今年のお正月は史上最長の作戦　二の陣はKz君と木津川の流れ橋・石清水八幡宮を見分

2022/01/07 - 2022/01/07

　我が家の今年のお正月祝いの行事は、表題のような超長期間の作戦となりました。理由は多分コロナのせいだと思われますが、愚僧としては楽しい時間が長いと喜んではいましたがそうでは無いと云う現実に突き当たっております。
　初戦は飾りものの交換から

エリア 八幡・城陽(京都)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車 バイク

　知人から戴いたクリスマスリースを、伊勢の注連縄に置き換えたのが年末の緒戦でありました。電飾はKｚ君がご帰還なさるまで「和洋折衷」の状態で継続です。「変な家」と思われているでしょうが、30年は続く我が家の行事です。
　待ち受けるは武器弾薬では無く芋爆弾

　孫を迎え討つのは「美味しいモノ」に限ります。奈良斑鳩の安村農園で苺を大量に買い込みます。二年前某デパートで「一粒」千円で売っていたという古都華という品種です。さて、安村氏に爆弾用の薩摩芋が欲しいというと「近くの産直市場」で大和郡山産があるはず、大きいのが特徴で大味では無く外見とは想像できない甘さという。
　地域ブランド苺　古都華

　元旦は摂州の愚息一家と我が庵で勢州のせきやのおせちや蟹などで初戦を終えています。愚僧は富山の三笑楽を久しぶりにいただき、ほぼ昏睡状態。

　遅れ6日に勢州から参戦した愚女とその子Kz君の要望で何度も天下分け目の戦場になった大山崎周辺を見分に。Kz君は構造物等に非常に関心が高く、昨年迄に「潜水橋」「モノレール」や「チンチン電車」等々を見学しています。対戦相手を良く知るというのは戦法の基本でしょう。　

　伊勢「せきや」のおせち料理も到着

　時代劇ではお馴染みの木製で欄干に相当する物が付いていない、渡世人やお役人様が侍い姿で斬り合うというシーンで見かける橋は「上津屋橋」が本名です。木津川にかかるこの橋は、大水が出ると橋脚や板床が流れに流されてしまうと云う軟弱構造

　対岸より八幡市側を望む

　流れ橋の構造図

　しかし、板床がワイヤーで連結されているため、洪水が過ぎたら引き戻せば簡単に復元できるという、理に適った仕組みでもあります。長さ356ｍ巾3．3ｍですから一尺の巾ですね。現場に立ってみると充分刀を引き抜ける巾はありますので、チャンバラシーンも?では無いですね。
　ワイヤーで連結

　近くの市営施設で昼食です。「橋見学者用ですか？」と従業員に聞くと、市営の体育館や風呂もあり橋目的では無いとのこと。たかが橋にと思う施設でしたので、つい聞いてしまいました。風呂があれば（再開）もう一度行ってみたいと思います。次に向かうのは石清水八幡宮です。
四季菜館と産直市場

　ここは石清水八幡宮は、何年か前に偐家持氏と河内からMTBで訪れた事があります。その時に買って帰った名物お餅「走井餅」屋さんが閑そうにされていました。八幡さんもコロナには負け戦のようです。
走井の餅屋

　ケーブルカーは昨年信貴山で経験済みです。相変わらず乗り物を見ると目が違い、輝いているようです。神社の仏閣にはあまり関心が無いので、最近読んだ伝記に出ている「エジソン」記念碑を訪れました。

　ケーブルカーにＫｚ君満悦

　電球のフュラメントに八幡の竹が一番適していたとかで、エジソンとの縁を記念碑で現しているそうです。この手の話は川向こうの大山崎側でも聞いていますので、大凡この辺りの竹が電球に一番適していたと云う事でしょうか。

　エジソン記念碑

　八幡には飛行神社なる物もあります。世界初のゴム動力飛行機を飛ばした二宮忠八の自宅を改修した神社のようです。関西には泉州にも泉州航空神社があり、意外と飛行機に感心のある方が多いのでしょうか。因みに愚僧も飛行機が好きですが、それを神としようとは思いも及ばないです。

　飛行神社

　 飛行神社の零戦残骸とか

　あんごと読むそうです出来の良い橋ですね。橋という縁続きで、息抜きに一枚。
　安居橋

説明板

　八幡とはこの辺でお別れします。幼子には流れ橋、男山ケーブルカーにエジソンと何だかんだと話が混乱しかねませんので、今日は早めに愚庵にてお休みして頂くことに。明日は従弟のKy君をお迎えに摂州まで出向きます。その晩はお二人で愚庵でお泊まりとか、お爺さんの辛苦が続きますが同じ量の幸せも感じつつもう少し頑張りましょう。
　お出迎えに向かった摂州五社神社にて

　古墳を利用した五社神社の石室内（鉢塚古墳）。入場無料でした。

　元旦から始まった史上最長の作戦、決戦の模様をお伝えします。決戦は9日と決まっていました。愚息と愚女の婿殿の仕事の関係でしょう。
　翌朝9日は勢州からKz君パパがやって来る、摂州からKy君の両親とNちゃんがやって来ると、役者は勢揃いです。普段の夕食より早めに「新年会」がスタートします。愚妻等女房達の算段で二部制とか。その意味は一部は焼肉、二部がお寿司と云うことらしい。

　二部の寿司にて

　お正月に七歳になったNちゃんの誕生祝いも継続して開催です。Ｎちゃんが一気に誕生日ケーキのローソクを吹き消すと、ハッピーバースデイのピアノ音が流れます。どうやら愚息が、昨年のおばあさんの誕生会でNちゃんが弾いた曲を録音していたようです。ケーキあたりで起こされた愚僧は、ケーキを食べながらお風呂という決戦場の準備です。狭い風呂に孫三人と愚僧がつかり、一人は潜水するという大混乱で新年会か誕生会かわけの分からない決戦が進行します。

　決戦は水中へとも。一人は水遁の術とか

　仕上げに更に花火大会があって終演となりました。翌日Kｚ君一家も勢州へ午前中に出発しました。その前にパパに自分が植えたお花だと説明しています。その後愚女からのメールでは「夢みたいな時間だったな」とのKz君の感想があったと伝えています。そんな夢のような時間を提供できたのならお爺さんとしても本望であり、ありがたいことです。　
　ボクが植えたお花だよ

　夢のようなお正月を老夫婦で振り返る、あの蟹、お肉そして苺は何処へ行った･･･とさ
　老夫婦用雑炊が正夢（蟹も爪だけで作った蟹雑炊は美味い。）