い物しました

夕闇がせまってきました
ホテルに帰りましょう

ウィンダミア湖の北部を周遊するクルーズ船の乗場です。

アンブルサイド (ウォーターヘッド) ピア 船系

幻想的な夕景を車窓から眺めながらホテルへ帰ります

今日の晩御飯はホテルの共有スペースのサロンでいただきます。

スーパーで購入したサラダ、スモークサーモン、スコーン、チーズ、ワイン
そしてカニカマです w (割箸は日本から持参）
カニカマ（シースティック）はどこのスーパーでも売っているので
一番入手しやすい日本食かもしれません。

湖水地方の深淵さにどっぷりと浸かり、充実した一日となりました

最後までご覧くださりありがとうございます
ハドリアヌスの長城を辿る旅へと続きます