2019/07/28 - 2019/07/28
596位(同エリア1805件中)
Rinさん
この旅行記スケジュールを元に
この日は年に一度の海軍の日でネヴァ川沿いはえらい騒ぎに。
外でこんなに大きなイベントしているならエルミタージュ美術館はもしかして空いてる?とちょっと甘い期待をしたけど…そこは世界中の観光客が訪れるエルミタージュ美術館。
やっぱり人は多かった。
10年ほど前に訪れたときはエルミタージュ美術館と言えばこの建物だけだったけど今は向かいの旧参謀本部もエルミタージュ美術館の別館になっている。
その時はツアーで来て「エルミタージュ美術館は3時間たっぷり見学」だったのでたっぷり見学出来ると思ってたら…全然時間が足りなかったのがある意味一番強烈な思い出。
なので今回はエルミタージュ美術館に1日中いようと決めていた。
本当は遅い時間まで開館している木曜か金曜に来たかったけど予定が合わず。
事前にエルミタージュ美術館の開館時間知ってたらモスクワ先に来る旅程にしたのに…。
やっぱ下調べは大事だね。
ではエルミタージュ美術館旧館見学の後編をどうぞ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
続いてたどり着いたのは聖ゲオルギーの間。
この旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11542293
の続き。エルミタージュ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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この聖ゲオルギーの間には大玉座が。
昔この前で記念写真撮ったことを思い出す…。 -
玉座がある部屋だけあってシャンデリアも一際豪華!
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床は寄木細工。
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玉座の反対側には特に何もない。
けど写真は撮る。 -
部屋と部屋をつなぐ通路にもいろいろ展示されている。
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窓際にはステンドグラス。
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続いてパビリオンの間。
この部屋で何と言っても有名なのは… -
こちら。
エカテリーナ2世の恋人ポチョムキンからの贈り物のこの孔雀の仕掛け時計。
イギリスの職人に注文して3年がかりで作らせたらしい。
が、贈り物言われているけど…注文したのは確かにポチョムキンなんだけど時計の代金を払ったのはエカテリーナ2世らしい。
それって贈り物じゃないよね? -
この孔雀は仕掛け時計になっていてこの孔雀の羽が広がる仕掛け。
昔は週に1回か月に1回かは動かしていたけど現在は国賓が見学に来た時など特別な時以外動かすことはないらしい。
その代わり横のあるモニターで動かしている映像を見ることは出来る。 -
でも…これ時計はどこに?と思ったら孔雀の立っている木の根元にあるキノコのところに時計盤らしきものが見えた。
時計小さっ!
この写真でわかるかな?
これでは時計としてはほとんど役に立たなかったと思われる(笑)。 -
時計の向かいには見事な床のモザイク。
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窓の外を見るとまだ海軍の日のイベント(?)は続いている模様。
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凱旋門のミニチュア?
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中央階段。
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まだまだ見学は続く。
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このあたりの部屋は廊下がなく部屋と部屋が直接繋がっている。
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このドア綺麗。
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さてやって来たのはダ・ヴィンチの間。
この部屋の目玉は何と言っても… -
レオナルド・ダ・ヴィンチ『リッタの聖母』
レオナルドの描いた聖母の中で最も美しいとする見方もある作品。
画面中央、幼児キリストが左手に持っているのが五色鶸(ゴシキヒワ)で受難の象徴。
この作品の成立年代については諸説あるが、レオナルドが発明したスフマート技法がふんだんに使われており、中期の作品である可能性が高いとされている。
ただ、レオナルドが描いた元絵に、弟子たちによる加筆修正が加えられた可能性もあると言われている。
この他にダ・ヴィンチの作品として「ブノワの聖母」もここエルミタージュに収蔵されているはずが…現在貸出し中で見られず。
残念。 -
ブノワの聖母も前見ているからいいといえばいいんだけど…。
そういえば前に来た時は中国人がフラッシュダメって係りの人が言ってるのに何度注意してもフラッシュたくもんだから係りの人が怒ってカメラ構えたら作品の前に扇子を広げていたな…。
今はフラッシュたく人もいなくなっているのは中国人のマナーが向上したのか?
カメラの性能が良くなったのか?
