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小正月の左義長とかとんど焼きといわれるものはあちこちにあるのですが、この大磯の左義長は、唯一の国の重要無形民族文化財(近江八幡の左義長まつりは国選択無形民俗文化財)。しかし、どこがどういうことでそんなことになったのか。それを確かめたくなって、訪ねてみることにしました。<br />拝見した祭りは、海岸にだるまさんとか書初めとか正月のあれやこれやのお飾りを山のように積み上げた「サイト」が9基。南下町の坂下・浜町・大泊・子の神、北下町の中宿・浅間町・大北、山王、長者の計9地区がそれぞれに作ったものです。<br />一部は道祖神祭りとも重なっていて、7基の道祖神がサイトの向かいに安置されています。準備が整ったところで、午後6時半。一斉にサイトに火がつけられ一気に燃え上がると、その勢いはまるで大火事みたい。炎が夜空を真っ赤に照らします。そして、待ち構えていた人たちが一斉にサイトを囲んで、その火で竹の先にぶら下げた団子を焼きにかかります。<br />やおらすると今度はヤンナゴッコと呼ばれる海中と陸側に分かれた綱引き。その後、ふんどし姿の若い衆はソリに引かれるように町内へと帰っていきました。この部分は、割とひっそりと行われるので、気が付かない人の方が多いのかなあ。それでも、やっぱり大きな見どころの一つかな。<br /><br />まあ、他のとんど焼きと同じといえばほとんど同じだし、違うといえば違う。で、重要無形民族文化財の指定は、どうでしょう。もしかしたら、全国の左義長の代表格としての指定だったのかもしれませんね。そこはちょっと微妙ですが、町を挙げての熱い祭りであることはよくわかりました。<br />また、東京からの日帰りで十分楽しめる祭り。その気になれば、簡単に行ける祭りであることを確認できたこともよかったかなと思います。

旧東海道平塚宿の街歩きから大磯の左義長へ~大磯の左義長もいわゆるとんど焼き。でも、国指定の重要無形民俗文化財の盛り上がりはちょっと別格です~

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2020/01/12 - 2020/01/12

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たびたび

たびたびさん

小正月の左義長とかとんど焼きといわれるものはあちこちにあるのですが、この大磯の左義長は、唯一の国の重要無形民族文化財(近江八幡の左義長まつりは国選択無形民俗文化財)。しかし、どこがどういうことでそんなことになったのか。それを確かめたくなって、訪ねてみることにしました。
拝見した祭りは、海岸にだるまさんとか書初めとか正月のあれやこれやのお飾りを山のように積み上げた「サイト」が9基。南下町の坂下・浜町・大泊・子の神、北下町の中宿・浅間町・大北、山王、長者の計9地区がそれぞれに作ったものです。
一部は道祖神祭りとも重なっていて、7基の道祖神がサイトの向かいに安置されています。準備が整ったところで、午後6時半。一斉にサイトに火がつけられ一気に燃え上がると、その勢いはまるで大火事みたい。炎が夜空を真っ赤に照らします。そして、待ち構えていた人たちが一斉にサイトを囲んで、その火で竹の先にぶら下げた団子を焼きにかかります。
やおらすると今度はヤンナゴッコと呼ばれる海中と陸側に分かれた綱引き。その後、ふんどし姿の若い衆はソリに引かれるように町内へと帰っていきました。この部分は、割とひっそりと行われるので、気が付かない人の方が多いのかなあ。それでも、やっぱり大きな見どころの一つかな。

まあ、他のとんど焼きと同じといえばほとんど同じだし、違うといえば違う。で、重要無形民族文化財の指定は、どうでしょう。もしかしたら、全国の左義長の代表格としての指定だったのかもしれませんね。そこはちょっと微妙ですが、町を挙げての熱い祭りであることはよくわかりました。
また、東京からの日帰りで十分楽しめる祭り。その気になれば、簡単に行ける祭りであることを確認できたこともよかったかなと思います。

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  • 今日のメインは大磯の左義長なんですが、昼間の時間があるので、それではと平塚を散策してから大磯に向かうことにします。ところで、平塚はもう何年も前にたなばたで行ったっきり。久しぶりの訪問です。<br />早朝、平塚駅に到着。平塚駅から南に向かう大通りをしばらく進んだところにあるパン屋さんがレピドーです。朝早くからやっていて、店内も広さがしっかりあって明るい。雰囲気のいいお店ですね。<br />

    今日のメインは大磯の左義長なんですが、昼間の時間があるので、それではと平塚を散策してから大磯に向かうことにします。ところで、平塚はもう何年も前にたなばたで行ったっきり。久しぶりの訪問です。
    早朝、平塚駅に到着。平塚駅から南に向かう大通りをしばらく進んだところにあるパン屋さんがレピドーです。朝早くからやっていて、店内も広さがしっかりあって明るい。雰囲気のいいお店ですね。

  • いただいたのは、朝飯代わりのクルミパン。ほどよいしっくりした歯ごたえがあって、素直な仕上がり。お店の雰囲気どおりのさわやかな味わいでした。

    いただいたのは、朝飯代わりのクルミパン。ほどよいしっくりした歯ごたえがあって、素直な仕上がり。お店の雰囲気どおりのさわやかな味わいでした。

  • もう一軒は、これも平塚駅の南側のバッハマン。洋菓子屋さんにしては珍しく、朝9時からやっています。

    もう一軒は、これも平塚駅の南側のバッハマン。洋菓子屋さんにしては珍しく、朝9時からやっています。

  • いただいたのは、シュークリーム。今すぐ食べちゃいますと言ったら、プラスチックのケースに入れてくれて、フォークもつけてくれました。これはありがたい。<br />シュークリームの方は、見た目で軽いタイプを予想したのですが、そうでもない。どっしり感まではいきませんが、クリームもシューもそれぞれ存在感があるスタンダードなシュークリームだと思います。

    いただいたのは、シュークリーム。今すぐ食べちゃいますと言ったら、プラスチックのケースに入れてくれて、フォークもつけてくれました。これはありがたい。
    シュークリームの方は、見た目で軽いタイプを予想したのですが、そうでもない。どっしり感まではいきませんが、クリームもシューもそれぞれ存在感があるスタンダードなシュークリームだと思います。

  • 平塚市街には寺社がとても多い。ここからは、そんなのが中心ですね。<br />ここから、まずは平塚駅の東側エリアを回ります。<br />最初にやってきた善性寺は、江戸時代の前期、日栄上人により横須賀で創建された日蓮宗の寺。戦時中に平塚に移りました。湘南ひらつか七福神の福禄寿の寺。

    平塚市街には寺社がとても多い。ここからは、そんなのが中心ですね。
    ここから、まずは平塚駅の東側エリアを回ります。
    最初にやってきた善性寺は、江戸時代の前期、日栄上人により横須賀で創建された日蓮宗の寺。戦時中に平塚に移りました。湘南ひらつか七福神の福禄寿の寺。

