2003/07/09 - 2003/07/17
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いよいよ湖水地方です。
多くの人は、ピーターラビットが湖水地方行きの主目的でしょうが、私の場合は、サブテーマでした。
それは、先にも触れたように、中学生の頃、夢中になって読んだアーサーランサムが書いた「つばめ号とアマゾン号」シリーズの舞台だからです。
この本に嵌った理由は、私が小学生だった頃、田舎で遊んでいたのは艪で漕ぐ伝馬船だったのに、日本では贅沢品のヨットを、公務員の子供(お父さんは香港に派遣されていた軽巡洋艦の副長)が乗り回してキャンプまでしているという落差です。
1巻目だけですが、行く前に読み直しましたよ。還暦を過ぎても、中学時代と同様に楽しく読めました。(追記:平成27年に全12巻を揃えられたました)
そのため、第一の目的地は、映画に使った両艇が置いてある蒸気船博物館と、土人の港になっているボウネス港の見学です。
当然、表紙の写真は、一番の思い出になり、且つ極めて興味深かった、つばめ号の写真です。
現物のつばめ号を見て、新たに判ったことが幾つもあり、小説に対しても改めて興味を覚えました。といっても、どの点が面白かったかは、船に興味の無い人だと全く判らないはずなので説明します。
一つ目は、外販の張り付け方です。特に、薄板を竜骨に斜めに巻き付ける方法は初めて見ました。これは、小さくて華奢な材木でも強度が出せる応力外皮を応用しているのではないかと思われます。つまり、安い材料で造れるということなので、つばめ号の子供達は、地元の人が使っている普通の船を借りたということが確認できました。
二つ目は、つばめ号が、日本だと極めて高価なニス塗りなのに、金持ちの子供が持つアマゾン号はペンキ塗りなことに疑問を持っていました。しかし、湖で見た多くの小舟がニス塗りだったことを見て、松ヤニとテレビン油を混ぜたニスは、農家なら自分で作れるため、当時の農家が使う船はニス塗り。購入しなければならないペンキ塗りの船は、金持ちの船だったと想像できます。そのため、茶色いニス塗りのつばめ号に乗っていたウオーカー家の子供が、白いペンキ塗りのアマゾン号に対して敵愾心を抱いた理由が理解できました。
三つめの、つばめ号の帆が渋塗りの重くて厚い帆、アマゾン号が白くて軽い帆を使っていたことの意味合いも、現物を見て納得できました。
また、小説の中には、タフィとジンジャークッキーという食べ物が出ています。タフィはド甘そうでやめました(今では後悔しています)が、ジンジャークッキーは、イギリスの味を感じられました。
では、旅行記を進めましょう。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 船
- 航空会社
- ヴァージン アトランティック航空
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手前がつばめ号。後ろの白い船がアマゾン号です。
5日目 7月13日(金)
今日は、湖水地方に向かいます。
此処はスペースがあるので、乗換駅のオクセンホルムにたどり着くまで起きた2つのトラブルについて書きます。
一つ目は、軽い方で、荷物預けに苦労したことです。
スーツケースをホテルに預けようとしたら断られてしまったため、パディントン駅で、一時預けを探したものの見つかりません。
時間も切迫していたので、ユーストン駅へ向かいました。ユーストンでは、連れが見つけた、ラッゲージなんとかかんとかという案内板に従って行ってみたところ、そこは確かに一時預けでした(ラッゲージをロストと読み違えた私のミス)。1日1個当たり5£
ほっとしてコンコースに戻ると9:10。
案内を見ると既に乗車を開始していることが判り、直ぐにホームに向かいました。
私達の指定席は簡単に見つかりました。客車は中心部の1/3が、大きなテーブルを挟んだ向かい合わせの席、その他は片側。私達の向かいの席は、当然、外国人です。
二つめのトラブルは次に書きます。蒸気船博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
乗換駅のオクセンホルムで停車中のウインダミア行きの2両連結の気動車(ディーゼル)です。見かけは新しくて小綺麗でしたが、車内はゴミが散乱していました。
さて、もう1つのトラブルは、ユーストンを発車後30分くらいで、機関車が故障して止まってしまったことです。