どっちだろう? -
こっちの広間も綺麗。
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こちらは「ラファエロの回廊」
こちらの成り立ちはエカテリーナ2世がヴァチカン宮殿の回廊に描かれたラファエロのフレスコ画を気に入り、その複製を注文した事に始まる。 -
そして、エルミタージュにヴァチカンを模した回廊をわざわざ造り、複製絵画をはめこんで完成したのがこちらの回廊。
そういえばヴァチカンのラファエロの回廊とそっくりだわ。 -
今では元となったヴァチカンのフレスコ原画は一部失われてしまったので、非常に貴重なんだとか。
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回廊には鍵などが展示されてた。
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回廊の天井も綺麗。
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続いてはラファエロの間。
中心にはイタリアのルネサンス期に作られたマジョリカ焼が飾られていて、その周辺に絵画が掛けられている。 -
こちらはラファエロ『聖家族』
『髭の無い聖ヨセフのいる聖家族』あるいは『聖母子と髭のない聖ヨセフ』とも呼ばれている作品。
ラファエロがペルージャ風を脱して、フィレンツエで巨匠たちの影響を受けて画風を変えていく時期に描かれたもの。
ラファエロとしては数少ない「風景が見える窓が描かれた作品」。
ラファエロは、究極の聖母の画家であり、その優雅で調和に満ちた作品は、ルネサンスの古典的様式の頂点を体現していると言われている。
37歳でラファエロが夭折すると、安定感を脱したマニエリスム様式が主流となり、ラファエロの穏やかな世界から遠ざかっていった。 -
人気の作品だけあって見学者も多い。
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もう1つの有名作品ラファエロ「コネスタビレの聖母」。
ラファエロ20歳の時の作品。
アレクサンドル2世がコネスタビレ家から購入した作品。 -
ミケランジェロ『うずくまる少年』
ミケランジェロの彫刻作品は、本国のイタリア以外ではほとんど見られないので、『うずくまる少年』は貴重なもの。
この作品は前面の手足の指部分が彫られていないことから、未完の作品とする説が有力。
しかし、脚や背中の筋肉表現がミケランジェロらしい極めてリアルなもの。
なぜ少年が、うずくまっている姿なのかについては諸説あってよく分からない。
友人は体育座りって言ってたけど(笑)。 -
続いてはレンブラント作の絵画が20作品以上展示されている「レンブラントの間」。
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この部屋に展示されている作品の1つ「フローラに扮したサスキア」。
この作品はレンブラントが名声を確立しはじめた作品の1つ。 -
ズラリと並ぶレンブラントの作品。
前にツアーで来たときはこの部屋ではいくつかの作品の説明を聞いただけで他の作品はじっくり見られなかったので今回はしっかり鑑賞。 -
でもやっり目を惹くのはツアーの時に説明受けた作品なんだよね。
その中の1つレンブラント「放蕩息子の帰還」。 -
そしてレンブラント「ダナエ」。
1985年精神異常者に硫酸掛けられナイフで切りつけられたことでも有名な作品。
修復されたけどよく見ると足元辺りに痕跡が残っている。
この事件のせいでエルミタージュ美術館では液体の持ち込みは禁止になったんだとか。 -
もうとにかく名画が目白押し。
壁にもこれでもか!とばかりに絵画が展示されている。
こうやって展示しても全ての収蔵作品は展示できていないんだろうなぁ。 -
こちらは7歳のマリア様を描いた作品。
作者はZURBALANって書いてあったけどよく知らないや。 -
スペイン絵画の間にあったのはゴヤ「アントニア・サラテの肖像」。
ゴヤの作品ってスペイン以外では少ないよね。 -
イタリア大天窓の間。
絵画もすごいけど中央の燭台と孔雀石の壺(?)の大きいこと! -
こちらは騎士の間。
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甲冑とかが展示されている。
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フランドル絵画の間。
大きな絵画が2段組で展示されているのはなかなかの迫力。 -
大きな階段。
それにしても広い…。
2階だけしか見学してないのに…。 -
ルーベンス「ローマの慈悲」
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これもルーベンスの作品で肖像画。
キャプションを見ると誰を描いたのかはっきりしてないっぽい。 -
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クラナッハ『女の肖像』
大きな帽子を斜めに被り、腰の括れた細身の女性が描かれている。
肖像画だけど、どこか妖しげな雰囲気が漂っているのがいかにもクラナッハらしい作品。 -
クラナッハ『ビーナスとキューピッド』
