◆晩夏の布引風の高原（ぬのびきかぜのこうげん）一面のひまわり畑

2022/08/29 - 2022/08/29

☆今年も郡山市布引風の高原の
ひまわり畑を見に行ってきました。
今頃ひまわりネタかいな？？
たしかに私の投稿自体が遅れていますが
布引風の高原のヒマワリは平地の見頃よりかなり遅いんです。
一般的にヒマワリの見頃は真夏ですが
布引高原は標高が１０００ｍもあり、気温が低く
平地より直播きの時期が遅くなり、結果として開花も遅くなります。
私の撮影は8/29でしたが９月上旬まで楽しめるのが布引風の高原です。
景色が素晴らしいのはもちろん無料で鑑賞できるのも嬉しいし、
近年は全国ネットのTVで『絶景ひまわり畑』として紹介されることも多く
週末などは県外ナンバーで渋滞が起きるほどになりました。
できるなら平日の来訪がお薦めです。

エリア 郡山(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆郡山・布引風の高原　ルートマップ ①

※郡山市観光協会パンフレットダウンロードより
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/pamphlet/

雄大なひまわり畑が見られるのは
郡山市と会津若松の境界近くにある布引高原（ぬのびきこうげん）です。

☆郡山・布引風の高原　ルートマップ

※郡山市観光協会パンフレットダウンロードより
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/pamphlet/

郡山布引風の高原は以前は会津布引高原と呼ばれていました。
最高峰は会津布引山（１０８１ｍ）ですが、どこがピークか分からないほど
平坦に見える山々（高原）で平均標高が１０００ｍもあります。　

猪苗代湖の南に位置する会津布引高原のほとんどは現在郡山市湖南町が占めていますが、江戸時代まで湖南町周辺は会津藩領だったので、現在でも会津藩時代の影響が色濃く残っています。

湖南町は行政上は郡山市ですが分水嶺を越えた日本海水系ってこともあり
天気予報は中通りではなく会津に分類されるし、
路線バスは中通りのが営業基盤の『福島交通』でなく会津が基盤の
『会津バス』が運行しています。
なのでこの湖南町一帯は郡山市の中の会津であり、
会津の中の郡山市って感じかな。

☆湖南町赤津から望む布引風の高原

国道２９４号から布引高原への市道沿いから望む布引高原です。
ほぼ真正面の平たい山並みが平均標高1000mの布引高原。

☆湖南町赤津から望む布引風の高原

上記の眺めをズームUPしてみました。
平たい布引高原に風車が並んでいるのが見えます。
標高540mの水田地帯からから1040mの布引高原駐車場まで
一気に登って行きます。

☆御霊櫃峠から望む猪苗代湖＆会津若松ウィンドファーム

布引風の高原の北東には会津若松ウィンドファームの風車が８基あります。
こちらを布引風の高原と間違う人がいますが全く別の風力発電です。
この会津若松東山背炙りにはさらに７基に風車が増設される計画なので
今以上に間違われやすくなるかも(^^;)。

☆布引風の高原空撮　(※wikpediaより)

布引高原（ぬのびきこうげん)の最高峰は会津布引山（標高1081m）
でもご覧のように山頂をスパッと切取ったような高原なので
高原の平均標高も約1050m。
空撮で見てもどれが最高峰の会津布引山なのか分かりません(^^;)。

☆郡山布引風の高原　赤津のカツラ（国の天然記念物）

布引山へ至る九十九折の山道脇に国指定の天然記念物の
桂の木の大木『赤津のカツラ』があります。
駐車場はカツラより上の道路少し手前にあります。

◎国指定天然記念物　赤津のカツラ
昭和１６年１月２７日指定
このカツラの大木は、高さ２５ｍ、幹は地上１２０ｃｍの辺りから
大小数十本に枝分かれしています。
幹周りは、枝分かれしない部分で９．３ｍあり
根回りは斜面に沿って測ると１２，６５ｍ
あります。枝の広がりは約１８ｍあり、カツラとしてはまれに見る大きさで、
推定樹齢は約４００年と見られています。
所在地点の海抜は９００ｍを越えており、この付近には潤葉樹が多く、
樹下にはシダ類の植物や矢車草の群落が見られます。
また、この山の頂上部には、カツラの大木が数多く分布しますが、
これほどの巨木は見出せません。(現地案内板より)

☆郡山・布引風の高原　ルートマップ

※郡山市観光協会パンフレットダウンロードより
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/pamphlet/

