2019/04/26 - 2019/05/06
7位(同エリア175件中)
こあひるさん
少ない日数で、モロッコのどこを訪れよう・・・そもそもモロッコに行きたいきっかけとなったシャウエンは外せない・・・ならば、古都フェズは近い。
でも、アイト・ベン・ハッドゥの日干しレンガ集落の写真を見た途端、こういう景色(砂漠と同化したような土色の世界)は見たことないし、これこそモロッコの景色なんじゃないか・・・是非見たい!という欲望が押さえきれなくなった。おまけに、ピンク色の街マラケシュも、一目でいいから寄りたい(どうせカサブランカ(空港)に戻らなきゃならないので)・・・移動にかなりの時間を費やすことはわかっていたが、大周遊することに決めた。
砂漠に行かず、エッサウィラにも行かず、マラケシュを観光する時間もなくなるが・・2泊3日でフェズ発の現地ツアーがあれば・・・と探すと、フェズにあるLa Noria Travelsが催行している「フェズ発マラケシュ行きカスバ街道とワルザザード2泊3日」というツアーを見つけた。もちろん多くの旅行会社で、お好みのオリジナルプランを組んでくれるとは思うけれど、なるべく安く簡単に済ませたい・・・と思い、La Noria Travelsで既存のツアーを申し込むことにした(やりとりは、日本人女性なので日本語でOK)。
今回のモロッコ旅では、行きたくても時間が足りず、諦めざるを得なかった場所もあったが、とりあえず、絞りに絞ったスポットだけは、駆け足で巡ることはできそう・・・。カサブランカ(空港)まで戻るのは、帰国日当日のギリギリになっちゃうけれど・・・。
というわけで・・・現地ツアーの1日目は、フェズからトドラ峡谷のホテルまで500㎞ほどの大移動・・・その車窓からの景色だけの旅行記ですので、地味で面白くないと思います(苦笑)。
ラ・ノーリアトラベルLa Noria Travels
http://travels.noriagarden.com/
フェズ発マラケシュ行きカスバ街道とワルザザード2泊3日ツアー
2名限定旅行代金 8,600DHM
繁忙期追加料金10% 860DHM
銀行振込手数料(日本の銀行口座なので楽) 2,000円
(現地でドライバーに支払う場合は無し)
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合計 114,743円
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
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7時・・・早めの朝食でしたが、快く用意してくれました。
Riad Myra ホテル
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ラ・ノーリアトラベルLa Noria Travelsのドライバーさんが、約束通り8時半にリヤドまでお迎えに来てくれました。英語OKなドライバーさんです(どうしても日本語のドライバーを希望する場合、プラス料金が必要。もし空いていれば、増額なしでそのドライバーに当たることも有り)。
さ~ぁ!出発~!フェズの町を出ます。フェズにはあと1日欲しかったなぁ・・・王宮やメッラハ(旧ユダヤ人街)など、他に行きたいエリアもあったのです。 -
まもなく田園風景に・・・。道路脇の羊放牧も、モロッコらしい景色なんだろうなぁ・・・と慣れてきました。
今日は、トドラ峡谷まで500㎞余り走行しなければならないので、フォトストップやランチ休憩を除いて、ほぼ車の中で過ごすことになります。 -
フェズを出てから40分ほど経ちますが、まだまだ緑が豊かなエリアです。
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野原はタンポポで埋め尽くされて・・・こんな場所こそ、牛や羊の放牧にピッタリ。
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出発して1時間も経っていないけれど・・・カフェにてトイレ休憩。フェズ以来の連れ合いの下痢は、パンシロンではやはり治まってくれないようです。飲食するとトイレに行きたくなる・・・らしいです。
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なだらかで・・・のどかな丘陵地帯が続きます。
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畑なのかもしれないけれど・・・作物としてはオリーブくらいしかわからない。
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ところどころに集落を見かけます。平屋でない集合住宅みたいな建物もあります。
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集落のひとつを通り抜けます。
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ペインティングされた壁の上に、枝葉の影が重なって・・・。
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土色むき出しの岩肌が見られるようになってきました。それでもまだ木々や植物が多い。
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まもなく10時。ドライバーさんが、ちょっと寄り道してもいい?・・・と。
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周りはだだっ広く・・・何もない。
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どうやら・・・親族のお家らしいです。通り道だからなのか知らないけれど・・・仕事中、堂々と私的な寄り道をするって発想が・・・モロッコ人なのか・・・?
