2010/03/29 - 2010/04/27
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2010/04/12
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アカバ
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バスでの移動
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アンマン
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サンライズ・ホテル
2010/04/13
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バスでの移動
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ダマスカス
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ゴールデン・スター・ホテル
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<2か月かけて中東とバルカン半島南部を周遊した時の備忘録です。
前半1か月は、トルコとレヴァント(東部地中海沿岸の国々)のシリア・レバノン・ヨルダンを陸路で周ってきました。
黒海から紅海まで南下し、再び北上し、ギリシャへと抜けます>
ヨルダンのアカバから、アンマン、シリアのダマスカスでそれぞれ1泊ずつしてから、バスでパルミラ遺跡へとやってきました。
シリア後半のハイライトであるパルミラ遺跡を観光です。
*シリアを訪れたこの1年後、内戦状態に入ってしまい、今もたいへんな状況が続いています。
1日も早く、また平和で訪れることができるように、またシリアの人々が無事で再び元の生活に戻れるように願っております。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ダマスカスから約230km。
バスで郊外のバスターミナルに到着しました。
ちなみに、パルミラは遺跡の名で、街はタドムルになります。
バスに乗る時に、「パルミラに行きたい!」でも通じますが、行先や降車時にはタドムル(Tadmor)と案内されることもあるので、違うと勘違いしないようにご注意を!
バスターミナルで街まで行くタクシーと交渉すると、高い料金で言ってくるので、かなり距離があるけど歩いて行くことにします。
1本道を歩いていると、他に客がいないからか、タクシーのおじいさんが「まだ遠いよ」と車で追っかけてきて、さっきの半値で交渉してきます。
正直、歩く距離が思ったより遠くて辛かったのですが、「しょうがないな~」といった感じで、交渉成立。
街の入り口まで乗せてもらいました -
街の入り口のホテルで交渉&部屋を見せてもらい、チェックイン。
少し街を散策します。
高いビルなどはありません。
この当時は、こじんまりした平和な街でした。 -
宿で休憩してから、さっそく観光に出発。
街から遺跡は目の前なので、歩いていきます。
大統領広場
ちなみに泊まったホテルは、遺跡の入り口正面、この写真の右手の白い建物です。 -
遺跡のメインまで、20分程、歩いて行きます。
正面にはアラブ城砦 -
ベル神殿に到着しました。
主神、豊穣の神ベル(もしくはバアル)と太陽の神ヤヒホール、月神アグリポールに捧げられた神殿です。 -
列柱が立派に残っていますが、今では残念ながらIS(イスラム国)により破壊されてしまったようです。
-
遺跡群の入口、記念門です。
ちなみに、ベル神殿とパルミラ博物館は有料ですが、遺跡自体は無料で、街の人も好きな時に、自由に出入りできます -
立派な列柱道路です。
遺跡には、地元の学生たちが、課外授業で訪れていました -
パルミラ遺跡は、今回の旅で訪れた、レバノンのバールベック、ヨルダンのペトラと共に、中東三大遺跡とも言われています。
1980年に世界遺産に登録されました。 -
紀元前1世紀から3世紀まで、シルクロードの中継都市、砂漠のオアシスとして栄えました。
その当時、美女で政治にも長けていた皇妃ゼノビアが統治していたとも言われています。 -
古代のシルクロードを旅して、砂漠を渡ってきた商人たちが、全長1.3kmにも及ぶ、この高くて立派な列柱が並ぶ巨大都市に初めて到着した時は、たいへん驚いたことでしょう。
-
下から見た列柱
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同じく下から見上げたアーチ
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イチオシ
