関東三十六不動霊場巡礼　第十回 【前編】 新大久保・夫婦木神社、第14番目白不動尊、白山神社、老舗和風パスタのこむぎこでランチ

2019/03/17 - 2019/03/17

関東三十六不動尊巡り、第十回は都内の城北方面を回ります。

まずは数年前からお参りしたかった新大久保の神社に、友人たちに付き合ってもらうことにしました。

そこから目白、目赤、志村、最後は数十年ぶりで訪れる、おばあちゃんの原宿と言われた巣鴨のとげぬき地蔵にお参りしました。

エリア 大久保・新大久保(東京)

10：08　友人と待ち合わせした新大久保の駅前は、相変わらず狭くて、待ち合わせの人でごった返してる。
駅舎ビルの工事中、少し広くなるでしょうか。

新大久保駅 駅

なんとかみんな集まることができて、大久保通りを明治通りにむかって歩いていきます。
そういえば、新大久保って最初の韓流ブームの頃に来て、これで二度目。

行列してる店があって、並んでいるのは若い女性たち。
「え？いったい何に並んでんの？え？え？」と言いながら通り過ぎます。

韓流、K-POP、韓国の食べ物もよく知らないので、新鮮な驚きです。

10：14　大久保通りから一方通行の路地を入って行きます。

10：16　見えてきました夫婦木神社。予想に違わぬ佇まい。

細いですが赤い鳥居、手前の建物には授与所もあります。

夫婦木神社 寺・神社・教会

夫婦木神社　めおとぎじんじゃ

社殿は奥の木造アパートの二階の部屋です。
聞くところによると、この部屋に近くの皆中稲荷神社の神職さんが住んでいて、神職さんが引越しするときに、近隣の住民から近くに神社がないので神社を創ってほしいと言われて、神様を勧請して創建したんだそうです。

5~60年前ってことです。確かに建物もそのくらいの古さ。
昭和の40年代の都内は一戸建てと言えば、木造モルタル造りの二階建てでした。
懐かしいです。

提灯を下げる柱は屋根付きで、鳥居より目立ちます。
右手には御神木です。

社殿は階段をあがって二階。
手すりが朱色に塗られてますが、アパートの外階段ですね。

途中の踊り場に蓋つきバケツに手水が入ってて、ひしゃくで汲んで浄めます。
浄めた水はもう一つのバケツに落とす。

この手水をWebで見た時に、絶対にお参りに行こうって決意しました。念願かなってお参りできた！！

さらに階段を上ったところの部屋が社殿です。

芸能人がお参りして懐妊したという逸話もあり、有名になっちゃいましたね。
いつの間にかHPもできて、びっくりです。

アパートの一室でも、立派な神社。

祭神　伊邪那岐大神　伊邪那美大神
縁結びと子授けにご利益があります。

摂社末社もありますよ。
御嶽神社、出世稲荷神社、大久保弁財天

結婚式も挙げられて、少人数なら披露宴もできるそうで、飲食物は持ち込みです

社務所にはお札、お守り、絵馬も授与されます。

御朱印を頂きました。
周囲の街並みも、木造モルタル二階建の建物も懐かしく、こんな東京の町並みが自分の故郷なんだと思うわけです。

大久保通りさらに東に歩いて、東新宿駅に向かいます。

10：57　副都心線　東新宿駅
東京の地下は複雑で、地下鉄は新しいものほど深い所を走ってます、エスカレータが長いよ。

東新宿駅 駅

二つ先の雑司が谷駅に向かいます。

11：15　雑司が谷駅から宿坂通りを下って行きます。
ん～～、前を作務衣を来た若いお坊さんが歩いて行く・・もしや？？

11：18　目白不動尊　神霊山　金乗院　慈眼寺　
やっぱり、作務衣のお坊さんは目白不動のお坊さんでした。

金乗院(目白不動) 寺・神社・教会

この坂、その昔は鬱蒼とした藪の中の道だったそうで、タヌキやキツネが人を化かしたという伝説があります。
練馬から江戸に向かうおり、この辺りで宿をとることが多かったので「宿坂」というそうです。

山門を入って右手の上にある不動堂をまずはお参りします。
　
関東三十六不動霊場　第14番
目白不動は以前は、江戸川橋駅近くの文京区関口の「新長谷寺」（東豊山浄滝院新長谷寺）のご本尊でした。

像は弘法大師が湯殿山で修行をした際に造られたもので、経緯はわかりませんが
文京区関口に住む人の手に渡りました。

1618年に奈良の長谷寺の僧侶によって中興され、本堂、十一面観音像を造り新長谷寺と命名されます。
ご本尊の不動明王像は徳川秀忠から「目白」という号を贈られます。

田園と森林の織り成す地域の高台で、下に川が流れる（関口＝神田上水の堰口）、風光明媚な場所だったようです。

お寺は第二次世界大戦の空襲で焼けてしまい、1945年に廃寺となったため、不動明王像は金乗院に移されました。
以前は秘仏でしたが、現在は1月5月9月の28日に開帳されます。

