路線バスで京都を歩く1908　「市バス京都岡崎ループ号系統に乗って、疎水記念館＆インクライン＆知恩院」　～岡崎・京都～

2019/08/14 - 2019/08/14

「市バスで京都を歩く」シリーズ。京都市の数多い路線バスでこれまた数多い見どころやグルメをレポートします。
※仕事の合間を縫って作成しているため、記事や写真は複数日にまたがっている場合があります。ご了承ください。

★京都市を走る路線バス
（１）京都市営バス
最も主要な京都市内の交通機関。運賃230円均一の「均一系統路線」（系統番号が青地に白字で表示される。観光地を循環する100番台の楽バスも含む）、元京都市電の路線を引き継いだ「循環系統路線」（系統番号が橙地に白字で表示。201～208までのバス）、均一区間の外側を走り運賃が段階的に変わる「調整系統路線」（系統番号が白地に黒字で表示）などが運行される。
（２）京都バス
主に大原・貴船・鞍馬方面と嵐山・苔寺方面へ運行。市バスが運行されていないエリアをカバー。観光地が多いので年中混んでいる。
（３）京阪バス
主に京阪電鉄沿線で運行されている。京都市では山科区醍醐方面を網羅している。
（４）ＪＲバス
ＪＲが経営するバス路線。京都駅と高尾･周山を結ぶ路線がある。
（５）京阪京都交通
京都府南丹地区、向日市などで運行されており、京都駅と西京区を結ぶ路線がある。
（６）阪急バス
主に阪急沿線で運行されている。京都市では向日市と洛西ニュータウンを結ぶ路線がある。
（７）その他
プリンセスライン、ヤサカバス、京都らくなんエクスプレス、近鉄バス、京北ふるさとバスなどがエリア限定で運行されている。

★路線バスで京都を歩く

市バス京都岡崎ループ号系統で、疎水記念館＆インクライン＆知恩院
https://4travel.jp/travelogue/11585374
市バス3号系統で、壬生寺&仙堂御所＆北白川仕伏町
https://4travel.jp/travelogue/11541933
市バス4号系統で、北山＆IN THE GREEN＆深泥池＆上賀茂神社＆大田神社のカキツバタ
https://4travel.jp/travelogue/11535778
市バス8号系統で高雄・高山寺
https://4travel.jp/travelogue/11581199
市バス29号系統で、鈴虫寺＆松尾大社
https://4travel.jp/travelogue/11584666
市バス33号系統で、桂離宮
https://4travel.jp/travelogue/11540307
市バス46号系統で、今宮神社＆あぶり餅
https://4travel.jp/travelogue/11538678
市バス69号＆西8号系統で、京都市洛西竹林公園＆ラクセーヌ
https://4travel.jp/travelogue/11583529
市バス北8号系統で、修学院離宮&妙法＆北ル・アンジェ教会
https://4travel.jp/travelogue/11541367
市バス南1号系統で、城南宮＆パルスプラザ
https://4travel.jp/travelogue/11582535

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日のスタート地点は四条河原町です。

阪急電鉄河原町駅もあり京都市随一の繁華街です。

数多くの市バス系統が通過する場所でもあります。

乗車するのは京都岡崎ループ号系統です。

京都岡崎ループというのは愛称で、正式には循環2号系統といいます。

9時頃から18時頃まで15分おきに小型ノンステップバスで運行されています。

四条河原町・三条京阪と岡崎地区を結ぶ路線です。

四条大橋を渡り南座が見えたところで左折します。

京阪電鉄祇園四条駅や、

三条大橋のたもとにある、

三条京阪といったターミナル駅を通過してゆきます。

三条通りを東へ進み岡崎地区へと入ってゆきます。

ロームシアター京都、

平安神宮前を通ってゆきますが、別の系統で訪れることになるので今回はパスします。

南禅寺・疎水記念館・動物園東門前で下車します。

バス停の名称通りに動物園や、

南禅寺などの名所がありますが、

今回まず訪れたのは琵琶湖疎水記念館です。

琵琶湖と京都を結ぶ運河である琵琶湖疎水に関する記念館です。

琵琶湖疎水100周年の1989年に開館、

開館20周年の2009年にリニューアルされました。

入場料は無料です。

琵琶湖疎水は生活用水だけでなく、

舟による物資輸送や、

工業用水、発電、水車による精米など様々な用途で利用されてきました。

現在の京都の繁栄に琵琶湖疎水は切っても切れない存在です。

こちらの施設は後で見学する「インクライン（傾斜鉄道）」を引っ張るためのドラム工場です。

直径3メートルのドラムに8センチほどもある鉄製のワイヤーを巻き付け、舟を引っ張っていたそうです。

こちらの噴水は電力を一切使っておらず、

上流からの水圧のみで噴出しているのだそうです。

続いてインクラインの方で歩いてゆきます。

琵琶湖疎水にはここ蹴上と伏見の2ヶ所で急勾配があり、

舟の運行が難しい場所でした。

そこで急傾斜にレールを敷設して台車を昇降させ、舟ごと台車で運ぶこととしました。

これがインクラインです。

仕組みとしては今でいうケーブルカーと同じです。

長さは582m、幅22ｍ。高低差は36ｍです。

周囲は桜並木で桜の名所でもあります。

急勾配を登り切った場所につきました。復元された台車が設置されてあります。

琵琶湖疎水が奥のトンネルから流れ出ています。

2018年より大津よりこちらまで琵琶湖疎水観光船が運行されています。

滋賀県の人たちはプライドの高い京都市民に対して「偉そうにするんやったら琵琶湖の水止めたるぞ」と事あるごとにいいますが、

疎水の管理や発電施設は京都市側にあるので、

そういった事は滋賀県が勝手にできる訳ではありませんw

こちらにあるのが蹴上発電所です。

関西電力が管理する水力発電所です。

京都生まれ京都育ちの私ですが、ここまでやって来たのは初めてです。

楽しい散歩でした。

機会があれば大津側から疎水沿いに歩いてみようと思います。

疎水の見学を終え再び京都岡崎ループに乗車し、

知恩院山門前で下車します。

浄土宗の宗祖・法然が後半生を過ごし、没したゆかりの地に建てられた寺院です。

知恩院のシンボル三門です。

中央の大きな門と左右の小さな門との3門を連ねて1門としたものであることから三門と呼ばれます。

国宝にも指定されている京都を代表する名所のひとつです。

さて、この後京都岡崎ループは京阪三条を経由して四条河原町へと文字通りループして走ります。

今回の「市バスで京都めぐり」シリーズはこれにて終了です。