香港ミャンマー陸路旅B6■インレー湖岸の村までサイクリング

2018/12/28 - 2018/12/29

二日目はインレー湖の北東岸にあるマインタウ村を自転車で巡る。
足漕ぎボート、得度式を見て展望台から湖を遠望。
三日目は体調不良のため町中だけを観光。
ホステルの無料自転車のうち状態のよい１台を5日間キープし続けた。おかげでいつでも遠出できて便利。

【宿泊】
12/27～1/1 Exotic Inn ドミトリー朝食付 4.5ドル×5泊(Booking.comで予約)
【為替】1000チャット≒70円

エリア インレー湖周辺(ミャンマー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 2.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自転車 徒歩

ゲストハウスの無料朝食はオーナー家族のお父さん(実は勘違いでみんな個別のスタッフ)が作っていた。朝食を食べたいと伝えると3分ほどで男の子がフルーツやパンケーキを運んできた。ここは運用面も機能しているなと思った。
量もたっぷりでハチミツが置いてあるのが嬉しい。アボカドが柔らかくておいしかった。バナナは昼に回した。

シャワーはいつでもお湯が出るし、備え付けのシャンプー、ソープもある。トイレは独立していてハンドシャワー(お尻用)、トイレットペーパー、ハンドウォッシュもある。
wifiは部屋でもつながり、ゲストが少ないせいかいつもつながりっぱなしだ。
ゲストハウスには無料の自転車が10台以上もあり、いつでも使える。今のところケチのつけようがない。

早速自転車でまずはミンガラーマーケットへ。夕方は閉まっていたが、朝は活気がある。

見たことの無い根菜のようなものが並んでいた。

たまたまシンガポール人を連れたガイドさんが「食用ではない」と教えてくれたが、その後の説明は英語が流暢すぎて分からず。「ブッダ」とか「水がかかせない」とか言っていた。

今日はニャウンシエの南東にある市場と途中にあるビューポイントを目指す。
街のすぐ南にある寺に立ち寄る。

朽ち果てた仏像。

近くに墓があった。十字架の奥に漢字を書いた墓もあった。

私立学校の校舎が面白い形をしていた。｢子供たちの写真を撮らないで｣とツーリスト向けに書いてあったが、ここにこの建物があったら撮りたくなるだろうな。今日は金曜だが人の気配がない。

大きなこぶのある牛が荷車を引く。

途中の寺にて。モノトーンながら塔を飾る草木文様が目を引く。

仏像の周囲の壁の鏡張り感にラジャスタンの寺院を連想。

無数の自転車がディスプレイされた新装カフェ。ハングルがちらほら書いてある。

五芒星が気になる寺。

一階は柱が林立する構造。木製の階段を上がると、

二階には広い板張りと袈裟をまとった仏像。

市場のあるマインタウ村まで来たら、寺の中からタイ舞踊風の音楽が流れてきた。これは調査しなければ！

靴を脱ぎ高床に上がると仏像の前に大勢の村人。

右手には祭壇と楽団が配置。

車座のひとつに混ぜてもらい、食べるお茶(ラペットゥ)を頂く。

今日はある一人の少年の得度式にこれだけ大勢の村人が集まっていた。普通は夏休みの時期に開催されるが、今の時期に行う人もいるとのこと。

仏像の前には引き出物が積まれている。一段高い奥では僧侶たちに食事が振る舞われていた。

寺の前には竹ご飯やソフトクリームを売る人。

マインタウ市場(Mine Thauk Market)へつながる近道があったので進んでみると骨董品屋台が見えてきた。意外にも外国人客が多く、恐らく近くのリゾートホテルから来ているのだろう。安宿はニャウンシエに集中しているが、高級ホテルはインレー湖の周囲に点在している。