九十九折の道路を登りきると丘陵地帯のような山頂平原に出ます。
道なりに進むと道を挟んで３か所の駐車場と公衆トイレがあります。
道路は一方通行で高原山頂を周回できますが
ヒマワリは駐車場周辺に集中しているので
駐車場から歩いて見て回るのが基本です。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

九十九折の山道を登ってくると
この駐車場エリアに到ります。
ここから歩道を自由気ままに散策します。
ヒマワリの見頃になると週末などには物販売店が
オープンしますが時期は不定期です。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆シナノキ

布引高原のシンボリックな大木はシナノキです。
シナノキ（科の木、級の木、榀の木/アオイ科シナノキ属）は
日本固有種の落葉高。別名で、ヘラノキとも呼ばれ
布引高原では畑の真ん中に大木が数本あります。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆シナノキ

◎シナノキ（科の木、級の木、榀の木/アオイ科シナノキ属）

日本固有種で、北海道、本州、四国、九州に分布し、
山地の尾根筋から渓流にかけて自生。
幹の太さは１ｍ以上になり、樹高は高いものでは30 mにもなる大木です。

材はベニヤ、樹皮の繊維は布や和紙の原料になり
花からは良質な蜂蜜が採れます。
北海道では、街路樹としての利用も行われています。

樹皮は「シナ皮」とよばれ、繊維が強く主にロープ（縄）、
かごの材料とされてきました。
アイヌは衣類など織物を作るためシナノキの繊維を使い、
熊の木彫りもシナノキを多用するようです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

一面のヒマワリ畑を背景にウェディングフォトを撮影していました。
昔ならこういう光景はモデルを使ったプロの撮影が多かったと思いますが
今は素人なのかプロなのか区別が付きにくくなりました。
ま、顔を見れば大よその想像はつきますが
それ以上は・・・・(^-^;。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

昨年と一昨年は朝霧を期待して早朝に訪れましたが
今回は行きたかった時に天気に恵まれず早朝はあきらめ
午後２時３０分頃に訪れました。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

天気予報では晴天のはずでしたが予報より雲が多い感じです(－－〆)。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

でも気象庁の晴れや曇りの定義は
雲の量が１割以下（0～1割）の状態を「快晴」、
2割から8割の状態を「晴れ」、
9割以上の状態を「曇り」なんだそうです。

つまり雲が８割あっても「晴れ」なので
天気予報はハズレではないようですが
「晴れ」の定義が雲の量が２～８割で「晴れ」なのでは
利用する側としては「晴れ」の幅が広すぎる気がします(－－〆)。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

結局、ご覧の空のように雲が８割もあっても
天気予報では「晴れ」なので
天気予報は大当たりってことみたいです(一一")。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

言っちゃ～悪いけど、
なんか気象庁の都合のいい天気予報っぽく思えるのは
私だけ？？

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆2010年５月の布引風の高原

この頃はまだヒマワリ畑は無かったと思います。
菜の花が作付けされていましたが一面と言うほどでもありませんでしたが
それはそれで北海道美瑛の丘のようで素敵でした。

☆2020年8月25日

一昨年は早朝に訪れ、いい感じの朝霧朝焼けに恵まれて
幻想的なヒマワリ畑を堪能することができました。

☆2021年8月31日

昨年も幻想的な朝霧を期待して出かけたものの
朝霧どころか朝焼けもなく撃沈でした(－－〆)。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

一般的にヒマワリの見頃は真夏ですが
布引高原は標高1040mもあり気温が低いため
種蒔きは６月（6/14、6/30）と平地よりかなり遅いので
開花や見頃も必然的に遅くなります。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

平地でポットに種まきして、ある程度育った苗の状態で移植すればいいと思うかも
知れませんが、ヒマワリは移植を嫌い直播が基本だし、
移植は２度手間になってしまいます。
ヒマワリを販売するならそれもアリかも知れませんが
布引高原のヒマワリは布引高原野菜生産組合や
多くのボランティアによって支えられているので
２度手間は避けたいのが現実だと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ヒマワリの発芽適温は20~25℃とけっこう高めなので
直播するにはやはり６月にならざるを得ないのだと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

毎年見事なヒマワリ畑を見せてくれる布引高原ですが
連作障害は出ないのでしょうか？

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ひまわりは草丈が高く花も大きいので、土壌の養分をほとんど吸ってしまいます。しかし、毎年この広大なひまわ畑の場所を替えることもできません。
布引高原ではどんな対策をしているのかは分かりませんが
一般的には枯れたヒマワリは砕いて土壌にすき込んだり、
家畜の堆肥もかなり多くすき込むようです。


