夏休みの思ひ出・・・四季育む宿 然林房 ＆ おまけの源光庵

2022/08/19 - 2022/08/20

はるか昔、社会人一年目の頃のこと。仕事で外国人のアテンドをした際、京都市内在住にも関わらず「pacorinさんもついでに泊まりなさい」と、現在の「ホテルオークラ京都」に泊まったことがありまして。「こんなに家から近いところに泊まるなんて贅沢だなぁ」と思ったことを覚えているのですが。

記憶をもっと遡ると、小学校の夏休み、すでに地元でのお泊まりを楽しんでいたことを思い出しました。あの頃から随分経つけど、今はどうなっているんだろう・・・と、数十年ぶりに泊まりに行ってみることにしました('ω')ノ

四季育む宿 然林房
https://www.nenrinbo.com/

エリア 今出川・北大路・北野(京都)

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

鷹峯と聞いてピンとこられる方はなかなかの京都通ではないでしょうか。北区のはずれに位置し、標高は160ｍ。京都タワーのてっぺんと同じぐらいの高さなので、洛中に比べると少し涼しいところです。

四季育む宿 然林房 宿・ホテル

さすがに何十年も経っているのですっかりきれいに改装されていますね。pacorinの記憶にあるのはプールで遊んだこと、鱧が出てくるお料理が美味しかったことだけです。

このエリア、こどもの頃からしょうざんリゾートのプールやボウリングで遊んだり、玄琢のフランス料理屋によく行っていたので、馴染みのある場所だったのですが・・・いつに間にか高級ホテルが沢山できちゃって、全く寄り付かなくなりました。プール＆中国料理「楼蘭」でのお食事セットプランがお気に入りだったけどプールは閉業したし、「しょうざんボウル」の跡地がヒルトン系列の最高級ブランドホテル、ROKU KYOTOですからねー。

然林房は広い敷地に本館やら別館やら色々建っていて、こんな中庭もあります。よくこんな辺鄙な場所で潰れずにやってるなーと思いましたが、口コミを見ると修学旅行生の利用が多いようですね。

2018年に改装された、新館・光林棟の和洋室です。両親と一緒の時はベッドのある部屋を選ぶようになりました。毎月のように旅行に出かけていた二人ですが、父が旅行に行けなくなったので、母のストレスを解消すべくご近所お泊まりを企画。「久しぶりに行ってみるか、然林房！」とやってきました。

pacorinはこちらにお布団を敷いてもらって寝ます。

1秒も待てない人々を制して部屋が荒れる前にそそくさと写真を撮ります。

しかし、油断するともう布団がめくられている(*'ω'*)

窓を見下ろすと・・・

懐かしのプールです！昔は今ほど暑くなくて、涼しい鷹峯にあるここのプールの水はとっても冷たかったのです。只今の時刻は16時30分、プールは17時まで。

30分間のプールタイム☆彡
この風景、懐かしすぎます。BBQができる二階のテラス部分は昭和のまま、更衣室の辺りもボロいままで、ここだけ時が止まっているようでした。宿泊客は自分の部屋で着替えたりするし、直接お風呂に行けるからプールの更衣室は利用しないもんね。

探せばここでスクール水着を着て、真っ黒に日焼けした写真が出てくるはず( *´艸｀)

ガラガラのプールで100mほど泳いで（疲れた）、水中ウォーキングでカロリー消費した後は、強烈な西日が差し込む貸切状態の中浴場でサッパリと。大浴場か中浴場のどちらか片方のみOPENということなので、この日の宿泊客は少なかった、ということですね。

お食事会場の担当はインターナショナルな方々でした(*^-^*)

昔はお部屋食だった気がするなー。２－３回来ていたと思うのですが、こどもながらにお料理が美味しかったと思っていたんですよね。　「ずいき」、好きな食材です。

先付　枝豆豆腐 いくら 海老 枝豆 蓮根 銀餡
八寸　白ヅイキごまよごし 鯖寿司 ほうずきトマト 稚鮎甘露 バイ貝 川海老
鶏寄黄味焼 花丸胡瓜諸味噌

料理人さんは当然変わっているだろうけど、なんかちょっとこの洗練されていない雰囲気というか、たっぷり出てくるところは変わってない気がする(*^-^*)