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新しくて、とても立派なお家です・・・けっこうお金持ちなんじゃない?
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外を見渡せる(だだっ広い野原だけしか見えないけれど)側は、大きな窓のある広い居間です。とても日当たりが良く、気持ちよさそうなお部屋。
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窓からの眺め・・・果実の栽培をしているようです。リンゴなど果実の木は、どこでも栽培されているみたいです。家の裏手には畑があるみたい。
草の間からゴロゴロした岩石が顔を出していて・・・畑を作るのは大変そう。 -
連れ合いが突然トイレをお借りすることに・・・。ドライバーさんの私的な寄り道でしたが、ちょうどトイレをお借り出来たから、結果的には良かったのよね。
待っている間、ステキなお宅を観察・・・。居間から奥へ続く廊下(トイレはこの廊下にありました)を通って奥へ・・・。 -
わ~ぁぁぁ!新しい一般住宅でも、やっぱりパティオスタイルなんだぁ~!ステキだなぁ~。ゼリージュも施されて、けっこうお金かけていますよね。
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光と風を取り込むパティオの吹き抜け。伝統とモダンが上手くミックスされていて・・・オシャレ~・・・住み心地も良さそうです。
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10分余り滞在して、再び南下を続けます。岩石ゴロゴロな光景~。
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木々に包まれるような・・・イフレンIfraneの欧風な建物が見えてきました。
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およそモロッコらしからぬ家並みで有名なイフレン。標高1650mに位置し、フランス植民地時代に保養地(避暑地)として整備され、モロッコ独立後には、国王や富豪たちの別荘地になったそうです。今は、冬のリゾート地として開発されているようです。いかにも別荘地といった雰囲気の町です。
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ドライバーさんの休憩も兼ねて・・・わが家も、カフェにてトイレを借ります。なかなかオシャレなカフェです。
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このへんを見てきてもいいよ・・・と言われましたが・・・イフレンにそんなに興味なかったので、車を停めた広場あたりをちょこっとうろついてみただけ・・・。わたしが散策なんて始めたら、なかなか帰ってこないよ(笑)。ドライバーさんは、顔なじみか知り合いと一緒に・・・しばらくおしゃべりを楽しんでいました。
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広場には公園のようなスペースもあって・・・のんびりぼんやり過ごすのも良いみたい。さすがにホテルやレストランには事欠かないようだし。
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20分ほど休んで出発です。緑と岩石がせめぎ合う大地。
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かなりの森林エリアが出現・・・こんなエリアもあるんですねぇ。
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鬱蒼とした森林から・・・野生の猿が出てきています。車を停めて、フォトストップしてくれたけれど、正直、野生猿にあんまり興味ないわ・・・。でも、今知ったけれど、この猿って、バーバリーマカクbarbary macaqueという絶滅危惧種らしい。
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どれだけ奥深い森林が広がっているんだろう。雪が積もったらキレイだろうな~。
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森林地帯はあっという間に過ぎ去り、だだっ広い大地を突っ走ります。
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なだらかな大地に、悠々と広がる羊の群れ。
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農作物らしいものは、ほとんど見られない・・・そんなところにも点在する家屋。やはり牧畜が生業なのだろうか・・・。
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岩石が、大地から湧き出すように転がっています。
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こういう森林地帯は、モロッコではあまり見かけない。
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車のフロントガラスが汚れているので、しばしば白いものが写真に入り込んでイライラします。
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石を石垣のように積み上げて、ビニールシートのようなもので覆っただけの・・・かなり粗末な家屋。
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また町に入りました。
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そしてまた美しい自然の中へ・・・。
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向こうには、ほとんど草木の生えていない丘が連なっています。
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その辺にたくさん転がっているような岩石を、小さく形を整えて積み上げて造ったと思われる家屋がまたありました。モロッコで石造りの家屋って、あんまりイメージないです。一見、廃墟のようにも見えますが、生活の場であるようにも見えます。
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土(岩かな)むき出しの山々と、生き生き繁る植物と・・・混在していて面白い。
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・・・と思っていると・・・荒々しい岩山の間を走り抜けたりします。
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青空の下では緑も鮮やか。
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小さな箱のような・・・壁のような・・・背の低い住居は・・・一見、家屋とは思えないほど簡素で、窓もほとんどない。こういうのがベルベル人の暮らしぶりなんだろうか。ベルベル人とは、北アフリカの先住民族で(ベルベル人と言っても、色々な民族に分かれているらしいが)、モロッコの半分くらいはベルベル人(あるいは混血)だそうです。
