2019/07/12 - 2019/07/19
44位(同エリア256件中)
ミズ旅撮る人さん
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「通常のドイツツアーでは訪れることの少ない街へご案内」
この一言で、北ドイツのツアーに参加しました。
3回目は、メルヘン街道の終点ブレーメンです。
メルヘン街道は、グリム兄弟が生まれたフランクフルト近くのハーナウから北上し、
グリム兄弟が30年住んでいたカッセル、教師をしていたゲッティンゲン、
「笛吹き男」で有名なハーメルン、そしてブレーメンまで、およそ600kmあります。
終着点であるブレーメンは、日本人に一番知られている町だと思います。
ブレーメンの音楽隊の大きな銅像が市庁舎横にあり、土産物は音楽隊でいっぱいです。
しかし、ブレーメンは童話だけの町ではなく、ハンザ同盟で栄えた大都市です。
現在でもハンブルクに次ぐ、大きな内陸の港町です。
ヴェーザー川と堀に囲まれた旧市街南部のシュノーア地区は、入り組んだ路地の町で、
趣き深い町並みと、小さな商店やレストランが集まる楽しい場所です。
ブレーマー・クラーベンという名物のパウンドケーキを売っている店があったり、
ドイツらしい民芸品や、ビーズなどの手工芸品、雑貨などを売る店がたくさんあります。
ベットヒャー通りは、豪商が作ったアールヌーヴォー様式の通りで、
グロッケンシュピールという仕掛け時計があります。
ブレーメンはかなり大きな都市ですが、旧市街は固まっており、
徒歩で楽しみながら散策出来ます。
シュノーア地区があまりにも魅力的なので、今回も写真がいっぱいです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
ヴェーザー川に沿って北上し、
旧市街の西側から中心部へ入って来ました。
前方に見えるのが聖ペトリ大聖堂です。
大聖堂の前を左に曲がるとマルクト広場に入ります。
ブレーメンの町にはトラムが走っているので、
中央駅からのアクセスもいいです。
ドイツの旧市街は車ですら入れない街が多々ありますが、
ブレーメンは道路が広いので、トラムが悠々行き交います。
ほとんど音もなくやって来るのでご注意ください。 -
シュノーア地区の入口です。
ブレーメン到着は17時でしたが、夏の北ドイツの日没は21時半です。
まだまだ観光出来る時間はたくさんあります。
とは言え、ツアーでは、夕食時間込みで2時間20分の滞在です。
1時間程度の見学の後、各自レストランへどうぞとなります。
ツアーで最初に訪れたのが、シュノーア地区でした。 -
バルゲブリュック通り(Balgebruckstrase)から
ランゲ・ヴィーレン(Lange Wieren )という路地に入り、
聖ヨハネ教会(St. John's Church)の脇を進みます。
14世紀に建てられた赤レンガのゴシック様式の建物です。 -
聖ヨハネ教会の向こうから、いよいよシュノーア地区に入ります。
手前のサーモンピンクの家にご注目。 -
イチオシ
角にブレーメンの音楽隊の絵が描かれています。
斜めから見ないと全体像が見えないのに、よく描けています。
これがブレーメン最初の音楽隊でした。
これから、思いっきり音楽隊攻めですよ~ -
音楽学校(Hochschule fur Kunste)の建物です。
この音楽学校から南のヴェーザー川までの間が、
17~18世紀に建てられた建物がびっしりと建ち並ぶ区域です。
第二次世界大戦で大きな被害を受け、取り壊わされようとした時に、
一人の建築家が保存運動を起こして、保存・修復されました。 -
「Backerei im Schnoor」というお菓子屋さんです。
-
ショーウィンドウには、可愛らしくラッピングしたお菓子に
音楽隊の姿が見えます。 -
この日は土曜日だったので17時閉店の筈なんですが、
これから店じまいする様子。
