2022/06/25 - 2022/06/25
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j-ryuさん
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☆福島県鏡石町の鳥見山公園で咲き誇るハナショウブと
棚田の谷地で原種のノハナショウブを愛でてきました。
華やかなハナショウブの原種はノハナショウブだと言うことは
多くの方がご存知だと思いますが、そのノハナショウブを
自然の中で見たことのある人はそう多く無いかも知れません。
ノハナショウブは国公立公園の湿地などで見る機会はあるものの
全国25都府県で絶滅危惧種に指定され
里地では中々見られなくなりました。
私の町の花はアヤメでそのアヤメに因んだ大きな花菖蒲園があり
ハナショウブが見頃になる頃に原種のノハンショウブも見頃になります。
ハナショウブの姿や色彩が品種改良で華やかになっても
野生のノハナショウブと見頃が同じなのは
育ちこそ違えやはり切っても切れない血脈なのかも知れません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
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☆鏡石町鳥見山公園ルートMap
※Googl Earthに加筆
https://www.google.co.jp/maps/@37.2588036,140.3598415,5485m/data=!3m1!1e3?hl=ja
鳥見山公園は東北道鏡石スマートICから車で8分。
IR東北線鏡石駅から車で5分。 -
☆福島県鏡石町ルートMap
※鏡石町HPより
http://www.kagamiishi-nk.com/kanko/index.ph
鏡石町は福島県の中通り南部に位置し、西に釈迦堂川、東に阿武隈川が流れ、
標高280m台の平坦な台地にある。
年間平均気温は12℃前後で比較的温暖であり、
降水量は年間約1,170mmで寡降水量地域に属します。
2011年3月に発生した東日本大震災において、鏡石町では震度6強を観測しました。
この地震で鏡石町内の家屋の全半壊戸数は1000戸であり、
総戸数に対する割合は23%。
これは、同震災において津波被災のない内陸部の市町村では
矢吹町に次ぐ損壊率でした。 -
☆鳥見山公園Map (現地案内板)
約18haの園内では、春にはサクラがらんまんと咲き誇り、夏には町の花であるあやめが見事な紫色の花を咲かせ、1年中行楽客でにぎわいます。
鳥見山公園内には、野球場、陸上競技場、屋内プール、多目的グランド、
テニスコート、体育館等数々のスポーツ施設が整備されており、
一大スポーツワールドとなっています。
また、陸上競技場(サッカー場)は平成7年のふくしま国体の会場にもなりました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
鳥見山公園には大まかに分けて4か所のハナショウブ園があり
70種4万株のハナショウブが植えられています。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
こちらは公園外にある花菖蒲園です。
つまりメインの花菖蒲園のバックヤード的な存在です。
鳥見山公園とは道路一つ挟んだ水田地帯の一角にあります。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
役目はバックヤードですが私的には
整然と植えられた花菖蒲園より一見乱雑に植えられている
こちの方がナチュラルで好きです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
鳥見山公園には大きな駐車場が3か所あり
ハナショウブを見るなら西駐車場か南駐車場が便利です。
私は西側駐車場から園内に入り散策することにします。
なお、鳥見山公園は駐車場もあやめ園も無料ですが、
スポーツ施設だけは有料です。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
鏡石町の花はアヤメですが鳥見山公園のあやめ園は実はハナショウブ。
どちらもアヤメ科アヤメ属なので間違いではありませんが
詳細に分類すれると別の種なので混乱しかねませんね(--〆)。
植物学上のアヤメは鳥見山公園内の雑木林に自生していますが
ハナショウブより花期が早いのでこの時期は終わっています。
あやめ園のアヤメは全部ハナショウブです(^^;)。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
ハナショウブは日当たりと湿地を好みますが、乾燥した土地以外なら
畑地でも育ちます。
綺麗に花が咲かないのは、
乾燥よりも日照不足が失敗の原因になっている場合が多いです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
ナハショウブ園などでは開花期に株元まで水が浸っていますが、
カキツバタやキショウブなどと異なり、
ずっと株元まで水に浸っていると腐りやすくなります。
栽培上は開花期だけにとどめ普段は土が湿っている程度にします。
鉢植えの場合、初夏~夏の乾燥に弱いのでその時期は腰水栽培
(抽水栽培ではない)した方が無難です。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
ハナショウブは野生のノハナショウブをもとに、江戸時代から数多くの品種が育成され、現在2000、詳細に分ければ5000種以上あるといわれています。