冷吸　山芋とろろ 帆立 じゅんさい オクラ　（器が大きい！）
向附　焼き鱧 鯛 カンパチ イカ　

焚合　小芋 冬瓜 十菜ひろうす 鴨ロース 紅景麩 三度豆 銀餡

これこれ！記憶の中のイメージ通りの焚き合わせ！冷たい銀餡がたっぷりと、冬瓜とか鴨ロースとか好きなものばかっり♪美味しかったです。

焼物　鮎塩焼 たで酢 牛しぐれ煮

夏といえば鮎と鱧ですよねー。

小鍋　鱧鍋 白菜 えの木 水菜 湯葉

庶民的なビジュアルの鱧鍋( *´艸｀)　ちょっと骨切りが雑だったような気がするけど、ボリュームたっぷり。

台物　和牛陶板焼

赤身の柔らかいお肉でした。

五目御飯にデザートまでしっかり美味しくいただき、すっかり満腹＆満足いたしました。

再度お風呂に入って、お部屋で本を読んだりのんびり過ごしていたのですが、時々天井から（？）、ドーン！という音が聞こえてくるではありませんか( ﾟДﾟ)
天井だけでなく壁も時々揺れていて、どこかのお子様が暴れているのか？と思っていました。

お子様ならそのうち寝るでしょ、放置していましたが、23時58分（時計見た）に壁がドーン！ってなった時にカチンときて、フロントにお電話。「小さいお子様がいらっしゃるお部屋があるので申し入れます・・・」ということで、0時過ぎにようやく静かになりました。

きれいに改装しても建物自体が古いから、音が伝わりやすいのかしらねー？けど、壁が揺れるって相当じゃない？せっかく街中から離れた静かなところに来てるのに、音に悩まされるなんてね。それさえなければとても良かったのですが。周りのお客さんの当たりハズレってあるよね。

おはようございます。和定食の朝食をいただいてチェックアウト。

外観の写真を撮っていたら、散歩をしていたおじいさんが「どちらから来はったん？」と。「すごそこ、近所です。地元民（笑）」って答えたら、「そんでここに泊まってはったん？」と驚かれました( *´艸｀)

せっかくなので観光して帰ります。お宿のすぐ近くにある源光庵に寄り道です。

曹洞宗　源光庵
https://genkouan.or.jp/

源光庵 寺・神社・教会

紅葉の時期には大人気のお寺です。

貞和2年（1346）、臨済宗大徳寺2代・徹翁国師によって開創され、元禄７年（1694）に加賀・大乗寺27代・卍山白道禅師が住持、以降、曹洞宗の寺院となりました。

本堂は卍山禅師に帰依した金沢の富商・中田静家居士の寄進によって元禄7年に建立されたそうな。北陸にゆかりがあるお寺なんですねー。

拝観料は400円。靴を入れるビニール袋が配布されないので、置いてあった靴用の紙袋を10円でいただきました。チャリーン♪

あ、この香炉、どっかで見たことある・・・。お香の松栄堂だわ( *´艸｀)

山口雪渓による襖絵。江戸時代中期の京都で活躍した漢画系の絵師だって。

こじんまりとしたお庭。

これなあに？

まだ10時過ぎなので、人も少なくゆったりと拝観できます。

これは有名じゃないやつ( *´艸｀)

かわいい掛け軸。

あっ、あの丸い窓は・・・。

*:.。.:* ゜( n´∀｀)n゜*:.。.:*

はい、これが有名な「悟りの窓」・「迷いの窓」でございますー。

悟りの窓の円型は「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現しています。
迷いの窓の角型は「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表しています。
（HPより）

2014年にJR東海の「そうだ 京都、行こう。」のポスターになりました。

紅葉が、宇宙や人生の話になってしまうとはね。

紅葉もいいけど、緑の季節も良いね。

こちらでもう一つ有名なのが、伏見城遺構の血天井です。

慶長5年（1600）7月、徳川家康の忠臣・鳥居彦右衛門元忠一党1800人が石田三成の軍勢と交戦し討死、残る380余人が自刃して相果てたときの恨跡です。伏見城の床板が供養のため、お寺の天井板になったんですね。

足形、わかりますか？

こちらは手形跡。

ちょっと離れたところから。

宇宙を感じる？

建物が良い感じに古いのがいいね。

なんとなくパシャリ。

プーチン！これを読みなさい！！

静かな朝のひと時でした。

ゆっくり見て40分程度でした。

それではお暇いたしますー。

小学生だったわたしが中年になったんだもの、そりゃ親も年とりますわな・・・。

お寺に1ミリも興味がない父がチェックしていた、鷹峯にあるパン屋さん。京都のパン好きには人気のお店らしいです。ハード系のパン中心かな。ランチ用に買って帰りました。ちなみにpacorinはパンにこだわりがないので、京都のパン屋に全然詳しくありません(ﾉ)･ω･(ヾ)

