残暑の九州（９）武雄温泉 懐石宿 扇屋のお食事

2019/09/10 - 2019/09/11

武雄温泉 懐石宿 扇屋。このお宿の目玉でもあるお食事。とても楽しみにしていました。
夕食、朝食ともに部屋出しでゆったりとくつろいだままで頂くことができる贅沢をさせてもらいました。

夕食は「月見の献立」と銘打って。
旬のものを贅沢に使った先付・点心、松茸土瓶蒸し、お造り、黒毛和牛の朴葉焼きなどの税を尽くしたお料理の数々。

朝の温泉の後はさっぱりと頂く「鍋島御膳」
土地のおいしいものを使った朝ごはん。
おいしいものを頂けることに感謝です。

エリア 武雄・多久(佐賀)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

９月１０日午後６時。
武雄温泉 懐石宿 扇屋の夕食。
御食事はお部屋まで仲居さんが運んでくれます。
「月見の献立」

懐石宿　扇屋 宿・ホテル

先付と点心。
初めに赤い盃でもてなされた食前酒の鍋島純米酒。
さっぱりとした飲み口でお酒に強くない私でもとてもおいしく感じました。

先付：黄身酢和え
蟹、烏賊、帆立、大徳寺麩、蛇腹胡瓜、酢茗荷

縁高に美しく盛り付けられた点心

鮃の真砂和え、満月卵、菊花蕪、かますの小袖寿司、小芋大徳寺納豆射込み、バイ貝の甘煮、子持ち鮎煮浸し、栗甘露煮、紅葉生麩、銀鱈の西京焼き、甘海老の素揚げ、稲穂
縁高の器の中にこれでもかと盛り付けられたおいしいお料理の数々。
まさに「～の宝石箱や～」と言いたくなるところです。
上に載っている稲穂も香ばしく調理されています。

かますの小袖寿司などが見えなかったので角度を変えて写真を撮りました。

椀
土瓶蒸し

鱧、松茸、車海老、新銀杏、三つ葉、酢橋

食材の旨味が溢れる香り高いお汁。たまりません。

中の食材もまた贅沢に頂きます。

向付
お造りです。

有明と玄海の美味新鮮

大トロ、マアラの昆布じめ、車海老、天草のアオリイカ、赤貝、タコ

新鮮な海の幸にとろけそうな気持になります。
途中で薬味を変えていく通りもの味を楽しみました。

煮物：秋の炊き寄せ煮

9月とは言え真夏日だったこの日。
冷製の煮物がうれしかった。

車海老、蛸の小倉煮、小芋、蓮根、牛蒡、南瓜、小茄子、絹さや、おくら、茗荷、すり柚子
一品一品をゆっくりと味わいながら楽しみます。

揚物
無花果と米茄子の田楽

隠元豆、赤田楽味噌、芥子の実、穂紫蘇、すり柚子
これまたなんともお上品な一皿。
一つ一つの食材をゆっくりと味わわないともったいない！

台の物
朴葉焼き

特上黒毛和牛、茄子、椎茸、青唐辛子、金山寺味噌、青柚子胡椒

食材に金山寺味噌をからめて贅沢に味わいます。

御食事
佐賀牛時雨煮飯、青紫蘇、胡麻、赤だし、香の物

水菓子
フルーツのコンポート、ミント

評判通りのおいしいお食事にとても満足しました。
このあとは居心地の良いお部屋でぐっすりと眠ることができました。

翌９月１１日午前６時。
目覚めは良好でした。

懐石宿　扇屋 宿・ホテル

せっかくの露天風呂付のお部屋です。
朝から温泉に入る贅沢！

入浴後は火照った体を冷ましながらベッドでゴロンとなってテレビ。
これも贅沢！

でも、気になるニュースが流れていました。
つい２週間前に発生した佐賀豪雨のその後についての報道でした。
本当に胸が痛みます。
温泉地には影響なく営業できていますが、ほんのすぐ近くでは被災しています。
そんな状況の中でも、旅人として迎えてもらえて、素敵な温泉やおいしいお料理の数々を提供していただけることに、感謝の気持ちが自然と沸き起こります。

そして一日も早い復興。さらには風評被害が広がらないことを祈るばかりです。

朝ごはんのお時間です。
お部屋で頂ける贅沢。
「日本の朝　鍋島御膳」と書かれていました。

最初に湯豆腐がセットされました。
温まるのを待つ間に他の物を頂きます。

食前の野菜ジュース。
国産大豆納豆
佐賀焼き海苔
　　わわわ。きゃぁ。ベッドが寝乱れたまま。

前菜　三種盛り
博多炙りめんたい、ちりめん山椒煮、おから

武雄温泉湯豆腐
白葱、榎茸、水菜、旨出汁

佐賀県産米　さがびより
いりこ出汁の白味噌仕立て

だし巻き玉子、法蓮草の浸し、糸がき
丸干し鰯
季節のフルーツ、ヨーグルト

食後は紅茶を頂いておいしかったお食事の余韻に浸ります。

今日もいいお天気。暑くなりそうです。

（つづく）