高輪ゲートウェイ駅から泉岳寺を参詣しました

2020/03/17 - 2020/03/17

武漢肺炎が猛威を奮っているので都内でのお仕事は自粛していましたが、いつまでも自粛を続けられるわけでもなく、赤坂→品川→新宿と人が多そうな場所へ出かけなければなりませんでした。
折角出かけたので、開業したばかりの高輪ゲートウェイ駅で下車し、歩いて泉岳寺を訪れました。
泉岳寺といえば、忠臣蔵の主役である赤穂浪士のお墓があることで有名ですが、「BUSHOO!JAPAN（武将ジャパン）」さんを拝見すると、江戸城での刃傷沙汰は7回もあったようです。
①寛永五年（1628年）8月 豊島明重事件
②貞享元年（1684年）8月 稲葉正休事件
③元禄十四年（1701年）3月 浅野長矩事件
④享保十年（1725年）7月 水野忠恒事件
⑤延享四（1747年）年8月 板倉勝該事件
⑥天明四年（1784年）3月 佐野政言（まさこと）事件
⑦文政六年（1823）年4月 松平外記事件
大変勉強になりました。
時節柄、遠出も憚られますので、ぼちぼちと近いところを回っています。

エリア 品川(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

田町駅（北側）方向から進入します。

国立競技場と同じく隈研吾氏がデザインを担当しました。

山手線で30番目、京浜東北線では47番目の駅です。

駅に到着します。

この車両に乗ってきました。最初に気づいたことは、ホームが板張りでした。

隣のホームには京浜東北線の電車が入線しました。大宮行きです。

ホームの南端から品川方向です。

駅の出入口は山手線の内側のみで、海側には出られません。

南側の階段は閉まっていました。

ホーム南側の階段。

ホームは板張り、イスの座面も木製です。座り心地は普通です。

木製のイス。

案内表示。

ホーム中央の階段。2階の人に撮影されてしまいました。

2階から南方向を撮影。天井には熱反射率の高い白膜が使われ、屋内温度を下げることができるようです。

無人AI決済店舗のTOUCH TO GO。和風コンセプトの駅なのに、名前からしてAmazon Goをパクっているらしい。

まだ、実験中。3月23日（月曜日）開業予定です。

コインロッカー。

コインロッカー。とりあえず、この一角だけでした。

男性用トイレ。出入り口の鏡にメッセージが出ます。ときどき内容が変わっていました。

構内はロボットが歩いているのかと思っていたら、この子だけでした。

警備や清掃はロボットが活躍するらしいのですが、見かけませんでした。

やっと見つけた案内図。上が品川駅（南側）方向。

2階の床も板張り。実際に触っても本当に木材でした。

2階の南側と北側をつないでいる通路はやや狭い。改札口は北側にしかないので、大勢が南側に上がってしまうと混雑しそうです。

通路の中央部分は広がっていて、大きなスクリーンがありました。

2階の南側と北側をつないでいるもう一つの通路、こちらはさらに狭い。

海側の景色。残念ながら海は見えません。

タッチしやすいとＪＲ自慢の改札機ですが、慣れないせいか使いにくいと感じました。

従来からの改札機。こちらの方が使いやすかった（個人の感想です）。

改札口の外側から。見にくいと噂の明朝体で書かれた「高輪ゲートウェイ駅」ですが、違和感ありませんでした（個人の感想です）。

券売機。

正面が改札口。その左手に券売機があります。

改札を出ると、真正面に幅広の階段がありますですが、ロープが張られて閉まっていました。

駅前は工事中。

駅名の看板も明朝体です。

2階の通路（行き止まり）から改札口の方向。

2階の通路（行き止まり）から北側。真ん中の道路が第1京浜（昔の東海道）へ出るための道路です。

駅前のイベントスペース。

地上に下りると案内表示がありました。2階との往来には階段、エスカレーター、エレベーターの3種類があります。

イベントの予定があったみたいですが、中止でした。

駅の全容。それでは泉岳寺に行ってみましょう。

駅を出て道なりに進むと泉岳寺交差点です。交差点を直進すると右カーブの先が伊皿子坂です。写真の中央に不思議な建物が見えており、おばさま方が「あれは何かしら？」と言っていました。