  • 本堂に入ると見事な福禄寿の像があって、ちょっと見入ってしまいました。艶があって、美術品のような像ですね。<br />ところで、湘南ひらつか七福神は、大黒尊天の妙安寺、毘沙門尊天の要法寺、弁財天の平塚八幡宮、布袋尊の蓮光寺、恵比寿神の三嶋神社、福禄寿の善性寺。これから、寿老尊の長楽寺を除く6か所を回ります。それぞれがそれぞれといった感じですが、通年でやっているのが平塚ならではのようです。

    本堂に入ると見事な福禄寿の像があって、ちょっと見入ってしまいました。艶があって、美術品のような像ですね。
    ところで、湘南ひらつか七福神は、大黒尊天の妙安寺、毘沙門尊天の要法寺、弁財天の平塚八幡宮、布袋尊の蓮光寺、恵比寿神の三嶋神社、福禄寿の善性寺。これから、寿老尊の長楽寺を除く6か所を回ります。それぞれがそれぞれといった感じですが、通年でやっているのが平塚ならではのようです。

  • 続いての三嶋神社は、別名が湘南のえびすさま。

    続いての三嶋神社は、別名が湘南のえびすさま。

  • 境内には二つのえびす様の像があって、ひとつは本殿の隣りにある大きな像。

    境内には二つのえびす様の像があって、ひとつは本殿の隣りにある大きな像。

  • もう一つは脇の札所の方にある小さな像です。境内はさほど広くはないし、ちょっと凸凹した感じもあるのですが、朝は毎日来ているような近所の人の姿があったり。地元に根付いた神社だと思います。

    もう一つは脇の札所の方にある小さな像です。境内はさほど広くはないし、ちょっと凸凹した感じもあるのですが、朝は毎日来ているような近所の人の姿があったり。地元に根付いた神社だと思います。

  • ここで予定外の弘栄堂という「馬入の力餅」が名物の老舗和菓子屋さんを発見。これは見逃せませんね。

    ここで予定外の弘栄堂という「馬入の力餅」が名物の老舗和菓子屋さんを発見。これは見逃せませんね。

  • ということで、その日の朝に突いた本物のお餅に黒蜜ときなこをたっぷりかけていただきます。一見、信玄餅みたいなんですが、これは求肥ではない。もっちりした素直な味わいのお餅によく絡まった黒蜜ときなこのシンプルなうまさが本当にたまりません。文句なしのうまさですね~

    イチオシ

    ということで、その日の朝に突いた本物のお餅に黒蜜ときなこをたっぷりかけていただきます。一見、信玄餅みたいなんですが、これは求肥ではない。もっちりした素直な味わいのお餅によく絡まった黒蜜ときなこのシンプルなうまさが本当にたまりません。文句なしのうまさですね~

  • 改めて元気の出たところで。。<br />蓮光寺は、平塚市中心部からだと少し東の端の方。高野山真言宗のお寺です。<br />

    改めて元気の出たところで。。
    蓮光寺は、平塚市中心部からだと少し東の端の方。高野山真言宗のお寺です。

  • ひらつか七福神の布袋尊の寺。

    ひらつか七福神の布袋尊の寺。

  • 本堂の脇に白い石造の像がありましたが、ただ、何の変哲もない感じ。これではありがたみというのがあんまりないように思います。

    本堂の脇に白い石造の像がありましたが、ただ、何の変哲もない感じ。これではありがたみというのがあんまりないように思います。

  • 少し移動して。<br />馬入ふれあい公園は、相模川の河川敷の隣りの広いエリアを整備した公園。

    少し移動して。
    馬入ふれあい公園は、相模川の河川敷の隣りの広いエリアを整備した公園。

  • サッカーグランドでは地元のチームが試合をしていたり、施設がけっこう充実しています。

    サッカーグランドでは地元のチームが試合をしていたり、施設がけっこう充実しています。

  • ただ、気持ちがいいのは公園脇の堤防の方かな。公園の方を見下ろしても

    ただ、気持ちがいいのは公園脇の堤防の方かな。公園の方を見下ろしても

  • 相模川の方を見晴らしてもどっちもOKですね。<br />ちなみに、相模川は山中湖を水源として、神奈川県に入るとダム湖である相模湖から、厚木市平塚市へと流れ、相模湾に注ぐ一級河川。平塚の辺りでは馬入川と呼ばれ、東海道には馬入の渡しと呼ばれる渡船場があったようです。

    相模川の方を見晴らしてもどっちもOKですね。
    ちなみに、相模川は山中湖を水源として、神奈川県に入るとダム湖である相模湖から、厚木市平塚市へと流れ、相模湾に注ぐ一級河川。平塚の辺りでは馬入川と呼ばれ、東海道には馬入の渡しと呼ばれる渡船場があったようです。

  • 馬入ふれあい公園から相模川を臨む場所には、馬入渡し跡の碑というのがありました。平塚宿と馬入の渡し。いい組み合わせなんですが、一方で、街道の往来に資する馬入の渡しの位置づけは、むしろ、江戸に物資を送る相模川の水運の重要性の方に重きが移っていく。そんな歴史もあるようで、江戸の消費地としての発展がいろんな影響を与えたという視点で理解するといいのかなと思います。

    馬入ふれあい公園から相模川を臨む場所には、馬入渡し跡の碑というのがありました。平塚宿と馬入の渡し。いい組み合わせなんですが、一方で、街道の往来に資する馬入の渡しの位置づけは、むしろ、江戸に物資を送る相模川の水運の重要性の方に重きが移っていく。そんな歴史もあるようで、江戸の消費地としての発展がいろんな影響を与えたという視点で理解するといいのかなと思います。

  • さて、市街の中心部に戻ってきて。<br />ベーカリー ヤオコー ピノは、ヤオコー平塚宮松町店入ってすぐにあるパン屋さん。

    さて、市街の中心部に戻ってきて。
    ベーカリー ヤオコー ピノは、ヤオコー平塚宮松町店入ってすぐにあるパン屋さん。

  • 品数も多くて、にぎやかな感じがいいですね。

    品数も多くて、にぎやかな感じがいいですね。

  • 新製品という豚肉のピロシキみたいに揚げたパンをいただきました。ちょっと一日置いてしまったので、期待したパンのカリカリ感がイマイチだったんですが、中のルーはイケてます。普通においしいパンだと思います。

    新製品という豚肉のピロシキみたいに揚げたパンをいただきました。ちょっと一日置いてしまったので、期待したパンのカリカリ感がイマイチだったんですが、中のルーはイケてます。普通においしいパンだと思います。

  • もう一軒のnicoもヤオコー平塚宮松町店の近く。並びの商店街にあるパン屋さんで、外観だと洋菓子店のようなちょっと高級感がありますね。

    もう一軒のnicoもヤオコー平塚宮松町店の近く。並びの商店街にあるパン屋さんで、外観だと洋菓子店のようなちょっと高級感がありますね。

  • いただいたのは、特製のクリームパン。クリームパンなのに、ちょっとハード系っぽいしっかりしたパン生地って、これは新鮮な感覚。クリームも卵のドロッとした感がそれなりに表現されていて。納得感のある仕上がりですね。