大きくは江戸系・肥後系・伊勢系、長井系に分かれます。
花色が豊富でピンク~紫、青、黄色、白まで揃います。
花の形や咲き方も様々で、形は三映咲き・六映咲き・八重咲きに分かれ、
さらに咲き方によって細分化されます。
美しい花を咲かせますが花もちがとても短く、一週間もつかもたないかぐらいです。葉は細長く伸び主脈が目立ちます。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
◎江戸系 (この写真とは直接関係ありません)
江戸ではハナショウブの栽培が盛んで、江戸中期頃に初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、名所となりました。
旗本松平定朝(菖翁)が、60年間にわたり300近い品種を作出し、
「花菖培養録」を記し、ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られます。
こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となりました。
花びらの間に隙間がある三英咲きが多く、
江戸っ子好みのキリッとした粋な感じを持つのが特徴です。
また、庭園などに群生させて楽しむ目的を持って改良されてきたため、
病気や直射日光に強く栽培も容易で見事な群生美を見せます。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
◎伊勢系(この写真とは直接関係ありません)
三重県松阪市を中心に鉢植えの室内鑑賞向きに栽培されてきた品種群です。
伊勢松阪の紀州藩士吉井定五郎により独自に品種改良されたという品種群です。
昭和27年(1952年)に「イセショウブ」の名称で三重県指定天然記念物となり、全国に知られるようになりました。
花弁はちりめん状で深く垂れる三英咲きで、
女性的で柔和な感じの印象を与えます。
鉢植え栽培を主とし葉と花が同じ高さにまとまることが特徴です。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
◎肥後系(この写真とは直接関係ありません)
現在の熊本県を中心に鉢植えの室内鑑賞向きに栽培されてきた品種群です。
肥後熊本藩主細川斉護が、藩士を菖翁のところに弟子入りさせ、
門外不出を条件に譲り受けたもので、「肥後六花」の一つです。
満月会によって現在まで栽培・改良が続けられています。
菖翁との約束であった門外不出という会則を現在も厳守している点が、
他系統には見られない習慣です。
しかし大正に会則を破り外部へ広めてしまった会員がおり、
現在では熊本県外の庭園などで目にすることができます。
草丈は低めで花は堂々たる大輪で、花弁が僅かに重なり合う六英咲きが多く、
花、葉とのバランスもよく男性的な風格を備えているのが特徴です。
しかし、風雨に弱く群生美の点でやや劣る欠点がありますが、
肥後系の特徴を生かし庭植えでもよく咲き競う優れた品種が作出されています。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
◎長井系(長井古種)(この写真とは直接関係ありません)
山形県長井市で栽培されてきた品種群です。
1962年(昭和37年)、三系統いずれにも属さない品種群が確認され、
長井古種と命名されたことから知られるようになりました。
江戸後期からの品種改良の影響を受けていない、
少なくとも江戸中期以前の原種に近いものと評価されています。
現在、34種の品種が確認されています。
長井古種に属する品種のうち13品種は長井市指定天然記念物です。
江戸系より古い時代に栽培されたもので古種系とも呼ばれています。
草丈が高く花形も小さく野性的であるが花色が変化に富み清楚な美しさがあるのが特徴です。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
このあやめ園の花は全部ハナショウブですが
町の花はアヤメなので少しややこしいかも(^^;)。
町内の里地里山棚田の草地ではアヤメ(菖蒲、文目、綾目/アヤメ科アヤメ属)が
たくさん咲き地元では昔アヤメでは無く“カッコウと”呼んでいました。
”カッコウ”は、カッコウ(郭公)という鳥が渡ってきて鳴く頃
すなわち初夏の頃に花を咲かせる植物の総称で
カッコウと言う名の花は地方により様々でアヤメとは限らないようですが
当地ではカッコウと言えばアヤメを指します。
でも今はカッコウと言うのは戦前生まれの人くらいかも。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
水の張られたハナショウブ植栽地をあやめ田とかハナショウブ田などと
表現することもありますが、ここはまさに水田をハナショウブ用に転用したので
畦もありまさにハナショウブ田です。
ただここも花期以外は水を張ることはありません。
カキツバタやキショウブは常時水に浸かっていても大丈夫ですが
園芸種のハナショウブは常時水に浸かっていると根腐れしやすいようです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
向こうに見える三角屋根の建物は町の図書館です。
図書館の北側では現在”田んぼアート”が開催されていて
図書館の4Fから見下ろします。
今年のテーマは『鶴の恩返し』 -
☆2022年の田んぼアート 『鶴の恩返し』
写真は町役場HPより(2022/7/11撮影)
