2022/09/18 - 2022/09/18
9位(同エリア40件中)
さっくんさん
遂に最終日となりました。出発迄の半日、もう一度アルジェを散歩しました。ムザブの谷でも、此処アルジェでも、素敵な人々の支えあって最高の旅となりました。アルジェリアは厳しいヴィザも手伝って、未々旅人の少ない国ですが、それ故にイスラームの良いところが色濃く残されていて、ホスピタリティー溢れる人が多かったです。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- その他
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遂に最後の朝になってしまいました。
いつもの様にホテルの屋上に登って朝の景色を楽しみます。 -
静かに朝陽が登ってきました。
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最終日の朝は、いつだって複雑な心境になります。とても大切な友達に別れを告げなくてはいけない朝の様な…。
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三年ぶりの旅だったので、いつも以上に感情移入出来た旅でしたが、それは三年ぶりだけでは無いでしょう。
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ムザブの谷は想像以上でしたし、アルジェも期待値が低かった自分を恥じる素晴らしさでした。
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最後の朝食はほんの軽めで。
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昨日、食べ残してしまったシャワルマを巻いて、お弁当にして最後のお散歩に出掛けましょう!
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アルジェリア人は、お隣モロッコと打って変わってまともな?人達でした(笑)街を歩いていても、あまり話しかけられる事もありません。構ってチャンの私には、ちょっと物足りないぐらい。
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でもいざ自己紹介が終わると、敬虔なムスリムならではの言葉を返して下さる人が多かったです。その言葉はWelcome 。未だその国に慣れずに幾ばくかの不安を抱えた旅人にとって、こんな嬉しいフレーズはありません。私の経験で一番多くのWelcome を頂いたのはイエメン、続いてパキスタン。そして此処アルジェリアでも沢山のWelcome を頂きました。
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これは昔交易で生きたムスリムの人々の習慣に起因していると言われます。旅の商人を持て成し、自分達の街の評判を旅の商人達に広めて貰う。昔は交易ルートに当たるか外れるかで砂漠の街の命運が別れましたから、彼等は必死で旅人をもてなしたのです。
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旅で出逢った人々と互いの言葉を教え合うのは楽しい旅のひとときですが、1に「こんにちは」2に「ありがとう」迄は各国共通だと思います。そしてムスリムは大抵3番目に「Welcome って日本語では何て言うの?」と聞かれます。それだけ彼等にとってWelcome は大切な言葉なのでしょう。
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私は訪れた国の国民一人一人のそんな言葉こそが最大の「おもてなし」だと感じます。ハード面でのサービスの充実だったり、物品の提供は有り難く感じても実は記憶に残りません。でも人々から頂いた暖かい言葉って忘れ無いんですよ。
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地下鉄に乗って、一気にマルティール広場までやって来ました。此処から海岸沿いを散策してホテル迄散歩を続けます。
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アリ・ビッチーヌ・モスク。
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駅前には遺跡も残されています。
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何度も通り過ぎたジェイデッド・モスクもこれで見納めです。
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アルジェリアはヴィザの件もあって、未々訪れ難い部類の国と言って良いでしょう。でも訪れて見て、それが只の欠点とは思えない、いや必要な事かもしれないとさえ感じています。
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と言うのも例え自由に観光出来る体制が整ったにせよ、ムザブの谷やアルジェのカスバ等、入場に制約のある見所が多いからです。そしてそれは其処に暮らす住民の要望でもあり彼等の文化を保つ為に必要な事でもあるからです。
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アルジェのカスバの細い路地を大勢の観光客が闊歩する光景は、あまり想像したくありませんし、ムザブの谷でその様な事態が起これば、他者との接触を禁じられている既婚女性が街を歩く事が出来なくなってしまいます。
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歴史的建造物は最悪破壊されたとしても修復が可能ですが、人々の文化は外界の影響を受け易く、一度失われてしまうと二度と元には戻りません。
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過去に訪れて素朴さに魅了された街が、その街が世界遺産に認定された後に訪れれば、素朴さの微塵も感じられない商売じみた街へ変貌していてガッカリさせられた事があります。
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何事も便利で、簡単で、快適に、とシフトしていく世の中ですが、そればっかりでは無いと私は思うのです。
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例えばペット業界です。現状の対面販売なら気楽に簡単に好みのペットを買える事でしょう。一方その分安易に購入した結果、相性が悪かった。引っ越しするから、そんな安易な理由でペットを手放してしまう飼い主さんも多いです。また対面販売を行う事で必ずや不良在庫として処分されるペットが発生します。我々の便利や快適の為に動物の命を犠牲にするのは如何なものでしょう?欧米の様にひと手間かけないとペットが手に入らない仕組みを作る事で、本当にペットを飼い続ける遺志のある飼い主さんの元にペットが届く様にする。それこそが飼い主さんとペット、双方がWinWin の関係が築けるのでは無いでしょうか?