車内アナウンスによると、気温が高くてクーラーをマックスにしていたら機関車の機械がダウンしてしまったことでした。
30℃にもならない温度で故障とは、笑ってしまいました。尤も、基本的にクーラーを必要としない国なので、これは致し方ないことなのでしょうね。そういえば、ロンドンのホテルもクーラーがありませんでしたね。
再発車ができたのは、ユーストンからの救援機関車が来た1時間半後でした。
発車後、アナウンスがあり、冷房を強くすると、又エンジントラブルが発生しかねないので設定温度を上げるが、その代わりに水を配るとのこと。また売店の飲み物も全て無料になっていました。
日本なら、運休にするはずなので、これは有り難かった。しかし、窓が開かないため暑くて困ったし、予定の列車に乗り換えできるかも心配になりました。
更に、向かいの席に座ったツイードのジャケットを着たイギリス人のおじさんに「売店は何処か」と問われ、何でイギリス人に聞かれるのだと驚くもようなこともあり、英語力僅かの我々二人には、スリル満点の列車でした。
なお、この列車は、機関車の半分が客席の新型と違い、完全機関車の旧型を前後につけたインターシティでした。
さて、車窓は、レンガ色の家並が、いつしか白に変わり、オクセンホルム近くになると石積みに再度変化しました。また、小麦畑、とうもころこし畑、牧場の混在が、石積の境界がある羊の牧場へとなりました。 -
写真は、宿泊したB&B。この地方の典型的な板岩積みの建物で、極めてメルヘンチックです。
車窓は、レンガ色の家並が、いつしか白に変わり、オクセンホルム近くになると石積みになりました。また、小麦畑、とうもころこし畑、牧場の混在が、石積の境界がある羊の牧場へと変化しました。
ウインダミア着は16:30頃。
駅前のインフォメーションで、予約したB&BのGreenrinnguDuestHauseの場所を聞くと、村の中心から出ているオークロードの一番奥だとのこと。
宿に着いて、そこの親父に予約のメモを見せると、何か悩んでいます。どうも、こちらからの予約を忘れている様子です。自分のパソコンを見に行って了解したらしいものの、部屋割りに困ってます。結果、子供を追い出したらしい半地下の可愛い部屋に案内されました。 -
半地下の部屋はこんな感じです。暗いのは写真が悪いせいですので悪しからず。
部屋は清潔で快適。たがメーキングが出来ていなく、我々も手伝う。
陽気な親父らしく、色々話しかけられる。殆ど判らなかったが、イギリスの飯は大丈夫かなどと聞いていることだけは雰囲気で判りました。
深夜・早朝は玄関のカギをかけるとのことで、部屋と玄関とのカギを渡されました。
その際、オレストヘッドへの行き方と夕食のレストランを聞くと、オレストヘッドは、駅前の広い通りを突っ切った先、レストランは村内の2軒が美味しくて安いとのこと。 -
これは、向かいのB&B。オークロードは、こんな感じの建物ばかりです。
オレストヘッドは、この付近を360°見渡せる極めて見晴らしのよい丘と聞きました。また、イギリスで発達したフットパスという、日本で言う自然遊歩道を歩いて行きます。此処も行きたい場所だったので、既に6時近かったものの、まだ明るいため出発しました。
ただ、オレストヘッドヘのフットパスは、インフォメーションの地図も、日本で買った案内書の地図にもランドマークが書いてありません。見事に迷い、駅前や、道路A5911を時間近く歩き回ってしまいました。
くたびれ果てて、村の入り口に戻ったところ、広い道に面したウインダミアホテルの左方が臭そうに思えました。覗いたところビンゴ。フットパスの入り口は、村から行くと、道路A591に面したウインダミアホテルの左側でした。
なお、ウインダミアホテルはこの地方独特の石積みの見事な建物ですが、道路A591の交通量は極めて多い。うるさそうに思えたため、泊まるなら、静かな村内の方が余程良いと考えます。
さて、フットパス入り口から頂上近くまでは、木陰の道を歩く。途中に羊の牧場があり、かわいい羊さんを観察。頂上には、約20分で到着する。
頂上からの景色は、絵に描いたような美しさとはこの様なことかと感じた。ウインダミア湖方面は勿論だが、反対側の牧場の広がる方は、日本ではとても見られない景色で、更にすばらしい。
そこで写真をと思ったのだが、カメラを忘れた。この広がりは写真では得られないと、連れに慰められる。オレスト ヘッド 山・渓谷
-
周りの景色が良いと、猫も特別可愛く見えます。
さて、オレストヘッドへ向かうフットパスは、頂上近くまで木陰の道を歩きます。途中に牧場があり、かわいい羊さんをごく近くで観察しました。
