2022/04/22 - 2022/04/22
43位(同エリア844件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
サクラの花が咲く頃、サイクリングに適した季節がやってきた。
とはいえ、仕事などの都合で4月下旬でないと旅の計画がしずらかった。
ゴールデンウィーク前後は青春18きっぷはもちろん、お得なきっぷもあまり使えない。
そこで、長距離きっぷで東北方面へと向かうプランを思い立った。
JRでは100kmを越える乗車券は、基本的に何度でも途中下車できる。(大都市近郊区間内のみで100km以上の場合を除く)
長距離逓減制により距離が長いほど乗車券がお得になる。(JR本州三社の場合、300kmまで16.20円/km、300~600kmが12.85円/km、600km以上で7.05円/km)
交差しない限り、一筆書きでのルートで乗車券をつくれる。
これらのルールを利用して、寄りたい観光地を経由して新大阪~新青森の往路と復路の乗車券をつくった。
この季節に訪れたい東日本の観光地をピックアップしていくと、サクラのみならず花の名所が多く含まれることになった。
ということで、今回は春の花の名所をメインに、古都や風光明媚な観光地をめぐる9日間の旅となったのでした。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
出発前に購入したきっぷ。
乗車券は、
往路
新大阪→(新幹線)→東京→(新幹線)→山形→(奥羽本線)→大曲→(田沢湖線)→盛岡→(新幹線)→新青森
復路
新青森→(新幹線)→郡山→(水郡線)→水戸→(水戸線)→小山→(東北本線)→大宮→(川越線・八高線)→八王子→(中央本線)→甲府→(見延線)→富士→(東海道本線)→静岡→(新幹線)→新大阪
新幹線特急券は、
新大阪→東京(自由席)
東京→山形(指定席)
料金は、往路乗車券15,290円、復路乗車券15,950円、東海道新幹線4,960円、山形新幹線5,400円、計41,600円。 -
4月22日(金)、新大阪始発の新幹線のぞみ200号で東京へ向かう。
新大阪駅 駅
-
幸い混んではいなかったので、自由席でも車両の最後尾の席を確保できた。
-
富士川を渡る前後で富士山が見えた。
おそらく1分ほどで雲に隠れて見えなくなった。
真っすぐなはずの電柱が傾いてるのは、新幹線があまりにも速くてシャッタースピードが追いついていないからなのか? -
8:23頃、東京駅に到着。
八重洲側からサイクリングスタート。 -
まずは、銀座方面へと向かう。
途中にユニークな交番発見。 -
銀座四丁目交差点。
ガラス張りで円筒形が特徴的な建物は、1963年築の三愛ドリームセンター、通称三愛ビル。
リコー創業者の市村清が、奈良県の法隆寺五重塔をヒントに「建物中心に大きな柱を立ててビル全体を総ガラス化させた円筒型のビル」を考案したという。 -
イチオシ
こちらは戦前1932年築の和光本館。
時計台を擁するネオルネサンス様式の建物で、三愛ビルとともに銀座のランドマークとなっている。
交差点周辺は日本で最も地価が高い場所といわれていて、公示地価では和光本館の1棟先にある山野楽器銀座本店が日本一だという。 -
蓬莱橋の交差点は歩道橋でないと南へ渡れなかった。
歩道橋の横の高層ビルはパナソニックのビル。 -
浜離宮の横を通った後、ゆりかもめ沿いを走り、9:10頃にレインボーブリッジ下に到着した。
-
4月~10月の間は9:00~21:00、11月~3月の間は10:00~18:00、レインボーブリッジを徒歩で渡ることができる。
自転車に乗ったままの通行はできない。
でも渡る方法はある。 -
後輪に台車を装着。
つまり、ペダルがこげなくなる。 -
地上から橋の上まで40m以上の高低差がありエレベーターで昇る。
-
レインボーブリッジ閉鎖してません。
歩道はあまり広くない。
自転車は押して行かなくてはいけないので結構時間がかかりそう。 -
主塔部で歩道は少し回り込み広くなっていて、展望がしやすくなっている。
-
レインボーブリッジから品川方向の風景。
-
ループ状の軌道を走るゆりかもめ。
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お台場側のアンカーレイジ近くに来ると、眼下に第六台場を見下ろす。
江戸時代の末期の1853年(嘉永6年)にアメリカからペリー率いる黒船の船団が来日し、開国や通商を迫った。徳川幕府は海上防衛の必要に迫られ、大砲を据えるための砲台、すなわち品川台場の建設を決定。11基が計画され、突貫工事で翌1854年に6基が完成したが、他は中止。アメリカとは条約が締結され、台場で実戦が行われることはなかった。
工事用重機がなかった時代に、1年そこそこでこんな人工島を6基も建設するとは、当時の土木技術もたいしたもんだ。 -
アンカーレイジとその向こうにはお台場。
-
お台場のランドマークともいえるフジテレビ本社ビル。
丹下健三が最後に直接指揮をとった建築物で1996年竣工。 -
アンカーレイジを過ぎて左にカーブし、第三台場が近くなってきた。
第三台場は今はお台場と地続きになっていて台場公園となっている。 -
レインボーブリッジを渡り終えるのに30分近くかかって、お台場に上陸。
この後、お台場海浜公園の自由の女神像や実物大ガンダム像などを周ろうと思っていたが、10時前にはチームラボプラネッツに着いておきたいので、断念した。 -
9:55頃開館時間は、豊洲にあるチームラボプラネッツ前に到着。
ここに至って青空が広がってきた。
お台場にはチームラボボーダレスもあるが、東京駅発の新幹線の時間も考慮して、駅に近いチームラボプラネッツの方を選んだ。
理由はそれだけではないのだが・・・
開館時間は平日10:00~20:00。
入場料は3200円となかなかの価格。
ネットで10:00からの予約をとっておいたが、10:00に門が開いたものの準備中ということで建物の前で待たされた。
開館時間が10:00で「ただ今準備中」ってどういうこと?