https://www.town.kagamiishi.fukushima.jp/tanbo/2022/index.html
「かがみいし2022田んぼアート 窓から眺める絵本~もう一つの"図書館"~」
平成24年から始まった「かがみいし田んぼアート」は、今年で10年目を迎えました。
今年の絵柄はこれまでのコンセプトである「窓から眺める絵本~もう一つの"図書館"~」、童謡・童話、唱歌シリーズを受け継ぎ、「つるのおんがえし」です。
絵柄「つるのおんがえし」は、昨年に引き続き有名アニメの作画を数多く手掛けた、アニメクリエイターの湖川友謙(こがわとものり)氏がデザインしました。
今年は全国田んぼアートサミットの開催地が、鏡石町に選ばれたことから、
震災から10年が経過し、当時の全国各地からの協力などに対してお礼の想いを込めて「つるのおんがえし」のテーマとしたそうです。 -
☆全国田んぼアートサミット2022
色が異なる品種の稲を植えて水田に絵や文字を表現する田んぼアートの関係者が集う「全国田んぼアートサミット」が、福島県鏡石町で開かれました。
「全国田んぼアートサミット」は、ことしで10回目で、鏡石町の会場には、
12都道県でたんぼアートに取り組む15の団体の関係者およそ100人が集まり意見交換などが行われました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
花菖蒲園の向こう中央の建物は町の室内温水プール『すいすい』です。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
◎キハナショウブ(黄花菖蒲)
日本のハナショウブに黄色系は存在しないので
ハナショウブとキショウブと交配させキハナショウブを作りました。
「キハナショウブとキショウブは異なる品種」です。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
◎キハナショウブ(黄花菖蒲)
キハナショウブとキショウブの違い
〇キショウブと比べて、キハナショウブの花色の方が薄い黄色
○キショウブと比べて、キハナショウブの花弁の方が丸みがある
〇キショウブと比べて、キハナショウブの花期はハナショウブと同時期
同地域ならキショウブの開花の方が早い。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~キショウブ
◎キショウブ(黄菖蒲/アヤメ科アヤメ属)、多年草の帰化植物
西アジアからヨーロッパ原産の植物で、明治頃から栽培されていたものが
日本全国の水辺や湿地、水田脇に野生化している上に、
林縁など湿地以外の場所にもよく生育するため、拡大の懸念がある。
観賞用に栽培されているハナショウブには黄色系の花がないため、
その貴重性から重宝されたが、湖沼や河川などへの拡散が問題となっている。
環境省は「要注意外来生物」の一種として「栽培にあたっては、
逸出を起こさない」「既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる」として警戒を呼びかけている。
また、日本自然保護協会、日本野鳥の会、世界自然保護基金では
生態系に与える影響や侵略性が高いとしている。
水辺に生育し美しい花を咲かせる植物なので、「ビオトープ創出」等のために利用される事があるが、「要注意外来生物」を導入することの危険性は大きい。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
この予備のハナショウブ園は様々な品種がランダムに植えられているので
名札もなく品種名を知るのは難しいのですが
逆にそのランダムな咲き方のほうが規則正しく咲くより
自由奔放でナチュラルな好印象がします。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
この一面のハナショウブは鳥見山公園の南に隣接した
休耕田を利用したサブ的なあやめ園ですが
一帯のあやめ園では一番広大なので見栄えがします。
鳥見山公園内の案内図には書かれていないので
知らずに見過ごす人も多く勿体ないと思います。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆菖蒲(ショウブ) 絵図はWikiより
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ、ノハナショウブは似ていて
見極めるのが難しいですが、それに輪をかけ難しくしているのが
ショウブ科のショウブです。
以前はサトイモ科とされていました。
ショウブ(菖蒲)は、池、川などに生える多年生の草本で、
ユーラシア大陸から北米大陸の温帯から暖帯に広く分布し、
日本を含めて東アジアのものは変種 とされる。
薬草、漢方薬としても用いられている。
葉がアヤメ科のハナショウブなどと混同されることがあるが、
本種は全く別の植物で花も全く似ていません。
和名ショウブは、漢名の「菖蒲」に基づく。
古くは、アヤメグサ(アヤメ草)またアヤメといって、
日本最古の和歌集『万葉集』にも登場する。
日本でショウブを「菖蒲」と漢字で書き表されるが、
中国で正しくは白菖と書き、「菖蒲」については小型の近縁種である「セキショウ」のことを指す漢名になっています。
おそらく葉っぱがアヤメの仲間と似ていて
水辺に咲くことからショウブに似て美しい花を咲かせるので
花ショウブと名付けられたと思います。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
現代では「こどもの日」として祝われる5月5日。
