2019/07/12 - 2019/07/19
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ミズ旅撮る人さん
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「通常のドイツツアーでは訪れることの少ない街へご案内」
この一言で、北ドイツのツアーに参加しました。
12回目は、エアフルトです。あまり聞き慣れない町ですが、それでこそ
「ツアーでは訪れることの少ない街」というものです。
そうはいっても名もない片田舎などではなく、チューリンゲン州の州都で、
1,200年の歴史を持つ古都です。大きな都市ではありますが、
観光地である旧市街は、小さくまとまっています。
場所は、ドイツ中央部で、フランクフルトからもドレスデンからもICEで
約2時間と言うと、なんとなくわかるでしょうか。
観光の目玉は、大聖堂と市庁舎というのは定番ですが、
この町にはもう一つおもしろい観光名所があります。
「クレーマー橋」は、世界最古の橋の上に住宅のある橋です。
滞在時間は2時間30分。1時間ほどの観光の後、昼食を含めた自由時間になりました。
さて、どれだけ周れるか、行ってみましょう。
前半は、大聖堂とセヴェリ教会です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
昨日はドレスデンから西に79kmの所にある
ケムニッツのホテルに泊まりました。
今日は更に西に向かってケムニッツから154kmの
エアフルトに向かっています。
メリンゲン(Mellingen )という町が見えています。
住宅地の周りをぐるっと麦畑が囲んでいます。
ドイツはビールとパンの国、麦は常に必要です。 -
うわお!いきなりインパクトが強いですね。
ドイツでは、このように建物一面を使った現代アート?が
多く見られます。その絵柄については、「この絵をみんなに見せたかった気持ちがわからない」ものも多々ありますが、
中には芸術を感じさせるものもあります。
ただ、落書きが多いのも頭痛の種。
全然綺麗なんかじゃない日本の都市が、外国人には綺麗に見えるのは、
こうした落書きが少ないからじゃないかな。
世界には、文字通り「塵一つない」町が、たくさんあります。 -
ドイツの町並みは、第二次世界大戦で破壊されて
再建されたせいもあって、建物の高さが統一されていて、
とてもスッキリしている所が多いです。
エアフルトの旧市街の外周に来ました。 -
とてもドイツらしい建物です。
屋根に付いている窓は「牛の目窓」と呼ばれます。
ポツダムにあるツェツィーリエンホーフ宮殿にあるのを見た時は
猫の目だと思いました。 -
大抵の旧市街には、観光バスは入れないのですが、
エアフルトではど真ん中のドームプラッツ大聖堂広場(Domplatz)まで
行くことが出来て、そこで下車しました。 -
ドームプラッツでは、衣料品の露店がたくさん出ていました。
エアフルトのクリスマスマーケットは、全国投票で「ドイツで最も美しいクリスマスマーケット」に選ばれています。
これだけ広場が広い(2万㎡)ので、さぞかし盛大なことでしょう。
しまったなあ。また12月に来なくちゃ。 -
ドームプラッツに面した地方裁判所です。
古い街では、官公庁が広場に面していることが多いです。 -
ここでのメインは当然こちら、大聖堂(左)とセヴェリ教会(右)です。
-
二つの教会は、巨大な階段の両側にあります。
元々が丘だったのでしょうが、日本の神社のように参道が階段なのは、
ドイツでは珍しいです。 -
おや?大聖堂側の手摺の上に何かいます。雛鳥のようです。
どこかから飛んで来て、帰れないのかな? -
大聖堂の入口なのですが、玄関前に木造の囲いがあって、
その上の部分しか見ることが出来ません。 -
あの子、大丈夫かしら。
ツアーでどんどん移動しながら、気になり続けました。 -
大聖堂のファサードには、12使徒の彫像があります。
-
でも、肝腎の聖母子像はこの状態です。
-
入れない訳ではないので、入場します。
大聖堂 (エアフルト) 寺院・教会
-
大聖堂は742年に宣教師ボニファチウスが
礼拝堂を設置したのが始まりです。
12世紀にはロマネスク様式の教会になりました。
その名残は正面入り口に残っています。
1349~1370年には、ゴシック様式の内陣が整えられました。 -
おお、さすがに歴史を感じる宗教画です。
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壁に僧侶の彫像が張り付けられています。これは珍しいなあ。
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こんな風に部分的に展示されているということは、
ここも被災して残された部分ということなのかな? -
クラナッハの聖母子の板絵。
-
「クリストフォロス(キリストを背負う者)」
子供を背負って川を渡ったら、それがキリストだったという
一風変わった殉教者です。
旅人の守護者として人気があります。 -
ヴォルフラム燭台。ドイツ最古である1160年製の金属製の像です。
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かなり変わった仕様の像で、興味深いです。
-
天辺は天井に突き刺さっています。
しかもそれが聖人のお腹なのがおもしろい。 -
聖人達などのレリーフ。元々ここにあったのではないような感じです。
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こんな風に立体的な飾りがびっしり付いているのは珍しいです。
さすがは1,200年の歴史ある教会です。 -
それぞれの女性の髪形が凝っていますね。
全員何かしら抱えています。 -
角には女性が、その間には翼のある天使が配されています。
-
角の女性の頭の上には、古代ギリシャのイオニア式円柱の
飾りのような物が付いています。
古代ギリシャに倣ったのでしょうか。 -
上を見上げると、こんな風です。
なんともおもしろいものが、この大聖堂にはあります。 -
天井が高くて、柱の上のアーチが木組みのように見えます。
-
かなり新し気なパイプオルガン。
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壁際には様々な装飾品が置かれています。
-
なんて独特な形態をしているのでしょう。
磔刑像なんかより、ずっと興味深いです。 -
あらら、磔刑から降ろされたキリストがいました。
木の棺に入ったキリスト像なんて見たことない。 -
この大聖堂は丸ごと博物館ですね。
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1150年頃のエアフルトの聖母子像。