    いただいたのは、特製のクリームパン。クリームパンなのに、ちょっとハード系っぽいしっかりしたパン生地って、これは新鮮な感覚。クリームも卵のドロッとした感がそれなりに表現されていて。納得感のある仕上がりですね。

  • 平塚駅のちょうど北側。<br />平塚八幡宮は、相模國一國一社の八幡宮。律令制度の国府が置かれた場所に置かれた八幡宮を国府八幡宮というのですが、その神社。

    平塚駅のちょうど北側。
    平塚八幡宮は、相模國一國一社の八幡宮。律令制度の国府が置かれた場所に置かれた八幡宮を国府八幡宮というのですが、その神社。

  • 赤い一の鳥居から青銅の二の鳥居、本殿へと続く参道にその周辺のこんもりした社叢とか、

    赤い一の鳥居から青銅の二の鳥居、本殿へと続く参道にその周辺のこんもりした社叢とか、

  • やっぱりその格式を感じさせるもの。

    やっぱりその格式を感じさせるもの。

  • 池の周辺もちょっとした庭園の趣です。この神社の存在が、平塚の町をキチッと締めているような感じですね。

    池の周辺もちょっとした庭園の趣です。この神社の存在が、平塚の町をキチッと締めているような感じですね。

  • 八幡山公園は、地図で見ると平塚八幡宮の敷地の続きなんですが、直接は行けるのかな。よくわからなくて、表の通りを裏の方に回るとありました。なだらかな丘陵といった地形を整備した公園。その高い場所に旧横浜ゴム平塚製造所記念館というおしゃれな洋館が建っていて、それが景観のアクセント。一方で、地形は傾きがあるので、例えば広場で遊ぶという感じではありません。

    八幡山公園は、地図で見ると平塚八幡宮の敷地の続きなんですが、直接は行けるのかな。よくわからなくて、表の通りを裏の方に回るとありました。なだらかな丘陵といった地形を整備した公園。その高い場所に旧横浜ゴム平塚製造所記念館というおしゃれな洋館が建っていて、それが景観のアクセント。一方で、地形は傾きがあるので、例えば広場で遊ぶという感じではありません。

  • で、旧横浜ゴム平塚製造所記念館という名前からするとゴムの関係かと思いましたが、名前は横浜ゴムから平塚市に寄付されたため。

    で、旧横浜ゴム平塚製造所記念館という名前からするとゴムの関係かと思いましたが、名前は横浜ゴムから平塚市に寄付されたため。

  • 館内の展示や説明は火薬製造所に関するもの。この建物は、英国人支配人の執務室あるいは住居として建設された明治後期の建物。まだ古びた感じはあまりしなくて、この建物自体が見どころです。

    館内の展示や説明は火薬製造所に関するもの。この建物は、英国人支配人の執務室あるいは住居として建設された明治後期の建物。まだ古びた感じはあまりしなくて、この建物自体が見どころです。

  • ここで昼飯にしましょうか。<br />釜揚げうどん専門店もとは、ヤオコー平塚宮松町店の並びの商店街の中。食べログの100名店ということで、讃岐の釜揚げうどんの名店、長田 in 香の香も思い出したりしながら、ちょっと期待して訪ねました。<br />

    ここで昼飯にしましょうか。
    釜揚げうどん専門店もとは、ヤオコー平塚宮松町店の並びの商店街の中。食べログの100名店ということで、讃岐の釜揚げうどんの名店、長田 in 香の香も思い出したりしながら、ちょっと期待して訪ねました。

  • 柔らかく仕上げたうどんはなかなかですけど、出汁の方はシンプルでオーソドックスな仕上げ。出汁に大きな特徴がある本場、長田 in 香の香と比べるとさすがに物足りなさが出てしまいますが、これくらいの方がうどん自体のおいしさを味わうのはちょうどいいのかな。まあ、どっちにしても、ここまでのうどんは、やっぱり、そうはないかもしれません。

    柔らかく仕上げたうどんはなかなかですけど、出汁の方はシンプルでオーソドックスな仕上げ。出汁に大きな特徴がある本場、長田 in 香の香と比べるとさすがに物足りなさが出てしまいますが、これくらいの方がうどん自体のおいしさを味わうのはちょうどいいのかな。まあ、どっちにしても、ここまでのうどんは、やっぱり、そうはないかもしれません。

  • ところで、平塚って城でもあったのかなあと思っていたのですが、江戸時代は徳川幕府の直轄領。周囲も旗本領ばかりで、あんまり積極的な歴史というのがないようですね。

    ところで、平塚って城でもあったのかなあと思っていたのですが、江戸時代は徳川幕府の直轄領。周囲も旗本領ばかりで、あんまり積極的な歴史というのがないようですね。

  • なので、平塚市博物館の展示は、平塚宿と相模川の恵みに関するものが中心です。

    なので、平塚市博物館の展示は、平塚宿と相模川の恵みに関するものが中心です。

  • 少し拍子抜けした気もしましたが、相模川の恵みの方は、相模川の流域という視点で見ると相模国のまとまりが意外によくわかる。思ってもいなかった新たな視点に気づかされて、意外な収穫です。

    少し拍子抜けした気もしましたが、相模川の恵みの方は、相模川の流域という視点で見ると相模国のまとまりが意外によくわかる。思ってもいなかった新たな視点に気づかされて、意外な収穫です。

  • 平塚の宿のジオラマや

    平塚の宿のジオラマや

  • 考古学の展示も拝見。でも、やっぱりこの博物館は相模川ですね~

    考古学の展示も拝見。でも、やっぱりこの博物館は相模川ですね~

  • 続いては、平塚市美術館。糸賀英恵展-うつろいのかたち展を拝見しました。

    続いては、平塚市美術館。糸賀英恵展-うつろいのかたち展を拝見しました。

  • 広々明るくて近代的な建物に入ったすぐから一角獣の彫刻があって、おしゃれなアートの雰囲気がいっぱいの美術館。

    広々明るくて近代的な建物に入ったすぐから一角獣の彫刻があって、おしゃれなアートの雰囲気がいっぱいの美術館。

  • 糸賀英恵の作品も金属板を昆布片のように動きのある造形に加工したもの。建物と作品がうまくコラボしているような感じがしました。建物内が明るいのでなんでも作品が活きてくるような美術館だと思います。

    糸賀英恵の作品も金属板を昆布片のように動きのある造形に加工したもの。建物と作品がうまくコラボしているような感じがしました。建物内が明るいのでなんでも作品が活きてくるような美術館だと思います。

  • 平塚海軍火薬廠跡の碑は、横浜ゴム前の通り沿い。植え込みに隠れるようにありました。<br />碑には明治38年にアームストロング社ほか海外の三社と合弁で設立された日本爆発物製造株式会社を大正年、日本海軍が買い取り、終戦の昭和20年まで日本海軍の火薬技術の中心であったと詳しく解説されています。ただ、戦争に関係するので、誇らしいものようなそうでもないような。受け止めはそれぞれかもしれません。