この日はもともと五節句の端 午の節句にあたります。
端午の端は「はじめ」という意味で、「端午(たんご)」は
5月最初の午(うま)の日のことでした。
それが、 午(ご)という文字の音が五に通じることなどから、
奈良時代以降、5月5日が端午の節句として定着したそうです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
端午の節句は、その時期に盛りを迎える菖蒲を
様々な形でふんだんに用いることから、菖蒲の節句とも呼ばれています。
菖蒲には、古来から健康を保ち、邪気を祓う力があると信じられていました。
菖蒲はいわゆるハーブのように、その葉から出る強い香りが活用されたのです。
菖蒲湯に入浴し、菖蒲酒を飲み、菖蒲枕に眠るなど、
端午の節句は、まさに菖蒲づくしの一日でした。また、
こうした薬効の活用だけでなく、
家の軒に菖蒲を飾って邪気を祓うという風習も 古くから行われました。
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
5月は、春から夏への季節の変わり目にあたり、
疲れが出たり病気になりやすい頃です。
また、田植えという、稲作の最大の要となる行事が行われれるため、
これにそなえて十分な鋭気を養っておく必要がありました。
端午の節句には、そんな時期を上手に乗り切る知恵が盛り込まれているそうです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
江戸時代になり、勢力の中心が貴族から武家に移るとともに、
「菖蒲(しょうぶ)」の音が、武を重んじる「尚武(しょうぶ)」と
同じであることから、「端午の節句」は、「尚武(しょうぶ)」の節句として、
武家の間で盛んに祝われるようになりました。
この節句は、家の後継ぎとして生れた男の子が、無事成長していくことを祈り、
一族の繁栄を願う重要な行事となったのです。
3月3日のひな祭りが、女の子のための節句として花開いていくのに
呼応するように、5月5日の端午の節句は、
男の子のための節句として定着してきました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
観賞池周辺もほとんどがランダム植栽。
ま、植えた時に品種名が分かっていても
株分けし植え直すたびに品種名まで厳格に管理するのは
難しいことかも。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
同じ場所で植え替えすれば簡単でいいと思うかも知れませんが
ハナショウブは連作障害を引き起こす植物です。
連鎖障害とは同じ場所で同種の植物などを栽培していると、
段々とその数が減少してしまう現象のことです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
日本原産のノハナショウブや園芸種のハンショウブの花色は
青、紫、白が基本で黄色はありません。
キハナショウブの遺伝子を取り込んだ淡い黄色のハナショウブはありますが
日本古来のハナショウブの存在を脅かすので現在は推奨されていないようです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
鳥見山公園のあやめ園には70種4万株ものハナショウブが植栽されているのに
どういう訳か原種であるノハナショウブが一株も植えられていません。
ハナショウブに比べれば華やかさはやや欠けるかも知れませんが
ノハナショウブ無くしてハナショウブは無かったわけですから
教育的観点からもやはりノハナショウブもある程度植栽するべきだと思います。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
あやめ園の関係者はハナショウブは熟知していても
同じ町内にノハナショウブも群生していることまでは知らないのかも。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場花壇
オレンジ色の花はマリーゴールド
鳥見山公演はJR鏡石駅から東に1km,徒歩10分ほど、
周囲は田園地帯ですが中心街から近く面積約18haの総合都市公園です。
鳥見山から矢吹町にかけて明治18年に宮内庁管轄の御料地となり、
明治24年に「岩瀬御猟場」が誕生。
東郷平八郎、乃木希典、島村速雄など国内外の名士が多く訪れました。
当時の日本では、御猟場は一握りの特権階級の狩猟場であり、
一般市民の狩猟は禁止されていました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場
日本の御猟場は、欧州諸国の王室が所有する狩場にならって、
特に外国高官との交歓の場として利用されていたため、
皇族をはじめ、政府高官、外国政府の要人など、国内外の名士が多く
岩瀬御猟場を訪れ、猟を楽しんだといいます。
その岩瀬御猟場にあって鳥見山一帯は小高い丘だったことから
狩の下見や休息をしたのでこの丘を鳥見山と呼ぶようになったそうです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場
鳥見山公園の一番小高い丘には鏡石神社(鳥見山神社)があります。
鏡石神社(鳥見山神社)の創建は明治16年、
祭神は神武天皇、奈良の橿原神宮から勧請しました。
鏡石神社の由緒書きによれば日本初の西洋式牧場である岩瀬牧場関係者が
皇居を遥拝するために創建した神社とのことです。
おそらく岩瀬御猟場に隣接し狩りの下見をしたことから
