2023/09/15 - 2023/09/15
6位(同エリア45件中)
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夏秋さん
この旅行記スケジュールを元に
イギリスロングステイ31日めはチェスターから湖水地方へ向かいます。
荒野に延々と続く石積みとリブルヘッド高架橋の光景に心惹かれ、遠回りになりますがヨークシャー国立公園を経由することにしました。
チェスターから出発時にルート検索したら、日本で調べた時とは違う道をグーグル先生が案内するので予定を変更し、その通りに行ってみることにしました。
そのせいで時間は余計にかかってしまいましたが、ムーアの荒野を抜けてローカルさえ通らない小道を走り、小さな美しい村に出会えた一日となりました。
【ドライブ行程】
9/14 バーミンガム→コンウィ(ウェールズ)→チェスター
9/15 チェスター→ヨークシャー国立公園→湖水地方
9/16 湖水地方
9/17 アンブルサイド→ハドリアヌス長城→ダラム大聖堂
9/18 ラムレイ城→アニック城→メルローズ修道院→スターリング
9/19 スターリング→グラスゴー(レンタカー返却)
9/20 グラスゴー→エディンバラ(列車移動)
9/21 エディンバラ
9/22 エディンバラ→バーミンガム(列車移動)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
日本でルート検索した時はチェスターからランカスターまで高速道路(M6)でまっすぐ北上するルートが提案されたのですが(139マイル 3時間9分)
いざ走り出してみるとマンチェスター郊外を通る別ルートが示されます
(走行距離149マイル 3時間55分)
走行距離も時間も増えますが、思いがけない風景に出会えるかもしれないと考え、その道で行ってみることにしました -
M56→M6→A57→M60→M66→A56→M65→A682と次々に細かく指示を出してくるグーグル先生!初めて首都高速を走った時のように難しくて気が抜けません。
スマホのグーグルマップを頼りに助手席の夏秋がナビをするのですが、次から次へと現れるラウンドアバウトの分岐に翻弄されます。
何度も分岐を乗り越えちょっと気を抜いていたら、再びやってきたラウンドの出口でうっかり間違った指示を出してしまい、車は違う方向へ…まわりの車に合わせて130キロの高速運転のため、どんどん違う方向へ車は走り、夫がキレる
あぁ、なぜ高速道路でさえ、ラウンドアバウトなんだろう…
こんなことなら最初の予定通りの道にすればよかった、と後悔しても後の祭り -
ケンカしながらもなんとか軌道修正でき、やっと高速道路から解放され、
一般道に入りほっとしました
グーグル先生!ラウンドアバウト初心者には難易度高過ぎな道でしたよ -
さて、ここは一体どこなのでしょう
BOOTHS というスーパーの駐車場に車を停めて、お買物しつつ現在の場所を確認します
可愛いボトルにすさんだ気持ちが癒された一瞬 -
この町はBarrowford という村でした(どこ?)
ウィキペディア先生によると「ブロウフォーは、イングランド、ランカシャーのペンドル地区、ネルソンの北、自然美の優れたボウランドの森エリアの近くにある村および公民教区です」
やはりよくわかりませんが、可愛いらしい村です -
さらに車を走らせると、のどかな風景が広がります
ここはどこ? -
いくつかの美しい村を通り過ぎ…
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緑の丘を越え…
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まっすぐ続く道の先に…
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Long Preston という小さな村がありました
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ロングプレストンはノースヨークシャー郡にある人口700人余りの小さな村です
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イギリスの農村部にはフットパスがたくさんあります
フットパスというのは「歩くことを楽しむための道」で、公共の道や公園だけでなく、農地や牧場、ゴルフ場、そしてさらに一般家庭の庭を通る場合もあります -
これは1932年に制定された「歩く権利法」に基づいていて、土地の所有者だけでなく、すべての人が自然を共有し、歩くレクリエーションを楽しむ権利を持てるという考えから生まれた誰もが歩ける道なのです
-
牧場などを通るフットパスにはゲートがあり、ゲートを開けっ放しにしない、犬を散歩させない、土地を荒らさないなどの約束を守る必要があります
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私もフットパスの散歩を楽しんでみることにしました
(慣れない高速道路での連続ラウンドに疲れきった夫は車で昼寝中) -
広い牧草地に多様な色の牛たちが放牧されています
こんなにくつろいでいる牛たちの姿を見るのは初めてかもしれません -
ヨークシャー地方の石積みの壁は、セメントやモルタルなどを使わずに石だけを使って石を積む「空積み」で、Dry Stone Wallと呼ばれます
強風が吹いても石が揺れと共にしなるため、崩れることはなく、長い年月をかけて風化し、独特な景観を作り出しています -
今回遠回りしてでもヨークシャーデイルズを通りたかった理由の一つは、
このDry Stone Wallの風景をみたかったからです
湖水地方でもこの石積みを見ることは出来ますが、荒野に延々と続くDry Stone Wallの光景に胸が高鳴りました -
ロングプレストンの村からさらに車を走らせると、牧草地にドライストーンウォールがつらなり、その背景にはグレイの丘が広がります