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標高が高い場所の景色みたい・・・私は山登りをしないから、あまり見慣れない景色だけれど・・・魅力的な景色です。
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土色と緑がせめぎ合い・・・混じり合う世界。やっぱり青空がいいな。
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相変わらず、どこにでもいる羊たち。
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少しずつ・・・荒涼とした色合いの割合が多くなっている気がします。
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細々とした川が流れる緩やかな谷あいに、粒々にしか見えない羊たちが放牧されています。
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大地に同化したような簡素な住居・・・でも、ここに暮らしがあります。どんな生活なんでしょう。もっと人々の営みを知りたいなぁ。
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洗濯物を干す場所は、無限にあります。
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正午をまわりました。微かに・・・モワイヤン・アトラスMoyen Atlasが見えてきました(たぶんそうだと思う)。
モロッコを南北に分けるアトラス山脈は、西からアンティ・アトラス、オート・アトラス、モワイヤン・アトラスに大きく分かれています。このアトラス山脈の北側と南側では、気候風土がガラリと変わります。 -
だいぶ荒涼とした感じになってきました。
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住居は日干しレンガで造られ、周りの土色に溶け込んでいます。窓がほとんどなく、まるで壁のよう。日干しレンガとは、土に干し草と水を交ぜ粘土状にして、成型して、天日で乾燥させたもの。
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このあたりからは・・・荒涼とした大地に合わせるかのように、どんより曇り空になってきました。
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異なる色の土が、帯のように見えます。
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町に入ります。
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カラフルに塗った家並みもあるんですね~。
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すごく新しいというほどでもなく・・・それなりの年月を経た街並みのようです。
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商店が並びます。リンゴ売りのリヤカーなども・・・。
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土が赤っぽくなってきたかな。
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モワイヤン・アトラス(かな?)が先ほどよりも近くになってきた・・・。
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こんなにパサパサな土地にも羊がいます。
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雪を被って・・・ここら辺とは比べ物にならないダントツな標高なのでしょう。
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12時半・・・このレストランでランチタイムです。朝食を十分食べちゃったから、まだお腹空かないんだよねぇ・・・。
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メニューから好きなものをオーダーして良いのですが(旅行代金の中に、昼食と夕食代は含まれています)・・・ハリラとパンとオレンジジュースだけでいいや・・・。
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食事を終えて・・・レストランから出て周りを見渡してみました。
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乾いた大地にもお花が咲いていました。
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あの山脈は・・・こことは別世界ですねぇ。
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30分ほど休んで、再び出発です。テーブル状の丘をよく見かけました。
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そろそろ異世界の山々とお別れかな・・・。
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ミデルトMideltという町のようです。この辺りまで来ると、モワイヤン・アトラスを越えてモロッコ南部に入っています。
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メルズーガあたりの砂漠を目指す中間地点の町です。
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質素な色合いの町だけれど、壁画によってちょっとだけ華やかさが加わっています。
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町を抜けると・・・また荒涼とした土色の世界。
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こちらはホテルのようです。新しくても古くても、観光客向けには、カスバ風な建物が定番です。ベルベル風の幾何学模様が刻まれているのも特徴です。
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砂漠というと、風紋ができるほどサラサラの砂の世界・・・砂丘が連なる神秘的な風景・・・と思っていましたが、実は、そういう砂の砂漠は、サハラのうち2割ほどしかないそうです。
岩が風化し、風や水によって砂が流され、大小の礫(れき=小石や岩石の破片)が敷かれたようにみえる「礫砂漠」・・・岩が風化してできた砂が、風や水に運ばれてしまい、岩盤が露出している「岩砂漠」。モロッコの砂漠は、礫(れき)砂漠がほとんどを占めるそうです。知らなかった・・・こういう石ころだらけの景色も砂漠と呼ぶんですね。 -
奥の方は廃墟に見えるけれど・・・手前側には人が住んでいるようです。
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モロッコも、エリアによってこんなに景色が(天候も)変化していき面白いです。