鳥見山⇒鳥見山神社と呼ばれるようになったと思われます。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場
水辺に咲いている印象が強いハナショウブですが
よほど乾燥した土地じゃない限り、水辺じゃなくても十分育ちます。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
私が子供の頃は雑木林や畑が広がっていたあやめ園池。
元々は丘陵地帯なので水は乏しいのですが
天栄村羽鳥湖高原に灌漑用ダムの羽鳥湖ダムが1956年竣工し、
矢吹が原一体に用水路が張り巡らせ豊かな農業地帯になりました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
第二次世界大戦前は水源が乏しく稲作もままならない丘陵地帯でしたが
今はそれとは正反対の水の豊かな土地に変貌したのですから
あやめ園池はその貴重な水のありがたさの象徴でもあります。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
花菖蒲の開花時期こそこの池に水が張られますが
花が終われば水は抜かれ少し乾燥気味に育てます。
花期に水を張らなくも花は咲きますが
花期は株の体力が消耗し水を吸い上げる力も弱るので
水を張った方が生き生きするようです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場
時計台のような可愛い建物は公衆トイレです。
写真展などでこの建物を撮り込んだ作品がけっこう見られますが
あの~、その建物、トイレなんですが・・・・(^-^;。
”知らぬが仏”か? -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
☆鳥見山公園のあやめ園(ハナショウブ)
この整然と植えられたあやめ田は全国あやめサミットが鏡石町で
開催された記念に植えられたハナショウブです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
全国あやめサミットとは
あやめ(花菖蒲・杜若を含む)を慈しむ自治体が、
あやめの調査・研究及び市町村相互の交流を促進し、
あやめを通じた個性豊かなまちづくりに寄与することを目的として
開催するサミット及び首長会議であり、
加盟自治体の首長で構成(現在13市町が加盟)。
同協議会では、災害時における自治体間の相互応援に関する協定や
加盟自治体相互の関心度を向上させ、
住民レベルでの交流を促進することを目的とする
住民交流促進事業も組み込まれています。
あやめサミットは昭和63年から開催され、
鏡石町では、2002年(平成14年度)開催以降、
2回目となり鏡石町では2002年と2017年の2回開催されました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
※あやめサミット加盟自治体(13団体)...北海道(長万部町,厚岸町)、宮城県(多賀城市)、山形県(長井市)、福島県(鏡石町,会津美里町)、新潟県(新発田市)、茨城県(潮来市)、千葉県(佐倉市,香取市)、山梨県(南アルプス市)、静岡県(伊豆の国市)、滋賀県(野洲市) -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
あやめサミット加盟自治体の多くは歴史あるあやめ園や花菖蒲園がありますが
鏡石町は開設してまだ20年の新参者。
でも何もない鳥見山の丘陵地を開拓しこれだけのあやめ園を創り上げたのは
先達の努力の賜物だと思います。
その上、開園以来ずっと無料で開放してきた点も素晴らしいと思います。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
あやめサミット加盟自治体の多くは歴史あるあやめ園や花菖蒲園がありますが
鏡石町は開設してまだ20年の新参者。
でも何もない鳥見山の丘陵地を開拓しこれだけのあやめ園を創り上げたのは
先達の努力の賜物だと思います。
その上、開園以来ずっと無料で開放してきた点も素晴らしいと思います。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~森の遊歩道
約18haの園内には昔からの雑木林も残され
子供の頃はクワガタムシやカブトムシをよく捕りに来たものです。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~児童遊園
以前あった児童園地は老朽化したからか取り壊され
すぐ隣りに新設されました。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~すいすい池
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◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~すいすい池芝生
クローバーの花がたくさん咲いていました。
小さい頃は花摘みや花編み、四葉探しなどしたものですが
今の子はそんな素朴な遊びには目もくれない? -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~すいすい池
すいすい池には四阿付きの八つ橋が架かっています。
この池、以前は名無しだったのにいつの間にか
Google mapに『すいすい池』と表示されていました。
すぐ近くの室内温水プール施設が『すいすい』なので
それにちなんだ命名なのか?