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旅も同様に思うのです。勿論誰でも大歓迎な場所があっても良いのですが、一定の敷居を用意して、その手間をかけてでも本当に其処に旅したいと思う人だけが旅出来る場所もあって良いと思うのです。ヴェネチアで観光公害と言うものが議論されたり、京都の諸問題も然りですが、旅人もその在り方について問われていると思います。
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そんな事を考えてしまうのも、アルジェリアが素敵な国だったからこそです。これからアルジェリアを訪れるだろう旅人がWelcome!と歓待される様、自戒の念も込めて。
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海岸から一層上がった階層にはフランス建築がズラリと並びます。上階からは地中海が見渡せます。
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港を出て直ぐに鉄道駅がありました。
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それにしても旅立つ前は治安の問題の指摘を多く見かけました。未だに「イスラーム圏だから治安が悪い。」と偏見過ぎる人もいる我が国ですから、そんな心配何処吹く風で訪れましたが、結局何一つのハプニングさえ遭遇しませんでした。一体治安が悪いとは、何処からソースを集めているのでしょう?アルジェリア戦争後の荒廃した姿でしたらもう60年前の姿です。そろそろアップデートしないとね。
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実際5大陸全てで自由気ままに街を歩きました。その中で明らかなスリ未遂が一番多かったのはヨーロッパです。確かにリオデジャネイロ脇道でストリート・チルドレンに囲まれた時の様な暴力的治安の悪さは感じませんが、ポーランドのクラクフからプラハに向かう夜行列車の私のコンパートメントに、無人だと思ったのか、数人の男が意識を失った被害者を連れ込み、私の横で堂々と被害者の金品を探り始めた時は、もう助けるなんて高尚な気持ちが起こる筈も無く、只々地蔵に成りきるしかなかったです。
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帰国便でたまたまオランダへ旅した人と出逢い、アルジェリアは危なくなかったかと尋ねられましたが、私からすればアムステルダムのダム広場界隈の方が100倍恐いと思います。アル中、薬物中毒、暴力沙汰、スリ、窃盗etcなんでもござれで、だからこそピーター・アーツの様な喧嘩上等の方々が用心棒として働いている地域です。アムステルダム滞在中は宿が安いのでダム広場で寝泊まりしましたが、カスバの夜より百倍恐かったです。街歩いてると飾り窓のBBAに挑発されるし(笑)
本当、人のイメージってあてにならんものだとつくづく感じます。未だイスラーム圏で恐い思いした事一度もありません。 -
イスラームは資本主義社会の国々は愚か、日本よりもずっと盗むと言う行為に罪悪心が高いです。これはイスラームが交易を中心に栄えた文化だった事が起因しています。また窃盗に対する刑罰も重く、一昔前のイエメンでは何度も窃盗で逮捕されると手を切り落とされたとか…。そんな訳で敬虔なイスラームの国では、旅人が一番遭遇する可能性が高い窃盗を心配する必要性が薄いのでリラックス出来るのです。(世俗してしまった国は他の地域同様の警戒は必要。)だからヨーロッパを自由散策する時は完全武装して望む私ですが、アルジェリアでは日本にいるのと何ら変わらない格好で歩いていました。
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ローマの彫像とアラビア語のコラボ。偶像を忌避するイスラームではあまり見かけない光景です。
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今回の旅も素敵な人々の支えあって念願が成就しました。ムザブの谷のガイドも通訳もこなすドライバーさん、パリジャン氏を始めローカル・ガイドさん方々、そしてカスバの自宅へ招待して下さったアルジェのガイドさん。本当に素敵な旅をありがとう!そして二つの街のホテルのスタッフさんも仲良くしてくださってありがとう!そして街歩き中に構ってちゃんの私を構ってくれた人々そして猫ちゃんにもありがとう!
