ヒコーキ沼にハマる1日@第2回FDAファンミーティングin名古屋【前編】

2023/12/24 - 2023/12/24

地方を結ぶ架け橋として、重要な役割を果たしてくれている航空会社：フジドリームエアラインズ(FDA)。
そのFDAが、会員のために企画してくれた第2回FDAファンミーティングが、2023年12月24日に開催された。
抽選で参加できるこのイベントに、まさかの当選。
遊覧フライトや神イベントの数々が、今始まる。

ファンミーティングを企画・運営してくださったスタッフの皆様はじめ、フジドリームエアラインズの関係者の皆様に、心からのお礼と共にこの旅行記を捧げます。

エリア 小牧(愛知)

2023年秋、「第2回　FDAのファンミーティング」参加者募集との知らせが。
機体見学や遊覧フライトができるイベントが、再び開催されるとは。

20日後、1通のメールに時が止まった。

【当選のお知らせ】

なんと、最大70名が参加できるファンミーティングに当選。

プレゼントやイベントの応募は、ほぼ「打率0割」の自分の人生。
なのに、ある日突然、
「10年契約、1000億円です」
と提示されたかのような気持ち。

自分のような者が参加させていただいて、いいのだろうか。
自問自答しながらも、光の速さで申し込む。

参加費は10000円で、本人を含め2名まで参加が可能。

全ての機材の塗装色が異なることが売りのFDAでは、「当日何色の飛行機に当たるのか」は楽しみのひとつ。

ファンミーティング数日前、旅行会社：ラド観光株式会社から、ファンミーティングの案内や注意事項についてのPDFファイルが届く。
そこには水色FDAが載っていた。
また、当日いただける予定のTシャツのデザインにも、水色FDAが。

※画像は、当日配布された日程などの案内

そのため、
「ファンミーティング当日は、2号機(水色FDA)でフライトするか格納庫見学をするんだな」
とずっと思い込んでいた自分。

ところが前日の夜、水色FDA(2号機)は該当時刻に名古屋小牧にいないことが判明。
では、明日小牧にいるのは誰ぞ？

調べた結果、名古屋小牧に確実にいるのは、黄色(7号機)と藤色(16号機)だと分かった。

運航状況は、FDA公式サイト内の
https://www.fujidream.co.jp/sp/flight_info/
で確認できる。

12月24日、クリスマスイブの名鉄&近鉄名古屋駅前。
ファンミーティングの参加要項に「公共交通機関での来場を」と書かれていたため、クルマは諦めて空港シャトルバスで県営名古屋空港に向かう。

名鉄名古屋駅 駅

この日は快晴。

名古屋駅 駅

県営名古屋空港に到着。
空港周辺もいい天気。

チャーターフライトで連れて行ってもらえる予定の富士山の天候は、如何に？

名古屋空港 (県営名古屋空港) 空港

空港内のレストラン「つばさ亭」で腹ごしらえ。

つばさ亭 グルメ・レストラン

空港に早めに着いたのは、写真撮影のため。
そして、昨夜の予想通り、エプロンには黄色FDAの姿が。

フジドリームエアラインズ 航空会社

山形に向かう赤色FDA、行ってらっしゃい！
この赤色FDAが、後に「運命の1機」になるのは、このとき知る由もなく。

出発便の案内表示に、我々のファンミーティングの遊覧フライトである「小牧遊覧」が表示され始める。

FDAでは、カウンターのところにあるTime Tableに定期便の機体の色が表示される。
しかし、我々の遊覧フライトの機体色は表示がなかった。

11時30分、空港1階でファンミーティングの受付が始まる。
参加者おそろいの「水色」Tシャツと、ネックストラップ付きの名札などが配布された。

もちろん、その場ですぐ着用。
この格好で堂々と空港内を歩き、堂々とセキュリティーチェック受けるぜ。

【ファンミーティングのお楽しみ　その1：遊覧フライト】

受付で渡された、遊覧フライトの搭乗券。
個人名ではなく、FDAFANMEETING様と書かれている。
イベントの始まりは、なんと遊覧フライトから！

いざ、セキュリティーチェックへ。

そのセキュリティーチェックで止められる。
服装のせい？それとも持ち物か？

実は、この搭乗券を係員に見せたら、
「もう1枚、チケットありませんか？」
と尋ねられたのである。
どうやら、出発地が「名古屋小牧」、目的地も「名古屋小牧」になっているので、勘違いされたらしい。
「遊覧飛行です」と申し出たら、通してくださった。

待合室には、ずらっと並ぶだるま。
FDAのカラフルな機体1機1機に合わせて彩色されている。
全色持って帰りたい。

そして、搭乗口案内には、

我々の乗る便、3776便が表示されていた。
富士山の標高と同じ「3776」という便名を持ってくるとは、今日は本気で富士山に向かうつもりなのだ。
どうか、富士山周辺でもいい天気でありますように。