20分程度待った後、入場が始まってから注意事項などの映像を見ることになった。 -
ロッカーに荷物を預けたりして、結局10:30頃になってようやく作品の部屋へと向かう。
順路は従来からあるWater Areaから。
Water Areaはひざ下まで水に浸かる作品もあるので、素足にひざ上までまくり上げれる衣類になっておく必要がある。 -
坂の上にある光の滝
最初から水の流れをさかのぼる通路が現れる。 -
やわらかいブラックホール
歩こうとすると、足が沈み込む。
進むのに結構体力を要する。
思ったより暗いので写真を撮るとシャッタースピードが遅く、動く被写体はブレやすい。 -
The Infinite Crystal Universe
光の点の集合で立体物を創っている。 -
イチオシ
天井と床が鏡張りになった空間。
女性は短めのスカートは避けた方がよい。 -
たぶん下向けに撮った画像。
もはやどこをどう撮ったかも記憶があやふや。
順路がわかりづらく、この部屋を抜けるのに意外と時間がかかった。 -
人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング
無限に広がる水面に鯉が泳いでいる。人々は水の中に入り歩く。
ここはひざ下まで水に浸かる。 -
鯉や花びらが水面に映しだされる。
ただ、水面が揺らめくせいか映像がややにじんで鮮明さに欠ける。 -
倒景の憑依する炎
炎は、黒い絶対的な存在によって、形が変化していく。 -
意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在
空間は、自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされている。人々は球体をかき分け、空間の中に入っていく。
色の変化の中で、空間は、球体の集合による立体と色の平面とを行き来する。 -
球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりの球体は、近くの球体から、放射状に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。
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Floating in the Falling Universe of Flowers
1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る生命の宇宙が、空間に広がっている。 -
Water Areaの中で見ごたえのある作品のひとつ。
映像の動きが速く、ほとんどの写真がブレてしまっていた。
ここまでがWater Areaで、次に2021年7月にオープンしたというGarden Areaへと進む。 -
呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色
日中と日没後で様子が変わるOvoid(卵形体)が、敷き詰められた苔の庭園である。 -
イチオシ
人に押され、もしくは風に吹かれ倒れると、音色を響かせ自ら立ち上がる。
個人的にはエイリアンの卵を連想してしまう光景である。
日没後はさらに輝くのだという。 -
イチオシ
Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体
花々が、立体的に埋め尽くされた花の庭園である。
空間は花々で埋め尽くされているが、人がいる場所では、花が上がっていくことで、空間が生まれる。
そのため、人々は、花で埋め尽くされた塊の中を、自由な方向にゆっくりと歩き回ることができる。チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com 美術館・博物館
-
この作品の花々は、ラン科の花々である。
空中で生きており、日々成長しつぼみをつけ咲いていく。空中に生えているとも言える。
チームラボプラネッツを選んだ理由はこの庭園を見るためだといえる。 -
鏡の床に落ちた花や水滴もまた美しい被写体となる。
-
イチオシ
ランの開花期は品種によってまちまちで、開花期の異なる数品種を育てると1年中開花している状態を保てるという。
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ここを花の名所と呼べるかどうかは違和感があるが、インパクトは絶大である。
割高に感じた入場料も、この空間を体験できたことで納得もいった。 -
Garden Areaは屋根がないので、台風などの強風を伴う強い雨の場合は公開を中止する場合があるので、天候には注意が必要である。
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この空間にもっと身を置いていたいところだが、残念ながら時間の余裕がなくなってきた。
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11:10頃、チームラボプラネッツを出て晴海大橋を渡り東京駅を目指す。
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勝鬨橋(かちどきばし)は、日本で現存する数少ない可動橋(跳開橋)であるが、1970年を最後に跳開することはなくなっている。
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インド風またはイスラム風の意匠が特徴である築地本願寺の前を通る。
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東京11:52発の新幹線つばさ189号で山形へと向かう。
つばさ189号はやまびこ189号と連結されていて、福島で分かれてやまびこ189号は仙台へと向かう。東京駅 駅
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つばさ189号の車両の最後尾席の後ろは狭く、おまけにフットレストの出っぱりがじゃまになって収めるのに苦労した。
1日目の後編では山形県を代表する温泉地を訪れます。
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この旅行記へのコメント (3)
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- akikoさん 2022/05/10 11:55:22
- こんな自転車旅も可能なんですね!