    平塚海軍火薬廠跡の碑は、横浜ゴム前の通り沿い。植え込みに隠れるようにありました。
    碑には明治38年にアームストロング社ほか海外の三社と合弁で設立された日本爆発物製造株式会社を大正年、日本海軍が買い取り、終戦の昭和20年まで日本海軍の火薬技術の中心であったと詳しく解説されています。ただ、戦争に関係するので、誇らしいものようなそうでもないような。受け止めはそれぞれかもしれません。

  • ここからだんだん西のエリアに移っていきますよ~<br />晴雲寺は、平塚の市街地にある浄土宗のお寺。二重だるきで青銅葺のきちんとした山門を入ると

    ここからだんだん西のエリアに移っていきますよ~
    晴雲寺は、平塚の市街地にある浄土宗のお寺。二重だるきで青銅葺のきちんとした山門を入ると

  • 中はよく整備された芝生の庭。蓮鉢が並び、本堂の前の枝垂れ桜も雰囲気がありまして。ベンチなんかも置いてありますね。ちょっとした公園のような境内です。

    中はよく整備された芝生の庭。蓮鉢が並び、本堂の前の枝垂れ桜も雰囲気がありまして。ベンチなんかも置いてありますね。ちょっとした公園のような境内です。

  • 近くの八王子神社は、スサノオノミコトとアマテラスオオミカミを祀る神社。市街にあって石の囲いがあるだけですが、きれいに整備されていて廃れた感じはしませんね。玉砂利に銀杏の枯れた木が立ってこれも悪くない。清々しさも感じます。

    近くの八王子神社は、スサノオノミコトとアマテラスオオミカミを祀る神社。市街にあって石の囲いがあるだけですが、きれいに整備されていて廃れた感じはしませんね。玉砂利に銀杏の枯れた木が立ってこれも悪くない。清々しさも感じます。

  • 要法寺は、弘安5年(1282年)、身延山久遠寺から池上に向かう日蓮が宿泊した平塚左衛門尉泰知の邸宅地を寺に改めたのが始まり。しっかりした山門から、

    要法寺は、弘安5年(1282年)、身延山久遠寺から池上に向かう日蓮が宿泊した平塚左衛門尉泰知の邸宅地を寺に改めたのが始まり。しっかりした山門から、

  • 砂利を敷いた広い境内と比較的小ぶりですが堂々とした本堂。いわれのある寺の雰囲気はありますね。<br />そして、隣接地には、平塚の地名の由来となった桓武天皇の孫、高見王の娘である正子の墓たいら塚もあるので、そちらに回りましょう。

    砂利を敷いた広い境内と比較的小ぶりですが堂々とした本堂。いわれのある寺の雰囲気はありますね。
    そして、隣接地には、平塚の地名の由来となった桓武天皇の孫、高見王の娘である正子の墓たいら塚もあるので、そちらに回りましょう。

  • たいら塚は、平塚の塚。公園のように整備された一角です。<br />松の木が一本立っていて周囲を石の柵が囲んでいるだけのものでちょっとざっとしていますが、傍らには大きな石碑も建っていて、やっぱり大事にはされているようです。

    たいら塚は、平塚の塚。公園のように整備された一角です。
    松の木が一本立っていて周囲を石の柵が囲んでいるだけのものでちょっとざっとしていますが、傍らには大きな石碑も建っていて、やっぱり大事にはされているようです。

  • 春日神社は、平塚宿の鎮守。平塚の塚から奥まった陰気そうな場所にあるのですが、境内に入ると意外に広さもあるし、

    春日神社は、平塚宿の鎮守。平塚の塚から奥まった陰気そうな場所にあるのですが、境内に入ると意外に広さもあるし、

  • 本殿の構えもなかなか立派。ちょっとびっくりしますね。 <br />源頼朝が相模川の橋供養の祈願所と定め、妻、政子の安産祈願に神馬を奉納したということもあるようです。

    本殿の構えもなかなか立派。ちょっとびっくりしますね。
    源頼朝が相模川の橋供養の祈願所と定め、妻、政子の安産祈願に神馬を奉納したということもあるようです。

  • ここから、平塚市街の西端まで移動して、寺町を通りながら平塚駅を目指します。<br />寺町最初の教善寺は、平塚市内では唯一の時宗の寺院だそう。本堂は鉄筋コンクリートなんですが、<br />全体としては古寺といった感じ。参道や山門から境内に向かって、ちょっと廃れた風がなくもないかな。

    ここから、平塚市街の西端まで移動して、寺町を通りながら平塚駅を目指します。
    寺町最初の教善寺は、平塚市内では唯一の時宗の寺院だそう。本堂は鉄筋コンクリートなんですが、
    全体としては古寺といった感じ。参道や山門から境内に向かって、ちょっと廃れた風がなくもないかな。

  • ただ、一遍上人の像が目について、それでなんとかかっこうはついているかなと思います。

    ただ、一遍上人の像が目について、それでなんとかかっこうはついているかなと思います。

  • 薬師院は、真言宗の寺。山門から境内も含めて、規模もあるしかなり立派な構え。

    薬師院は、真言宗の寺。山門から境内も含めて、規模もあるしかなり立派な構え。

  • 山門の脇に豹留の碑というのがあって、これは明治時代になってからの徴兵制の関係。西南戦争で戦死者が出たのが平塚村で最初の戦死者だったとか。意外な歴史に触れました。

    山門の脇に豹留の碑というのがあって、これは明治時代になってからの徴兵制の関係。西南戦争で戦死者が出たのが平塚村で最初の戦死者だったとか。意外な歴史に触れました。

  • それから、本堂の脇を入ると美しい庭園。これも意外な見どころですね。

    それから、本堂の脇を入ると美しい庭園。これも意外な見どころですね。

  • 北野天神社も平塚の宿の名残の一つなんでしょうか。旧東海道から脇に入った寂し気な一角なんですが、菅原道真を祀る小さな神社がポツンとある。本当に何もありませんが、これでも、旅をする人にとっては、ここにも菅原道真を祀る神社があるとホッとする存在だったかもしれません。まあ、それくらいです。

    北野天神社も平塚の宿の名残の一つなんでしょうか。旧東海道から脇に入った寂し気な一角なんですが、菅原道真を祀る小さな神社がポツンとある。本当に何もありませんが、これでも、旅をする人にとっては、ここにも菅原道真を祀る神社があるとホッとする存在だったかもしれません。まあ、それくらいです。

  • 阿弥陀寺は、浄土宗の寺。寺町の中にあっても、この寺が特にどうということはなさそうですが、建物は鉄筋コンクリートで二階が本堂になっているという都会的な構え。ただ、一方で周囲はお墓だらけで、供養のための寺といった雰囲気です。

    阿弥陀寺は、浄土宗の寺。寺町の中にあっても、この寺が特にどうということはなさそうですが、建物は鉄筋コンクリートで二階が本堂になっているという都会的な構え。ただ、一方で周囲はお墓だらけで、供養のための寺といった雰囲気です。