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天井が高いので、ステンドグラスも長いです。
なんと14mもあるそうな。 -
14~15世紀のステンドグラスは、
15枚のうち13枚がオリジナルだそうです。 -
これが14世紀のものなら、この完成度はすごいですね。
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右側が磔刑図になっています。
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天使の祝福を受けている真ん中の女性は美人ですね。
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豪華な邸宅の中の様子が描かれています。
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中段は戦闘シーンです。
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上段で、王様が馬に乗っています。
この町の始まりを表しているのでしょうか。 -
さあ、一番重要な主祭壇です。
真後ろのステンドグラスは入っていません。 -
メインは「東方の三賢人」です。
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その上の絵は、失われてしまったのか、
ちょっと稚拙な絵なのが残念です。
現代に現れた救世主のモチーフになっています。 -
祭壇の脇を飾る聖人像。
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一つ一つを見ていると、装飾いっぱいの大聖堂に思えますが、
実は割とガランとしているのです。 -
入口とは違う脇の扉から外に出ました。
-
3本の塔の真ん中は鐘楼で、世界有数の大きさを誇ります。
-
こちらの3本の塔は、隣のセヴェリ教会(Katholische Kirche
St. Severi)です。セヴェリ教会 寺院・教会
-
高い天井と細い柱、その上のアーチが大聖堂とよく似ています。
セヴェリ教会は、9世紀にマインツ大司教が聖ゼブルスの遺骨を、
ここにあったベネディクト派の修道院に移したのが始まりの
初期ゴシック様式の教会です。セヴェリ教会 寺院・教会
-
角の柱の中に回り階段があって、上のベランダに上がるように
なっています。あそこで何をするのかしら? -
悪魔を踏みつける大天使ミカエル。イエスを抱えているのは珍しい。
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可愛いバラ窓です。
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主祭壇。幅は狭いけれど、なかなかどうして豪華です。
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豪華な色大理石に囲まれた祭壇画は、聖母と十二使徒。
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その上の絵がイマイチなのは大聖堂と一緒かな。
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更にその上、キリストが立っています。ちゃんと聖痕があります。
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説教壇だと思ったけど、階段がない?
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おお!素晴らしいパイプオルガン。
これだけ豪華なオルガンはそうないでしょう。 -
ここにも、大聖堂にあったおもしろい物があります。
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これはいったい、何でどう使うのでしょう?
ただの置き物には思えないのだけれど。 -
エアフルトの顔は、どれも独特の表情をしていますね。
整った綺麗な顔が殆どないのが、珍しいです。 -
後ろから見た全体像です。
鉄骨で出来ているみたいに見えるフォルムが素敵です。 -
教会の床には、こうした墓碑がよくあります。
壁際のものも本来は床にあったのかな? -
キリストの苦難がずらっと描かれています。
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石棺ですが、上に3人の姿が刻まれています。3人合葬なの?
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どうやら中央が王様で、両側に后がいるらしいです。先妻と後妻?
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石棺の周りは随分と彫りの深いレリーフです。
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これと似た金屏風(違います)は、大聖堂にもありました。
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カラフルな彩色の飾り物。ちょっと雰囲気が違いますね。
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大聖堂の前に戻りました。あの雛はまだそこにいました。
その場所は、柵の向こうで近寄ることが出来ません。
野生の鳥の場合、人間が触ってしまうと親が育児放棄する
可能性もあります。親鳥が見つけてくれるのを待つしかないです。
あくまでも保護は最終手段です。
どうしたかなあ、あの子・・・ -
大聖堂の階段の上から、ドーム広場を見下ろします。
こんなに広い広場が必要なほど人が住んでいたのですね。
エアフルトは交通の要衝で、大変栄えた商業都市です。
かつては、36もの教会と15の修道院があり、
ドレスデン同様に、塔の多い街として有名だったそうです。ドーム広場 広場・公園
-
今日は水曜日。曜日ごとに立つ市が違うのかな?
ドーム広場 広場・公園
-
イチオシ
この眺めは、特徴的ですね。
2年が経った今でも、この風景は鮮明に思い出されます。
丘の上に建つ大聖堂の大きさは圧倒的でした。 -
ドーム広場にはトラムが走っています。
ここから3つ目の電停が中央駅です。ドーム広場 広場・公園
-
広いドーム広場の一角には、こんな憩いの場もあります。
ちょっとひと休みして、次回は後編、市庁舎とフィッシュマルクトそしてクレーマー橋に行きます。
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