2023/09/03 - 2023/09/03
10位(同エリア84件中)
夏秋さん
この旅行記のスケジュール
2023/09/03
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電車での移動
バーミンガム ニューストリート駅
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bore street
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St Chad's church
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Lichfield Heritage centre(リッチフィールド図書館)
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この旅行記スケジュールを元に
家族の転勤のサポート、そして自身の旅行のためにイギリスで40日間過ごすことになりました。仕事を調整し初の海外ロングステイです。
バーミンガムでの暮らしにも慣れてきたので、近郊の町、リッチフィールドへ列車で日帰り一人旅に出かけました。
リッチフィールド大聖堂では思いがけなくchoral evensong というイングランド国教会のミサに参加し、驚きと感動に満ちた一日となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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バーミンガム・ニューストリート駅から40分のショートトリップ
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リッチフィールドへは1時間に2本程度列車が走っていますが、日曜の朝9時35分発の列車はガラガラです。
イギリスの列車はストライキが多くて、前日の土曜日は2週続けてのストライキで大幅に運行が減らされ混乱したようですが、通常はほぼ時刻表通りに発着するので列車での移動はとても快適です。
バーミンガムのような大きな駅でも乗車時に改札を通らない場合が多く、大抵車内に車掌さんがまわってきて切符のチェック(多くの人がチケットレス)をします。
私はtrip com のサイトで事前に購入しました(当日買うより安い)
車掌さんは主要な駅の一駅前くらいのタイミングで来ることが多いです。今日のようなガラガラの場合でも(8両編成で1車両に5人づつくらいしか乗ってない)リッチフィールドに着く直前に切符のチェックをしたので、途中駅で降りるローカルの人は切符買ってるのかな?と不思議に感じました。降車駅では基本、改札がなく素通りなので。 -
車窓からはのどかな田園風景が…
USBケーブルで充電も出来ます。(USB充電が出来ない車両もあります) -
リッチフィールド駅に到着しました。とても静かです。
この時間、教会に行ってる人が多いのかしら。Lichfield City railway station 駅
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町の中心地へはどの道からいくのかな?
夏秋はスマホの道案内よりも地図を見るのが好きです。 -
可愛らしい路地を見つけたので歩いてみることにしました。
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狭い道を抜けると…
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広い通りに出ました。このチューダー様式の家の左下に…
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出口があって、あの細い路地はここに繋がっていたのです
秘密の通路みたい! -
町を歩くとすぐにバーミンガムとは雰囲気が違うことに気が付きました。
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バーミンガム市の人口比率は統計では約57パーセントが白人ですが、私の生活圏のシティセンターでは白人の割合は半数以下に感じます。
でもリッチフィールドで見かける人は99%が白人なのです。そして整然とした雰囲気です。 -
列車でわずか40分離れただけで、こんなにも雰囲気が変わるものなのかと驚きました。
この後も、他の町を訪れるたび、町ごとに人種構成が異なることに気が付き、日本では感じたことのない地域による多様性を感じることとなりました。 -
大聖堂の湖越しの景色が美しいと4traの口コミに書かれてあったので、行ってみましたが、残念ながら大聖堂の一番高い塔は修復中
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それでも湖は水鏡のように美しい
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*St Chad's Church*
大聖堂が修復中でも、湖の反対側まできた価値がありました。
小さな古い趣のある教会に出会ったのです。 -
ちょうど日曜のミサが終わった時刻で、教会内はまだ信者の方々で賑わっていました。教会は社交の場なのですね。
私がそっと入っていくと、ひとりの男性が見知らぬ訪問者の私に話しかけてきてくれました。 -
「thanks for commig」「Have a nice day」
夏秋はイギリス滞在中たくさんの教会を訪れましたが、何度も何度もこの言葉をかけられました。
英語が出来ない私に、かんたんなワードで歓迎の気持ちを伝えてくれるのです。知らない場所で心ぼそくなっていても、その言葉にほっこりした気持ちになるのでした。
「来てくれてありがとう」「良い一日を」
私もこんな風に異国からの来訪者を迎えられるようになりたいと思いました。 -
湖畔のベンチには、亡き人に捧げるメッセージが…
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お魚釣りをしている人もいました
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湖をあとにして、大聖堂へ向かいましょう
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「Welcome To the Beach」
鮮やかなブルーの標識があちこちに立っています。
海なんてない内陸の町なのに「beach 」とはどういうことでしょう? -
荘厳な大聖堂が近づいてきました
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あら、ここにも「to the beach」?
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日曜日の礼拝を終えた紳士淑女の皆様が歩いていらっしゃいます
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*リッチフィールド大聖堂*
リッチフィールド大聖堂 寺院・教会
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大聖堂のファザードの前に立ち、謎が解けました。
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大聖堂の前に小さなビーチがあるのです!