ひまわりの里のひまわりは、ひまわりまつりが終わると頃合いを見てチョッパーを掛けて切り倒し、トラクターで土の中に鋤き込んでしまいます。そして翌年のひまわりの養分にしています。緑肥と言います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

種蒔きはボランティアの力を借りるにせよ
これだけ広大なヒマワリを咲かせるのは相当な労力や資金が必要だと思いますが、
駐車場を含め全て無料なんですから郡山市は相当な太っ腹だなと思います。
ヒマワリの種から採れるヒマワリ油も活動資金の一部に当てているのかもね。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

布引高原(＝郡山布引風の高原)には日本最大級の「郡山布引風力発電所」があり、
たくさんの風車が林立しています。

国土地理院の地図では現在も会津布引山と表示されていますが、
高原のほとんどは現在郡山市になったので、
会津ではなく郡山布引とも呼ばれていて、
風力発電所も「郡山布引風力発電所」なんです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

福島原発事故以前から稼動している日本最大級の風力発電施設で巨大なドイツ製の風車３３基が年間１２５００万kwの電力を生み出しています。
(約３５０００世帯分の年間消費電力だそうです)

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

これら広大なヒマワリは布引高原の一角、約１０ヘクタールに
約５０万本もあるそうですが、誰か数えた？
それとも10m四方の本数を数えて総数を計算したのかな？

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

お祭りの人出の発表で警察発表数と主催者発表数がかなり違うことは
アルアルですが、ひまわり数もアルアルなのかな？
ま、美しければそれでいいのでそんな野暮なことはよしましょう(^^;)。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆エゾミソハギ

ところどころにエゾミソハギの小さな塊りが咲いていました。
エゾミソハギは冷涼な気候を好むので標高1000mの高原で咲いていても
不思議ではありませんが、ここに水辺はありません。
一般的にはエゾミソハギは水辺を好むので
羽鳥湖湖畔や檜原湖湖畔などで大きな群生がありますが
高原の山頂に自生するのはかなり珍しいと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆エゾミソハギ

高原の山頂ではありますが、山頂は緩やかな丘陵なので
丘陵の低い部分は沼ではありませんが水分が集まりやすいのでしょう。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆エゾミソハギ

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

いまさら聞けない？ヒマワリとは？

いまさら聞けない「ひまわり」の豆知識

◎ヒマワリ（向日葵/キク科ヒマワリ属）
北米原産の1年草で原種は６０種ほどあるそうです。
ソフィアローレン主演の映画『ひまわり』は舞台もロシアで
ひまわりはロシアの国花でもありますが
北米原産とは意外かも。
花は小さな舌状花の集合体です。
つまり小さな花がたくさん集まって一つの花を形成しています。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑　◎

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ヒマワリには品種や大きさによって細かな花言葉がつけられているようです。

・サンリッチレモンの花言葉は「願望」
・サンリッチオレンジの花言葉は「未来をみつめて」
・少し小ぶりなサマーチャイルドの花言葉は「元気な子供」
・大輪の黄色のヒマワリの花言葉は「にせ金持ち」「憧れ」

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ヒマワリというとやっぱり黄色の印象が強いので、
黄色のヒマワリの花言葉が
ひまわりの花言葉と言っても過言ではないかも。
その花言葉は『あなただけを見つめてる』『愛慕』などだそうです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑


一般的に海沿いなどにある風車は海に沿って一直線に並んでいますが
郡山布引風の高原の風車は３３基あるものの
一直線に並んでいるのは多いところででも８基、
殆どは広大な高原の農道にそって縦横に建っているので
残念ながら全部を撮り込むことはできません。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆イヌタデ（犬蓼）

ヒマワリの休耕畑にはイヌタデ（犬蓼）が群生していて見事です。

◎イヌタデ（犬蓼/タデ科タデ属）
イヌタデは薬味に利用されるヤナギタデに対し、
葉に辛味がなくて役に立たないという意味で「イヌタデ」と名付けられた。
赤い小さな花や果実を赤飯に見立てアカマンマともよばれます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆イヌタデ（犬蓼）

ポツンポツンと咲いているヒマワリは昨年の種がこぼれて
自然発芽したものだと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のイヌタデ（犬蓼）