約20分で到着した頂上は、絵に描いたような美しさです。ウインダミア湖方面も勿論ですが、反対側の牧場の広がる方も、日本ではとても見られない景色で、更にすばらしいものでした。
そこで写真をと思ったのですが、カメラを忘れてしまった。この広がりは写真では得られないと、連れに慰められました。
8時頃、村に戻ったものの、店は10数軒だけだし、どの店も閉まっていました。そこで、晩ご飯にすることにして、宿の親父が教えてくれた2軒のレストランのうち、コースで7.5£の安い方へ入りました。
スープは、野菜とメリケン粉玉の入ったポタージュ様のもの。
連れのフィッシュアンドチップスは、魚は小振りだが、大量のフライドポテトと豆が付いた典型的なもの。私のは、ローストラムにグレービーを掛けたもので、付け合わせは茹でた小粒のジャガイモ、豆、人参のグラッセ。
デザートはトライフル。スポンジケーキ、ジャム、果物を合わせた上に大量の生クリームを載せた物で、何れも美味しく食べました。
ビール各1パイントを加えても、2人で20£なのに、イギリスにきてから初めて満足できる食事をできました。
9:30頃、宿に戻り、日本では先ず絶対経験できない半地下の部屋で爆睡。 -
6日目 7月14日(土)
宿の奥にあった公園。
6時頃目覚め、たばこを吸いに出かけると、行き当たったのがこの公園です。
ぼんやりしていると、犬を散歩させていたおじいさんに、This dog like catと話しかけられた。頭の中が???。でも、犬を見て判りました、顔が猫に似ているのです。互いに判り合い、手を振って分かれました。 -
B&Bの朝食です。
旅行中に1回だけしか食べられなかった典型的なイングリッシュブレックファストでした。
宿の料金は、1人当たり20£です。 -
写真は、ボウネスの桟橋に繋がれたニアソーリー行きの船です。日本では極めて珍しいニス塗りの木造船です。
本日最初の目的地のヒルトップ農場は、ウインダミア湖の対岸のニアソーリーにあります。そのため、船が出るボウネスまでバスに乗りました。
ボウネスは、つばめ号とアマゾン号で、土人の港にされた場所なので完璧に無駄のないルートです。 -
貸しボートです。これもニス塗りの木造でした。
しかし、外販の張り方は、つばめ号と違います。 -
船からの景色はこんな感じです。
-
ニアソーリーの船着き場です。
ヒルトップへは、ここからマイクロバスに乗っていきます。 -
これは、ボウネスからのフェリー。
フェリー乗り場は、我々が乗った船の発着場所とは少し離れています。
バスには、日本人のご夫妻が乗っていました。その奥さんが、かなり流ちょうなしゃべりで運転手に何やら聞いています。
席が隣だったので声を掛けてみると、旦那が荷物を列車に置き忘れたら駅員が素早く連絡してくれて1時間ほどで戻ってきた、旦那の年齢が70で2週間ほどの予定で周遊している等、日本語を弾丸のように浴びせられました。我々も、日本語に餓えていたので、会話を楽しませてもらいました。
バスは、フェリーの客が降りてから発車します。 -
ヒルトップの道路を挟んだ向かいの牧場。
板状の岩を積んだ柵は、この地方独特のもののようです。
ポターの家のヒルトップ農場は、時間指定で入場させているので、近所のパブでコーラを飲んで時間を潰しました。
また、入場券売り場は、少し離れた場所にあるので要注意です。 -
ヒルトップ農場での記念写真。
先のご夫妻に写してもらいました。
この旅行で連れとの写真をは、これ1枚きりです。
この旅行記の1の表紙に使った絵は、此処の売店で買いました。5枚組で55£です。ヒル トップ 建造物
-
ウインダミア湖を往復した船です。未だに木造なのが珍しく感じました。でもおしゃれでしょ。
ヒルトップでは、バスが10分遅れたので、帰りの船に間に合うかと心配しました。でも、船は30分遅れのため、船着き場で待ちくたびれてしまいました。 -
船の中もレトロ感が満載ですが、船材はしっかりしたオーク(樫の木)が使われています。イギリス人がオークを大切にする意味が、これを見て理解できました。
ボウネス着は、12時半過ぎ。
お腹がすいていないので、蒸気船博物館に徒歩で向いました。
道は細いのに、夏休みに入ったせいか人も車も多く、歩きにくかったです。途中、ガイドブックにあったチョコレート屋のハットンズ(後で、ばらまき用に大量に購入したが特別美味しいものではなかった)、安いツアーの代用見学所のベアトリクスポター世界館などを通り過ぎて、15分ほどで到着。 -