なので、ガイドさんにお願いしました。
「ここで買い物をさせてください。」
ここは、ブレーメン名物のブレーマー・クラーベンを売る店なのです。
それを知ったツアーの女性たちが我も我もと行きたがり、
お店の人が閉めるのをやめて、販売してくれると言うので、
次々にお買い上げ~ -
これがブレーマー・クラーベンです。
16世紀から作られていたというお菓子で、
砂糖の掛かっていないシュトーレンみたいと言われています。
フレッシュバターを白ワインで味付けし、
レーズン・オレンジピールを練り込んだ伝統菓子です。
シュトーレン同様、冬のお菓子ですが、有名になったため、
ローテンブルクのシュネーバルのように、年中売られています。 -
さて、観光再開。
アム・ラントヘルナムトという細い道を歩いて行きます。 -
なかなか自己主張の激しい郵便受けがありました。
ドイツの郵便は黄色いホルンがトレードマークです。
青い色とよく合っていますね。 -
あら、おもしろそうな路地。でも、ここでツアーは引き返します。
1時間程度で、聖ペトリ大聖堂・音楽隊像・シュノーア地区・市庁舎とローラント像・ベットヒャー通りを見て歩かなければなりません。
後で戻って来ることを心に決めて、今は引き返します。 -
ブレーメン市の裁判所(Landgericht Bremen)です。
-
聖ペトリ大聖堂の横を歩いて行きます。
大聖堂の塔は2本ありますが、
真横から見ているので1本に見えています。 -
ユーモラスな像。人間の音楽隊?
-
マルクト広場に来ました。
-
市庁舎と向き合うように、聖ペトリ大聖堂が建っています。
ブレーメンは、自由都市であり教会の影響力は及びませんでした。
勢力を誇示しようと、カトリック教会は巨大な大聖堂を建立しました。聖ペトリ大聖堂 寺院・教会
-
1042年に建設が始まり、19世紀まで増改築が行われて、
この威容になりました。
バラ窓が美しいです。中から見たらどれほど美しいのかしら。
窓を囲む彫刻も、カビで真っ黒だけど精巧です。
最も古い場所は地下の納骨堂。
塔に上るだけなら1ユーロ、ドーム博物館に入るなら1.4ユーロです。 -
正面中央の小さな方の扉の上には、キリストが十字架を運ぶ場面と、
磔刑が描かれています。アーチの柱には弟子たちの像があります。
どれも優れた彫刻です。 -
マルクト広場には、世界遺産の模型が置かれています。
市庁舎とローラント像は、2004年に世界遺産に登録されています。 -
ブレーメンは、ハンザ同盟が1260年に発足して約100年後の1358年に加盟しました。
以後、急速に経済力、政治力をつけて行き、大きく発展しました。
その自由な気風の象徴として1404年にローラント像が、
1409年に市庁舎が、マルクト広場沿いに建設されました。 -
市庁舎は1405~1410年に掛けて、ゴシック様式で建築されました。
-
その約200年後の1609~1612年に
ルネサンス様式のファサードが造られました。
ファサードに1612の文字が見えます。 -
ヴェーザールネサンス様式のファサードは実に見応えがあります。
この様式は、ハーメルンの町並みに多く見られましたが、
同じヴェーザー川沿いの町であるブレーメンでも見られます。 -
多くの紋様や文字で飾られた木の梁や出窓のある
14~17世紀の建築様式です。 -
1階にはアーケードがあり、かつてはここで市場が開かれていました。
現在は、季節の行事や展示会、公式行事などに使用されています。
地下のワイン貯蔵庫にはラーツケラー(レストラン)があります。 -
マルクト広場に立つローラント像はブレーメンの象徴です。
ローラント像のオリジナルの頭部はフォッケ博物館
(ブレーメン州立芸術文化史博物館)に収蔵されています。
第二次世界大戦中に爆撃による破壊を恐れて
複製と取り替えられていたのです。
ローラント像は公正をあらわす剣と皇帝の鷹が描かれた盾を持っており、
その視線は、宗教的圧力を掛けようとしていた
