2022/11/05 - 2022/11/11
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beanbagさん
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11月8日(火)晴れ
早朝、網走を出発。まだ乗ったことのない石北本線で旭川まで一気に走り、市内観光。午後には、これも初めての宗谷本線で豊富に向かいます。
こんな列車旅を思いついたのも、内田百ケン(門がまえに月)『阿房列車』に相当影響されていると思います。内田百ケン(門がまえに月)自身は北海道に行っていませんが、「鉄道に乗ることを目的として鉄道旅行を行うことを好んだ。目的地では、一部の例外を除いては長逗留したり観光をしたりすることもなく、むしろそれらを忌避することすらあり、鉄道に乗って終着駅から引き返すようなこともあるなど、鉄道に乗って移動すること自体を目的とする旅を行った」(Wikipedia)。そんな旅がこの後も展開します。
[旅程]
11月 5日(土) 横浜→羽田→千歳(泊)
11月 6日(日) 千歳→釧路→根室(泊)
11月 7日(月) 根室→釧路→網走(泊)
11月 8日(火) 網走→旭川→豊富(泊)
11月 9日(水) 豊富→留萌→札幌(泊)
11月10日(木) 札幌→室蘭→伊達紋別→北湯沢(泊)
11月11日(金) 北湯沢→伊達紋別→白老→千歳→羽田→横浜
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日のJR北海道ルート。青い方の線です。
早朝、特急オホーツク2号で網走を出発、石北本線で旭川へ。旭川で3時間51分の乗り継ぎ時間を利用して市内観光。午後の特急サロベツ2号で豊富に向かいます。
走行距離453.6km、乗車時間6時間55分。正規料金15,820円(特急自由席)のところを周遊パスで2,262円(=13,570/6)。86%割引、驚異的です。 -
網走駅
誰もいません。網走駅 駅
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5:56 特急オホーツク2号 札幌行
自由席でもこの状態。席の心配がまったく要りません。 -
しばらく網走川に沿って走ります。この辺りは川幅が広くなって網走湖になっています。
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美幌川
網走川の支流です。 -
6時過ぎ、日の出です。
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北見盆地を爆走中。
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常呂川
常呂川水系の本流。オホーツク海に流れ込む川の中では最大の河川であり、サケも遡上するそうです。 -
6:45 北見駅に停車。
北見駅 駅
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無加川
常呂川の支流です。 -
ここにも書けない漢字。
留辺蘂駅 駅
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席を移ります。
オホーツク4号車最後尾の席が空いていました。この号車は17A・17Bの2席だけが「かぶりつきシート」として指定席(幸い無人)ですが、それ以外は自由席。乗客はほとんどいないので、この2席を除く周辺の6席が独占状態。三方向の撮影が自由自在です。 -
生田原川
湧別川の支流です。 -
こちらがその湧別川。
何気ない景色ですが、こういう風景が大好きです。 -
7:41 遠軽駅に停車。
まったく知らなかったのですが遠軽駅で列車はスイッチバック、4号車が先頭になります。私の席は最先端、ラッキー!!遠軽駅 駅
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瞰望岩
遠軽公園にあります。周辺には縄文時代から遺跡が連綿と遺されているそうです。遠軽町のランドマークになっています。 -
♪♪線路は続くよどこまでも♪♪
先頭席で上機嫌。もちろん17A・17Bは使用しません。 -
下白滝信号場で貨物列車と列車交換。
下白滝駅 駅
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白樺林。すっかり落葉しています。
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旧白滝駅
2016年3月に廃駅となりましたが、営業当時に「旧」という文字が最初に置かれている駅名はJR各社で唯一だったそうです。
雪を被った山が見えます。方向的には屏風岳(1793m)か平山(1771m)あたりでしょうか。旧白滝駅 駅
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白滝駅手前の風景。
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上白滝駅跡
上白滝駅 駅
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有明山(1635m)、天狗岳(1553m)あたりでしょうか。
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上白滝駅跡を過ぎると線路上に雪が残っています。この旅で初めて、後にも先にもここだけでした。
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石北トンネルを抜けると、
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上越(かみこし)駅跡
石狩・北見国境の表示があります。
1975年(昭和50年)駅を廃され信号場になっています。 -
旭川紋別自動車道E39の高架橋です。こういう便利な高速道路が並行してできると、石北本線の先行きも厳しそう。
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中越信号場
ここもかつては中越駅でしたが、2001年(平成13年)廃止されています。 -
石北本線はこの辺りから留辺志部川と並行して走ります。
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9:01 上川駅に停車。
上川駅 駅
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石狩川
留辺志部川はこの上流で石狩川に合流しています。 -
面白い形は江差牛山でしょうか。この付近に江差牛遺跡という縄文遺跡があります。
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安足間駅で列車交換。
安足間駅 駅
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滔々と流れる石狩川。
「石狩川は、大雪山系の石狩岳にその源を発し、層雲峡に代表される渓谷を流下して上川盆地に至り、道北の拠点都市旭川市で忠別川、美瑛川等の支川を合わせ、神居古潭の狭窄部を下って石狩平野に入ります。石狩平野に入ると雨竜川、空知川、幾春別川、夕張川、千歳川等の支川を集め、最後に道都札幌市の中心部を流れる豊平川を合わせ、石狩湾で日本海に注ぐ流域面積14,330km2(全国第2位)、幹川流路延長268km(全国第3位)の1級河川です。 」国土交通省HP -
上川盆地では水田の整備が盛んに行われています。
