こんな素晴らしい芸術家がいたのか。再発見の旅

2020/06/23 - 2020/06/23

いまこそ地元の文芸館や美術館を巡ろうと思いました。　えっ？　こんなにすごいの？北海道の芸術は魅力的です。

エリア 積丹半島(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

コロナ禍の中、どこも行かないのも退屈だし、ストレスもたまります。そんな中、柄にもなく美術館や文学館を巡る旅に出ました。行った先は、ニセコにある有島記念館です。

広く美しい大地の中に見える１階がレンガ造り、２階が木造の建物がそうです。

もう２０年以上も前に訪れたことがあります。

有島武郎は、『カインの末裔』や『生まれ出づる悩み』など北海道開拓の農家や地元の芸術家さを題材にした作品が残されています。作家としてだけでなく、農地を小作人に無償解放したことで、今なお、地元に人から尊敬されています。

記念館の中には、有島武郎にまつわるものはもちろん、有島文学の中に出てくる景色を描いた絵もあります。訪れた日は、藤倉英幸さんのコレクション展が開かれていました。

記念館の外には、『カインの末裔』文学碑がありました。ここで『カインの末裔』のモデルが暮らしていたのですね。

記念館だけでなく、周り一帯が、有島文学を伝える博物館の様でした。

良い天気で絶好のドライブ日和です。パノラマロードを通って向かったのは日本海に面した岩内町です。

向かった先は、木田金次郎美術館です。改築中ですかね。

木田金次郎は、岩内町で生まれ、一度上京するも、岩内に戻り漁業の傍ら絵を描いた画家です。有島武郎の『生まれ出づる悩み』もモデルになった画家です。

木田金次郎の作品は見たことがありますが、記念館に入るのは初めてです。入館料は、少し高めですが、高校生以下が無料なので納得です。子どもたちに見てほしいですからね。

中は、明るく広々としています。ティーラウンジもあり、ケーキが３００円と安くておいしいです。

木田金次郎美術館の横には広い公園があります。北海道生まれの芸術は、自然と切っても切り離せない関係ですね。

美術館近くの道の駅には、岩内のマスコット「タラ丸」がいました。特産品のスイカを買いました。さて、次なる美術館に行きましょうか。

訪れたのは共和町にある西村計雄美術館。

以前、沖縄の沖縄平和祈念堂で西村計雄さんの「戦争と平和」という２０作品にも及ぶ連作を拝見しました。改めてすごい画家だなと感じました。

ここも広い公園の中に美術館があります。西村計雄さんのお父さんは、お菓子職人だったそうです。お子さんのお一人は、ここ共和町でチーズを作っています。モノづくり一族ですね。

美術館近くの公園には遊具もあります。そういえば、西村計雄さんは、東京で美術の教師をしていたということです。その時の教え子が、永六輔さん。永六輔さんは、ラジオの番組で「とても気さくな先生で、教師を辞めてパリに住んだ時に、パリまで遊びに行った」と話されていました。この地で偉大な画家が生まれ育ったのですね。

木田金次郎美術館も自然の中にありましあｔ。

有島記念館も大自然の中にありました。この一帯は、「しりべしミュージアムロード」と呼ばれている一大芸術地帯です。北海道の自然の中から生まれた芸術を自然の中でふれる美術館は最高の癒しと発見になりました。