自分の剣で肘を切り、その肘から炎が出ているという、すごい姿で、江戸時代は霊験あらたかと信仰を集めたそうです。
江戸川橋あたりなら、江戸から日帰りが可能な場所ですしね。

関東三十六不動霊場　第14番
神霊山　金乗院こんじょういん　東豊山新長谷寺　慈眼寺
目白不動尊

金乗院の本堂はこちら、ご本尊は聖観世音菩薩

開基は永順で1570～1590年ごろに創建されたと推定されています。
江戸時代までは近隣の木之花開耶姫社の別当も務めていたそうですが、こちらも第二次世界大戦の戦災で本堂、神社の扁額などが焼失してしまいました。

本堂は1971年に再建されたもので、都内の戦災で焼失した多くの寺社と同様、鉄筋コンクリート造りですね。

本堂の脇に倶梨伽羅不動庚申塔　
龍が剣に巻き付いた姿で、下には三猿。
1666年の建立だそうです。

境内はお彼岸でお墓参りに来てる方がいらっしゃいます。

御朱印を頂きました。

金乗院のご本尊の御朱印もいただきました。
神霊山
聖観世音菩薩
江戸三十三観音の14番札所です。

11：39　歩いて明治通りに出たところは都電の学習院下駅。

学習院下停留場 駅

ここから都営前三田線の白山駅に移動なのですが、数回の乗り換えが必要なのでタクシー使っちゃおう。

12：04　白山駅前到着　
白山という地名の元になった白山神社にお参りしましょう。
駅から社殿に続く道を歩いていきます。

一般のお宅の桜が咲いています。

白山神社
鳥居と社号標。
正面参道は南側にあります、この道は駅から近いだけじゃなく江戸時代もこちら側の参道がよく使われていたようです。

さらに進むと門柱と繊細な唐草模様の門？があります。

白山神社 寺・神社・教会

手水舎
創建は不詳　948年頃に加賀一宮の白山神社を本郷一丁目付近に勧請したと伝わります。
足利尊氏により国家平安御祈願所に命ぜられます。

徳川秀忠によって巣鴨原（現、小石川植物園）に遍座しますが、そこに館林藩の徳川綱吉（のちの五代将軍）の屋敷を造ることになり1655年に現在地に遍座しました。
小石川という地名も、この白山神社が由来です。

そのご縁で綱吉と生母の桂昌院から崇敬をうけました。
江戸時代に2回、もらい火で焼失し、古い文書や祭具まで失ってしまいます。

当時、再建されたのは本殿のみで、現在の拝殿は明治32年に造られ、1933年に改修されました。東京十社のひとつです。

祭神　菊理姫命　伊弉姫命　伊弉册命
ご神徳は　縁結び、商談成立、商売繁盛、受験、歯痛にもご利益があると、昭和初期までは御守りに楊枝が添えられていたそうです。

今はみんな歯医者さんにいくので、歯が痛いって人、少なくなりましたね。

近くに寄れず、どこの神様だか分からないお社。

八幡神社
平安時代、八幡太郎義家が奥州平定の途中この地を通り、旗を桜にかけて戦勝を祈願したと伝わり、その桜は白旗桜と呼ばれていました。
昭和10年まで白幡桜という桜の古木がありましたが、残念ながら枯れてしまいまい、二代目が大きくなっています。

境内には紫陽花がたくさん植わっていて、6月は紫陽花祭りが行われます。

合祀殿
富士浅間社・稲荷社・三峯社・玉津島社・天満天神社・山王社・住吉社

撮影を忘れましたが、京都から勧請した松尾大社があります。

沈丁花の香りが漂っています。
ああ、春なんだなって思う香り。

御朱印を頂きました。

お腹空いたね～、この周辺でランチしていこうということになりました。

12：21　神社に向かうところにあるパスタのお店、行列できてますよ。
こむぎこ
ここって、和風創作パスタの老舗でしたよね。初訪問ですが、名前は知っていました。

こむぎこ グルメ・レストラン

みんなでシェアしたブルスケッタ
ゴルゴンゾーラチーズとホウレン草
写真撮り忘れて、この量になってしまった。
めちゃ美味しい。

友人が頼んだのは・・・なんだっけなぁ。

自分はトマトソースパスタ
イアタリアントマト　いわゆるペスカトーレ

こちらは友人の日替わりパスタだった記憶が・・・。
どれも全部美味しくて、大満足いたしました。
接客も程よくフレンドリーでとても居心地が良かったです。

さて、白山に来たのは目赤不動参拝のため、歩いて移動します。