こんな特別なフライトに乗せてもらっていいのだろうか。
もったいないような、申し訳ないような気持ちも。

ちなみに、機体色は藤色FDA。

待合室には、遊覧フライトに乗る客=今日のファンミーティング参加者とスタッフだけになった。
スタッフが続々と集まり、サンタクロースが子どもたちにカードを配ってまわる姿も。

そこへ、チャーター機を担当するパイロットやFAさんたちが到着し、並んで一礼。
シビれたね。

スタッフやパイロット、皆さんの服装や立場は違うが、皆おそろいのネックストラップを首から下げていることに気づく。
それだけでも、スタッフの熱意が伝わってくる。

そしてついに、我々も飛行機に乗る番がやってきた。

フィンガーコンコースを進む。
自分の前には、サンタクロースが！？

パイロットさんたちから、お手振りを受ける。
ありがとうございます。
我々のために飛ばしてくださり、ありがとうございます。
お世話になります。

この遊覧フライトの模様が、FDA公式のYouTubeチャンネルで観られる。
FDAさん、リンク貼らせていただきます。
https://m.youtube.com/watch?v=3VgKFgizSt4

スタッフさんたちがお見送り。
金色の星は、なんとFDA社長の楠瀬さんだった！

社長さんまでが、我々のイベントに顔を出してくださるなんて、恐縮してしまった。
イベント開催だけでなくお見送りまで、社長本当にありがとうございます。

ファンミーティングに参加する以上は、楽しんだもん勝ちじゃ！
遊覧フライト、行くぞ！
えいえいおー！

見送り、ありがとうございます。
行ってきます！

整備士さんまで、こんなにたくさんのお見送り。
自分史上、最大人数の「みおくりびと」体験だった。
ありがとうございます。

離陸前、パイロットからアナウンスが。
「クリスマスプレゼントとして、ロケットスタートで離陸いたします。それでは、3、2、1、…」
どんなプレゼントやねん！やったー！！

歓声とカウントダウンの中、通常の離陸滑走時とは違う、ものすごいGが身体にかかった。
たまらんね。

普段は札幌丘珠空港など滑走路が短い所や、「訳あり」の空港のみで行われるロケットスタート。
そして、あっという間に県営名古屋空港は、後ろに遠ざかっていく。

小牧や名古屋上空を上昇し続ける中、中部国際空港セントレアや名港トリトンが見える。

眼下に雪山が見えてきた。

短いフライトではあるが、いつもの定期フライト同様にお茶とお菓子も配られる。

そして前方に、それは姿を現した。
富士山だ！

富士山にかかる雲はなく快晴で、上から山肌までまる見え。
「3776便」の名の通りになった。

聞くところによると、前回1回目のファンミーティングでも遊覧フライトが行われたが、天候不良により、富士山へ向かうルートは断念したのこと。
数日前は最強寒波もきていたこの日、参加した我々は「もってる」のか。

富士山が近い。
(静岡県富士宮市朝霧高原上空から、富士山北西側の大沢崩れをのぞむ)

富士山頂上 浅間大社奥宮 寺・神社・教会

それもそのはず、このときのフライト高度は、約5000m。
富士山山頂から、わずか1200m上空を飛んでいたことになる。

※画像はFlightradar24のスクリーンショット

左右どちらのお客さんにも見えるように、パイロットさんは富士山の西側で2往復旋回。
富士山の反対側には、赤石山脈・木曽山脈と、その奥に頭ひとつ出ている乗鞍岳が見えた。

山脈って屏風のように山が連なってるんだな。
こんな景色も見られるFDAの醍醐味、まるで「リアル地図帳」である。

乗鞍岳 自然・景勝地

白い雪を被った山脈を越えて、名古屋小牧に戻る。
いつものフライトより高度が低いので、手が届きそうなほど。

建物が増えてきた。
名古屋小牧はもうすぐ。
パイロットによると、
「ビジュアルアプローチで着陸します」
とのこと。

パイロットの粋な計らいで、着陸も特別感が味わえた。
この遊覧フライト、すごいな。
ずっと飛んでいたかった。

約1時間の遊覧フライトは、あっという間。
自分のようなヒコーキ好きガチ勢も、初めて乗る方も、みんなが楽しめるフライトだった。

遊覧フライトは、こんなルートで飛んだらしい。

※画像は、Flightradar24のスクリーンショット

降機後、バゲージクレームを通過。
今回は誰も荷物を預けていないので、ターンテーブルが止まっているという不思議な光景。
バゲージクレームには、愛知にできた観光施設の巨大な広告が壁一面に。

到着口から出た参加者は、空港隣の建物へ案内される。
遊覧フライトだけでも大満足なのに、この後何が待っているのか。
続きは、【後編】で。