聖ペトリ大聖堂に向けられています。ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像 モニュメント・記念碑
-
市庁舎に向かって左側に「ブレーメンの音楽隊」像はあります。
ロバの足に触ると願い毎が叶うとか、幸運が訪れるとかで、
金色に光っています。
「ブレーメンの音楽隊」
ある日、年老いたロバが働けなくなったので、
ブレーメンで音楽隊になろうと旅に出ます。
途中、年老いた犬と年老いた猫と年老いた鶏が合流します。
日が暮れて辿り着いたのは泥棒の家。
動物たちは懲らしめるため、窓から鳴き声で脅かします。
「ヒヒン、ワン、ニャン、コケコッコー!」
驚いた泥棒たちは逃げて行き、ロバたちはその家で眠りました。
夜中に戻って来た泥棒たちは、猫にひっかかれ、犬に噛みつかれ、
ロバに蹴られ、鶏に脅されて逃げて行きました。
ロバたちはその家で仲良く暮らしました。
つまり、ブレーメンは目指しただけで、行っていないのでした。
目的地だっただけなのに、ブレーメンが有名になっています。 -
近くに、こんな音楽隊もいます。
-
マルクト広場のマンホールで子供たちが何かしています。
-
真ん中の穴にコインを入れると、
ロバ・犬・猫・鶏のいずれかが鳴くのだそうです。
しかし、大勢がコインを入れたので、
貯金箱がいっぱいになってしまったようです。
早い時間に行かないと、こういうこともあるようです。
いつ、回収するのかしら? -
市庁舎の向かい側には商人の館であるシュッティング(Schutting)が
あります。
シュッティングとブレーメン綿取引所の間には、
1922年から1931年に造られたベットヒャー通りがあります。
この通りはコーヒーで財を成したロゼリウスが、
ゴシック様式とアール・ヌーヴォーを取り入れた通りを、
地元の芸術家に造らせました。
後で訪れます。シュッティング (ブレーメン商工会議所) 史跡・遺跡
-
シュッティングの西隣には、
大きなパッサージュ「Kontorhaus Passage」があります。
ショッピングセンターです。 -
西側は18~19世紀の建物で、現在はレストランになっています。
-
市庁舎のように装飾だらけではないですが、
そちこちに意匠を凝らした外観です。 -
半地下のレストランは、こんな感じでした。
-
広場の東側はブレーメンの議事堂(左端の前面ガラスの建物)です。
-
シュッティングの前にモデルさんがいたので、撮らせてもらいました。
さて、これで見学が終わったので自由行動です。
ツアーの大多数はガイドさんについて歩くようですが、
もちろん独立独歩! -
議事堂の先のマルクト通りを歩いて行きます。
議事堂の裏側は静かな通りになっていました。 -
デハナト通り(Dechanatstrase)に入りました。
St.-Johannis-Schuleという学校の建物は、
ドイツの古い学校らしく荘厳な建物です。 -
シュノーア地区に戻って来ました。
最初に見た、角に音楽隊の絵が描かれている建物の隣です。
結婚式のための写真撮影でした。
シュノーア地区はとても絵になる場所が多いので、
行く先々で、彼らに会うことになりました。
窓の中のカモメも同じポーズですね。 -
ブレーマー・クラーベンを買った店は、もう閉店していました。
明るくても、ドイツの店は閉店時間が早いです。日曜は原則休みだし。
最近では、土産物店やスーパーなどが
遅くまで営業していることがありますが、
やはり大半の店は閉まってしまうので、
シュノーア地区も急いで行かないとつまりません。 -
反対側にはお茶専門店「Tea Merchant Freddy & Sons」
ゾウさんの「お茶壺道中」 -
ショーウィンドウの中のランプ。上のランプの右側が音楽隊です。
-
可愛らしい緑色の窓の下の壁には、海の風景が描かれています。
窓だけじゃなく、壁も修復して欲しいなあ。