全然関係ないような気がしますがね。 -
☆羽鳥湖用水
鳥見山公園の北側を流れている羽鳥湖用水。
花菖蒲園池の水もこの羽鳥湖用水から導水しています。
天栄村の羽鳥湖は鶴沼川を堰き止めた灌漑用水用のダム湖です。
鶴沼川は日本海水系の川で下郷町の湯野上温泉で大川に合流し
やがて会津で阿賀川と合流し新潟で日本海に注ぎます。
しかし中通りの当町や矢吹ヶ原は丘陵地帯で水源に乏しく
水稲は溜池頼みの痩せた土地だったので
1941年(昭和16年)より国直轄事業として
水を引くため山向こうの日本海水系・鶴沼川を堰き止め羽鳥ダム(1956年竣工)を造り、山中を導水し、あまり水量が豊富でなかった隈戸川に放水するようになりました。
これにより隈戸川下流(矢吹町)の堰から羽鳥湖用水路を通して矢吹が原一体に水が行き渡り、不毛の大地が豊かな農業地帯に変身できたのです(1964年全事業完了)。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~あやめ園池
曲線を上手く取り入れ優美なデザインの鑑賞池。
池の縁をベコニアが色取っています。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~散策路
花菖蒲は広い芝生広場をぐるっと取り囲むようにも植栽されています。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場花壇
赤い花はサルビア -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場花壇
ピンクの花はニチニチソウ -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場花壇
少し濃いピンクはベコニア
紫色の花はブルーサルビア
ベンチのモデルはシルバー人材センターのお婆ちゃん。 -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園~芝生広場花壇
オレンジ色はマリーゴールド
白はニチニチソウ -
◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園
芝生広場は立ち入りOkですが誰もいません。
花菖蒲の見頃でも平日ならこの人出です(^-^;、 -
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
町郊外の棚田の小さな谷地で
園芸種のハナショウブと期を同じくして、ノハナショウブが見頃になりました。
ノハナショウブ(野花菖蒲/アヤメ科アヤメ属)は園芸種であるハナショウブの
原種で北海道~九州まで湿地や谷地に広く分布しますが、
低層湿地の減少などで生育数を減らし里地ではあまり見られなくなりました。 -
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
この自生地は棚田と里山が隣接する谷地。
谷地とは関東,東北地方で低湿地のことを指します。
台地,丘陵が浸食されてできた谷底の低湿地,砂丘間の低湿地など。
私の地方のお年寄りなどは谷地の事を方言で
『やじっぽ』などと言います。
湿原や湿地ほどの規模は無く水が自然に湧き出したり溜まったりした
ジメジメした場所を指すことが多いです。 -
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
谷地があってもたまに下刈りされないと芦や葦ばかりになり
湿ったガサ藪になってしまいやがて
明るいジメ地を好むノハナショウブなど湿地性植物は次第に消えてしまいます。 -
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
-
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
上記のノハンショウブと同じ谷地のノハナショウブですが、
晴れているか曇っているかで花色が明らかに違って見えます。
こちらが曇りの日に撮影したので落ち着いた色合いに見えます。 -
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
当地では棚田の土手などてポツポツとは咲いていますが