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道らしきものが見えます。どこへ続くのでしょう。
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こんな場所にも羊が・・・食べる草、あるんでしょうか。
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通り雨が何度かありました。このあたりは高原なのかしら?山の天気は変わりやすいって言うけれど、アトラスを越えてからのお天気も不安定だわ。
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ひっそりと点在するいくつもの集落。水源のある場所が限られているのか、たいがい古い廃墟と隣り合わせ。
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こちらは割と新しいスタイルかな。
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採土場にしか見えない・・・かも。
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周りの山々の高さや険しさが、段々増しているみたい。
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地層がクッキリと現れている岩山・・・。
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道路は川に沿って・・・岩山の間を走り抜けます。
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先ほどまでの土のような山でなく、明らかにゴツゴツの岩山。
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行く手にも屏風のような岩山が聳え立っています。
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14時半をまわりました。またトイレ休憩です。岩山に遠巻きにされているようなところです。
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薔薇が咲いています。ちょうど薔薇のシーズンなんです。
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かなり豪快な岩山が続きます・・・なかなかの絶景です。
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どこにおいても・・・逞しく生活を営む人々がいます。
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川沿いには緑豊かなオアシスがあり、村があります。
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女性同士、男性同士の結びつきが強いのでしょうね。
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カスバ風のホテル。
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砂の砂漠とは違う・・・雄大で厳しい風景が続きます。
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日本にも、奇岩がそそり立つ景色はあるけれど、土なのか岩なのかよくわからないこういう色合いの岩山を(わたしは)見たことがない。
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川は曲がりくねり・・・岩山も複雑に重なり合い・・・迫力あります~。
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ダイナミックな景観に目を奪われます。このあたりは、ズィズ峡谷Gorges du Zizと呼ばれる一部かもしれません。
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岩山をくり貫いたトンネルをくぐったり・・・
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想像を超える地球の営みを感じたり・・・
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乾燥と風によって、岩山が礫となっていきます。独特の色合いの中、川沿いには緑豊かな帯状地帯・・・オアシスが見られます。
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日干しレンガは、寿命があまり長くなさそう・・・。古くなって崩れてきた建物は、わざわざ壊さずとも、じきに自然に土に帰っていくのでしょう。なので、古い廃墟をそのままにして、すぐ横に、新たな集落を造っていることが多いようです。
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川に沿って・・・重厚な緑色が続きます。
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ナツメヤシがあると・・・いかにもオアシスってイメージにぴったり。
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時々、周りと同化したようなベルベル人の古い集落を見かけますが・・・廃墟となったカスバなのかクサルなのか・・・とっさには見分けることは難しい。
ちなみに、カスバとは要塞、砦、城郭のこと。その地域の支配者の一族が暮らしていたところです。クサルとは要塞化された村のことで、高い塀で囲まれ、モスクやマドラサなどを備え、複数の家族が住んでいたところです。 -
これは崩れかけています。
ベルベル人の住居は、外部に対しての開口部が少なく、かなり閉鎖的です。遊牧民などの外敵を防御するためと、強烈な日射しや乾燥、砂嵐など過酷な気候への対処のため・・・などの理由があります。 -
これはカスバ(要塞)の廃墟でしょうか。
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こちらは、現在の生活の場のようです。
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モロッコ南部観光の定番コースなので、車が絶えることはありません。
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川に沿って延々と続くオアシス。人の住むエリアより、ずっと大きな規模に見えます。川といっても、滔々と流れているようには見えず、浅い流れに見えます。
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目にも優しい緑のオアシスのすぐ隣には、カラカラの礫砂漠が広がる・・・。
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オアシスの集落。道路に近いあたりに、もともとの集落があったように見えます。
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岩山や礫砂漠と、オアシスに挟まれて広がる町。対照的な色彩の出会い・・・オアシスって美しくて感動!