ブレーメンが港町であるという雰囲気が味わえます。
ブレーメンはハンザ同盟の都市として貿易で繁栄しました。
その相手はアメリカにまで及んだそうです。 -
今来た通りを振り返ると、音楽学校の塔が見えます。
-
土産物店のウィンドーには、もちろん音楽隊。
4.5ユーロはちょっと高いけど、入って見ましょう。 -
色付きの音楽隊もあります。右側には順番が逆さまの音楽隊も。
-
ビーズ専門店「Die Perlerie」
-
小さな店の中は、アクセサリーのパーツでいっぱい。
-
いよいよシュノーア(Schnoor)通りに入ります。
この小路は、びっしりとお店が並んでいて、とても楽しいです。 -
細い道ですが、意外と長いです。
-
民芸品ばかりでなく、現代のおもちゃなども売っています。
-
鳥小屋でしょうか。これ、真剣に欲しかった・・・
-
エコバックも音楽隊。
-
店の中から商品があふれ出てる。明るいから観光客もまだまだ来るし。
ブレーメン程の都会なら、日が暮れても人が多いんだろうな。 -
ハーメルンの笛吹き男は、そんなに土産物にはなっていなかったのに、
ブレーメンの4匹はすごいバリエーション。 -
なんだか心惹かれた絵。
-
「Schoko Stube」というお菓子屋さん。
-
あれ?さっき買ったブレーマー・クラーベンと同じラベルがずらっと。
-
こちらが本職のチョコレート。
-
ブレーマー・クルーテン(ハッカとチョコレート入りの砂糖菓子)。
他にもブレーメンの名が付いた
「ブレーマー・バベラー(長持ちするボンボン)」や
シナモン風味のラスク「ブレーマー・カフェブロート
(Bremer Kaffeebrot)」があります。 -
オリジナルのキャラメルなんて、見たことがないなあ。
-
音楽隊のぬいぐるみ。何故、巨大な洗濯ばさみがいるんだろう?
-
右側にある脇道は、是非入ってみてください。
狭い路地ですが、奥がちょっと広くなり、
別の道と繋がっています。レストランなどもあって、人気の路地です。 -
狭い所に観光客がいっぱい。
行き止まりじゃないから、どちらからもどんどん人が来ます。
今回の表紙は、ここで撮りました。 -
狭い路地にこそカフェ・レストランがあるのがおもしろいですね。
こんなに人が行き交う場所で、落ち着いて食べられるのかしら? -
ねえ、そう思いませんか?
-
イチオシ
ヴュステシュテッテ(Wustestatte)通りが、
ヒンター・デア・ホルツプフォルテ(Hinter d. Holzpforte)通りに
ぶつかった所は、小さな広場になっています。
ここからV字に伸びる通りがマルターブルク(Marterburg)通りです。
このマルターブルク通りの入口がいい雰囲気なので、
先程の新郎新婦が撮影をしていました。 -
マルターブルク通りを北上して行きます。
この通りは広くて、建物や店の雰囲気が新しいです。 -
「ブレーマー・ボンボン(Bremer Bonbon Manufaktur)」
ペロペロキャンディやロリポップなどの飴屋さん。
小型トラックが可愛い。 -
「Konditorei Cafe im Schnoor」。
先程ブレーマー・クラーベンを買った店と同じ名前です。Konditorei Cafe im Schnoor カフェ
-
赤いリボンがとても綺麗で、つい欲しくなります。
-
あらら、ブレーマー・クラーベンもブレーマー・クルーテンも
いっぱい売ってる。
こちらの店は、土曜も18時迄営業していて、
日曜も午後は店を開けるようです。
上の棚には、ブレーマー・カフェブロート(Bremer Kaffeebrot)というラスクが載っています。
ブレーメンは意外とお菓子がたくさん作られている町ですね。 -
古い建物の小さなお店ですが、窓辺が賑やかです。
「Verhext und Zauberhaft Patricia Marten」 -
とても細長い建物です。玄関前にテーブルがあるけど、カフェなのかな?
