香港ミャンマー陸路旅B10■カロー五日市と山頂のパゴダ

2019/01/03 - 2019/01/03

「カローに住んでいる日本人男性が瞑想センターにも時々来られますよ」と僧侶のAさんから聞いてはいたのだが、その翌日に偶然に出会うとは思いもしなかった。バイクで見所を案内して貰い、夕食までご馳走になりダヌー族の伝統料理を味わう機会を得られた。

【宿泊】
1/2～3 Golden Lily Guest House　ツイン朝食付　5ドル(Booking.comで予約)
【為替】1000チャット≒70円
【標高】カロー：1320ｍ

エリア カロー(ミャンマー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0

5日に一度のカロー朝市を見に行く。

お飾り付きの椰子の実。

日本でもよくある薄焼き煎餅。

魚屋が並ぶ界隈。

サヌイマキーンという小麦粉とココナッツでできたお菓子を二種買ったらもう一種もおまけしてくれた。

合計200チャット。

豆腐ともやしもよく売っている。

現金でおふせを受けとる僧侶。

納豆を潰して天日干ししたものはペポアティー。
その横に念願のミャンマー納豆を発見！早速100チャット分買ったら150グラム位を小さなレジ袋に入れてくれた。出来立てでまだ暖かい。豆は小粒で粘りは少ないが納豆の味。ミャンマー名はペポーシー。
納豆屋のおばさんがスマホを見せて｢ジャパン｣と何度も言ってくる。おそらく身内の人が日本に行っているのかな？

アウンサン将軍のカレンダー。彼はアイドルのような存在でもあるのだろう。

みんなカゴを背負って買い出しに来ている。

店開き直後で朝飯を食べている売り子が多い。

肉そぼろに見えたのは辛い味噌あえだった。

小えびは空き缶一盛りが1000チャットと言っていたが500チャットに下げてきた。

中央左寄りの小豆入りの餅は味がしなくてハズレ。

なんと、味の素の計り売り！

茶色い寒天菓子はモークェテー。ややコーヒー味。
さっきの納豆屋をフェイスブックに載せたいので戻ってみると、おばさんが｢ジャパンジャパン｣と言って電話し始めた。日本にかけているのかな？切ったあとでしばらく待つような仕草をしているが、そんなに待ってられないのだよ。

アウンバンの市場で美味しかった赤いお菓子を一つ買ったがここのは甘ずっぱさが無くて残念。名前はタピアプティンとノートに書いている途中でミャンマー人に連れられて日本人がやってきた。挨拶を交わすが、なぜ旅行者を紹介してくれたのだろう？だが直後にナゾが解けた！彼は旅行者ではなく地元の女性と結婚してカローに住むBさんで、その義理のお母さんがさっきの納豆屋さんだったのだ！
Bさんは午後からは時間があるので見所を案内すると言ってくれた。それから話はトントンと進み、午後2時半に納豆屋の前で待ち合わせることになった。

宿に戻りダウンジャケットを脱ぎ短パンに着替えて10時から山のパゴダに出かける。途中まではサンセット寺院への道と同じ。

途中でバイクが抜かしていったが先のほうで会話。農園を見に来たようでバナナ、オレンジなどを作っているとのこと。

10:53 山の頂上には割と簡単に着いた(Ma Naw Hla Pagoda)。

ここからはカロー市街や、山一つ隔てた北の集落が一望できた。

カローは意外と遠くに見える。

僧院の中のゴザに座り、持ってきたバナナ、ココナッツ菓子、納豆を食べる。なんちゅう組み合わせじゃ！御本尊の上には珍しく左向きに寝た仏が描かれていた。

屋根にウサギの絵。

東側には岩山の上にパゴダが見える。実はあちらに登りたかったのだが、地図の道に従ったらこっちの僧院に着いてしまった。でも岩山へ縦走する小路がありそうだ。

僧侶に聞いたら頷いているので行くことにして、その前にまだ見ていない頂上を見に戻る。

来た道を帰るとは限らないから順番に見れるときに見ておかないとダメなのだ。

11:32　縦走開始。しばらくは下り。

右前方の二つのパゴダに向かって歩く。

高原ぽくなってきた。歩くには最高の道。

11:59 今日二つ目の登頂。Osei Mountain Pagoda　
カローは相変わらず遠い。カローの東側の町から自動車道路がこの山の上まで来ていたが、かなり遠回りなので歩きたくない。