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オアシスに植えられたナツメヤシなどの木陰に、果実の低木を植え、その下でハーブや野菜などを育てます。
多くのオアシスは、何百年も前から人の手によって造られ、維持されてきたのです。 -
オアシスの集落のアップ。手前には古い崩れかけた家並み・・・そのすぐ向こう隣に、新しい家々が建っています。
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砂漠地帯とは思えないような湖のようなものが見えてきました。どうやらダム湖のようです。なんとも不思議な・・・神秘的な景色。
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突然、砂ぼこりがあたりを覆い、見晴らしが悪くなりました。
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しばらくすると・・・アトラスを越えて初めてかもしれない濃い青空。
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割と大きな町に入りました。
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市場かな。
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わりと新しそうな家並み。
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町が遠くなっていきます。
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これは・・・カスバかしら・・・?
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また町の中へ・・・先ほどと別の町かしら。
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フェズあたりの家並みと、色合いが全然違う。
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土が赤茶っぽいから・・・少しオレンジがかったような・・・ピンクがかったような薄茶色の家が多い。どちらかと言うと、マラケシュのカラーに近いのかな。
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土ぼこりが舞いそうな・・・住宅街の道の奥が気になってしまう。でも一瞬だから、撮るのが難しい(苦笑)。
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高い建物は見当たらない。
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ちょっとだけカラフル。
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17時をまわったところで・・・またトイレ休憩。薔薇は、過酷な気候にも強いんですね。
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オアシスの茂みの向こうに、カスバかクサルらしきものが見えます。
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礫砂漠の真っただ中・・・なぜかこんなところで寄り道・・・?
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なぜドライバーさんがこんなところに寄ったのか・・・(見学する予定もないし、急きょ、気を利かせたのでもない・・・)まったく不明です。一応、個人的なギャラリーみたいな施設なのだけれど・・・ここの誰かに用があったのか・・・?ドライバーさんに、見学する?と聞かれましたが、ギャラリーなんて、何かしら売りつけられるだけだ・・・と思い、お断りしました。
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また砂ぼこりが巻き起こってきました。車の窓を閉めます。
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荒涼とした景色・・・ちょっと飽きてきちゃったかな・・・(笑)。
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地球上では砂漠化が進んでいるというけれど、モロッコでもそうなのかな・・・。
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学校かしら?
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小さな町。
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停めてほしい時には、いつでも声を掛けて・・・と言われていますが、単に何もない住宅街の路地を歩いてみたいとは、ちょっと言い出せませんでした。行程上、寄り道して散策する時間は取れないんです。
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オアシスの向こうの丘には・・・廃墟のようなクサルと、新しい集落が混じりあっています。
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オアシスの緑色って何て濃いのでしょう。
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近づくにつれ・・・かなり崩れかけたカスバだとわかりました。
