2018/11/18 - 2018/11/18
114位(同エリア156件中)
三峯霧美さん
関東三十六不動霊場巡り、月に一回で順調に進み七回目。
今回は都内の世田谷を廻ります。
区民の友人に、せっかく来たから「ここ廻ろう」と案内してもらって、まずは豪徳寺駅で待ち合わせ。
レッツ豪徳寺・・古!
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8:40 ちょっと早めに豪徳寺駅到着
早く着いた友人がサンマルクカフェでお茶してた。
そうこうしているうちに、全員集合。
豪徳寺は招き猫で有名、駅にもこんなにデカイ招き猫がいる。豪徳寺駅 駅
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今回は地元住民の友人がプランを作ってくれました。
豪徳寺に連れてってくれとリクエストしました。
お寺は世田谷線で一駅先、歩ける距離だけど、電車に乗っていくことに。 -
初、世田谷線!
のんびりしてる、都電の感覚だね。
8:59 宮の坂駅下車、ここから豪徳寺まで歩きます。
豪徳寺っていえば、庄司陽子の漫画、レッツ豪徳寺。
まあ!発想が貧困。どれだけ世田谷が自分と関係ない場所だってことが判る。宮の坂駅 駅
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9:02 住宅街の一本道を歩くと豪徳寺の参道入り口。
漫画のストーリーは全部忘れていましたが、友人がええとこの姉妹の話で、登場人物の名前が小田急線の駅名だったねと・・ちょっと思い出した。 -
参道は木々に囲まれて、都内であることを忘れます。
今でこそ、世田谷はかっこいい街ですけど、戦前は農村地帯っすよ。
それを道路整備をしないまま、家作っちゃったもんだから、道が農道のまま・・・土地勘のない人間が入るとカオスです。
カーナビがない時代は主要道路から住宅街に入るのは危険極まりない行為でした。
確実に迷子になれる。 -
9:04 豪徳寺 大谿山 豪徳寺
ここは1400年頃に築城された奥州吉良氏の世田谷城の主要部。
お城は豊臣の小田原征伐(1590年)で廃城となり、石材は江戸城改修に使われたそうです。
お寺は1480年に吉良政忠が伯母の弘徳院のために庵を結んだことに始まります。 -
少し木々が色づき始めています。
吉良氏は江戸時代は家康に取り立てられて、所領があった神奈川県蒔田の「蒔田氏」に改称。
あの松の廊下の吉良上野介は三河吉良氏、討ち入りのあと断絶したので、こちらの吉良氏(蒔田氏)が「吉良」を名乗るようになりました。 -
参道の左手に三重塔
古いものかと思ったら、2006年に建立したもので、猫の彫刻があっちこっちにあるという。 -
友人が熱心に探してくれて、ほら!あそこ、あそこと指さして教えてくれた。
右側の木の枝の下に、白黒ブチの猫ちゃん。
江戸時代初期、幕府の重鎮、井伊直孝が鷹狩りの帰りに、小さく貧しい寺(弘徳庵)の前を通りかかると、猫が中に入るように手招きをしました。
直孝がお寺に入ると、突然の雷雨。
雨宿りをしながらお寺の和尚と話し込むうち、和尚と親しくなります。 -
お寺は直孝の寄進を受けて改築され、井伊家の菩提寺となりました。
直孝の法名から「豪徳寺」と名乗ります。
お寺の隆盛のきっかけが猫の手招きということで、福を招く猫は縁起が良いと招き猫発祥の地。 -
狛犬が乗った大きな香炉 家紋は井伊氏のもの。
井伊氏の家紋は橘。
初代の井伊共保が井戸の脇に捨てられていて、井戸の脇に橘の木が生えていたからだったそうですよ。
戦国時代は捨て子は健康に育つという伝説があったくらいなので、これも伝説かな。 -
仏殿 1677建立
井伊直孝の娘が父の菩提を弔うために造りました。 -
お賽銭はこの小さな引き戸から。
いったい何人の人がこの引き戸を開けたのでしょうか、すり減っていますね。 -
本堂 1967年再建
御本尊は 釈迦如来 -
招猫殿
井伊直孝との縁を結んでくれた猫を祀ります。
招福観音 招福観世音菩薩で 招福猫児(まねきねこ)は観音様の眷属だそうです。 -
お堂の左側には奉納された招き猫が所狭しと並びます。
これは圧巻!
