残暑の九州（６）特急みどり号に乗って博多から武雄温泉へ（＃がんばろう佐賀）

2019/09/10 - 2019/09/10

博多駅からは特急みどり号に乗って佐賀県の武雄温泉駅に向かいます。
特急みどり号にはＪＲ発足間もない１９８８年にデビューした７８３系ハイパーサルーンが現役で活躍しています。
お得な「九州ネットきっぷ」を使って１時間の特急列車の旅です。
途中この８月２７日に発生した佐賀豪雨の被災区域を通った時、様々な思いが胸をよぎりました。

エリア 武雄・多久(佐賀)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

９月１０日午後１時過ぎ。
ＪＲ博多駅ビルアミュプラザでの食事を終えてアミュプラザ直結の改札口へ。

アミュプラザ博多（JR博多シティ） ショッピングモール

ＪＲ博多駅。

博多駅 駅

特急みどり１３号佐世保行き／特急ハウステンボス１３号ハウステンボス行きが下り竹下方向から回送で入って来ました。
７８３系ハイパーサルーンという車両でＪＲ九州発足間もない１９８８年３月にＪＲ九州最初の新型特急電車としてデビューしました。
登場した当時は斬新なスタイルや車両の中央にドアを設けた半室分離の構造などにＪＲ九州の意気込みを感じたものでした。

特急みどり 乗り物

前４両が特急ハウステンボス、後ろ４両が特急みどりです。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、車両の真ん中に乗降ドアがあります。

６号車指定席に乗り込みます。
中国系らしい観光客が多く乗車しました。

登場から３１年経つ車内は、最新の車両にはかなわないものの、まずまずの居住性を保っています。

この後６～７割の席が埋まりました。

１３時３１分。定刻に博多駅を出発しました。

JR鹿児島本線 乗り物

用意した九州ネットきっぷ。
普通に買うと博多―武雄温泉で３１００円のところ、九州ネットきっぷだと２１６０円とかなりお得です。
ＪＲ九州ネット会員になれば事前にネットで予約しておいて、ＪＲ九州のみどりの窓口や指定席券売機できっぷを受け取ることができます。

都府楼南駅付近。
かかしが見えたので慌ててシャッターを切ったのですが。

二日市付近。

二日市駅。１３時４４分着。

二日市駅 駅

太宰府天満宮はここ二日市駅から北へ２Ｋｍほど。

筑豊本線の線路が合流して

原田（はるだ）駅。通過。

原田駅 (福岡県) 駅

木造の跨線橋がいい風情です。

お隣のけやき台駅を通過。
こちらの跨線橋はモダンな感じ。
原田―けやき台　間で福岡、佐賀県境を超えました。

けやき台駅 駅

基山駅を通過すると左に甘木鉄道の線路が分かれていきます。

甘鉄鉄道 甘木駅 乗り物

鳥栖駅。１３時５７分着。
ここ、鳥栖駅をはじめて通ったのは４０年近く前のことになります。
はじめて訪れた九州の帰り道に寝台特急みずほで東京へ帰る時でした。
当時は広い構内だった鳥栖駅と車両基地。
すべての景色が新鮮に見えたことを思い出します。
最近は感動することに鈍くなってしまったような気がして、少し反省してます。

鳥栖駅 駅

駅の東側に保存されているＳＬ２６８号機が見えました。
１９０５年に北越鉄道（現：信越本線）に配備され、国有化ののち昭和１０年代に鳥栖機関区に転属して１９５４年まで構内入れ替え用として活躍したそうです。（鳥栖市ホームページより）