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大聖堂はとても荘厳で…
リッチフィールド大聖堂 寺院・教会
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派手さはありませんが、とても美しい聖堂でした。
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ステンドグラスも素晴らしい
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音楽を奏でる人々の姿が生き生きと描かれています♪
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*眠っている子供たちの像*
1813年に結核で亡くなった娘さんのことを想ってつくられたそうです。 -
聖堂内には子供用のスペースもありました。
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聖堂のwebsite に日曜の午後は choral evensong があると書かれてあったので、エントランスの女性に「イブニングコーラスを聞くことが出来ますか?」と尋ねると、「もちろんです!どうぞご参加ください。3時半から始まるのでそれまでに戻ってきてね」と言ってくれました。
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しかし、私は大きな勘違いをしていたのです。
この時はその事に気が付いていませんでした。 -
3時半にはまだ時間があったので、聖堂を出て街歩きを再開することにします。
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緑の公園を歩いていくと…
ビーコンパーク 広場・公園
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広場があって日曜日のマーケットが開かれています。
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ワイン、ハチミツ、果物、雑貨などが売られていました。
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マーケットが開かれている広場にそびえる塔は古い教会で、現在は図書館になっています。ヘリテイジセンターやインフォメーションも入っているのに、日曜はクローズ。日曜日にインフォメーションが閉まっているなんて、リッチフィールドは観光に力を入れている町ではないようです。朝から歩きまわっているのに観光客らしき人には全く出会いません。それにアジア系の人には一度も会っていないので、少し心ぼそいです。
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これは床屋さんの店先のディスプレイ
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可愛いドアたち…
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そろそろ時間です。聖堂に戻りましょう。
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リンゴーン、リンゴーンと鐘が鳴り響きます。
コーラスが始まる合図の鐘でしょうか? -
私が聖堂に入ると受付の女性に「急いで!」とせかされ奥に案内され、男性に紹介されました。
えっ何が起こったの?(*_*) -
男性は教会の中央部分、観光客は入ることができないエリアに私を招きいれてくれました。
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そして席に案内され、彼は一人の白髪のマダムに「このレディは英語ができないからよろしく頼む」みたいなことを話して内陣の外に立ち去ってしまいました。
上品なマダムは私に聖書のページを教えて下さり、しばらくすると厳かに司祭と聖歌隊が入場してきました。リッチフィールド大聖堂 寺院・教会
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それは私が想像していたものとは違う本格的なミサでした。
私は「choral evensong 」をイブニングコーラスと勝手に解釈し、聖歌隊の歌を聞けるのだろうと気軽に考えていました。
イーブンソングとは、イングランド国教会で日没近くに行われる礼拝で、聖歌隊が中心となって行われるものが「コーラル・イーブンソング」です。
私のそばにコーラルを先導する女性が立たれ、お話をされました。
それはとても感動的な体験で、心が震えるというのはこういうことか…と感じました。
蝋燭が灯され、私も隣のマダムに習い立ったり座ったり、歌ったりもしました。
このミサの模様はyoutubeで生配信されました。 -
https://youtu.be/W_YfIPH90Xg
(公式youtubeより一部抜粋) -
清らかで心が澄み渡るような体験でした。
夏秋はミッション系の学校に通っていましたが、信者ではなくミサも数度しか出たことはありません。思いがけずこのような体験ができて本当に良かったと思います。 -
リッチフィールド大聖堂は、英国国教会(イングランド国教会)であり、カトリックではありません。
そんな基本的なこともミサが終わった後でわかりました。内側にいた人は私以外は全員教区の信者の方で、観光客は身廊や外廊でイーブンソングを見学されていました。 -
灯っていた蝋燭が消され、厳かにevensongは終わりました。
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マダムと少しお話をしてお礼を言って教会を出ました。
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キラキラと明るい陽射しを受けて ビーチでは子供たちが砂遊びをしています。
このビーチで初めてインド系の方をお見かけしました。 -
帰りの列車の時間が近づいていたので、名残惜しく大聖堂を見上げてから駅へ向かいます。
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お昼間歩いた時と街の様子は変わっていました。
まだ17時前なのに店は閉まり、通りはがらんとしています。
日曜日の夕方、人々は家に帰って家族と過ごしているのでしょうか。
朝通った秘密のドアも閉じられていました。
ぐるりと迂回して駅へと急ぎます。 -
帰りの列車も朝と同様、この車両に乗っているのは私ひとり
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バーミンガムの街も日曜の夕刻は静かです。
多くの店は16時で閉まり、この時間開いているのは一部のスーパーとカフェくらいで、歩いている人も黙々と家路を急いでいる様子です。ヴィクトリア・スクエア 広場・公園
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大音量で音楽が流れ、明るい時間からお酒を飲んで騒ぐ人々で賑わうお祭り騒ぎの土曜の夕刻とは別の街のように思えます。
日曜日は、イングランドの人々にとって今でも特別な日なのだと実感した一日でした。
ご覧くださりありがとうございました。バーミンガム市庁舎 建造物
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