-
その細長い建物の所から再びシュノーア通りに入ります。
-
ところどころに、見事なツルバラが花を添えています。
-
そして、おもしろいアート作品も隠れています。
-
さっきと反対方向に歩いていますが、既に18時半になろうとしていて、
お店が殆ど閉まってしまいました。観光客も少なくなっています。 -
観光客がいなくなって、やっと撮れた路地。
ヨーロッパでは、こういう路地の奥に店がある事が多いので、
要チェックです。 -
ほら、半地下のすてきなレストランが埋まっていました。
正面の窓には、アルフォンス・ミュシャの「冬」のような絵が
貼られています。 -
右手前には3つの看板が路地を指しています。
この路地は、白い建物を挟んで向こう側の2匹の猫の看板のある路地と
奥で繋がっています。
更にその奥に進むとヴェーザー川に出ます。
こういう地区の訳ありげな路地は入ってみるのが大事です。
大抵は観光客が入って行くので、迷わず付いて行きましょう。 -
クリスマスになるとよく売っているランプです。
コップの中の蝋燭に火を点けると、上昇気流で上のローターが回ります。
ドイツのクリスマスマーケットでは、
これの木製の巨大な物が必ず建てられています。 -
マインツのクリスマスピラミッドです。
これが無ければ、クリスマスマーケットとは言えません。
巨大な物だと、下でグリューワインを売っていたりします。
もちろん上昇気流で動くのではなく電動ですが、
人々の熱気でも動かせそう。 -
さて、シュノーア地区と人気を二分するベットヒャー通りに来ました。
マルクト広場から伸びる100m程の小路です。
「ベットヒャー」は桶職人のことで、ハンザ同盟の時代の
重要な商品であったビールの樽を作る店が並んでいたそうです。
1902~1934年に、コーヒー貿易で財を成した商人ロゼリウスが
ここに自宅を建て、周辺の建物を次々と改築、
北ドイツのアールヌーヴォー様式を取り入れました。
現在では、映画館・劇場・美術館・カジノ・ブティック・
各種アトリエ・カフェ・レストランなどがあります。
写真の地図は、下がマルクト広場で、6番がロゼリウスの自宅です。
グロッケンシュピールは4番です。 -
マルクト広場からの入口では、キンキラキンのプレートが出迎えます。
大天使ミカエルが三つ首のドラゴンを退治する場面が描かれています。
20世紀初頭の製作なので、ミカエルも伝統的な描き方とは
随分違いますね。 -
ベットヒャー通りは鉤型になっているので、
直ぐに突き当たるように見えますが、
角を曲がった所に一番の見どころがあります。
歩いている人が皆コートを着ているので、7月には見えませんね。
ブレーメンはドイツの北部に当たるので気温は低めです。
2021/8/27の気温が最高19℃、最低14℃です。
9/2の予報で最高22℃、最低11℃。
7月もこのくらいだったのでしょうか。 -
この通りの建物はすべて特注で大きく作られた
レンガ造りになっています。
塔のある建物は、ヴィルブスヴェーデ派の女流画家パウラ・ベッカー・モーダーゾーンの美術館(Paula Becker-Modersohn House)です。
1926~1927年に建てられました。 -
前庭までは自由に入れるので、ちょっと見学です。
こちらの塔はマルクト広場側の建物に建っていて、
さっきのよりずんぐりしています。
レンガの使い方が実用一点張りの伝統的な建物とは違って
「芸術的」です。 -
芸術作品には、凡人が理解出来るものと出来ないものとがあります。
1階には、シュノーア地区で可愛い小型トラックを見掛けた
ブレーマー・ボンボンの店があります。 -
ここにもブレーメンの音楽隊がいます。
しかし、よく見ると右端の鶏の像がありません。
足を折られて盗まれたそうで、抜き型のプレートだけが立っています。 -
四角いレンガで曲線を形作るという建築の楽しみが伺われます。
-
美術館のお向かいは土産物店が並び、
突き当りとその手前は、「Rheinland Bremen」という
ビアレストランになっています。
1923~1927年に建てられました。 -
角を曲がった所にロゼリウスの家(左側)があります。
1588年に建てられた建物を1902年に改築しています。
1928年からロゼリウスが集めた美術品が展示されています。 -
ベットヒャー通りで一番の見どころが、このグロッケンシュピールです。
1922~1924年に建てられました。