招き猫は寺務所で購入し、願いことが叶ったら奉納する人が多いんだそうです、
お寺ではルールは設けておらず、ずっと飾っておいてもいいんだそうです。 -
招き猫発祥伝説は多数あります。
豪徳寺の猫は小判を持ってなくて、右前足で手招きをしています。
招き猫は福を得るチャンスを与えてくれて、そのチャンスを生かせるかどうかは本人にかかっているんだそうですよ。 -
井伊は彦根の城主でもあり、あの彦根城のゆるキャラ、ひこにゃんは、豪徳寺の猫がモデルという。
いいのか?彦根!世田谷の猫だぞ! -
寺務所 御朱印と招き猫を頂きに。
井伊家の菩提寺なので、井伊直孝のお墓、そして桜田門外の変で暗殺された井伊直弼のお墓もあります。
今回はこの後も予定が詰まっているのでお墓には行きませんでした。 -
招き猫 「豆」(300円)を我が家に迎えました。
一番大きいのは30cmの5千円です。 -
御朱印 本尊 釈迦牟尼佛
お次は駅まで戻って世田谷八幡宮へ -
宮の坂駅で踏切待ち。
宮の坂って名前は八幡宮脇の坂道から取ったそうですよ。 -
9:42 世田谷八幡宮
七五三のお参りの家族連れがたくさんです。
伝わるところによれば、1091年に、後三年の役の帰路、源義家がここで豪雨にあい、天候回復を待って滞在し、役の戦勝は八幡大神の加護があったからと、宇佐八幡宮を勧請して祀ったのが始まり。世田谷八幡宮 寺・神社・教会
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実際には、世田谷城主の吉良頼康が1546年に社殿を再建したのが創建らしい。
明治には宇佐神社と改称しましたが、戦後、世田谷八幡宮に戻しました。 -
祭神 八幡大神 (応神天皇) 仲哀天皇 神功皇后
現社殿は1964年に建てられ、旧本殿は社伝の中に納められているそうです。 -
七五三の御祈祷を受ける人が続々と昇殿しています。
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摂社 厳島神社 祭神 市杵島姫命
池に神橋がかかってます。 -
土俵があります。
境内の高低差を利用して円形劇場風なつくり。
昔は相撲の勝敗で豊作を占ったそうです。
現在は東農大の相撲部が相撲を奉納しています。 -
御朱印を頂きました。
奉納相撲の印があります。 -
宮の坂駅にはかつて使用されていた車両の展示があります。
踏切を待っていると、松陰神社方向に向かう電車が到着。
友人が「あれ、乗れるから!」と踏切が開くと小走りにホームへ向かう。
「まじ!?間に合うの??」「うん、乗れる乗れる!」
乗れました。すごい!
宮の坂駅から松陰神社前に移動。 -
10:03 松陰神社前駅下車
商店街を歩いて神社に向かいます。かわいいお店、おしゃれなお店がポツポツあります。 -
10:08 松陰神社
入り口は公園のようなつくり。 -
主祭神は吉田松陰先生
長州、萩の松下村塾の吉田松陰さんです。
この場所は長州藩主の別邸があった場所で、安政の大獄で刑死し、小塚原の回向院に葬られていた松陰さんを改葬し、1882年に神社が創建されました。松陰神社 寺・神社・教会
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肖像画はから想像するに、年寄りだろうと思っていましたが、亡くなられたのは、たったの30歳だったそうです。
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社殿 昭和二年に造営
創建当時の社殿は本殿の内陣になっているそうです。 -
社務所 御朱印を頂きました。
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松陰さんのお墓にお参り。
この鳥居は木戸孝允によって奉納されました。
ついさっきお参りした豪徳寺には、安政の大獄で暗殺された井伊直弼のお墓があったんですよ。 -
正面の真ん中が、吉田松陰さんの墓標です。
吉田寅次郎藤原矩方 -
御朱印を頂きました。
明治維新百五十年の印があります。 -
10:42 松陰神社前駅から三軒茶屋駅へ。
電車の中で私の後ろに俳優さんが座ってたと友人が言う、「脇役やる人でさ、名前知らない」だって。
誰だったんだろうな~。
世田谷在住の友人は世田谷線を使うのは区役所に行くときだけなんだそうです。 -
10:43 最勝寺 さいしょうじ 竹園山 教学院 最勝寺
関東三十六不動霊場 第16番 目青不動尊
世田谷線の線路沿いを戻ると、すぐに最勝寺の入り口です。
関東三十六不動霊場の看板がある。 -
御本尊は阿弥陀如来
お寺に伝わるところによれば、1311年、江戸城紅葉山付近に創建、太田道灌が江戸城を築城したので麹町に移転、その後も赤坂、青山を経て現在地には1911年に移転。 -
本堂
御本尊の阿弥陀如来像は恵心僧都の作。
聖徳太子作という、聖観音像もあるそうですよ。
世田谷区教育委員会の発表では創建は1604年としています。
二度火災に合っているため古い記録は失しているので、どうなんでしょうか。 -
線路際の入り口の正面が不動堂
江戸五色不動の目青不動尊です。最勝寺 寺・神社・教会
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目青不動尊は麻布(現六本木一丁目)の勧行寺の御本尊でしたが廃寺となったため、明治15年(1882年)に青山にあった教学院に移され、青山の閻魔様と言われていました。
お不動様の右脇侍が閻魔大王、左脇侍が奪衣婆だからですね。
不動明王像は秘仏で、前立てのお不動さんが安置されています。 -
こっちが正面参道です。
境内はとても静か、お参りする人は少なかったです。 -
御朱印を頂きました。
関東三十六不動霊場 第16番
竹園山 教学院 最勝寺 目青不動尊
目青不動明王 -
10:56 世田谷線の三軒茶屋駅前を通り過ぎ、田園都市線(半蔵門線だと思ってた)で二子玉川駅に移動です。
二子では、絶対行ってみたかったお寺にお参りします!
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