陸路で巡るトルコとレヴァント周遊旅　⑪　ヨルダン編　（気分はインディー・ジョーンズ♪世界遺産ペトラ遺跡）

2010/03/29 - 2010/04/27

[2か月かけて中東とバルカン半島南部を周遊した時の備忘録です。
前半１か月は、トルコとレヴァント（東部地中海沿岸の国々）のシリア・レバノン・ヨルダンを陸路で周ってきました。
黒海から紅海まで南下し、再び北上し、ギリシャへと抜けます]


アンマンからバスでペトラの拠点である村、ワディ・ムーサに到着しました。
実は到着してから、お腹の調子が急激に悪くなり、2日間寝込むことに。
思い当たるとすれば、シリアのダマスカスで食べたレモンシャーベット。
暑くて地元の人がおいしそうに食べていたので買ってみたのですが、良く考えれば氷も溶ければ、ただの生水。不注意でした。
インドでもお腹を壊さなかったので、弱い方ではないのですが・・

中東では蛇のマークが目印である薬局へ行き説明すると、外国人にはよくありがちなのか、すぐに薬を紹介してくれました。
それとおすすめされたのは、中東の飲むヨーグルト、「アイラン」。
塩味のような、しょっぱいヨーグルトなのですが、慣れたら平気でした。
胃の調子を整えてくれるらしい。それを毎日飲んでいました。
中東でお腹の調子がいまいちだったら、お試しを！

予定が少しずれましたが、楽しみにしていたペトラ遺跡。
多少病み上がりでも気合いを入れて、がんばってたくさん歩きます！

エリア ペトラ(ヨルダン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ペトラ遺跡のネックの一つは入場料の高さ。

そこでアンマンの宿で知り合った女の子がペトラに行くので、「２日間の入場券を買ってそれぞれ１日ずつ行ってシェアしよう」とのこと。
（本当はダメなのかも）
体調を崩したので、行く順番は前後逆になりなしたが、少し安く抑えられました。
それにしても入場料高すぎ！年々上がっているようです。
まあ、一番の観光スポットで稼ぎ頭ですから・・

具合が悪かったので、その女の子には、ポカリの粉末を分けてもらうなど、お世話になりました。
絶不調だったので、連絡先も聞かず、たいしたお礼もできないままお別れしてしまったのが心残りです。
その子が言うには、中東の女の子１人旅はセクハラが多くて大変だったとのこと。女性１人で行かれる方は、十分注意されてくださいね。

街からペトラに沈む夕日を見ながら、明日に備えます。

翌朝、体調もだいぶ良くなってきたので、気合いを入れて、楽しみにしていたペトラへ向かいます。
街から坂を下り、遺跡のメインゲートを無事通過し、遺跡へと１．５kmの砂利道を歩いて行きます。

シーク入り口が見えてきました
岩の裂け目をうまく利用して、ペトラを隠していたようです。

馬に乗っていくこともできます

シークの全長は約１．２km

降水量が少ないペトラ
年間２００ｍｍで、日本の１０分の１程。

その貴重な水を集めるため、横に水路が掘られています。

わずかな傾斜で街に流れ込むようになっています。

貯水槽でろ過もされ、古代では高度な技術が使われていたようです

象のような岩

さらに進んで行きます。
この辺りではもう、「インディー・ジョーンズ」のテーマ曲が頭の中で鳴り響いていました。

とても狭い箇所も。
断崖の高い所では、８０ｍもあります。

この隙間から　エル・カズネが見えてくるのが一番好きな瞬間！

来ました！有名なエル・ハズネ
その大きさに圧倒されます

そして、よくこんな立派な彫刻を掘れたものだと感心します

途中まで掘り進めた跡

エル・ハズネなどは上から順に掘り進めて、足場を確保していたようです
一発勝負なので、失敗はできません

観光ラクダ
もちろん有料です

正面から
幅約３０ｍ、高さ約４３ｍ。

インディー・ジョーンズの映画では内部が奥深く続いていましたが、実際には奥行きはそれ程ありません。

エル・カズネからさらに奥に進みます

世界遺産に登録されているペトラ

ペトラにはギリシャ語で「岩」という意味があるそうです。

メインの柱廊通り

ナバテア人とベドウィンの交易によって栄えた都市のようです

カスル・アル・ビント
たくさんの遺跡がありますが、３度の大地震で壊されてしまったものも多いそうです。

古くからある都市ですが、ヨーロッパの探検家に見つかったのはわずか２００年前だとか

エド・ディルに向かうため、階段を上り、岩山の奥へと入って行きます

エド・ディルまでは約１時間の山道トレッキング

急な坂道を登っていきます

暑いので、水は必須です

木陰で休むロバ

だいぶ上まで上がってきました

山の中のエド・ディルに到着です。
が・・まだ先にビューポイントがあるので、一旦スルーして進みます

色鮮やかなブルーのとかげを見かけました

こっちに気づきカメラ目線
アニメのような、ちょっといたずらっぽい表情がかわいらしいです

行き止まりのビューポイントまで歩いてきました。
ヨルダンの旗が立っていて、遠くの山々を見渡せます

ごつい岩肌の山々

来た道を引き返します

遠くに見えるエド・ディル

エド・ディルに戻ってきました。

エド・ディルは修道院跡で、高さ４５ｍ、幅５０ｍと有名なエル・ハズネより大きいサイズです。

こんな山奥に、こんな巨大な建造物を掘ってしまうとは驚きです！
見つけた人も、なんでこんな所に！と驚いたことでしょう。

ここまで来るのは大変でしたが、来た価値は十分ありました。

途中には急な裂け目がある所も。
落ちたら大変です

写真の真ん中、裂け目の所に地元の子がパフォーマンスで寝そべっています

ちゃんと戻れるのかな？見ているだけで心配になります

ロバに乗ってくることもできます

一面、茶色の世界

所々、掘りかけた跡も見受けられます
地層を見れる場所も

帰りも、来た道を下って行きます。
下りの方がだいぶ楽です

メインの通りに降りてきました

休憩中のロバたち

続いて、王家の墓を見学です

巨大な岩窟墓
アーンの墓

王家の墓から見た風景

ウナイシュの墓

宮殿の墓

昼寝中のロバ

だいぶお疲れのようです。
朝の通勤電車でも、こんな感じの人をよく見かけます

戻る前にもう一度、エル・ハズネを見ておきます。
午後になると、だいぶ人も減っていました

木陰で休憩しているとネコちゃんが寄ってきました
堂々としていてカッコイイ

急な山道を人や荷物を乗せて、なんか大変そうです

ヤギかな？

トルコや中東のワンちゃんは、真横に寝てることが多いですね

変わった模様の岩

犠牲祭壇にも行ってみました
階段を登り、３０分
クタクタです

でも、上からペトラの都市や遠くにワディ・ムーサの街を見ることができます

病み上がりなのに、結構歩きました。
とても広いので本当に全部観てまわると1日じゃ足りないかもしれません

こんな山の中に、しかも古代に、ペトラの彫刻の技術や治水のシステムがあることには驚かれました。
今は遺跡となってしまっていますが、全盛期の頃を見たら、もっと驚かされたことでしょう。
ペトラは遠いし、入場料も高いですが、来れて本当に良かった～

夜はレストランで、神奈川の高校で英語を教えていたというカナダの女性とお会いして、食事をしながらお話しできました

次は、ワディ・ラム砂漠に向かいます