ヤナギタデと良く似ますが、イヌタデには辛味がなく、
薬味にもならないので、イヌ（＝役に立たないもの）の
汚名を着せられました(^_^;。
ヤナギタテの新芽は鮎の塩焼きを食べる際に添えられる
タデ酢などに利用されたり
ヤナギタデの変種赤タデの新芽は刺身の添えもに使われます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆イヌタデ（犬蓼）

このイヌタデの群生は休耕畑に自然に生えてきたものですが
休耕畑は連作障害軽減のために休ませているのか
たんにヒマワリの種を蒔かなかったのは分かりません。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

訪問時より雲が切れてきて青空が増えてきました(^^♪。
この程度の空なら『晴れ』の予報でも個人的には納得します。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

今、ヒマワリはロシアによるウクライナ進攻＆蹂躙に対抗する
ウクライナ国民はもとより世界じゅうの進攻反対を願う人々の
平和のシンボルとして取り上げられています。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

映画『ひまわり』の一面のヒマワリ畑もロシアかと思ったら
実はヒマワリ畑の撮影はウクライナなんだそうです。
私のようなオジサンはヒマワリの群生を見るたび
映画『ひまわり』の切ない哀愁のメロディが聞こえてきます。

※映画『ひまわり』
https://youtu.be/sWSXI2XIp_4

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

1970年に公開された映画『ひまわり』は
第2次世界大戦をきっかけに引き裂かれた男と女の悲しい愛を描いた物語で、
イタリアを代表する俳優のソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが
共演しました。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

映画『ひまわり』のあらすじ

※在ウクライナ日本大使館のHPより
https://www.ua.emb-japan.go.jp/jpn/info_ua/episode/2movie.html

「ひまわり」
　第2次世界大戦時に引き裂かれた悲運の愛を描いたこの映画をご覧になった方は多いのではないでしょうか？　実はこの広大なひまわり畑は，ウクライナで撮影されたものなのです。ソフィア・ローレン扮するジョバンナが，行方不明となった夫マルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオを一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探している姿は，みなさんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。
　撮影現場はキエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州と言われています。今でも7月下旬頃にキエフから南下して郊外へ行くと，一面に咲きわたるひまわりを見ることができます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

　但し，面白いことに，日本で販売されている「ひまわり」のビデオの説明書にわざわざこう書いてあるのです。
　「（映画に出てくるひまわり畑は）ウクライナと信じておられる方には申し訳ないが，ひまわり畑はモスクワのシェレメチェボ国際空港の近くだった。」
　この映画が撮影された1960～70年代及びビデオが販売された時代には，ウクライナは旧ソ連の一共和国であり，外国人はクレムリンから80km以上離れてはいけないと言う規則があったため，多くの観光客がウクライナに押しかけるのを当局が恐れたせいかもしれません。
　この映画がウクライナで撮影された証拠に，ひまわり畑の中でソフィア・ローレンが老婆に夫の消息を尋ねるシーンがあるのですが，その老婆はウクライナ語で答えています。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

映画『ひまわり』の舞台になった広大なひまわり畑は
ウクライナの首都キエフ（キーフ）から南へ500キロほど離れた
へルソン州で撮影されようです。
在ウクライナ日本国大使館の説明によると、7月下旬頃に郊外に行けば、
このひまわり畑を見ることがたそうですが
今年はおそらく難しいでしょう。
今回のロシアによるウクライナ進攻により
ヘルソン州は一時ロシアに全州を掌握されましたが
現在はウクラナ軍の反撃で一部を取り戻し
さらに反転攻勢に出ています。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆イヌタデ（犬蓼）＆アキアカネ

撮影は晩夏の8/29ですが、アキアカネの尾は既に赤く色づいていました。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆イヌタデ（犬蓼）

エゾミソハギとミソハギは同じ仲間なので良く似ていますが
エゾミソハギは冷涼地を好みミソハギは比較的温暖な地を好みます。
ただどちらも自生している地域もあるので
ぱっと見では判別は難しいかも知れません。
大雑把な見分け方としては標高が高かったり、冷涼な地域なら
エゾミソハギが多く、花付きがボリュームがある感じです。

