2020/07/14 - 2020/07/14
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東京メトロ有楽町線で、池袋から有楽町方面へ二つ目の駅が護国寺駅です。この駅を出て振り返ると目の前に仁王門が見えますが、これが真言宗豊山派の大本山・護国寺です。
正式名は神齢山悉地院護国寺(しんれいざん しっちいん ごこくじ)といい、創建は天和元年(1681年)、五代将軍徳川綱吉公が、生母である桂昌院の発願により、上野国碓氷八幡宮の別当大聖護国寺の亮賢僧正を招いて開山しました。
御本尊は、桂昌院念持仏の天然琥珀如意輪観世音菩薩像です。
因みに、桂昌院は八百屋の娘に生まれましたが、将軍綱吉公の生母にまで大出世したことから「玉の輿」のご利益があるとも言われています。私のようなお爺がお参りしてもこの御利益は受けられるのでしょうか。
幾度かの大火をくぐり抜け、観音堂(本堂)はじめ、幾つかの建物は元禄以来の姿を残しています。
江戸時代には大変広い敷地を有していましたが、明治になり、敷地の東側は皇族方専用の豊島岡墓地に召し上げられました。やむなく残った敷地の一部を墓地とし、境内後方の墓地には有名人のお墓も多数あります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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この日は、国会議員の朝食勉強会に参加するため、早朝から県境を越えました。
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護国寺の惣門。
本坊に通ずる所にあり、大名屋敷の表門の形式で建てられています。
五代将軍徳川綱吉公の祈願寺でもあり、将軍と桂昌院の御成りのための格式の高い門が造営されました。仁王門から東へ約80mです。仁王門から入っていたので、惣門の存在を知りませんでした。 -
惣門の扁額「護国寺」。
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惣門の内側。
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惣門からさらに東へ進むと、宮内庁が管理していると豊島岡墓地への門がありました。
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宮内庁が管理している豊島岡墓地への門。不忍通りの反対側から撮影。
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惣門。不忍通りの反対側から見た惣門の全体。惣門と仁王門は創建当時のものです。
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仁王門。
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トイレ。仁王門の脇にあります。
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仁王門。八脚門、切妻造り。
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仁王門。道路側には金剛力士像、内側には二天像(右側は増長天・左側は広目天)が安置されています。
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金剛力士像、右側は阿形像。
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左側は吽形像。
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仁王門の扁額「神齢山」。
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仁王門を抜けると参道です。参道の両側に水屋があります。
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東側の水屋(手水舎)。
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水屋には、桂昌院よりの寄進された水盤があります。
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西側の水盤。
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石段の上にある門は不老門。
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不老門。不老門は、京都・鞍馬寺にある由岐神社の拝殿を模して造られました。
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不老門の扁額。徳川家達公の筆「不老」。
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不老門の先に釈迦如来像。
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不老門を潜り、参道の東側にある太子堂へ向かいます。
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六地蔵。
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針供養塚。
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筆塚。
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和敬清寂の碑。利休の唱えたお茶の心を表す言葉です。
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太子堂。元禄14年(1701年)築の旧薬師堂を移築したものです。
高祖弘法大師、宗祖興教大師、派祖本覚大師の三尊が安置されています。 -
太子堂の扁額「遍照金剛」。
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あしびきの
山鳥の尾の
長尾寺
秋の夜すがら
み名を唱えよ -
一言地蔵の祠。太子堂の脇にあります。
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天然の木に書かれた「一言地蔵」。
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願い事を一つだけ叶えてくれるという有り難いお地蔵様です。
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祠の扉は閉まっていますが、願い事をするときは開けてください。
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この道は、奥の墓地に続いています。
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陰陽道先師留魂碑と慰霊碑。
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納札塚。
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鐘楼。
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身代地蔵尊。
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石に彫られた地蔵様。
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地蔵菩薩像。
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金剛力士像。
