エアバス350とボーイング787を乗り比べ！日帰り弾丸新千歳空港への旅　最終回【夜景が翼に映る夜】

2023/05/17 - 2023/05/17

日本航空が保有する2種類の大型機：
エアバス350-9(A350)
ボーイング787-9(B787)
の2機に乗って、日帰りで新千歳空港往復をする旅行記　最終回。

B787→A350→A350→と1日で既に3フライトした後、4フライト目への乗り継ぎのために「羽田ダッシュ」。
1日の終わりに待ち受けているものとは？

エリア 常滑・セントレア（中部国際空港）(愛知)

「羽田ダッシュ」で、中部国際空港セントレア行きフライトのゲートに駆け込む。
まだ締め切られていなかった！！
あぁよかった。
地上係員による「捜索隊」も出されておらず、搭乗客も列になってまだ搭乗ゲートに並んでいた。
なんとか乗り継ぎ成功。

が、残り数分になっていた。

なぜ「羽田ダッシュ」することになったのか、
拙著の旅行記：
エアバス350とボーイング787を乗り比べ！日帰り弾丸新千歳空港への旅③ 【夕焼けフライト　のち　羽田ダッシュ】
https://4travel.jp/travelogue/11831652

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

ただゲート間をダッシュして乗り継いだだけの羽田。
数分走り抜けただけなのに、空港使用料ばっちり支払いがイタイ。

息も絶え絶え。
だが「羽田ダッシュ」の事情を、他のお客さんが知る由もなく。
ハァハァ息していると不審に思われるので、ガマンガマン。

羽田ーセントレア線は、再びのB787。
B787→A350→A350→B787の4フライトリレー、何とか成功。

先ほどのA350とは違う、親しみのある「JALの座席」という感じ。

他社では3-3-3の並びが多い中、JALのB787は1列に2-4-2のゆとり配置なのがありがたい。
この機材は国際線にもなるので、この配置は「神」並び。
この点では「B787の圧勝」であり、こういうところにJALの心遣いを感じる。

搭乗するときはこんな照明だったのが、

外の異変が分かりやすいように、離陸時は完全に暗くはせず、こんな感じに。
まるでライトセーバーである。

先ほど飛行機から降りたばかりだが、またすぐに搭乗・出発。
一瞬の羽田、さらばじゃ。

羽田空港(東京国際空港) 空港

向こうに見えるのは、羽田空港の第3ターミナル。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

滑走路に移動中、遠くに東京タワーをのぞむ。

東京タワー 名所・史跡

離陸後、東京湾の上を上昇。

関東平野の光の海が見えてきた。

羽田からの夜便に乗るたびに、この夜景に感動してしまう。
無事に乗り継げた安堵感もあり、いつもより2割増の感動。

この夜景が見えることを見込んで、A列の座席を事前に指定。
無事、賭けに勝った喜びにひとり浸る。

B787はしばし、光の海の中を進む。

徐々に、光の海が後方に遠ざかっていく。
そしてしばらくは下界が真っ暗になり、何も見えず。

朝のセントレア→羽田線と違い、羽田→セントレアに向かうこのフライトは、内陸部の山間部上空を飛行した模様。

※画像はアプリFlightradar24のスクリーンショット

暗闇を抜け、今度は前方に名古屋・岐阜エリアの夜景が見えてきた。
そしてこの後、思いもよらない光景を初めて目の当たりにする。

愛西市・弥富市上空で機体が旋回し、翼を傾けた瞬間。
翼に夜景が映った！
普段は夜景より上に翼があるため、不思議な眺め。

人生で肝心な場面は「必ず外してきた」自分、
この瞬間も夜景モードだの何だのとカメラを調整する力量もなく、無事にブレブレ。

それでも、辛うじてカメラで捉えられた。
翼は平らではないので、逆さ富士のように「まんま」映っているわけではないが、

夜景が翼に映る瞬間を見られた、こんなフライトは初めて。
まさか、1日の終わりにこんなものが見られるとは。

名古屋エリアの夜景はもちろん、
大型機B787の大きな翼だったこと、
そして左翼側に座ったこともラッキーだった。
さらに、翼をキレイにメインテナンスしてくださっているJALのおかげ。

後日、Flightradar24でフライトルートをおさらい。
弥富市上空で旋回したときに、名古屋エリアの夜景が翼に映ったと推定。
すごいものを見てしまった。

飛行機はそのまま高度を下げていく。

真っ暗な伊勢湾が眼下に広がり、

セントレアに北側(ランウェイ36)から進入・着陸。

もし名古屋や弥富市上空を通るルートでなかったら、さっきの眺めは見られなかったかもしれない。

中部国際空港セントレア 空港

ただいま、セントレア。
それがし、日帰りで新千歳空港まで往復し、恥ずかしながら帰って参りました。

こうして無事に、「振り出し」のセントレアに戻ってこられた。

大型機に4回も乗り、新千歳空港でうまいものを食べ、機材の乗り比べもして、日帰りで帰ってくるとは、改めて「何やってんだ自分」と思う。

だが、
「我が日帰り弾丸旅行に、一片の悔いなし」。

A350とB787を勝手に乗り比べる1日、これにて終了。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

さて、次はどんなフライトをしようか。
目下探索中である。