列柱とアラブ城砦
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円形劇場
ほぼ完全な形で残っていた貴重な遺跡でした。
内戦前は、イベントなどでも実際に利用されていたそうです。 -
特徴的な四面門
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シリア行きを決めたのは、この長く続く列柱通りの写真を見て、この通りを実際に歩いてみたかったからです。
ここまで長くたくさんの列柱が、壊れずにきれいに残っていたのはパルミラぐらいでした。
気分は、シルクロードのキャラバン隊♪ -
ジュラシュ遺跡やバールベック遺跡のような列柱に、柱の残骸
古代、両側に列柱が並ぶ、完全な状態のパルミラはさぞ荘厳だったことでしょう -
列柱道路の突き当りにある葬祭殿
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そこから見たアラブ城砦のアップ
高さ150m -
遺跡見学後、買い物をかねて街を散策していると、レストランの客引きに。
まだ午後で夕食には早かったので断ると、「じゃあ、ご飯をご馳走するから、バイトしないか?」と、謎のお誘い。
ちょうど団体さんが来るらしく、忙しくなるらしい。
別に、貧乏旅行で節約してたり、お金に困ってるわけではないのですが、特にやることもないし、おもしろそうなので引き受けることに。 -
一度、近くのホテルに荷物を置き、レストランへ戻ります。
言葉が通じないのでホールなどは出来ないので、調理場で皿洗いです。
裏側が見れておもしろい。
まだ中高生ぐらいの男の子と一緒に、教えてもらいながら、どんどん皿を洗っていきます。
この男の子は、オーナーの親族の子かな?とか、賃金もらってるのかな?もし貰ってるなら一体いくらなんだろう?とか、考えながら丁寧にせっせと皿洗い。
でも、丁寧にやっていたら、「適当でいいから、次々とテキパキじゃんじゃん洗え」みたいなジェスチャー。
本当にこんなんでいいのか?と思いながらも、日本だったらお客さんに「皿が汚れている!」と言われてもしかたないレベルで、早さ重視で洗っていきます。
その様子をオーナーがおもしろそうに動画で撮っていましたが、前にも1人、こんな感じで雇ったことがあるらしい。
でも、裏側にいて思ったことは、食べ残しが多いこと。
すべてゴミ箱に捨ててしまいますが、決して裕福とはいえないこの国で、たくさん残すなんて・・
(食べ残しているのは、外国人旅行者かも知れないし、食品廃棄が世界でトップの日本人に言われたくはないでしょうが・・) -
皿洗いの途中でしたが、せっかく遠いパルミラまで来ているので、夕日に染まる遺跡を見たくて、ちょっと抜けださせてもらいました。
アラブ城砦からもきれいだと言われたのですが、連れていってくれる人と金額も時間も合わなかったのでやめました -
歩いて再び遺跡にやってきます。
ちょうど陽が落ちてくる時間帯 -
ラクダ乗りの勧誘やお土産売りが、しつこく声を掛けてきますが、じっくり夕陽を堪能したかったので、無視して1人になれる場所へ
-
四面門は夕陽が当たる頃が一番美しいとか
-
イチオシ
遺跡越しに沈む太陽
-
もうこの美しい光景が見られないとは・・
-
夕暮れのバールシャミン神殿
こちらもたいへん保存状態が良かったそうです -
夕陽が沈むのを見届けてから、再びレストランへ戻ります。
少し皿洗いを手伝ってから、レストランの隅っこで約束のまかないをご馳走になりました。
ワンプレートに、いろんな料理の全部乗せ&ワンドリンク
「これも食べろ」と他にも持ってきてくれるのはうれしいんですが、「まさかこれ食べ残しじゃないだろうな?」と勘繰りながらも、残さずいただきました。
最後は、ちゃんと自分の皿を洗ってから帰ります。
でも、調理場の裏側を見てからだと、気分的にあんまり美味しく食べられないな~
ここパルミラ遺跡は、残念ながら内戦でほぼ破壊されてしまいました。
壊すのは一瞬ですが、再びこれを再建するのは、ほぼ不可能ともいわれています。
せっかく長年に渡り、きれいに保存・保護されてきたのに、破壊してしまうなんて、あまりに愚かで、残念でなりません。
それと、このタドムルはパルミラ遺跡の観光で成り立っている街。
もちろん安否も心配ですが、無事であっても周りは砂漠しかありませんから、遺跡がなくなり、観光ができなくなってしまった以上、この街に今後、住んでいくのはかなり難しいことでしょう。
他の場所に避難して、無事に新たな生活が送れているように願っています。 -
翌日は、さらに北へ向かい、イラクに近い、ユーフラテス川が流れる街デリゾールへと向かいます。
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