群生しているのは私が知る限りでは、ここだけになってしまいました。 -
☆鏡石町郊外棚田の谷地~野生種の『ノハナショウブ』
いずれが菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)』と称されるように
遠目は似ているアヤメ科ですが
特徴を把握すれば見分けは案外容易です。
ハナビラの色がカキツバタは青紫、アヤメは紺紫、ヒオウギアヤメは青紫、
ノハナショウブはやや赤みががった紫です。
ハナビラの付け根部分がアヤメは正に黄色い綾目模様、カキツバタは白
ノハナショウブは黄色です。
またノハナショウブの葉は縦にくっきりした中脈が見えるので区別できます。 -
☆野生種の『ノハナショウブ』 日本レッドデータより
赤(絶滅危惧1類)
オレンジ(絶滅危惧2類)
黄色(準絶滅危惧種)
水色(情報不足)
黄緑(その他)
ノハナショウブは低湿地の開発や減少で数を減らし
全国の25都府県で絶滅危惧種に指定されています。
ノハナショウブは冷涼な気候を好むので暖地での絶滅が危惧されます。 -
☆☆鏡石町郊外棚田のアヤメ(菖蒲・文目・綾目/アヤメ科アヤメ属)
アヤメはシベリア,中国東北部,朝鮮,日本に産し,
日本では各地の山間の草地に生えるアヤメ科の多年草。
草丈は高さ30~60cm。
葉は先が垂れるために短く見えるが,茎とほぼ同長であり,
また二つにおりたたまれて表面がくっつきあったため,
両面とももともとは裏だった面からなる単面葉で,幅約1cmの線形剣状である。
和名は葉が2列に並んだ様子の文目(あやめ)の意味から,
あるいは花の外花被の基部に綾になった目をもつことから
名付けられたそうです。 -
☆ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲/アヤメ科アヤメ属) 雄国沼で(2021/6/22 撮影)
北海道、本州の中部以北に分布し、深山の湿原などに自生します。
高さは70cmほどになる。本州では高山の湿地に自生し、花期は7月から8月。
葉はアヤメよりやや幅広い。
アヤメの内花被片3個は4cmほどでウサギの耳のようにピンと直立しますが
ヒオウギアヤメの内花被片は1cmほどで目立ちません。
生育場所も違います。アヤメはやや乾いた草原に生えますが、ヒオウギアヤメは高原などの湿地に生えます。
北海道東部の霧多布湿原や近くのアヤメが原では6月から7月にかけて開花する。
和名は、葉の出方が檜扇(ヒオウギ=ヒノキの薄板を重ねた扇で、古くに宮中などで用いたもの)に似ることに由来します。
秋篠宮文仁親王妃紀子様のお印でもあります。 -
☆矢吹町大池のカキツバタ(燕子花、杜若)
カキツバタ(燕子花、杜若/アヤメ科アヤメ属)は
シベリア南部から日本にかけて分布する。
湿地に群生し、毎年5月から6月にかけて紫色の花を付ける。
内花被片が細く直立し、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の
中央部に白ないし淡黄色の斑紋が特徴。
江戸時代の前半にはすでに多くの品種が成立しており古典園芸植物の一つなので
野生種か園芸種の判別は難しい。
漢字表記の一つ「杜若」は、本来はヤブミョウガという別種の漢名(「とじゃく」と読む)であったが、カキツバタと混同されたものである。
アヤメが比較的乾燥している場所を好むのに対し、
カキツバタは湿地を好む]。
葉幅はアヤメのほうが狭く、カキツバタのほうが広い、
ハナショウブは両者の中間。
花弁の付け根は、アヤメは網目模様、カキツバタは白い一筋の線、
ハナショウブは黄色になっています。
これで◆花菖蒲咲き誇る鳥見山公園&谷地を彩る野生の野花菖蒲はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
新型コロナは全国的な感染爆発が中々止まりませんね。
当町の一日当たりの感染者数が50人と過去最高を記録しました。
今の所、自分の身内や知り合いに感染者は出ていませんが
これだけ感染者が激増すると自分の身辺からも出てきてもおかしくありません。
私は一応4回目のワクチン接種は済ませましたが
予防効果は少しずつ薄れているようです。
でも現在できる限りの対策だけは怠らないようにしたいと思います。
ではまた。 j-ryu
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