☆エゾミソハギとミソハギの主な違い

※この写真はエゾミシハギ

近づいて詳細に見れば判別は簡単です。
一番分かりやすいのは葉の付き方です。
エゾミソハギの葉は茎を少し抱くように付き
ミゾハギは茎を全く抱きません。

☆ミソハギとエゾミソハギの主な違い　　

※この写真はミソハギ

ミソハギは
◎萼・花に短毛がない　
◎葉が茎を抱かない　　　　　　　　　　　　　　　　　　
◎萼片の間に尾状の小葉が横に開く　　　　　　　　　　　

エゾミソハギは
◎萼・葉に短毛がある
◎葉が茎を抱く
◎萼片の間の尾状の小葉が直立する　

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆イヌタデ（犬蓼）

花付きなどは個体差があるので明確な判別にはなりませんが
ミソハギはこれほど密に花が咲くことは無いと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ひまわり畑の中には作業用農道も走っています。
通行止めではないですが
畑の真ん中にいると正直目障り。
写真好きなら他の撮影者への気配りが必要だと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

自戒を込めてですが・・・
写真好きは他人とは違う写真が撮りたい
より良い写真が撮りたいと思うのは私も一緒です。
他に撮影者がいないなら大いに結構だと思いますが
自分の行動が迷惑行動だと自覚できないのが情けないです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

でも正義を大上段に構えそれ以外は許せないのも
争いの元なのでなるべく鷹揚に構えたいものです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ひまわり畑には作業道が何本もあり自由に往来できます。
雨後は当然濡れやすいですが
早朝撮影も朝露でかなり濡れています。
できれば長靴をはきレインパンツを着用したほうが
朝露を気にせず歩きまわれます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

布引風の高原のヒマワリは播種が遅いせいか
草丈は1m~1.5mとさほど高くありません。
場合によっては作業路を歩く人が目障りになることもありますが
自分の姿勢を低くして撮影すれば人影はあまり目立たなくなります。
目障りな人が画角から外れるまで少しまつゆとりも必要かも。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ヒマワリの花言葉の由来のひとつは、
常に太陽の方に向かう「向日性」を持つことです。

ヒマワリというと常に太陽の方を向いているイメージがありますが
それは花がさく前の成長期だけの性質で、
立派な花が咲いたヒマワリはほとんど東を向きっぱなしだそうで
大きくは動かないそうです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

ようするに、この写真でヒマワリの正面方向がほぼ東に向いていて
私は西に向かって撮影していることになります。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらは上記写真の反対で西側から東向きで撮影していることになります。
つまり朝日や朝焼けを撮影すると花の背後から撮影するようになります。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらはわざわざ逆光になるように花の背後から撮影しました。
好みはあると思いますが
私の場合、けっこう逆光撮影することが多々あります。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらも花の背後からの逆光撮影です。
逆光撮影のメリットはハナビラが透過光効果で
陰影がはっきりし、透き通るよな黄色を表現できる点です。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらは花の真正面からの順光撮影です。
当然、ヒマワリはこちらが花の正面なので
こちら側から撮影するのが一般的ですが
ハナビラにあまり陰影が付かないので、のっぺりした黄色に見えます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

花の撮影に当たっては一方からしか撮影できない場合が多いですが
布引高原のヒマワリ畑は縦横に通路があるので
順光で撮ったり、逆光で撮ったりすることが可能なので
太陽光線を意識して撮影するのがいいかも知れません。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらは北方向、でわずかに見える山が磐梯山（1816m）です。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらが東方向。
当然朝日はこちら側から登ってくるので
朝日や朝焼けを撮ろうとするとヒマワリは背後になってしまいます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらが南方向。
山の向こうが天栄村の羽鳥湖高原です。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

磐梯山と反対側は方角的には南。
布引高原と接しているのは天栄村の羽鳥湖高原。
そういつも私が滝や山野草を撮っている準マイフィルード。
布引高原と羽鳥湖高原は隣りあっていますが
羽鳥湖高原側からも林道はあるのですが
どの林道も一般車両は通行止め状態なので
猪苗代湖南町側から遠回りしなければなりません。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

こちらが西側なので夕方まで待てば夕日に染まるヒマワリが
撮影できますが、今回は日没まで２時間近くあり
それまで待つのもシンドイので
また別の機会に訪れたいと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆猪苗代湖＆磐梯山

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆猪苗代湖＆磐梯山

天気が良ければ北側眼下には猪苗代湖と
その向こうに磐梯山（1816m）が見えます。

☆２０２０年の布引風の高原～磐梯山＆猪苗代湖　（※2020/8/26 撮影）

磐梯山は布引高原から見て北なので
基本的に朝焼けは期待できないのですが
一昨年は磐梯山の背後が曇っていたこともあり
朝焼けが見られました。

☆２０２０年の布引風の高原～磐梯山＆猪苗代湖　（※2020/8/26 撮影）

風車の翼を含めた最高地点は地上から１００ｍ、
中心点までは６４ｍ、翼の直径は７１ｍもあります。
そばから見上げると想像以上の大きさに驚かれることでしょう。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆猪苗代湖＆磐梯山