  • 宝善院は、東寺真言宗の寺。こちらも、寺町の中にあって、なまこ塀の山門から

    宝善院は、東寺真言宗の寺。こちらも、寺町の中にあって、なまこ塀の山門から

  • 宝輪塔をいただき、彫刻の豪華な唐破風を備えた本堂の姿とか。一風変わった感じがあるのはとても面白い。真言宗の神秘性を感じさせるお寺かなと思います。

    宝輪塔をいただき、彫刻の豪華な唐破風を備えた本堂の姿とか。一風変わった感じがあるのはとても面白い。真言宗の神秘性を感じさせるお寺かなと思います。

  • 妙安寺は、門から中をのぞくと鉄筋コンクリートの二階建て本堂が構えるシンプルなお寺。しかし、ここは通称、平塚鬼子母神。平塚七福神の大黒様もあるお寺。

    妙安寺は、門から中をのぞくと鉄筋コンクリートの二階建て本堂が構えるシンプルなお寺。しかし、ここは通称、平塚鬼子母神。平塚七福神の大黒様もあるお寺。

  • 建物内には木造の大黒様。境内には石造りの大黒様がいらっしゃいました。

    建物内には木造の大黒様。境内には石造りの大黒様がいらっしゃいました。

  • 寺町から旧東海道沿いに出まして。カンパーニュは工場直売の洋菓子店。安いのが取りえということなんでしょうか。近所のママさんとか家族連れが次々やってきます。<br />

    寺町から旧東海道沿いに出まして。カンパーニュは工場直売の洋菓子店。安いのが取りえということなんでしょうか。近所のママさんとか家族連れが次々やってきます。

  • わたしも、キャラメルプリンをいただいてみましたが、まあ、コンビニの味ですね。ただ、これで100円もしない価格設定とかは確かに魅力だとは思います。

    わたしも、キャラメルプリンをいただいてみましたが、まあ、コンビニの味ですね。ただ、これで100円もしない価格設定とかは確かに魅力だとは思います。

  • ところで、平塚宿は、東海道五十三次の7番目の宿場。藤沢宿と大磯宿の間です。大磯宿との距離も短いし、宿泊客は比較的少なかったようです。<br />宿場の中心だった場所は今でも直線の大通りですが、こうして面影らしい面影はほとんどない。平塚には20軒以上のお菓子屋さんがあるそうですが、特にこの辺りには老舗のお菓子屋さんがポツンポツンあるのがせめてもの救いかなと思います。

    ところで、平塚宿は、東海道五十三次の7番目の宿場。藤沢宿と大磯宿の間です。大磯宿との距離も短いし、宿泊客は比較的少なかったようです。
    宿場の中心だった場所は今でも直線の大通りですが、こうして面影らしい面影はほとんどない。平塚には20軒以上のお菓子屋さんがあるそうですが、特にこの辺りには老舗のお菓子屋さんがポツンポツンあるのがせめてもの救いかなと思います。

  • ということで。<br />安栄堂菓子舗は、旧東海道沿い、平塚宿のエリアにある和菓子屋さんです。暖簾とかも含めてちょっと勿体のある構えが目立ちます。<br />

    ということで。
    安栄堂菓子舗は、旧東海道沿い、平塚宿のエリアにある和菓子屋さんです。暖簾とかも含めてちょっと勿体のある構えが目立ちます。

  • いただいたのは、平塚最中。大きめなサイズで存在感のある最中。そして、餡子が抜群。私は、餡子はその水分もけっこう大きな要素だと思っていますが、ここの餡子は水分が多くてどろんとしたタイプ。私の最も好みとするところ。それにこのうまみのあるような甘さはなんでしょうねえ。たぶん塩の加減が絶妙なんだと思いますけど、素晴らしい。これまで食べた最中の中でも最高クラスの最中だと思います。

    イチオシ

    いただいたのは、平塚最中。大きめなサイズで存在感のある最中。そして、餡子が抜群。私は、餡子はその水分もけっこう大きな要素だと思っていますが、ここの餡子は水分が多くてどろんとしたタイプ。私の最も好みとするところ。それにこのうまみのあるような甘さはなんでしょうねえ。たぶん塩の加減が絶妙なんだと思いますけど、素晴らしい。これまで食べた最中の中でも最高クラスの最中だと思います。

  • キラク菓子店も同じ通り沿い。旧平塚宿のエリアです。

    キラク菓子店も同じ通り沿い。旧平塚宿のエリアです。

  • 高級感はないですが、見るからに老舗感のある店構え。

    高級感はないですが、見るからに老舗感のある店構え。

  • はまぐり最中というのがあって、それをお土産にしました。ぷっくら膨らんだ形がリアルなはまぐりの形。そして、皮はちょっとパリパリで、餡子がまたいい。艶があるというほどではないんですが、その一歩手前の感じが悪くない。その加減がやっぱり積み上げてきたものを感じます。

    イチオシ

    はまぐり最中というのがあって、それをお土産にしました。ぷっくら膨らんだ形がリアルなはまぐりの形。そして、皮はちょっとパリパリで、餡子がまたいい。艶があるというほどではないんですが、その一歩手前の感じが悪くない。その加減がやっぱり積み上げてきたものを感じます。

  • 川崎家菓子店も通りに面した昔ながらの小さなお菓子屋さん。

    川崎家菓子店も通りに面した昔ながらの小さなお菓子屋さん。

  • みたらしだんごとかが目について、それをいただきました。ちょっとしっかり目のお団子に甘辛いタレ。もう少しインパクトがあるのを想像したのですが、ちょっとおとなしいめ。自然な味わいにほっこりしました。

    みたらしだんごとかが目について、それをいただきました。ちょっとしっかり目のお団子に甘辛いタレ。もう少しインパクトがあるのを想像したのですが、ちょっとおとなしいめ。自然な味わいにほっこりしました。

  • そのまま東に歩いて、これは見附。ここが宿場の端っこだったというわけです。

    そのまま東に歩いて、これは見附。ここが宿場の端っこだったというわけです。

  • さらに平塚駅の方に進んで。こちらの中村屋は、

    さらに平塚駅の方に進んで。こちらの中村屋は、

  • 大磯に住み文化勲章も受けた作家、獅子文六が愛したというどら焼き「大番」が名物。<br />

    イチオシ

    大磯に住み文化勲章も受けた作家、獅子文六が愛したというどら焼き「大番」が名物。

  • 「大番」は獅子文六の小説の名前からもらったようです。<br />はちみつ味がよく効いていて、沁みとおるような甘さが秀逸。なるほどねえ。これはくせになるかもしれないと感じるおいしさです。

    「大番」は獅子文六の小説の名前からもらったようです。
    はちみつ味がよく効いていて、沁みとおるような甘さが秀逸。なるほどねえ。これはくせになるかもしれないと感じるおいしさです。