1934年にグロッケンシュピールが取り付けられています。
グロッケンシュピールは、二つの屋根の間にある
マイセン陶磁器で造られた鐘です。仕掛け時計になっています。
マイセンの鐘はドレスデンのツヴィンガー宮殿にもありますね。
そして、左の音楽隊の絵の部分にツェッペリンやリンドバーグなどの
肖像が現れます。 -
グロッケンシュピールの演奏時間や詳しい内容は、
こちらに書かれています。 -
グロッケンシュピールの隣は壁一面のデザインです。
「ハウス・アトランティス(Haus Atlantis)」
1929~1931年に建てられました。
今日のファサードは1964年に復元されました。
このベットヒャー通りは、第二次世界大戦で破壊されましたが、
市民の寄付で元通りに修復されました。
ドイツの人達の建物への愛着は素晴らしく、
ドレスデンのフラウエン教会などは、ずっと瓦礫の山でしたが、
2005年に修復が完了しました。
ドレスデンは、1990年の東西ドイツ統一以前は東側だったので、
復旧が遅れたのかもしれません。 -
この建物は現在ラディソンブルホテル(Radisson Blu Hotel Bremen)になっています。
奥の丸窓のある当たりの1階にキャプテン寿司(Captain Sushi )が
あります。
2001年にドイツ人のご主人と日本人の奥さんが開いた店です。
2015年に別の日本人とオーナーチェンジしていますが、
日本人経営の寿司店です。キャプテン寿司 すし
-
「ハウス・アトランティス」のお向かいは
「ロンビンソン・クルーソー・ハウス」です。
1930~1931年に建てられました。20世紀初めらしいネーミングですね。
この建物は、上の階に行くに従って、前にせり出して来る伝統的な構造を
レンガ造りで再現しているおもしろい建物なのですが、
写真を撮り損ねました。 -
ロゼリウス・ハウスの所で撮ったものですが、
真ん中の像の胸だけ光っています。
この像には、触ると幸運がというジンクスはないと思うんだけど・・・ -
マルクト広場に戻って行きます。
アーケードの中はレストランや土産物店になっているので、
覗いて歩くと楽しいです。
個人的にはショッピングはシュノーア地区の方が
数段楽しいと思うのですが。 -
途中、今回の表紙の音楽隊像と色違いの像を見つけました。
-
マルクト広場を通り過ぎ、ゼーゲ通りのロイド・パッサージュ
(Lloydpassage)の前を通ります。 -
そのままゼーゲ通りを歩いて行き、
「CREAMLOVERS」という店に入りました。
店内がとても綺麗なので、是非見たくなります。 -
2階席もあるようです。
-
コーヒーの種類がすごく見やすい!しかも図解してあるので、
名前しか知らないコーヒーのことがよくわかります。
英語表記が多いので、助かります。 -
イチオシ
そして、この店には最高の笑顔を持つ女性が働いています。
写真を撮らせてくださいとお願いしたら、この笑顔を向けてくれました。
すごいなあ。自信に満ち溢れた、ドシっと安定感のある女性です。
ああ、憧れるなあ。
学生時代だったら、定期入れに写真を忍ばせたいくらい。
ごちそうさまでした。 -
集合時間が近付いているので、マルクト広場に戻ります。
市庁舎の裏手にある聖母教会(Kirche Unser Lieben Frauen)です。
マルクト広場にいると、市庁舎が大きいので隠れてしまいますが、
高い塔があります。
この教会はブレーメンで最も古い教会で、
1229年築の初期ゴシック様式です。 -
聖母教会の前の広場には、こんな像がありました。
子供たちは、手にカエルや貝を持っていて、
その下部には水の出る口があります。
今は水は出ていませんが、泉なんですね。
この広場では、5~10月の日曜正午に
「ブレーメンの音楽隊」の野外劇が行われます。 -
聖母教会の端にあるソーセージ屋さん「Kiefert Imbiss」は、
美味でした。 -
聖ペトリ大聖堂の前をミニトレインが通ります。
-
ミニトレインが交差したレールを通って、
市庁舎の前をトラムが走ります。
トラムの通るラインが普通に広場の中にあるので、
周りの景色にばかり気を取られると危険です。
足元のレールに注意して、安全な旅を続けましょう。
次回は、もっと北の港町リューベックです。
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