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆コスモス

駐車場のある周回道路から見て北側にはヒマワリの他にも
コスモス畑があります。
コスモスはまだ咲き出したばかりですが
９月下旬には見頃になると思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆コスモス

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆猪苗代湖

北側のヒマワリ畑の眼下に見える猪苗代湖。

福島県の中央に位置する猪苗代湖は行政上は西部を会津若松市、
北東部は猪苗代町、東南部は郡山市に属しています。
猪苗代湖は全国で４番目、淡水湖としては３番目の大きさを誇り
標高は514mと全国でも有数の高地に位置する大きな湖で
別名・天鏡湖とも呼ばれています。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆猪苗代湖＆磐梯山

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆猪苗代湖＆磐梯山

猪苗代湖方面に伸びる農道を挟んで左側はコスモス畑です。

☆晩夏の布引風の高原～一面のコスモス畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のコスモス畑

コスモスが満開の頃にはまだ訪れたことがないので
機会を見つけて訪れてみたいと思います。

☆晩夏の布引風の高原～一面のコスモス畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

北側のヒマワリ畑は布引風の高原全体のヒマワリ畑の
１０％ほどですが、逆光のヒマワリを撮るには良いロケーションです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

北側のヒマワリ畑の面積は１０％ほどですが
南側より畑の斜度がありヒマワリ畑が地平線に消えていくように見えるので
実際いより広がりを感じます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

北側の畑にもシンボリックなシナの木の大木があります。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

南側のヒマワリ畑にはない斜度です。
こちら側は観光客も断然少ないです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆スマイルマーク

北側ヒマワリ畑の北端にはヒマワリでスマイルマークと
郡山市の市章が形作られています。
こちらはスマイルマークですね。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑＆市章

こちらは郡山市の市章『山』がデザインされています。
☆2010年５月に訪れた時は南端の方に
菜の花でスマイルマークが作られていました。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

背後から午後の強い日差しをあび
ヒマワリがより一層燦燦と輝いていました。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

夕日が沈む頃はにはヒマワリが赤く染まってさぞ美しいだろうなと想像します。
来年はもう少し遅い時間に訪れてみようかなとも思いますが
早朝の朝霧や朝焼けも捨てがたいし今から悩ましいです(^-^;。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

布引風の高原では有料でヒマワリの摘み取りを実施しています。
ヒマワリ畑の一角に摘み取り専用の畑があります。
最初、子供がヒマワリを持っていたので
勝手に切り取ったのかと疑ってしまいましたが
外見ではお金を払ったのか、ズルしたの分からないので
何か目印を付けた方が良いかも。
ま、そんな疑い深い目で見るのは私くらいかも知れないので
余計な心配かもね(^-^;。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

背後は森ですが逆光で撮ると黒バック撮影効果で
花がより輝いて見えます。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

自然の中で黒バック撮影ができるポイントはそう多くありませんが
そういうポイントがあったら是非使ってみたいスキルです。

☆晩夏の布引風の高原～一面のひまわり畑

駐車場側に戻り、もう一度南側一面のヒマワリ畑を見て
今年の見納めです。

これで◆晩夏の布引風の高原（ぬのびきかぜのこうげん）～一面のひまわり畑は
お仕舞です、
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そしていいねもありがとうございます。

韓国ソウルの梨泰院（イテウォン）でハロウィンを楽しむ
多くの若者が群衆圧死事故で尊い命を失ってしまいました。
事故原因は当局の検証に任せるしかありませんが
何故こんな惨い事故が起きてしまったのでしょう。
今思えば私も若い頃は勢い勇んで無謀なことをしたもので
たまたま運が良く痛ましい事故に遭遇しなかっただけなのかも知れません。

でも、そもそも私は昔から雑踏とか混雑とか行列が嫌いなタイプだったので
あれほどの群衆に身を置いたことは殆どありませんが、
一人旅には一人旅の危険やリスクがあります。
ようするに集団だろうと個人だろうと危険を察知する感性や知識、経験などが
問われているような気がします。。
時には避けられない事故もありますが、
察知できるであろう危険に対しては最善の行動をするよう
これからも心がけたいと思います。
事故に遭われてしまった方々には心からのお悔やみとお見舞いを
申し上げたいと思います。


ではまた。　　j-ryu