仏画の描かれた板切れが25000チャット。

裏には文字が。

市場の奥には船着き場が。ここは地元民向けのようだ。

再び市場へ。そろそろ片付け始める人もいて間に合ってよかった。

湖のほとりだけに魚の乾物が多い。乾燥小えびを試食させてもらう。ビールが欲しくなる珍味だ。

村の梶屋さん一家。ふいごで風を送る奥さんと金づちをふるうご主人。

村の交差点にはボートの客引きがいて対岸まで渡らないかと誘ってくる。

船着き場まで行ってみると沖に向けて桟橋の板が伸びていた。自転車を停めて歩いてみる。

ところどころ枝分かれした橋の先に水上レストランがあった。

ここでインレー名物の足漕ぎを初めて見た。

一体どこまで続いているのか。

先の島にはトマト農園があるようだ。客引きがそう言って誘ってくる。言い値は20分貸し切りで3000チャットほど。
500メートル以上も歩いたところで桟橋は終わっていた。休暇所のベンチで休んだあとで引き返す。

得度式では僧侶の講話が始まっていた。

寺の前の屋台で薄焼きをすっぱ辛いタレに漬けて食べる。100チャット。ほとんど腹の足しにはならない。

その隣のジャンボ煎餅は10枚入り1000チャットでバラ売り無しなので隣で食べていた別の屋台のお姉さんに少し貰って食べる。

山のほうへ1km進むとビューポイントがあるので自転車で坂道に挑む。途中何度も休憩して、最後は路肩に駐輪して歩いて登った。

尾根の上には黄金のストゥーパ(マインタウ僧院)。

その先に展望台があった。先客がいたが、彼らが帰ったあとで椅子に座りのんびり湖を眺める。

先ほど歩いた桟橋の左手先に黒い建物の固まりがあった。リゾートホテルだろうか？湖の沿岸は遠浅の干潟部分が広く、船で沖へ出ないと湖面が見えないのが分かる。

ストゥーパの中には布袋寅泰のような顔の仏様がいた。

ストゥーパの後方には山が広がっていて、さらに奥のビューポイントがあるらしい。

坂を下り始めると二組ほどが登ってきた。自転車を停めた場所には誰かのもう一台が。僕の自転車は埼玉県警のシール付き。

村まで坂道を快適に下りてきた。村にもう一軒あったお寺は珍しく青い。

部屋に戻ると中から声をかけられビクッとした。同室にベトナム人の女性トゥイが来ていたのだ。彼女はバンコクで働く29歳O型。
｢なんで血液型なんて聞くの？そんなの初めて｣と驚かれたが、カローで参加したトレッキング中には身長と体重を聞かれたそうで、彼女がいつも遅れるので同じグループの欧米人に｢足が短い分歩数がかかる｣と結論付けられたそうだ。
同じグループにはカローで隣部屋だった日本人M君もいて16歳位に見られていた話が笑えた(実際は26歳)。

昨日カレーを食べた屋台で今日はジャガイモティという麺を食べた。魚ベースのスープにパクチーと揚げ玉が浮かぶ。300チャットの麺などニャウンシュエの他の場所では見かけなかった。

ナイトバザーに来てみたが、広い会場に散らばっていて期待ハズレ。しかも半分は骨董品の屋台。

表にハングルのメニューが掛かる店。中には日本語や各国語メニューが壁一面に貼ってあった。

スーパーの南にある路地の露店街で他人が食べていたフライドライスを指差し注文。
スープやカレーが運ばれてきたので｢これは注文してないよ｣と慌てていうとインド系の女将が｢Present for you.｣とのこと。1000チャットでこれだけ皿が並ぶミャンマー料理おそるべし。
スープはとろみと酸味があってまあまあ。カレーは給食のカレー風。ライスは脂っこくてお茶をすすりながら無理して食べたが少し残した。これが後で大きな代償を払うことに。

部屋に戻りベッドに入ると早々に眠りに落ちた。夜中に目が覚めると胃の周りがどんより。トイレに行ったら下痢。念のためスメクタを飲んで寝たが気持ち悪い。布団の中で｢やっべえなあ｣とか小声で言っていたものだから、寝ていると思っていたトゥイから｢Are you ok?｣と心配されてしまった。分かってしまうもんだな。
１時間後に意を決してトイレへ。右手の中指を舌の奥に突っ込んで吐く態勢を取ると数回合わせて200ccくらいは出た。水を飲んで仕上げにひと吐きして胃を洗浄。これでも目が回らないだけ二日酔いよりは楽。綺麗なトイレでよかった。もっと早く吐けばよかった。
この日の歩数＝23258歩