- キートンさん、こんにちは~
国内を自転車で周られる旅を楽しませてもらっています。今回は大阪から青森まで、東日本の長旅をされたそうですね!鉄道の使い方にあまり詳しくなくて、旅の概要に書かれていた”一筆書きのルート”でとてもお得な旅ができるという情報にとても興味を持ちました。
例えば、新青森までの乗車券を購入したら、大阪ー東京まで、東京ー山形など部分的に特急券を別に買えば、普通に特急に乗って旅ができるんですね。復路は、特急を利用しないならルートを小分けにして工夫して旅程を作成しなくてはいけないのもわかりました^ ^
表紙の写真にも魅せられました!これはどういう写真??とワクワクしながら読み進めました。チームラボ プラネッツの展示のうちの立体的なお花が展開する庭園の一枚だったんですね~ 全体を写したもの、部分的に鏡に落ちた花のアップなど、素晴らしい写真の数々にうっとり(^^)♪ 他のエリアもとてもユニークで面白い写真がいっぱいでとても楽しめました。
とても参考になる旅情報をありがとうございました!
これからどんな旅をされるのかとても楽しみです。
akiko
- キートンさん からの返信 2022/05/10 18:45:30
- Re: こんな自転車旅も可能なんですね!
- こんばんは、akikoさん。
書き込みありがとうございます。
今回の旅は、青春18切符や西なびグリーンパスのような広範囲をカバーするお得な切符がない時期だったので、長距離切符を利用したのでした。
ルールとしては「最長片道切符」で検索すれば詳しい解説が出てると思いますが、それを簡素化したってわけです。
通算の距離が600kmを越える分に関しては運賃が半額以下になるので、長ければ長いほど割安になります。
なので、往路を東海道および東北新幹線、復路を日本海側の在来線(一部新幹線)とすれば、交差や重複しない限りひとつの長距離切符にすることも可能でよりお得になりますよ。
長期の休みが取れる人向きではありますが。
複雑なルートを組むと、みどりの窓口などで切符を作るのに日数がかかるかもしれません。
それと、JRのローカル線が廃線や第三セクターに経営が移ったりで、少しずつルートの選択肢が減りつつあるのが残念です。
チームラボプラネッツはまさに表紙の写真のようなランの展示に魅かれて行ってみることにしました。
あわただしいスケジュールだったのでゆっくり見れなかったのは残念ですが、あの空間は圧巻でした。
akikoさんの旅行記には花の写真が多いので、あのランの展示はakikoさんにとてもお勧めです。
関西では大阪の長居植物園にこの夏チームラボの常設展がオープンするという情報もあるので、花を使ったアート作品が期待できるかもしれませよ。
では、また。
キートン
- キートンさん からの返信 2022/05/10 18:45:30
- Re: こんな自転車旅も可能なんですね!
- こんばんは、akikoさん。
書き込みありがとうございます。
今回の旅は、青春18切符や西なびグリーンパスのような広範囲をカバーするお得な切符がない時期だったので、長距離切符を利用したのでした。
ルールとしては「最長片道切符」で検索すれば詳しい解説が出てると思いますが、それを簡素化したってわけです。
通算の距離が600kmを越える分に関しては運賃が半額以下になるので、長ければ長いほど割安になります。
なので、往路を東海道および東北新幹線、復路を日本海側の在来線(一部新幹線)とすれば、交差や重複しない限りひとつの長距離切符にすることも可能でよりお得になりますよ。
長期の休みが取れる人向きではありますが。
複雑なルートを組むと、みどりの窓口などで切符を作るのに日数がかかるかもしれません。
それと、JRのローカル線が廃線や第三セクターに経営が移ったりで、少しずつルートの選択肢が減りつつあるのが残念です。
チームラボプラネッツはまさに表紙の写真のようなランの展示に魅かれて行ってみることにしました。
あわただしいスケジュールだったのでゆっくり見れなかったのは残念ですが、あの空間は圧巻でした。
akikoさんの旅行記には花の写真が多いので、あのランの展示はakikoさんにとてもお勧めです。
関西では大阪の長居植物園にこの夏チームラボの常設展がオープンするという情報もあるので、花を使ったアート作品が期待できるかもしれませよ。
では、また。
キートン
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