すぐ近くに三つ目の頂上があるのでそこも登っておかなければ。

頂上のパゴダは近くで見るととても小さかった。
12:18 下山開始。

カロー方向に伸びる細道が分岐していたので、近くにいた地元民に｢カロー？｣と叫んで指差しながら聞くと、頷いたので決心がついた。

その先で会った男も｢カローはあっちだ｣みたいに言っている。小屋のあるあたりで道を見失ったので振り返って男にもう一度聞くと斜面を指差し迂回する動作をするので従う。

だが道など見当たらず急斜面に迷いこんだ。下に見える小屋が無ければ引き返すところだ。

里芋畑までなんとか滑らずに下りた。

小川沿いの踏み跡を進む。ぬかるみを避けて歩くと薮をかき分けることが多い。指に刺が当たって痛い。帽子が枝に引っ掛かる。こんな時はMaps Meだけが頼り。道まであと500mと表示しているので酷い道でもその方向に進む。

13:04 やっと道に復帰。34分間も道なき道を進んでいた。
だが地図上の道ではなくどっちに進んでも方向がおかしい。9分後、再び別の細道に分け入る。

集落に入り家や庭先を撮りながら進む。

13:53　市場に戻ってきた。

大きめの甘納豆みたいなものに少し塩味を感じた。

黒い衣装はパオー族。

この女性は市場のショバ代徴収員のようだ。

一見腸詰めに見えるが甘いお菓子。

歯に詰まるピーナッツ菓子。

かりんとうみたいなお菓子。

2時半にBさんと待ち合わせて、バイクでシュエウーミン洞窟寺院を案内してもらった。途中で軍の敷地に入るのでゲートの前だけバイクを降りて歩く。

今まで見た洞窟寺院では断トツで長く大きかったが、それでも有名なピンダヤ洞窟よりは小規模らしい。

各仏像の前のプレートには寄進者一同の名前が記されている。

洞窟の中は枝分かれして伸びている。

仏像の目が鼻の真ん中あたりについている。

外のパゴダ群もなかなかのもの。

パゴダの下に納められた仏像は、こちらが左右に移動しても目が追いかけてくる。

左側に古い洞窟の入口があった。

内部は鍾乳石があらわになって迫力がある。

照明は暗めで訪れる人もいない。

次は新築中のBさん宅へ。

一階は奥さんが開く美容院と寝室。二階は居間だが将来的にカフェを作りたいとのこと。

屋上からカロー市街が見下ろせる。建設費は安いけど土地は安くはないらしい。

居間でコーヒーとお菓子をご馳走になりながらテレビを見ていると、NHKワールドから熊本地震の速報が流れ始めた。和水町で震度6弱だと？うちのすぐ近くだ。Bさんがオンラインのスマホを貸してくれたので市町村別震度を調べると我が町は震度4だったので最悪のケースは避けられそう。それにしてもすごいタイミングで来るな。

続いてご実家へ。築30年と10年の二棟。

向かいは親戚のお宅。庭にマンゴーの木とパッションフルーツのつる。他にグヮバの木もあった。

二軒とも各々納豆作りをしていて、茹であがった豆をザルに移していた。納豆菌は仕込まなくても勝手にできるそうだ。

日本の納豆よりも小粒だ。

大きめの豆は加工用で、ミルにかけて天日干しされる。

カロー市内で納豆製造しているのは、この二軒と隣の三軒だけとのことで、ここから納豆を買って小売している人もいるそう。

夕食をご馳走になった。左からチキンカレー、ジュの根とえごまの和え物、玉ねぎの葉や花とトマト炒め、レタスとえごまのサラダ、さんとう菜の魚出汁スープ。野菜中心の料理が並ぶ。カレー以外はダヌー族の伝統料理とのこと。

隣のちゃぶ台で弟さん家族が食べ始めた中にミシュランマンみたいな食べ物を発見。フライドポテトを淡白にした感じだ。
この日の歩数＝28973歩