以上、夏の一コマにお付き合いいただきありがとうございました('ω')ノ

この旅行記へのコメント （4）

• yumikenさん 2022/10/01 11:49:57

  足跡クッキリ( ;∀;)

  こんにちわ～pacorinさん♪
  
  11月の京都旅行で上賀茂神社と併せて行きたいと思っていた源光庵。。
  やっぱり混み混みですよねぇ～( ;∀;)
  紅葉と丸窓。。見てみたいなぁ～覚悟して行かなきゃですね(^^;
  
  血天井は本当に生々しいですよねぇ・・・足跡っていうか足の指跡が(ﾟДﾟ;)
  京都のお寺さんって血天井のお寺さん結構ありますよね。。
  三千院に近い宝泉院にもあるし・・
  それだけ京都は長い歴史の中で争いが多かったって事ですよね。。
  争いと言えば。。プーチン！これ読みなさい！！私も同感です(;^ω^)
  中国も同調していて。。日本大丈夫？？って不安になります・・
  
  pacorinさんの前回の旅行記で紹介されていた”ちもと”さん(*^^*)
  一休.comで検索したらランチがお手頃で、すっごく気になったスフレ茶碗蒸しが食べたくて予約しようかと思っています(*^^)v
  鯛ご飯も美味しそうだし♪
  あっ！そうそう・・食べて来ましたよぉ～小樽の”なると”で半身揚げ(^O^)
  本当に外パリで中ジュワーでした♪
  身が締まっていたのか凄く食べ易くてあっと言う間に食べちゃいました！！
  情報ありがとう御座いました♪
  
  yumiken

  pacorinさん からの返信 2022/10/02 21:55:21

  Re: 足跡クッキリ( ;∀;)

  yumikenさん、こんばんは☆
  
  お、11月にご来洛ですか♪最近京都駅でも人が増えてきたなーと感じるので、紅葉の季節はなかなかの人出になるのではと思われます。まだインバウンドが本格的に増えない今年は外国人が少ない最後のチャンスかな？？
  
  時代をさかのぼると日本でも戦ばかりしてた時代があったんですもんねぇ・・・今はVRの時代なんだし、領土争いとか、なんちゃら帝国復活！みたいな昔の価値観で血を流すようなことは本当にやめてほしいですよね。にしても、血天井は供養のためとは言え、なんだか怖いー(ﾉ)･ω･(ヾ)
  
  彩席 ちもとの「玉子宝楽」気になっちゃいました？ランチはお手頃だし、場所も観光に便利なところなのでおすすめですー(*^-^*)　それと、「なると」の半身揚げ。kenさんが禁酒されていたようなので、「まさか、半身揚げをビールと一緒に食べないなんて、ありえないよね。北海道で解禁するよね？」と気になっていました（笑）
  
  pacorin

• エヌエヌさん 2022/10/01 01:19:12

  あるある。

  pacorinさん
  
  夜中に失礼しまっす。
  子供の頃の思い出の場所が残っているって素敵なことですよ。（＾∇＾）
  
  プールサイドからみた2FのBBQスペースがなんともレトロで良いですな。
  
  エヌエヌは旅館で働いてますが、同じ様なお叱りを受ける事があります。
  
  子連れはなるべくまとめるのですが、上手くまとまらない場合もあります。
  でお隣や上階から騒音です。
  
  ご存じの様に最近の親御さんは注意をあまりしない方がいらっしゃいますよね？
  その様な家族連れに当たってしまうと・・
  中には注意しに伺っても「うちじゃありません！」って認めない輩もいらっしゃいます。
  認めても再発→再度お叱りなんてことも
  
  中々大変なんです。（ ; ; ）

  pacorinさん からの返信 2022/10/02 21:35:23

  Re: あるある。

  エヌエヌさん、こんばんはー。
  コメントありがとうございます♪
  
  京都の古いホテルは、老朽化と競争に勝てず閉業するところも多いのですが、思い出の旅館がひそかに存続していてうれしかったです(*^-^*)
  レトロなテラス、今じゃウッドデッキなんかに改装するところが多い中、笑ってしまう程昭和テイストで、わたしにとっては懐かし度MAXでした( *´艸｀)
  
  エヌエヌさんは旅館にお勤めなのですね。お子様は旅先ではしゃいでしまうのもわかるのですが、あんまりにも遅い時間までだとねぇ・・・野放しされるお客様だとお宿の方も困ってしまいますよねぇ。ちなみに、お宿の方は「上の階に同じタイプの部屋を用意しましたので、移動のお手伝いもいたしますが・・・」と言ってくれましたが、真夜中の部屋移動なんて面倒だし、静かになったので丁重にお断りしましたー。大変なお仕事だなーって思います。
  
  pacorin