  • 番町皿屋敷お菊塚は、平塚駅西口から北に向かってすぐ。小さな公園があって、その一角です。<br />番町皿屋敷って、一枚二枚って数えるやつですよね。姫路城にもあったと思いますが、こちらでも。<br />お菊さんは、平塚宿の役人真壁源右衛門の娘。江戸の旗本青山主膳方で奉公をしていたのですが、主人に切り殺されたのだとか。青山家の家来が見初めたのに対し思い通りにならなかったのが背景にあるようです。かわいそうなお話です。

    番町皿屋敷お菊塚は、平塚駅西口から北に向かってすぐ。小さな公園があって、その一角です。
    番町皿屋敷って、一枚二枚って数えるやつですよね。姫路城にもあったと思いますが、こちらでも。
    お菊さんは、平塚宿の役人真壁源右衛門の娘。江戸の旗本青山主膳方で奉公をしていたのですが、主人に切り殺されたのだとか。青山家の家来が見初めたのに対し思い通りにならなかったのが背景にあるようです。かわいそうなお話です。

  • つるや製菓は、平塚駅前すぐの都まんじゅうのお店。何人かの元気なおばちゃんがやっている活気あふれるお店です。

    つるや製菓は、平塚駅前すぐの都まんじゅうのお店。何人かの元気なおばちゃんがやっている活気あふれるお店です。

  • 都まんじゅうは、ちょっと小ぶりですが白餡のスキっとした甘さが特徴ですよね。バラでも買えるので、町歩きのついでとかでも重宝します。

    都まんじゅうは、ちょっと小ぶりですが白餡のスキっとした甘さが特徴ですよね。バラでも買えるので、町歩きのついでとかでも重宝します。

  • 駅ビルの小田原ラスカに戻ってきて、ここにも何軒か地元のお菓子屋さんが入っているんですよね。

    駅ビルの小田原ラスカに戻ってきて、ここにも何軒か地元のお菓子屋さんが入っているんですよね。

  • 中から、菊毬の湘南ボーイをいただきました。湘南ボーイは、さりげない自転車の絵柄のパッケージにサーフボードの形をした、これはどら焼きですね。口にするとあっさりしたスポンジの部分がふわんと卵のいい香り。少し強めの甘さの餡子もあっているような気がします。<br />これで何軒チェックしたのかなあ。そこそこのお菓子屋さんがチェックできましたね。お寺とスイーツの町平塚ですか。そんな街歩きになりました。

    中から、菊毬の湘南ボーイをいただきました。湘南ボーイは、さりげない自転車の絵柄のパッケージにサーフボードの形をした、これはどら焼きですね。口にするとあっさりしたスポンジの部分がふわんと卵のいい香り。少し強めの甘さの餡子もあっているような気がします。
    これで何軒チェックしたのかなあ。そこそこのお菓子屋さんがチェックできましたね。お寺とスイーツの町平塚ですか。そんな街歩きになりました。

  • 平塚駅から大磯駅に到着。まだ左義長までには時間がありますから、ここでも街歩きを続けます。なんといっても、ここも旧大磯宿ですからね。<br />大磯駅前観光案内所は、大磯駅から海岸に向かう途中。大磯の左義長の日だったし、会場までの道順を聞く人とかで賑わっていました。本来のスタッフに加えて、ボランティアの人も大勢いて、町ぐるみの感じも伝わってくる。ちょっとした町の拠点といった場所なのかもしれません。

    平塚駅から大磯駅に到着。まだ左義長までには時間がありますから、ここでも街歩きを続けます。なんといっても、ここも旧大磯宿ですからね。
    大磯駅前観光案内所は、大磯駅から海岸に向かう途中。大磯の左義長の日だったし、会場までの道順を聞く人とかで賑わっていました。本来のスタッフに加えて、ボランティアの人も大勢いて、町ぐるみの感じも伝わってくる。ちょっとした町の拠点といった場所なのかもしれません。

  • 大磯駅を降りて海岸の方に進んでいくとすぐに道の進む方向に見えてくるのが、この大磯迎賓館。大正時代に建てられたというしゃれた洋風建物なので、すぐのそれと分かります。

    大磯駅を降りて海岸の方に進んでいくとすぐに道の進む方向に見えてくるのが、この大磯迎賓館。大正時代に建てられたというしゃれた洋風建物なので、すぐのそれと分かります。

  • レストランが入っているようでしたが、夕方、それは開いていなおかなあ。よくわかりません。しかし、建物の中は覗けたので、廊下とか入ってすぐのお部屋とかを確認。こんな小さなショップもありました。

    レストランが入っているようでしたが、夕方、それは開いていなおかなあ。よくわかりません。しかし、建物の中は覗けたので、廊下とか入ってすぐのお部屋とかを確認。こんな小さなショップもありました。

  • さらに進んで国道1号線に下りていく道の途中を脇に入ったところ。これはパンの蔵。基本は、パン屋さんなんですが、この日は左義長。

    さらに進んで国道1号線に下りていく道の途中を脇に入ったところ。これはパンの蔵。基本は、パン屋さんなんですが、この日は左義長。

  • 左義長の火で焼くお団子とお団子を吊るして火にかざす竿なんかも売っていて、大勢の人が集まっていました。お祭りを彩るカラフルな団子が印象に残りました。これは、だんご花ともまゆ玉とも。どんどの火で焼いて食べると1年間風邪をひかないと言い伝えられています。

    イチオシ

    左義長の火で焼くお団子とお団子を吊るして火にかざす竿なんかも売っていて、大勢の人が集まっていました。お祭りを彩るカラフルな団子が印象に残りました。これは、だんご花ともまゆ玉とも。どんどの火で焼いて食べると1年間風邪をひかないと言い伝えられています。

  • 楊谷寺は、パンの蔵からさらに奥まった場所。<br />山門もちょっと朽ちかけているし、正直言えばほとんど荒れ寺かなあ。

    楊谷寺は、パンの蔵からさらに奥まった場所。
    山門もちょっと朽ちかけているし、正直言えばほとんど荒れ寺かなあ。

  • しかし、大磯町指定有形文化財の木像薬師如来立像という秘仏があるよう。ちゃんと保存はされているんでしょうが、少し気になります。

    しかし、大磯町指定有形文化財の木像薬師如来立像という秘仏があるよう。ちゃんと保存はされているんでしょうが、少し気になります。

  • そして、国道1号線に出ました。この筋が旧宿場ですね。<br />延台寺は、その筋から少し下がるようにしてあります。<br />

    そして、国道1号線に出ました。この筋が旧宿場ですね。
    延台寺は、その筋から少し下がるようにしてあります。

  • なんでもない寺かと思ったら、なんと曽我物語に登場する虎御前ゆかりの寺。仇の工藤が放った刺客から曾我祐成と曾我時致兄弟の身代わりとなって、その命を助けたという虎御石があるのですが、それが祀られているのがこのお堂。

    なんでもない寺かと思ったら、なんと曽我物語に登場する虎御前ゆかりの寺。仇の工藤が放った刺客から曾我祐成と曾我時致兄弟の身代わりとなって、その命を助けたという虎御石があるのですが、それが祀られているのがこのお堂。