此処のメインは、ヒルトップへ行く際に乗ったような大型の木造蒸気船でしたが、うっかり写真を取り忘れてしまいました。表紙につばめ号の写真を使ったし、説明も十分したので、此処では、手こぎボートの写真を載せるだけにします。
ウインダミア駅行きのバスが出る船着き場に戻ると午後2時。さすがにお腹が減ったので、渡船の待合所にあったカフェで、私はサンドイッチ、かみさんは野菜スープを頼みました。サンドイッチは、ごく当たり前だったものの、スープは、野菜たっぷりのカレー風味のポタージュ。イギリスでの食事は、ぱさぱさしたものばかりだったので、このスープは極めて美味しく感じました。
14:30発のバスでウインダミア駅へ。
往きとは違い2階建てのバスなので、当然2階へ上がりました。運賃は何故か行きの半分の1?でした。
列車が出るまでには40分もあります。退屈なのでうろつくと、駅の隣の事務所のような石積みの建物は、スーパーマーケットだということが判りました。早速突入してドレッシング、缶詰等を土産に購入しました。
列車は10分以上遅れて到着。発車は20分遅れだったので乗り継げるかと、またまた心配になりました。
オクセンホルムに着き、案内表示のTVを見ると、ユーストン行きは20分遅れだったので一安心。それが、最終的に30分遅れで到着です。
乗り込むと満席です。ドア脇に立って1駅行くとりる人がかなりありました。車両の中に行き空席を探すと、指定席ではあったものの2席空いていたのでそこに座りました。
ところが、この列車も空調が止まっています。暑くて閉口でしたが、行きと同様、水を無料で配ってくれたため、その冷たさにほっとしました。
少し元気になったのでリザーブ席の紙を見ると、オクセンホルム→ユーストン間でした。これなら、ロンドンまで座っていけるとやっと安心しました。それにしても暑くて、せっかくの景色を楽しむ余裕がありませんでした。
我慢の3時間後、やっとユーストンに到着。預けた鞄を受け取り、元のウエストポイントホテルにチェックインしました。
今度の部屋は、通りに面した角部屋です。しかし、車の騒音がうるさい、少し狭い、窓も小さくて圧迫感が強い等、居心地はさほど良くありませんでした。
19:30過ぎ、食事に出ました。
駅のそばにあったスパゲッティ&ピザ屋でスパゲッティを頼みました。茹で置きを電子レンジでチンしたものでしたが、それなりに食べられました。値段は3?ほどと極めて安かったことを覚えています。ただ、アルコールは置いて無いので、ジンジャーエールで流し込みました。
何となく不足感があったので、冷えたビールを買ってホテルに帰りました。 -
7日目 7月15日(日)
本日は、実質的にイギリスで行動できる最終日なので、グリニッジへ行った後、買い物をします。写真は、グリニッジ天文台。
8:00にホテル出発。ピカデリーサーカスのアメックスでTCを現金化した後、地下鉄を乗り継いてCannonStreetへ行き、ドッグランズ・ライト・レールウェイに乗りました。
これが面白い乗り物で、ユリカモメの様に無人運転なのに車掌がいます。後で、ユリカモメは、これの真似だと気付いた。また、この列車の風景もお台場のようで、再開発も真似したのかと思えました。
でも、車掌がいると便利ですよ、何せ、何処へ行くのかと声掛けしてくれるし、この電車は行かないから次で降りてどこそこ行きの乗れと指示してくれるのですから。
教えてくれたとおりに乗り換えたものの、ガイドブックの地図を見ていると、カティサーク駅より一つ先のグリニッジの方が歩く距離が短そうに思えました。
そこで、もう一駅先までいって降りたのものの、これが無人駅で聞きようがありません。携帯していた磁石で位置関係を確認して歩き出したのですが、I`m Losto状態になってしまいました。
困っていると、住人らしきおじいさんが近寄って来て、何処に行くのかと聞いてきます。ガイドブックを示し、ここに行きたいというと、指差し指示で教えてくれました。
よくわからなかったが、取り敢えずその方面に歩くものの、らしき建物は見つかりません。バス停にいたおばあちゃん、じいちゃんに聞くと、この方向で正しい、バスで行け等とかしまし状態でサッパリ判りません。
そのため、そのまま歩いていくと、カティサーク方面の案内板が見つかりました。でも、イマイチよく判らず、再度迷子状態になりました。すると、東欧の観光客が来たので聞いてみると、向こうも英語が不得手らしく逃げかけたが、捕まえて聞いてみると、どうも塀の向こうらしきことが判りました。