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あれはクサルかな・・・。
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ここは、割とそれなりの規模のクサルだったみたい。こんな村をひとつ、歩いてみたかったかも。
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塔のようなものも残っています。新しい家も混じるように建っています。
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18時をまわりました。オアシスを180度俯瞰できるところで車を停めてくれました。私のカメラじゃ、左右の広がりを収めることができないので(パノラマ撮影できるはずだけれど・・・やったことない)残念・・・。この開放感と爽快さ・・・美しさは・・・なかなかお伝えしきれません。
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展望スポットの左手・・・緑地帯に近いあたりは古いクサルのようですが、その向こう側に、現在の村が広がっているようです。
茶色っぽい荒地に、同化したような日干しレンガの家並み・・・そして、南国らしい濃い緑のオアシス・・・。オアシスの風景がこんなにも美しいなんて・・・正直、そこまで想像していませんでした。 -
右手・・・こちらも、現在生活している集落のようです。ナツメヤシがこんもりしているあたりにトドラ川があるはずですが・・・農地の瑞々しい緑に目を奪われてしまいます。
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この展望スポットには、観光客目当てのラクダ使いのおじさんがいました。モロッコのラクダはひとつこぶです。
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ラクダに乗っている親子もいましたが・・・わが家はラクダに乗りたいわけではなく・・・オアシスをバックにラクダを写せれば満足だったんですが・・・ベルベル風の衣装を着せられて・・・写真を撮ってもらうことになりました(写真はドライバーさんが撮ってくれました)。向こうからチップをせびることはなかったですが、少しだけ渡しました。
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やっぱりはるばる南部まで来てよかった~!大規模なオアシスの眺めはホントに感動的でした。
フェズから南下し続けましたが、すでにティネリールTinghirを過ぎて、トドラ峡谷Godvsz du todraに向かう道路に入っています。 -
殺伐とした礫と土と・・・緑のオアシスがせめぎ合う。
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先ほどは、トドラ川を左から右へと見る位置でしたが、今度は、川が奥へと流れていくのが(逆かも)一望できる位置で、また車を停めてくれました。
オアシスはトドラ川に沿って、ティネリールTinghirよりも南から始まり、トドラ峡谷に至るまで、十数㎞にわたって続いているんです。 -
オアシス帯は、川の流れと同じ形なのでしょう。
小さなオアシスもありますが、これほど広大な範囲のオアシスがあるなんて・・・あまりの雄大さに感動しきり・・・。ずっと見ていても飽きません・・・今まで見たことのない景色です。 -
廃墟のクサルを囲むように、今の集落もあります。
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オアシスと廃墟の村と・・・新しい村と・・・迫りくる礫砂漠と・・・。
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展望スポットにいた人たち(一番右はドライバーさん)・・・この旗は、マグレブ地域のベルベル人の旗なんだそうです。
ベルベル人とは北アフリカの先住民族で(ベルベル人と言っても、色々な民族に分かれている)、現在は、モロッコやアルジェリア、マリ、ニジェールなど、様々な国に住んでいます。
ベルベル人としてのアイデンティティーが強い人もいれば、自分が属するアラブの国のアイデンティティーが強い人もいて、人それぞれみたいです。モロッコの人口の半分近くはベルベル人だそうで(もちろん混血もいるでしょうが)、ベルベル人のアイデンティティーを強く持つ人が多いようです。
日本人の私は、国籍も民族的にも日本人・・・と当然のように思っていますが、国籍とは別に、民族のアイデンティティーを持つということが(これが原因で戦争がしばしば起こるのだけれど・・・)いまひとつピンとこないです。 -
風と乾燥で削られるのか、周りの山々は、面白い形状をしています。
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道路はトドラ川と並行して、トドラ峡谷へ向かって北上しています。岩壁の斜面にへばりつく家並みは、割と新しそう。
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道路ギリギリまで迫る岩壁。
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カスバかクサルかわからないけれど・・・ホントにたくさん次々と・・・。
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日干しレンガは、自然に礫や土に帰っていくので、とってもエコロジカルです。
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険しく切り立った岩山が迫りくるようになってきました。