  • お堂を覗くと赤い錦の布に覆われた姿が確認できました。遠目だったので、最初、赤い石なのかと早合点してしまいました。

    お堂を覗くと赤い錦の布に覆われた姿が確認できました。遠目だったので、最初、赤い石なのかと早合点してしまいました。

  • 妙輪寺もその並び。<br />開山は、日輪上人というのですが、この日輪上人の母は妙朗尼といって、曽我物語における仇討ちの相手、工藤祐経の娘だとか。先ほどの延台寺は、曽我兄弟の兄、十郎の恋人、虎御前の寺。因縁のある寺がこんなに近くにあって、何というかですねえ。<br />ただ、境内には本堂の正面に無縁仏の石碑の山があって、こちらはこれくらいが見どころかなと思います。

    妙輪寺もその並び。
    開山は、日輪上人というのですが、この日輪上人の母は妙朗尼といって、曽我物語における仇討ちの相手、工藤祐経の娘だとか。先ほどの延台寺は、曽我兄弟の兄、十郎の恋人、虎御前の寺。因縁のある寺がこんなに近くにあって、何というかですねえ。
    ただ、境内には本堂の正面に無縁仏の石碑の山があって、こちらはこれくらいが見どころかなと思います。

  • ところで、大磯宿は、日本橋から数えて8番目の宿場。ただ、箱根越えや酒匂川の渡しの関係で、宿泊者は次の宿である小田原宿が多くて、そのためどちらかというと寂しい宿だったようです。<br />市街の中ほど、国道一号線沿いに本陣跡の駒札があって、往時の豪勢な屋敷のことが説明されていました。

    ところで、大磯宿は、日本橋から数えて8番目の宿場。ただ、箱根越えや酒匂川の渡しの関係で、宿泊者は次の宿である小田原宿が多くて、そのためどちらかというと寂しい宿だったようです。
    市街の中ほど、国道一号線沿いに本陣跡の駒札があって、往時の豪勢な屋敷のことが説明されていました。

  • 新杵は、旧大磯宿の本陣跡からもほど近い場所。国道一号線に沿って建っているお店は、外観からしてもレトロで老舗の風情がムンムン。この建物があるおかげで、かつての宿場の名残りを感じることができる。そんな存在ですね。<br />そして、このお店。あの吉田茂が愛したことでも知られるとか。新しい歴史も積み重ねているのもすごいところです。

    新杵は、旧大磯宿の本陣跡からもほど近い場所。国道一号線に沿って建っているお店は、外観からしてもレトロで老舗の風情がムンムン。この建物があるおかげで、かつての宿場の名残りを感じることができる。そんな存在ですね。
    そして、このお店。あの吉田茂が愛したことでも知られるとか。新しい歴史も積み重ねているのもすごいところです。

  • ここから海岸の方に出たいのですが、道が分かりにくいですねえ。<br />途中で見つけた道祖神。左義長は道祖神祭りも一部兼ねています。

    ここから海岸の方に出たいのですが、道が分かりにくいですねえ。
    途中で見つけた道祖神。左義長は道祖神祭りも一部兼ねています。

  • 大磯港に近い辺りに出てきて、これは東光院。<br />鎌倉時代の末期に開山された古刹のようですが、

    大磯港に近い辺りに出てきて、これは東光院。
    鎌倉時代の末期に開山された古刹のようですが、

  • 地元への貢献みたいな視点もあるのでしょうか。左義長の日でしたが、広間でお茶をサービスしながら「左義長の今と昔」のビデオ放映をやっていました。私もこれで見どころを最終チェック。いい予習ができました。<br />観光客もそれなりにいて、この至れり尽くせり。なかなかできることではないような気がしました。

    地元への貢献みたいな視点もあるのでしょうか。左義長の日でしたが、広間でお茶をサービスしながら「左義長の今と昔」のビデオ放映をやっていました。私もこれで見どころを最終チェック。いい予習ができました。
    観光客もそれなりにいて、この至れり尽くせり。なかなかできることではないような気がしました。

  • さて、まだ時間はあるのですが、やっぱり会場を見ておかないとね。

    さて、まだ時間はあるのですが、やっぱり会場を見ておかないとね。

  • 海岸の砂浜いっぱいにサイトがいくつも建っています。

    海岸の砂浜いっぱいにサイトがいくつも建っています。

  • なるほどー<br />なかなかの大きさがありますね。

    なるほどー
    なかなかの大きさがありますね。

  • 近づいてみると

    近づいてみると

  • お正月のお飾りがいっぱい。藁のコモの周りにびっしりです。

    イチオシ

    お正月のお飾りがいっぱい。藁のコモの周りにびっしりです。

  • ただ、その盛り方はサイトによってまちまち。それぞれの美的センスの違いもありそうですけどね。

    ただ、その盛り方はサイトによってまちまち。それぞれの美的センスの違いもありそうですけどね。

  • 地元のボランティアの人もいて、観光客はあれこれ聞いたり。

    地元のボランティアの人もいて、観光客はあれこれ聞いたり。

  • 期待の高まる祭りの前のこの時間は一番いい時間かもしれませんね。

    期待の高まる祭りの前のこの時間は一番いい時間かもしれませんね。

  • 私も一通り見て回りましょうか。

    私も一通り見て回りましょうか。

  • 祭壇が設けられたようなのは道祖神ですね。

    祭壇が設けられたようなのは道祖神ですね。

  • 先端の吹き流しっぽい感じもや

    先端の吹き流しっぽい感じもや

  • 横綱のしめ縄みたいなのも。

    横綱のしめ縄みたいなのも。

  • これは、ヤンナゴッコの道具ですね。

    これは、ヤンナゴッコの道具ですね。

  • なるほど

    なるほど

  • なるほど

    なるほど

  • 右手の方に見晴らし台もあるのですが、

    右手の方に見晴らし台もあるのですが、

  • まあ、こういうものは

    まあ、こういうものは

  • 近くで見た方が迫力はありますよね。

    近くで見た方が迫力はありますよね。

  • この辺りはサイトが一番集中していますね。

    この辺りはサイトが一番集中していますね。

  • 地元の方への炊き出し?<br />観光客にふるまわれるものではありませんよ~<br />私の方も、始まる前に腹ごしらえしときましょうかね。

    地元の方への炊き出し?
    観光客にふるまわれるものではありませんよ~
    私の方も、始まる前に腹ごしらえしときましょうかね。

  • 国道一号線の方に戻って。<br />これは、創業明治11年という大磯の井上蒲鉾店。吉田茂の愛したはんぺんを買ってみました。

    国道一号線の方に戻って。
    これは、創業明治11年という大磯の井上蒲鉾店。吉田茂の愛したはんぺんを買ってみました。

  • 二枚で550円はちょっとお高めですが、うーん。生でそのまま食べるのが一番おいしいと言われたので、そうして食べましたが、このしっかりした魚肉のぷりぷり感はかまぼことは一味違うかな。これじゃないとダメっているほどではないと思いますが、やっぱり慣れるとそうなるのかなあという感じかな。