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そして日本の旅行会社及び担当さん。本当にお世話になりました。元々バックパッカーな私ですがイスラームをテーマにして旅を始めて以来、どうしても外したくない物件、こだわり等出てくると、バックパッカー・スタイルだと覚束ない行き先も出てきます。でも性分的に団体ツアーは最後の手段にしたい。そんな我が儘な願いを何度も叶えて頂き、信頼している会社です。今回も旅の途中での微調整も迅速に対応して頂きました。本当にありがとうございます。
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これだけ良い旅になると、青春ドラマみたいに地中海に向かって雄叫びあげたくなります(笑)
国に帰って呆けてしまわないかな?
日本に馴染めるかな?
ちと心配です(笑) -
此処で海沿いの道とはサヨナラです。
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此処からはホテル迄坂を登っていきます。
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アルジェリアをフリーで歩いて、食の部分ではちょっと苦戦しました。外食の文化が少ないのでしょうか?シャワルマ、ケバブ等の軽食は見かけますが、レストランは数が少ないです。
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オープンカフェは所々に見かけますが、食事はあっても軽食程度、それも少数で圧倒的にスイーツを売りにしているお店が多いのです。ホテルの朝食もスイーツばっかりでしたし、アルジェリアの人々は甘党が多いのでしょうか?
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敬虔なイスラーム諸国を旅していて、私の大好きな挨拶の仕草があります。それに再会出来た事もアルジェリア訪問で嬉しかった事の一つです。
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それは、挨拶、歓待、感謝等、気持ちを伝える時に右手をそっと軽く自分の心臓を当てる仕草です。簡単な動作ですが、心から~って気持ちが伝わって来て好きな仕草です。
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挨拶って人と人との基本だと思います。食券制前払いのお店で、若いのが「ご馳走さまでしたぁ!」なんて声をかけて店を出ていく姿見ると、この国も未だ捨てたもんじゃないなぁ…と頼もしく感じます。
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歳のせいでしょうか?以前なら貪欲に次から次へとどんどん進んでいく旅を好みました。でも、この頃はお気に入りの街には数日設けた方がしっくりとくる様な気がします。
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当初はアルジェ滞在が長過ぎるかな?と思っていましたが、ガイドさんにしっかり案内して頂き、更に自分の足で思う存分歩けた事で、アルジェを存分に楽しめたと思います。
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私はガイドさんのいる旅と、自由な旅は全く異質なものと受け止めています。両者それぞれ一長一短あります。ガイドさんがいなければ絶対知り得ない情報や体験もあります。イスラームと言うテーマを持って旅を始めて以来、その重要性は増しました。
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とは言っても元々バックパッカーなので集団で過ごすのは苦手ですし、例えガイドさんと二人りでも、全工程管理されると厳しく感じます。特に気に入った街なら自由に散策出来てナンボのものと思っています。ですから、その二つの旅の性格が満たされた、今回のアルジェ訪問は私の理想的な旅でもあったと思います。
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ですので私の我が儘な旅のアレンジを聞き入れ、陰で支えて頂いた日本の旅行代理店、および担当の方にも本当に感謝しないといけません。感謝しています。
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何度も何度も振り返りながら、ひたすら坂を登りました。このごった煮感が堪りません。