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果てしなくストーンウォールは続き、車はヨークシャー国立公園の荒野を駆け抜けます
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延々とひろがる荒野の向こうに橋がみえてきました
リブルヘッド陸橋 建造物
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車から降りて橋まで歩いてゆきましょう
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9月だというのに、風が強くとても寒いです
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途中まで歩きましたが、あまりの寒さに耐えきれず車に引き返し、トランクからユニクロのダウンを引っ張り出して着て、再び橋へ向かって歩きます
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橋の下に着きました
この橋はセトル・カーライル鉄道の1875年に完成した石積みの鉄道橋です -
この橋は現役で、現在でも夏季は一日に9本程の列車が走っています
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こんな荒野に駅があるみたいなので行ってみましょう
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小さな駅舎はリブルヘッド駅
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駅にあるビジターセンターは閉まっていましたが
時刻表をみるとあと30分で次の列車がきそうです -
列車が橋の上を通るのを見たくて、再び橋がみえる場所に戻りました
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しばらく待つと列車がやってきました
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2両編成の可愛らしい列車でした
リブルヘッド陸橋 建造物
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列車を見送ったら、私達は湖水地方へ向かいましょう
グーグル先生はIngleton方面へ向かえと指示します
しかしIngletonは先ほど通ってきた道なので、夫は遠回りだけどHawes経由で行こうと言います
私もHawes(ホウズ)は、ガイドブックにも掲載されている町で立ち寄ってみたくなり、Hawes経由で行くことにしました。この決断が後々また大変なことに… -
くねくねした道とストーンウォールが広大なヨークシャーデイルズに延々と続きます
手作業でこれだけの石積をするには、どんなに時間と労力がかかったことだろう… -
色付けされた羊たち
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午後の早い時間ですが、だんだんと薄暗くなってきました
標高が高くなり霧がでてきたのです
嵐が丘のヒースクリフが現れそう… -
干草を山積みしたトラックとすれ違います
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しばらくすると車はムーアを抜けて、周囲は緑の牧草地になってきました
町が近そうです -
ホウズ村に着きました
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ホウズ村のメインストリートです。
(スポット情報が観光案内所しかなかったので、設定してみましたが、この建物は観光案内所ではありません)観光案内所 (ホウズ) 散歩・街歩き
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荒涼としたムーアを抜けてたどり着いたホウズは…
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のどかな羊たちの丘に…
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プラムがたわわに実る…
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なんとものどかで可愛らしい村でした
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Hawes(ホウズ)からA684をSedbergh方面へ行くと、道は通行止めになってしまったので、引き返します。何かの工事中のようでした。
ホウズ経由で再びリブルヘッド鉄橋まで戻り、グーグル先生が最初に指示した通りの道で湖水地方へ向かうしかなさそうです。 -
再び霧が深いムーアを走りながら地図を見ていると、細い道があることに気が付きました。
-
今回のドライブ旅で活躍したバーミンガムの本屋さんで6ポンドで購入したロードマップです
194ページもある詳細な地図で、グーグルマップにも表示されない農道のような道も書かれてあります
紙の地図を見ることは夏秋の趣味のひとつなので、手に入れた時は嬉しかった! -
HawesからSedberghへ向かう赤い道A684が通行止めの道です
ぐるりと迂回して緑の道でKendalを目指そうと途中まで行ったところで
グーグルマップには表示されない道があることに気が付いたので行ってみることにしました(薄紫色に色を塗ってみました) -
すれ違いも出来そうにない細い道を進むと陸橋が前方に見えてきました!