宗教団体（○○の科学）の本部です。

こちらが泉岳寺の入り口に当たる中門です。
元々は、この外側に総門がありましたが、現存していません。

中門。天保7年（1836年）に35世大ほう梅庭（だいほうばいてい）和尚の代に再建され、昭和7年に大修理を行いました。*ほうの文字は、广の中に龍。

「萬松山」の額は、中国明時代の禅僧・為霖動霈（いりんどうはい）の書です。

中門と山門の間にはお土産店もありました。

山門。天保3年（1832年）に34世大道貞鈞（だいどうていきん）和尚の代に再建されました。

「泉岳寺」の額は、晋唐の墨跡研究者であった大野約庵による書です。

赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助吉雄の銅像。浪曲の宗家・桃中軒雲右衛門の発願で鋳造されたものが、後に泉岳寺に寄進され、1921年12月14日に除幕しました。

大石内蔵助が元禄袴を身につけ、連判状を持っています。

境内の案内図。

山門の内側です。

2階部分には十六羅漢様が安置されています。

山門の内側には大きな黒松が立っています。

本堂。昭和28年12月に再建しました。鎌倉様式の建築です。
ご本尊は釈迦如来、曹洞宗の宗祖である道元禅師・瑩山禅師、また大石内蔵助の守り本尊である摩利支天（秘仏）です。

獅子吼（ししく）とはお釈迦様の説法のことを指します。

阿形の獅子。

吽形の獅子。

澤木興道老師像。

鐘楼堂。手前の桜が数輪咲いていました。

鐘楼堂。現在の鐘は大正2年に41世普天霊明（ふてんれいみょう）和尚の代に作られました。江戸から明治まで使われていた梵鐘は、ウィーンの国立民族博物館に所蔵されているそうです。

鐘楼堂が立つ場所には檀家でなければ入れませんでした。

主税梅。赤穂浪士・大石主税（ちから）が切腹した伊予藩・松平壱岐守定直の屋敷（現在はイタリア大使館）から移植された梅です。後ろの建物は講堂で、2階が義士木像館です。

水琴窟。

赤穂義士の墓地へ進みましょう。

血染めの梅。赤穂藩主・浅野内匠頭長矩公が切腹した際に、その血を浴びたと言われている梅の木と石が陸奥一関藩・田村右京大夫建顕の屋敷（現在は田村銀杏稲荷大明神）から移されました。

血染めの石。

義士木像館への階段。江戸時代終わりから明治2年（1869年）までに作られた四十七義士の木像が収容されています。

赤穂義士記念館。義士の遺品展示や忠臣蔵のビデオが上映されています。
拝観料は500円、赤穂義士記念館と義士木像館は共通券です。

首洗い井戸。吉良上野介公の首を洗ったとされる井戸です。

義士墓入り口の門。浅野家の鉄砲州上屋敷の裏門を移築したものです。

赤穂義士の墓地。

義士のお墓が詳しく書かれています。

赤穂藩主・浅野内匠頭長矩公の墓。享年35歳。

浅野長矩正室の瑤泉院の墓。

三回忌地蔵尊。

大石内蔵助吉雄の墓。

大石主税の墓。

義士墓入り口の門から泉岳寺の山門方向の写真。右側の建物が義士記念館。
階段下の赤いシミは血痕です。というのも、私が血染めの梅を見ているときに、「ガツッ」という大きな音が聞こえ、振り向くと人が転倒していました。転倒したときに後頭部を打ったらしい老年の男性が横たわっており、急いで寺のスタッフを呼びに走りました。その後、救急車を迎えに中門で待機し、救急隊が到着したときには意識が戻っていたので、大事になっていなければと思っています。
お寺や神社は階段が多いので、私自身も気を引き締めてお参りします。

門の外にもお墓があります。
天野屋利兵衛の墓。大石内蔵助に信頼されていた浅野家の出入り商人で、仇討ち計画をうちあけられて武器を調達したとされていますが、実在したかどうかは不確かです。捕らえられ、拷問を受けた際にも「天野屋利兵衛は男でござる」と口を割らなかったとされています。

高島嘉右衛門の墓。明治の黎明期の活躍した実業家で「横浜の父」と評されますが、占いの大家でもあり「易聖」とも呼ばれています。

大石家の墓。詳細は分りません。

さらに奥には檀家の墓があります、立入禁止でした。

駅に戻って、記念のスタンプをもらいました。
品川に移動してお仕事です。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。