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参道に戻り、本堂を見たところ。写っていませんが左手前方に多宝塔があります。
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参道右手に大仏様。
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護国寺大仏(毘盧遮那仏)。筑波権現(現・筑波大神社)の別当寺・護持院が明治の神仏分離・廃仏毀釈の荒波で廃寺となる際に、護国寺に移されたものです。
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元禄10年(1697年)建立の本堂、国の重要文化財に指定されています。
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観音堂(本堂)正面。
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本堂内には、桂昌院の念持仏である唐物天然琥珀の如意輪観世音菩薩が安置されています。現在は秘仏となっています。また、本堂内部は撮影禁止。
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多宝塔(たほうとう)。昭和13年(1938年)4月に建立。滋賀県大津市の石山寺の多宝塔(国宝)を模して造られました。御本尊は大日如来像です。
お時間があれば、石山寺の旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11402674 -
閼伽井(あかい)。真言宗における正式な僧侶となるために、伝法灌頂を受け阿闍梨位を得ることが必要です。その儀式用の井戸です。
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薬師堂。元禄4年(1691年)建立の一切経堂を移築しました。柱間に花頭窓を据えた禅宗様式が特徴です。
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象供養碑。象牙組合が経営の安定を願って奉納しました。
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霊廟。本堂の裏にあります。平成8年(1996年)10月に霊廟落慶と聖観世音菩薩の開眼法要が執り行われました。地下には1,672基の納骨室と遺骨を合祀する納骨所があります。
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聖観世音菩薩像は、日本芸術院会員・彫塑家雨宮敬子氏の作です。
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お寺の中に立派な鳥居が建っていました。
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さらに墓地の前にも立派な鳥居があります。
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三条実美(さんじょうさねとみ)卿のお墓です。
王政復古の後に新政府の副総裁となり、後に右大臣や太政大臣を歴任し、史上最後の太政大臣でした。 -
故内大臣正一位大勲位三條公神道碑。高さ5mぐらいの巨石です。
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もの凄い巨大な石碑です。おおよそ50トンぐらいでしょうか。
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もう一つ鳥居がありました。
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こちらは大隈重信公のお墓です。
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鐘楼。江戸時代中期の建立。袴腰付重層入母屋造り。
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梵鐘は、天和2年(1682年)に寄進されたもので、銘文には五代将軍綱吉の生母・桂昌院による観音堂建立の事情が刻まれています。
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石燈籠。たくさんの石灯籠が並んでいて不思議な光景でしたが、その理由は大正11年に実業家の高橋箒庵(高橋義雄)が寄進した石灯籠の見本です。
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参道を戻ります。見えているのは不老門。
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不老門を出て、すぐ東側に富士塚があります。
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民謡碑。「江差追分」の研究を続けた新潟県出身の民謡家・青木好月氏を顕彰した石碑です。
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からすの赤ちゃん碑。日本の児童合唱団「音羽ゆりかご会」の創設者である童謡作曲家・海沼實(かいぬまみのる)氏が作詞作曲した作品。
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富士道の碑。
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鳥居を潜り、富士塚へ入ります。
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私立獣醫學校発祥之地碑。明治14年(1881年)に日本初の獣医学校を開設しましたが、寺の境内で解剖実習を行ったことなどが批判され、間もなく茗荷谷に移転を余儀なくされました。
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音羽富士(富士塚)。1合目から10号目まで合目碑が置かれています。造られてから約200年のようです。
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都内にはまだ50箇所以上の富士塚が残っているようですが、お寺の敷地内にあるのは音羽富士だけらしいです。
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頂上、標高7m。
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頂上には「浅間神社」の石柱と祠があります。
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この祠は、新しいものでしょう。扉は書いてあるだけで、雑な作りなのが残念です。音羽富士の登りは簡単でしたが、下りは急勾配で怖かったです。
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音羽富士を下山して、参道に戻りました。正面は仁王門(内側)で、門のすぐ右側に東京メトロのマークが見えています。
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仁王門を出ると、護国寺からまっすぐに道が伸びています。この道が音羽通りで、江戸時代の絵地図にも真っ直ぐな通りとして描かれています。
小雨の降る天気でしたが、訪れる人も少なく静かに参拝することができました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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