あのリブルヘッド高架橋とフォルムがそっくり -
橋の下をくぐりぬけます
リブルヘッド高架橋はこの橋に続いていたようです
あの2両編成の列車もこの橋を通ったのですね -
ローカルも利用しない道らしく30分以上走っても車とは一台もすれ違いません
大丈夫かな? -
サイクリングの人に出会い、道はこの先も続いてそうなのですこし安心しました
-
またまた橋が見えてきました!
この道はくねくねと丘や谷を越えて線路沿いに続いているのです -
私達の旅の友、プジョーくん
後に調べると、この高架橋の近くにDent駅があり、この駅はイングランドで最も標高高い幹線駅だそうです。標高が高いといってもわずか345m
英国最高峰はスコットランドにあるベン・ネヴィス山(1,344m)なので、イギリスはどこまでも平原が続く国です -
結局この道を1時間ほど走りましたが、すれ違った車は1台だけ。
ついに集落が見えてきました -
可愛らしいお宅だなぁと思って、車を停めて見ていたら
犬の散歩から帰ってきた男性に「この家買いたいの?」と声をかけられました
「いえいえ、買うつもりはありません、お写真だけ撮らせてください」と伝えると
「いいですよ、私はバケーションで来ていて、普段はここには住んでないよ」とお話してくれました。
でもどうして家を買いたいの?って質問されたのかしら?と不思議に思って振り返ると… -
このお宅は売りに出されていたのでした
おいくらなのかしら… -
この集落を通り過ぎ、更に進むと別の村につきました
おそらく…この村がdent村(間違ってたらごめんなさい) -
石畳の道に白い家や石造りの家が並んでいて絵本に出てくる村みたいなので
撮った写真を絵葉書のように並べてみました -
しばらく写真を撮っていなかったので、Dent村から時間がとんでしまいますが
細い道は広い道へと繋がり、湖水地方のアンブルサイドに到着しました -
予定では17時くらいに到着する予定でしたが、寄り道をたくさんしたので、到着したのは19時頃になってしまいましたが、明るい時間に着けてよかったです
-
レストランは開いている店が少なく、夕食はフィッシュアンドチップスをテイクアウトすることにしました
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ホテルに着きました
ウィンダミア湖の北端の湖畔のホテルです -
今日の晩御飯はこれ!
このポテトは一人前 -
高速道路でのラウンドアバウト連続から~のグーグルマップにも表示されない田舎道のロングドライブ お疲れ様でした
予想外の連続で刺激的な一日でした
ご覧くださりありがとうございました
湖水地方観光編へ続きます
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この旅行記へのコメント (2)
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- 万歩計さん 2024/03/02 09:38:39
- ヨークシャーデイルズ
- 夏秋さん、はじめまして。
「秋のイングランド カントリーサイドを歩く.1 まとめ」に「いいね!」をいt滝有難うございます。
ヨークシャーデイルズ、私も2019年に訪れたので懐かしく拝見しました。ここは交通が不便なのでレンタカーでないといけない場所と思っていましたが、湖水地方発の日帰りツアーを見付けたので参加しました。しかしとにかく道が狭く、熟知しているドライバーでないと思わぬ時間を食いますね。しかし日本ではなかなか見ることのできない風景には感動しました。
万歩計
- 夏秋さん からの返信 2024/03/03 14:52:20
- RE: ヨークシャーデイルズ
- 万歩計さん、はじめまして こんにちは。
メッセージ、そしてフォロー下さりありがとうございます。
万歩計さんの「秋のイングランド カントリーサイドを歩くシリーズ」
興味を持って拝見していましたので嬉しいです。
参加されたヨークシャーデイルズのツアーは盛りだくさんで良いですね。
知らない道をレンタカーで回るより、効率よく見どころを回れそうです。
「日本ではなかなかみることのできない風景には感動しました」←同感です!
ハイアドベンチャーツアーも良いですね!
旅立つ前にこれを知っていたら、申し込んでいたかもしれません。
次の旅行記、湖水地方編では苦労して細い山道を辿った記録もありますので
良かったらご覧くださいね。
ありがとうございました。
夏秋
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