上り列車が遅れているようで乗り換え客待ちということで３分ほど遅れて鳥栖駅を出発しました。
特急みどり１３号は鹿児島本線から分かれて長崎本線に入ります。

JR長崎本線 乗り物

九州新幹線の高架が見えて新鳥栖駅。
３分ほど遅れて１４時５分頃着。

新鳥栖駅 駅

佐賀平野を西へと進みます。

中原（なかばる）駅。通過。
九州では「原」を「はる」とか「ばる」と読む地名が多くなります。

中原駅 駅

ポツンと屋根とベンチがあるホーム。

吉野ケ里公園駅。通過。

吉野ケ里公園駅 駅

車窓右手に吉野ヶ里遺跡で有名な吉野ヶ里歴史公園が見えました。

吉野ヶ里歴史公園 （吉野ヶ里遺跡） 名所・史跡

草むしたホームの伊賀屋駅。通過。

伊賀屋駅 駅

高架に上がって急に都会の風景に変わると。

佐賀駅。３分遅れのまま１４時１８分着。

佐賀駅 駅

嘉瀬川。

長崎本線を西へと快走します。

久保田駅。通過。

久保田駅 駅

久保田駅からは唐津方面へ向かう唐津線が分岐します。

JR唐津線 乗り物

立派なレンガ造りの駅舎を持つ牛津駅。通過。
近くの国登録有形文化財「牛津赤れんが館」を模したものだそうです。

牛津駅 駅

牛津川。

知らなかったのですが佐賀は米どころなんだそうです。
（翌日乗ったタクシーの運転手さんに聞きました）

肥前山口駅。３分遅れのまま。１４時２８分着。
肥前山口駅からは長崎本線と分かれて佐世保線に入ります。

江北駅 駅

通過の大町駅。何の気なしにカメラを向けていたらＳＬが保存されていました。
９６００形２９６１１号機。大正１１年（１９１８年）製造で昭和４９年（１９７４年）まで筑豊本線などで活躍したそうです。

JR佐世保線 乗り物

大町駅。
訪れた日のおよそ２週間前の８月２７日に起きた佐賀豪雨で大きな被害を受けた地区で、近くにある順天堂病院が水害で孤立、佐賀鉄工所から油が流出するなどの被害も出たとテレビで繰り返し流されていました。

武雄温泉からの帰り道はタクシーでこの付近を通りながら、運転手さんから被害のお話もうかがったので、旅行記の続編で書かせていただきます。

今回この地区を訪れるにあたり、いまだ被災に苦しむ方がたくさんいらっしゃる中で「旅行」なんかに訪れていいものかどうかとかなり悩みました。
これから向かう武雄温泉には影響は出ていないと聞いた上、豪雨から２週間経っていたので、キャンセルすることが風評被害に踊らされことになるのではと思いお邪魔させていただくことにしました。

豪雨災害で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被害に遭われた方へお見舞い申し上げます。
そして一日も早い復興を心から願っています。

今の自分にできることは旅行客として訪れることで、ほんのわずかな「応援」をして帰ることぐらいです。

＃がんばろう佐賀
もうこれ以上頑張れないと思うくらい頑張っている方々に「頑張れ」ということほど酷なことはないと常々思っています。
だから「一緒にがんばろう」と言うのがいいのかもしれませんが何もできない自分がいるのもまた事実です。
＃応援します佐賀
が正しいのかもしれません。

大町駅 駅

北方駅。
全線単線の佐世保線。上り特急との行き違いのために運転停車します。
上り特急が遅れているそうで、こちらの列車もさらに遅れてしまいました。

北方駅 駅

遅れている上り特急みどり／ハウステンボス１８号が入って来ました。

北方駅 駅

佐賀平野をさらに西へ。

高架に上がります。
このあたりも水害で被災した地区です。

高架の武雄温泉駅。

４分ほど遅れて１４時４３分頃の到着でした。

武雄温泉駅では中国系？の観光客が多く降りました。
この駅は武雄温泉や嬉野温泉の玄関駅です。

武雄温泉駅 駅

楼門のイラストの書かれた暖簾がいい感じのみどりの窓口。

楼門口（北口）から今日の宿のお迎えの車に乗ります。

（つづく）