    二枚で550円はちょっとお高めですが、うーん。生でそのまま食べるのが一番おいしいと言われたので、そうして食べましたが、このしっかりした魚肉のぷりぷり感はかまぼことは一味違うかな。これじゃないとダメっているほどではないと思いますが、やっぱり慣れるとそうなるのかなあという感じかな。

  • さらに進んで。<br />これは鴫立庵。俳諧道場というのですが、京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並ぶ日本三大俳諧道場の一つ。ただ、場所は国道一号線から一段低くなった場所に藁ぶきの家屋がちょっと窮屈そうに建っていて、突然この眺めが見えるとちょっと場違いな違和感の方が先に立つかもしれません。<br />市街が切れるあたりでもあり少し歩きますが、新杵とか井上蒲鉾とかの名物店にも寄りながら訪ねるとそれなりに効率はいいかもしれません。

    さらに進んで。
    これは鴫立庵。俳諧道場というのですが、京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並ぶ日本三大俳諧道場の一つ。ただ、場所は国道一号線から一段低くなった場所に藁ぶきの家屋がちょっと窮屈そうに建っていて、突然この眺めが見えるとちょっと場違いな違和感の方が先に立つかもしれません。
    市街が切れるあたりでもあり少し歩きますが、新杵とか井上蒲鉾とかの名物店にも寄りながら訪ねるとそれなりに効率はいいかもしれません。

  • 晩飯ははやし亭。鴫立庵の隣りに建つログハウス風のしゃれた構えのとんかつ屋さんで、道路から少し脇に入ります。<br />

    晩飯ははやし亭。鴫立庵の隣りに建つログハウス風のしゃれた構えのとんかつ屋さんで、道路から少し脇に入ります。

  • ロースかつをいただきましたが、掛けるソースは特製ソースがウスターソースか。両方試しましたが、やっぱりどろっとした特製ソースかな。上品な味わいのかつなので、ソースは濃い味のものが合うようです。

    ロースかつをいただきましたが、掛けるソースは特製ソースがウスターソースか。両方試しましたが、やっぱりどろっとした特製ソースかな。上品な味わいのかつなので、ソースは濃い味のものが合うようです。

  • 国道一号線を戻ると新島襄終焉の地碑。これも国道一号線の脇です。<br />少し高台になった場所が小さな公園のように整備されて、石碑と説明版がありました。<br />大磯へは、明治22年、病に倒れたのを機に静養のためにやってきます。なくなったのは翌年。46歳11か月の生涯だったということです。

    国道一号線を戻ると新島襄終焉の地碑。これも国道一号線の脇です。
    少し高台になった場所が小さな公園のように整備されて、石碑と説明版がありました。
    大磯へは、明治22年、病に倒れたのを機に静養のためにやってきます。なくなったのは翌年。46歳11か月の生涯だったということです。

  • さて、会場の砂浜に戻ってきました。

    さて、会場の砂浜に戻ってきました。

  • 準備が整って、

    準備が整って、

  • 地元の皆さんは、一杯やって景気付けですね。

    地元の皆さんは、一杯やって景気付けですね。

  • 周囲にはお団子を持って待ち構えている人が大勢。

    周囲にはお団子を持って待ち構えている人が大勢。

  • お団子は釣り竿形式だけじゃなくて、こんなのもあります。カラフルできれいですね。

    お団子は釣り竿形式だけじゃなくて、こんなのもあります。カラフルできれいですね。

  • さあさあ始まりますよ~

    さあさあ始まりますよ~

  • 一角に火を付けると

    一角に火を付けると

  • 白い煙を上げながら

    白い煙を上げながら

  • 火が勢いよく

    火が勢いよく

  • 回り始めます。

    回り始めます。

  • めらめらと

    イチオシ

    めらめらと

  • 燃え上がる炎が

    燃え上がる炎が

  • 暗闇を

    暗闇を

  • 明るく

    明るく

  • 照らし始めます。

    照らし始めます。

  • あ~

    あ~

  • だるまさんも炎の中に包まれますよ~

    だるまさんも炎の中に包まれますよ~

  • そこにもお団子の竿がかざされます。<br />

    そこにもお団子の竿がかざされます。

  • これを皆さん待っていましたからね。

    これを皆さん待っていましたからね。

  • はい、はい。

    はい、はい。

  • 一斉に火に突っ込んでいます。

    イチオシ

    一斉に火に突っ込んでいます。

  • 気が付くとあっちでもこっちでも。

    気が付くとあっちでもこっちでも。

  • だんごは輪っかのようになってますが、アルミホイールで包まれていて、蒸し焼きみたいになるんだそうです。

    だんごは輪っかのようになってますが、アルミホイールで包まれていて、蒸し焼きみたいになるんだそうです。

  • めらめら、

    めらめら、

  • パチパチ。

    パチパチ。

  • 火の粉も待ってますよ~

    イチオシ

    火の粉も待ってますよ~

  • 火事だ火事だ。大火事だあ<br />の感じですね。

    火事だ火事だ。大火事だあ
    の感じですね。

  • かなり大勢の人たちが集まっていますが

    かなり大勢の人たちが集まっていますが

  • 砂浜は広いし、これなら十分余裕あり。

    砂浜は広いし、これなら十分余裕あり。

  • 炎としっかり安全な距離を保つことができますよね。

    炎としっかり安全な距離を保つことができますよね。

  • は~い

    は~い

  • ここはお楽しみタイムですから、

    ここはお楽しみタイムですから、

  • みなさんゆっくり楽しんでくださいね。

    みなさんゆっくり楽しんでくださいね。

  • お団子もいい感じで焼けてますよ~

    お団子もいい感じで焼けてますよ~

  • で、ここで見逃して練らないのはヤンナゴッコ<br />すべてのサイトで行われるわけではないので、事前に行うサイトは確かめておいたんですよね。<br />ふんどし姿の若い衆は少し炎で体を温めておいて、

    で、ここで見逃して練らないのはヤンナゴッコ
    すべてのサイトで行われるわけではないので、事前に行うサイトは確かめておいたんですよね。
    ふんどし姿の若い衆は少し炎で体を温めておいて、

  • やおら海の中へ<br />海側と陸側の綱引きがあるんですが、ただ、あっという間に終わってしまいましたね。

    やおら海の中へ
    海側と陸側の綱引きがあるんですが、ただ、あっという間に終わってしまいましたね。

  • 海は冷たいし、やっぱり長い時間は無理ですよね。

    海は冷たいし、やっぱり長い時間は無理ですよね。

  • 冷たい海から上がってきて、

    冷たい海から上がってきて、

  • さっきの乗り物へ。

    さっきの乗り物へ。

  • 砂浜を引かれて

    砂浜を引かれて

  • 撤収です。

    撤収です。

  • 役目を終えて

    イチオシ

    役目を終えて

  • お疲れさまでした~

    お疲れさまでした~

  • 私もこれで引き上げたいと思います。<br />東京に帰る終電にはまだまだ時間がある。余裕を持って終了です。

    私もこれで引き上げたいと思います。
    東京に帰る終電にはまだまだ時間がある。余裕を持って終了です。

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