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ここ数日ですっかり馴染んだこの街も、数時間後には非日常と化してしまいます。
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飛行機に乗るのが嫌いな私にとって帰国の途は憂鬱です。
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嗚呼次に地中海を拝めるのはいつになるでしょう?その時迄…サヨウナラです。
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そう言えばアルジェリアの人々の印象的な別れの言葉があります。
「See you again!」
とか、ありふれた再会を期す言葉の後に「インシャッラー」と言うアラブ独特のフレーズを組み合わせます。 -
「インシャッラー」とは直訳すると「神がお望みなら。」となりますが、英語で言えばMay be に近い使われ方をします。もっと踏み込むと、相手を傷つけたく無いけど断りたいなんて場合にも便利なフレーズです。直接的な否定を嫌う日本人には便利なフレーズかもしれません。
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私がドバイでお土産やさんにしつこく商品を勧められ、「また明日来るから!」と逃げを打つと、今度は「絶対だぞ!約束だぞ!」と念を押されました。私は「了解!約束するよ!…インシャッラー!」と返すと、東洋人の私からそんなフレーズが返って来るとは思いもしなかったのでしょう。やり取りを静観していたアラブ人達が拍手喝采、私の一本勝ちで店主は両手を挙げて苦笑いでした。
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でも、この場合は再会を強要しようとしない、アルジェリアの人々の優しさだと受け止めました。
「また逢いましょう!神が望むなら…」
神様が望んでくれると良いな…。 -
チェックアウトを済ませ、後は送迎のドライバーさんを待つのみです。ホテルのロビーで同じく待っていたオーストリアから訪れた旅人と出逢いました。彼女は気象のお仕事で世界を飛び回っているとの事、私が日本に帰国する事を知ると、最早九州に上陸した台風の話題で大いに盛り上がってしまいました。そんな中訪れたドライバーさん。
この時ばかりは彼の顔が死刑執行人に見えました。楽しかったアルジェリアを後にして、敢えなく私は空港へと連行されるのでありました。 -
PCR検査、ファスト・トラックをクリアした私の最後にして最大の難関がありました。アルジェリアには外貨持ち出し禁止と言う決まりがあります。ですので旅行者は入国時に持ち込んだ外貨を申告し、書類を作成し、その範囲で外貨を持ち出せる事になります。しかし私は入国時、「マネー持ってる?」と質問した係員を金せびる悪徳係員と思い、追っ払ってしまったのです。によって私の持ってる外貨は不正所持とみなされます。バレれば良くて罰金、悪ければ没シュートだそうです。ネットによると、結構マジになって調べられるそうです。
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直前に外貨検査の厳しさを知り出川状態の私でしたが、死んだオカンの言葉を思い出しました。
「さっくんは間抜けなんだから、海外行くなら靴下の中にお金忍ばせておくんだよ!」
(流石オカン!この時の為の格言だったのね!)
私は洗濯物の靴下をわざとグチャグチャに脱ぎ、札束を小分けにして入れ、それをパンツやシャツでくるみ、洗濯物のビニール袋に入れてギュッと方結びしました。 -
当日、出国審査を抜けた後の手荷物検査で、やはり外貨所持の検査がありました。
「マネー持ってますか?」
(この軽い表現はやめて欲しいです。誤解してしまいます。)
「一文無しです。」
「では、調べさせて頂きます。」
財布は当然カードとジャラ銭のみ。バックパックを開けられ、ファスナーのあるものは開かれました。バレたら本当の一文無しです。ポーカーフェイスが肝心です。洗濯物の袋も取り出されましたが、衣類と判断したのか開封する事はありませんでした。私の勝ちです。天国のオカンありがとう!これで無事帰国が叶います。 -
帰りの飛行機は…キツイです。飛行機…大嫌いなので…
今回の旅も、素晴らしい旅になりました。今年の漢字的に一言で纏めるとすれば…間違いなく「感謝」の二文字で決定だと思います。これしか思い浮かびません。これを越える表現は無いでしょう。
勿論最後まで読んでくださった皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございました!
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