そっち方面に歩き始めると、公園の地図があり、この中にあることが確認できてほっとしました。しかし、駅から40分以上も炎天下を歩くという始末で、実に疲れました。 -
写真は、経度0度の線。皆跨って記念写真を撮っています。私らも、当然参加しました。
天文台には、昔の測定器や時計が展示されている博物館がありました。その中に、船で使っていた時計のクロノメーターが、振り子2個を1対にして船の揺れに対応しようとしているのには、特に興味を覚えました。旧王立天文台 (グリニッジ旧王立天文台) 博物館・美術館・ギャラリー
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次は、カティーサークのドックに行きました。
写真は、この船を象徴するフィギアヘッドです。題材は引きちぎった馬の尾を持つ妖精ナニーです。
しかしながら、この船は、残念なことに2007年に全焼してしまいました。ただ、大規模な修理が行われている最中だったこともあり、主要部材は取り外されていたと聞いています。部材が何処に保管されているかは知りませんが、その中にはフィギアーヘッドが含まれていることを期待しています。カティ サーク号 史跡・遺跡
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カティーサークの風見です。妙な形をしています。それは、カティーサークが、古いスコットランド語で、女性の下着の短いシュミーズ(今とはかなり違う形ですが)を意味する言葉だからです。
下着を船の名前にしたのは、船主が、馬に乗った酔っぱらいを追いかけて馬のしっぽを引きちぎったというナニーの物語が好きだったことから理由です。それにしても、こんな風見をマストの頂上にあげていたとは、きまじめな当時、とんでもないスケベ親父だと写ったことでしょう。 -
カティーサークの舷側の全てに張り巡らせている銅板です。
この時代の帆船は、外反が木だったため、何の処置もしないとフナクイムシによって穴をあけられてしまいます。そこで、フナクイムシの嫌いな銅板を貼り付けたということです。
なお、この船は、チャイナクリッパー、ティクリッパーなどと呼ばれていたタイプの帆船で、1869年に完成しました。この当時、ロンドンでは中国のお茶が大流行しており、一番茶には高い値が付けられました。船会社の方でも、速い船の建造に熱中していたため、カティーサークも、最速の船を目指して建造されました。
しかし、1度も1番になれないうちに、汽船の時代に変わってしまい、流れ流れて雑貨を運ぶ船になった後、1954年に現在のグリニッジのドックに永久保存されることになりました。
また、既に良質のオーク材が不足していたのか、外反と甲板は木ですが、船体の竜骨と帆柱は鉄製です。 -
帰りは、リバーボートで、ウエストミンスター橋までテームズ川を遡ります。
写真は、テームズ川の倉庫群です。
船に関しては、今度ロンドンに来たら、博物館になってテームズ川に浮かんでいた軽巡洋艦と、戦艦ビクトリアの中を見たいと思っています。 -
タワーブリッジの下を通過します。
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ロンドンアイが見えてくると下船準備です。
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船は、ビッグベン側の橋の下流に着きます。
この後は、お土産の入手。フォートナム&メイソンで大量の紅茶、リージェントストリートとオックスホードストリートのデパートで、私達と子供達用のバッグ類を購入してホテルへ戻りました。
最終日の夕食は、行きつけになったパブで、ローストビーフ+ヨークシャープディングを食べましたる。
ヨークシャープディングは、お金の無いホーンブロアーが、付け合わせに頼もうか止めようかと迷った食べ物です。気になっていたものなので追加注文したものの、プリンとは全く違う、身の無いパイ皮でした。
8日目 7月16日(月)
8:00 ホテル発→ 9:00 ヒースローへ
バージンの受付が手ノロで、実に時間がかかりました。
13:00 ヒースロー発
9日目 7月17日(火)
9:00 成田着
相変わらず狭い座席でしたが、疲れ果てて寝ていたので気になりませんでした。
以上。長々おつきあいいただいて、誠に有り難うございました。
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