クラナッハは裸婦像も多く描き、独特な官能美があることから、当時は大変な人気を博した。
神話や聖書に題材を取り、細長く不思議なプロポーションの美神像は、ヴェネチア派のティツィアーノをはじめとする豊満な女性像とは対照的。
この絵でも、ビーナスの手が異様に長く、身長に対して顔が小さくなっており、クラナッハらしい誇張的表現がされている。
イタリア・ルネサンスで完成された古典的様式を脱していく画家の表現の世界が見て取れる作品。 -
ボッシュ「快楽の薗」。
結構大きな作品。
というかボッシュの作品って大きいのが多いよね。
光が反射しちゃってうまく撮れない…。 -
なのでちょっとアップで撮ってみた。
ボッシュの作品って基本気持ち悪いんだけど…その気持ち悪さ故か引き込まれてしまう。
その独特の世界観に引き込まれるというか…。
怖いから見ないように手で目を覆うけどその間からチラッと覗いてみたくなるというか…。
どこからこういう発想が生まれるんだろう? -
ブリューゲル。
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窓から外を覗くといつの間にか宮殿広場に戦車が並んでいる。
あれ?海軍の日って戦車も出るの? -
ちょっと大きめの部屋はアレキサンドルの間。
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壁には大きな彫刻。
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この部屋には銀食器が展示されていた。
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これで取りあえず2階は一通り見られたかな?
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メインでない部屋は割と空いてたりする。
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3階もあるみたいなので上がってみると…
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世界各国の貨幣が展示されていた。
日本の貨幣もあって今流通している通貨の他、大判小判の展示もあった。
10年ほど前に来たときは3階が印象派の展示室になっていてツアーで時間なかったから「15分で3階見てくださいね~」という無茶ぶりをされたことを思い出す…。
なのでチラ見しただけだったけどそれでもルノアール、マチス、モネ、マネ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなんかがあるのは分った。
じっくり鑑賞する時間なんてなくて本当にチラ見しかできなかったのを強烈に覚えている。
今は印象派の作品は向かいの新館に展示されているらしい。 -
時刻は15時。
10:30過ぎに見学開始して4時間半途中カフェで休憩したとは言えぶっ続けで見学。
連れはこんな私によくつきあってくれたと思う…。
ありがとう。
でもこれだけ見ても全部見学出来た訳ではなく、エジプト関連の展示とかは見られなかった。
でも新館も見たいのでどこかで切り上げなきゃね。
宮殿広場ではステージ上で催ししてて結構賑やか。宮殿広場 広場・公園
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さて、いい加減お腹も空いているのでネフスキー大通りまで行ってランチ。
目を付けていたピローグ専門店の「シュトーレ」へ。
ピローグとは大きなピロシキ。
日本では揚げパンみたいなのをピロシキって言ってるけどピロシキはこのピローグの1人分サイズのことらしい。
ピローグは簡単に言うと大きなパイ。
これを切って食べるのがロシアでは一般的みたい。
このお店はエルミタージュ美術館から徒歩数分。
並んでいるピロシキにも英語表示が付いているので指を指して選べるので注文も簡単。シュトーレ 地元の料理
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選んだのは小さなサイズのサーモンとブロッコリーとクリームチーズのピローグ120RUB。
オレンジジュースを頼んだら缶かフレッシュかどっちがいい?と聞かれたのでフレッシュをお願いすると番号札を渡された。
今から絞って作ってくれるみたい。
出て来たオレンジジュースはまさに絞りたて!が…氷が入ってないので…ぬるい…。
このあとのレストランも全部だけどロシアでは飲み物に氷がずっと入ってなくって飲み物は全部ぬるかった…。
ピローグは小さなサイズで125gだったけどこれでも十分な量。
お腹いっぱいになって、さぁ次はエルミタージュ美術館の新館へ。 -
宮殿広場まで戻って来た。
さっき美術館から見えた戦車は見当たらない。宮殿広場 広場・公園
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海軍の日だからか街中にはこういう格好している人がいっぱい。
旗は数種類みかけたかな。
どれも大きな水色のバッテンがあった。
この続きの旅行記は↓
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