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北嶺山(672m)
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大雪頭首工
農業用水取水用の堰です。
この堰の袂に「永愛橋跡」と書かれた石碑があります。愛別橋の初代は,永愛橋の名の吊橋だったそうです。 -
穀倉地帯です。
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右端の最高峰 旭岳(2291m)をはじめとする2000m級の大雪山系がうっすらと見えました。
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牛朱別川
この先で石狩川に合流します。 -
東旭川駅で列車交換。
東旭川駅 駅
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9:44 旭川に到着。
コインロッカーに荷物を預けて街歩き。旭川駅 駅
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旭川はこれまで訪れた都市と違い大都会。活気があります。
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旭川らぅめん青葉本店
旭川ラーメンの代表格。最初に訪れました。
外観写真を撮り忘れたので2時間半後に再訪、ちょうど女将さんが行列整理に表に出ていたので記念写真をお願いしたら、快く応じてくれました。全国のラーメン店のお手本です。 by beanbagさん旭川らぅめん青葉 本店 グルメ・レストラン
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麺・スープ・チャーシューとも完璧。大満足です。
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そこから旭川電気軌道バスで向かったのは、
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中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館です。
旧陸軍第七師団の旭川偕行社として使用されていた建物です。この建物は、師団将校達へ向けた集会所・社交場や迎賓館となる目的で建設されたもので、その歴史やデザイン(コロニアルスタイルの擬洋風建築としての特徴と各部の意匠)などが認められ、1989年(平成元年)に国の重要文化財に指定されています。中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館 美術館・博物館
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美しい玄関ポーチとベランダ。
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傍らの六角堂も趣があります。
彫刻に興味がないわけではありませんが、時間の都合で美術館の見学は割愛。 -
井上靖記念館
若い頃、何作か読んだので興味がないわけではありませんが、こちらも割愛。旭川市井上靖記念館 美術館・博物館
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春光バスセンターから折り返して、
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スタルヒン球場です。
ヴィクトル・コンスタンチーノヴィチ・スタルヒンは、ロシア帝国生まれ、北海道育ち。沢村栄治と並ぶ日本プロ野球黎明期の大投手です。スタルヒン球場 公園・植物園
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北鎮記念館
屯田兵や旧陸軍第七師団の歴史、陸自第2師団の活動などに関する約2,500点の資料を展示している陸上自衛隊の広報施設です。北鎮記念館 美術館・博物館
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旧陸軍第七師団哨所
入り口に建っています。 -
2階が資料展示室です。
旭川は、1885年(明治18年)に北海道の開拓と防衛を兼ねて設置された屯田兵の入植により開拓され、その後、屯田兵を母体として1896年(明治29年)5月12日に陸軍第七師団が編成されたことにより発展して来ました。ここは旭川の歴史を知る上で必見の場所です。 -
北辰旗
北海道開拓のシンボルです。 -
下の写真が屯田兵入植集合写真です。1875年(明治8年)に撮影された最古の写真とされています、
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屯田兵手帳
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屯田兵の服装
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わら長靴など
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生活用具
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村田猟銃(上2挺)と当時のアメリカ製の銃の比較
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山鼻屯田開墾の図
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日清戦争(1894~95年)
臨時第七師団が編成され東京で待機中に講和条約成立により復員。 -
1896年(明治29年)5月12日第七師団発足、師団司令部は旭川に置かれました。
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1904年(明治37年)、日露戦争に出征し、旅順攻略戦・奉天会戦に参加します。第七師団は乃木第3軍に編入され、203高地攻略作戦の主力部隊となりました。
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1917年(大正6年)2月から1919年(大正8年)4月までシベリア出兵に参加します。
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大東亜戦争では、1938年(昭和13年)2月に関東軍の指揮下に入り満州に派遣されますが、第七師団は北辺の守りを担う重要師団であり、翌1940年(昭和15年)に北海道に帰還しました。
師団本体は1940年(昭和15年)8月に天皇直属隷下に置かれ以後、「動かざる師団」として北海道に在り続けました。 -
一方、1942年(昭和17年)に一木支隊を編成し、ミッドウェー島からガダルカナル島に派遣しますが、2,000名の部隊のうち、生存者は約200名という悲惨な結果に終わります。
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また、北海支隊を編成してアリューシャン列島のアッツ島へ派遣しますが、1943年(昭和18年)5月米軍の総攻撃に遭い、残存兵130名は全滅します。大本営は初めて「玉砕」という言葉を使いました。
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ゴールデンカムイって何?