12月29日
朝食のオーダーを9時半まで延ばし、取っておけるものは昼食に回す。
2時間に一回ほどトイレで水便。水をふんだんに飲む。
ブッキングコムの無料キャンセル期限が過ぎたので、宿代を一括して払う。5泊で22.5ドルなので23ドル払うとフロントのお兄ちゃんから釣りが戻ってくる気配が無い。｢0.5ドルは繰り上げなんですよ｣とさらっと言われて｢おいおい｣となった。こっちはお釣りのチャットがいくらのレートで返ってくるか気になっていた位なのに。｢おう、そうか｣とお兄ちゃんは電話でレートを確かめて1ドル1450チャットでお釣りを計算。｢いや、それならその分をチャットで払うよ｣と1ドルを取り戻す。｢なんか関係あるのか？｣と不思議そうに聞かれたが関係あるんです！

トイレの回数が減ってきたので、正午前から2時間ほど自転車で外出。途中の裏通りでクッキングクラスをやっていた。なかなか豪華。

ミンガラーマーケットはこの時間も活気あり。インレーは刃物の名産地らしい。Inleと刻まれていた。

右側の装飾が面白いのはナッツクラッシャー。その左は栓抜き。

尼さんの托鉢。

町の中ほどにある寺院。Yadana Man Aung Su Taung Pyay Pagoda

ヤダナマンアウン パゴダ 寺院・教会

内部のご本尊。

ニャウンシエの南東にある名前の分からない寺を見学。

思うにカックー遺跡が持てはやされるのは塔の数がやたらに多いからだと思うが、

ではなるべくたくさんの塔が入るように写真を撮ってみよう。

何やらカジュラホばりのなまめかしいレリーフを発見。

塔の周りには狛犬的な像に加えてスフィンクスに似た像がいた。

向かいの個室に日本人Oさんが来た。インドネシアに住んでタコヤキ屋を開業した、海外住みたい派の男性。互いのブログを見せあう。彼のブログは食レポ専門で月2千円程度のアフェリエイト収入あり。ただしドメイン使用料が別途かかるとのこと。
夜11時頃スティーブンセガールのミャンマー版みたいな男が部屋に入居。特に目も合わさず挨拶も無し。英語はしゃべらんのだろうな。
10分ほどで部屋の外にまで聞こえるいびきをかき始めた。ドミトリーで最大のリスクがキター！この旅で初めて耳栓を使用。
この日の歩数＝5254歩、体調不良のため旅を通して最小歩数となった。

この旅行記へのコメント （4）

• dangdutさん 2019/03/25 05:29:43

  学校の校舎が良い。

  ニャウンシエには行こうと思っていましたが、あの学校は良いですね。
  建築家の作品ですね。写真をコピーして探します。

  Halonさん からの返信 2019/03/25 12:15:57

  RE: 学校の校舎が良い。

  ニャウンシエから南に2kmほど行った左側（東側）にあります。大まかな位置情報を旅行記に追加しましたので参照ください。
  似たような建物は郊外の別の場所にもありました。同じ建築家の作品かもしれません。
  

  dangdutさん からの返信 2019/03/26 09:33:39

  Re: 学校の校舎が良い。

  halonさん　こんにちは。
  早速の位置情報ありがとうございます。
  数十年前、日本でも似たような建築が建てられた記憶があります。
  行く楽しみが増えました。
  
  Dangdut
  

  Halonさん からの返信 2019/03/26 11:58:24

  Re: 学校の校舎が良い。

  位置情報が役に立ってよかったです。
  昨日の位置は大まか過ぎたので、若干北に微調整しました。
  衛星写真に切り替えて見ると、それっぽい楕円形の屋根が確認できます。
  Halon