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この道路沿いには、ホテルやレストランが多いです。
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通り雨や砂ぼこりがあり・・・窓がいっそう汚れていて・・・ウザいです。
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高々と立ちはだかる荒々しい赤茶色の岩壁。
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18:45。本格的なトドラ峡谷の手前あたり・・・ようやく500㎞ほどの大移動が終わり、今夜の宿に到着したようです。道路脇に車を停めて・・・。
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ツアーで手配される標準的な宿のまま。他にここに泊まりたいといったリクエストは出していません(料金がプラスになるかもしれませんが、リクエストにも応じてくれます)。Kasbah Taborihteというカスバホテルです。
いつの間にか・・・トドラ川は、道路の右側から左側になっていました。オアシスの向こうにホテルがあるようです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- hot chocolateさん 2020/01/30 06:51:30
- 荒涼な茶色の世界とオアシス
- こあひるさま
大変遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年も素敵な旅行記を楽しみにしています。
初めてのモロッコは13年前の12月に、日本からのツアーで行きました。
アトラス越えでは35年ぶりぐらいの大雪に見舞われ、峠は間一髪で通行止めをのがれるという状態でした。(次のバスからは通行止めで峠を越えられず、別ルートへ)
>どれだけ奥深い森林が広がっているんだろう。雪が積もったらキレイだろうな~。
と書かれているので、私の雪の森林地帯の旅行記をご覧になってね。
https://4travel.jp/travelogue/10525681
逆に、こあひるさんの5月の森林地帯の清々しさに目を奪われました。
モロッコは、アトラス山脈をはさんで色々な表情を見せますね。
荒涼な砂色の世界と、渓谷美とオアシス、サハラ砂漠の夜明け、思い出深い国でした。
2度目はマラケシュ、エッサウィラ、アルジャジーダの3か所だけで、大西洋の海沿いの街は明るく、南部の荒涼な景色とは全く別の姿を見せてくれました。
今年もよろしくお願いします。
hot chocolate
- こあひるさん からの返信 2020/02/02 13:37:17
- RE: 荒涼な茶色の世界とオアシス
- hot chocoさま、こんにちは〜!
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願い致します。
雪景色のアトラスは美しいですね〜。通行止めにまでなっちゃうとちょっと困りますが・・・。雪の森林地帯も、車から降りてちょっと歩き周ってみたいですね〜。
モロッコ北部は、意外と緑が多い田園風景だったり、モロッコ南部は、オアシスの緑と赤茶色の砂漠のコントラストが美しかったり・・・と、様々な景色が展開されて飽きませんね。
砂漠に行く暇がなかったのはちょっと残念でしたが・・・バラエティーに富んだモロッコの景色を堪能することができて楽しかったです。
わたしももし2度目があったら、マラケシュ、エッサウィラあたりだけに絞ってゆっくり味わいたいな〜と感じます。リヤド巡りもしたいし〜。
こあひる
-
- aoitomoさん 2019/11/27 01:02:40
- これなら効率よく観光できます!
- こあひるさん こんばんは~
フェズからカスバ街道、トドラ峡谷、ワルザザート、アイト・ベン・ハッドゥと経由してマラケシュ行きのツアー、
いい現地ツアーを見つけましたね。
これなら効率よく観光できます!
ドライバーさんの親族の家の寄り道、
立派な家を見せたかったんですかね。
車窓も色々楽しめて退屈しないですね。
雪山のアトラス山脈が見えてきて、それを超えるといわゆる砂漠地帯に入ると、
カスバやクサルが次々と現れる。
確かに雰囲気のあるクサルも散策したくなりますね。
砂漠の中のオアシスの風景も実物を見たらもっと素晴らしいんでしょう!
モロッコ訪れたくなります。数年中にはなんとか・・( ´艸`)
トドラ峡谷も渓谷の谷間から見る星空も美しかったりしますから、
ここで一泊できるのもいいです。
続きも楽しみです~
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2019/11/30 14:22:05
- RE: これなら効率よく観光できます!
- aoitomoさん、こんにちは。
フェズ発のツアーが、マラケシュ発より少ないため、そんなに選択肢はありませんでした。砂漠なしで、私の要望にかなったものが見つかって良かったです。
ドライバーさんの寄り道は意味わかりませんが、一般のお宅を少し見ることができたのだから、むしろラッキーだったかも。
アトラス前の緑豊かな田園から、アトラスを越えた荒涼とした景色まで、色々で飽きませんでした。途中の礫砂漠ではちょっと飽きましたが。。。
でも、カスバやクサルが点在するエリアに入ると、俄然、テンションアップしました。
オアシスを見渡せる高台の道路脇からの眺望は、ホントに感動的で、これほど素晴らしいなんて思っていませんでした。
星空。。。あああ〜〜ぁ!そうですよね。砂漠に行かなくても星空を見れたはずですね。どこにいっても、夜景のことは気にしますが、星空という発想が浮かばない私。。。アクティビティの狭さを痛感です(涙)。
こあひる
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