北鎮記念館は、ここには紹介しきれないくらい膨大な資料を集めた充実した博物館です。入場無料なのでぜひ訪れてください。
また、トイレを借りましたがさすが自衛隊、ピッカピカに掃除されています。 -
護国神社へも参拝しました。
北海道護国神社 寺・神社・教会
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ふたたびバスで、
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旭橋を渡り、
旭橋 名所・史跡
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旭川平和通買物公園へ。
映画『翔んで埼玉』じゃないですよ。平和通買物公園 名所・史跡
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平和通と交差するこちらは光の絵本通りと呼ぶそう。市役所から常盤公園に繋がる遊歩道です。
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平和通買物公園は、ライブハウスや
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今年7月に開業した「旭川はれて」飲食店街や
(杉村太蔵ってこんなことやってるんだ!) -
佐藤忠良『若い女・夏』の彫像、
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マチバルなどが集まるオシャレな通りです。
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旭川駅に戻って来ました。
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2011年(平成23年)に完成した旭川駅の新駅舎は、数多くの建築賞を受賞しているそうで、設計者の内藤廣は「これだけの空間密度を持った駅舎は、世界的にみても例がない」と述べています。「日本一豪華な駅」とも言われています。確かに!
旭川駅 駅
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プラットフォームの造形も力強い。
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13:35発 特急サロベツ1号 稚内行が入線。
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自由席ですが予想通りガラガラ。
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士別を過ぎ、天塩川を渡ります。この後、宗谷本線はずっと天塩川と並行して走ります。
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いかにも北海道らしい風景。14時を過ぎるとあっという間に暗くなります。
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名寄駅
意外なほど乗降がありません。名寄駅 駅
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名寄川
この下流で天塩川に合流します。 -
智恵文大橋
国道40号バイバスの自動車専用道 名寄美深道路の橋です。 -
林の向こうは天塩川。何気にハクチョウが泳いでいたりします。
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にわか雨が降っているようです。
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15時半前ですが太陽はもう山の向こう。
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15:24 音威子府駅に停車。
音威子府駅 駅
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音威子府から天塩中川の間は絶景区間。
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イチオシ
蛇行する天塩川と行きつ戻りつ。
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美しい中洲もあります。
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北海道命名之地もこのあたりにあるはず。
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川面に霧が漂います。
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15:54 そろそろ日没です。
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15:56 天塩中川駅に停車。
天塩中川駅 駅
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この辺りで天塩川とはお別れ。
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美しい夕映。何を探しているかは、明日わかります。
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16:42 豊富駅で下車。他に10名弱が降りました。
豊富駅 駅
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寂しい駅前です。
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旅館の送迎車が待機してくれています。電話予約済みです。
途中の道は霧が深くて何も見えません。 -
川島旅館
今宵の宿です。かなり長尺になったので、ホテルの様子は別途、スピンアウトで記述します。豊富温泉 川島旅館 宿・ホテル
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この日は皆既月食。北海道では18時~20時に観測できますが、霧が出ているので朧月です。
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本日の歩数は12,206歩、歩行距離8.2km。
旭川市内観光で歩きました。
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